舌の色はピンク
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「大丈夫ですか、たいへんそうですね」 「あぁ悪いねぇ。いやー困るねここの駐輪場は自転車ばっかでよォ」 「本当ですね。まぁ駐輪場ですしね」 ガチャガチャ、ガチャーン ガシャンガシャン。 「ふん! まったくこんな場所に止めるなってんだよなァ」 「ちょっとでも整うよう、管理人さんが移動させているみたいですよ」 「だからって止めすぎだよなァ。あー、邪魔だな! どけろってんだよなァー どいつの自転車なんだか」 ガシャーン! 「僕のですね」
(20070423/れどれ×駐輪場整備員/西小山駅前)
| 2007年04月19日(木) |
おっちゃん、少年時代 |
今までアパートの隣が空室だったから ガンガン音楽かけていられたけれど とうとう新たな隣人がやってきた。 今後は控えないとなぁ。 でも気のいいおっちゃんで、 引越しの挨拶とともに大きな紙袋をくれた。 「これからよろしくお願いしゃす、へへっ、これどうぞ」 ワーオ実に大きい! 夢の詰まったサイズにワクドキ。 エーなんだろう ソバかな 果物かな ガサゴソ お菓子でもいーぞー ガサゴソ って どぅ〜わ〜 ティッシュボックスの詰め合わせだぁ〜
びっくりした。
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小学校のころ タチの悪い上級生から河原に呼び出され 金を出せとせびられるも 必死で抵抗していたらボコボコにリンチされて 泣きそうになっているところを 近所の優しいお姉ちゃんが堂々参上し 「アンタたち何やってるの!」 と助けてくれる、 そんな妄想を抱いていましたが 僕はいじめられもしなかったし 近所にお姉ちゃんもいませんでした。 普通の少年時代でした。
| 2007年04月18日(水) |
傘がなくたってしぬわけじゃねえさ |
ネットつながったぜワーイ。 モデムに モデモデ愛してるよって言ったら修復した。 安いやつだと思った。
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僕の部屋には意図的にTVを置いていないし 新聞も取ってないし 昨夜の時点ではネットも繋げてなかったため 情報鎖国と化していたから 今日の天気が不可知であった。 iモードとかいうインフォメイションテクノロジイなんて 難しくて理解不能。 と思って夜中ワタャイアンくんに天気教えてもらった。 「明日は雨だよ」 ありがとうなんて良いやつなんだ愛してるぜと 存分感謝したきりすっかり満足して 本題の彼の言葉を全力で忘却した僕は 今朝 傘を持たずして家を出て 案の定帰り濡れまくった。 ワタャイアンは役立たずだと思った。
あぁそういや掃除してて懐かしいものを見つけたのだった。
小5のときに転校をして、 1ヶ月ほど後に前いた学校のクラスメイト全員からの お手紙が送られきたんですね。 もう思いきし「先生に書かされました」的な。
「そっちでもサッカー頑張ってる?」とか(当時サッカー少年だった) 「こっちでは展覧会があって楽しかったよ〜 ――くんにも見て欲しかったなぁ」とか まぁ無難なメッセージがほとんどだったんですけど
で 当時仲良かった友達にキクチくんていうのがいて この男が、何といいますか ムーミンのキャラクターにスナフキンているじゃないですか ちょうど容貌も雰囲気もそのスナフキンに似てる彼なんですが 僕への手紙もキワだってたのでした。 「――くんへ キミの展覧会の作品は壊されたよ」 キ、キクチ…くん… 報告しなくて……いいし……! そんな……悲しい、できごと……!
だいいち文章が小5のそれじゃない。キミて。 尋常ならざる書き出しで手紙を始めたと思ったら その後は普通に普通の近況述べだしてるところにも スナフキンならではの普通でないセンスが伺える。
キクチくんは虫眼鏡で蟻を焼いたりする ちょっとあぶないやつでした。
外は寒い… ネットはつながらない… 手袋はなくす… 傘は盗まれる… タクシーにはプップーされる… 4時44分を見てしまう… 上司は名前を覚えない… マジックハンドは全然マジックでもハンドでもない… 青信号は緑色… ティッシュはティシュー… 小堺一樹のごきげんようの正式名称はライオンのごきげんよう… 思い出はいつの日も雨… …外は寒い…実は家の中も寒い…
これだから人生はさいこうだ
部屋の掃除をした。 窓と玄関を全開にして 吹き抜ける春の風を一身に浴びながら 好きな音楽なぞ聴いちゃって、 部屋よりも心がキレイになる。
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とか書いてたらネットの接続が完全に絶たれた。 え、なんでなんで。 やいヤフー。なんで? 月のなかばたる14日の、 23時代に接続切れるって、 支払い滞り的なモンでは決してないし… モデム、パソコン設定にも異常なし。 なんだこれは、ヤフーに嫌われたか。 一晩様子を見てもこのままなら いよいよ本社に殴り込むしかない。 鉄パイプ持って腹にジャンプ仕込んで。 あーでも本社着く前に捕まるか。 地元で捕まる。それこそ目黒で捕まる。 ネット以前に、僕と社会との接続が切断される。 シャバの世とオフライン状態になる。
ていうか全然心キレイになってない。 なんのための休日だったんだ。
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。 結婚して以来ずっと子宝に恵まれなかった二人は いよいよ我慢ならず一念発起、 大胆極まりない行為の実践を決しました。 「わしが思うに興奮が足りないんじゃき。 ここらで一発かましたるじゃき。 外でハッスルじゃき」 「あらまぁおじいさんお若いこと」 「生涯現役じゃき」
さて二人が湖のほとりで行為に及んでいると、 大きな桃が どんぶらこ、どんぶらこと風に流されてきました。 「こいつァ見事な桃じゃき。 でも今わしはおばあさんの桃に釘付けじゃき」 二人は桃を放っておくことにしました。 やがて桃がピカァと光りだし物音をたて始め、 幾分桃色が紅潮してきたような変化も見せましたが、 それでも二人は気にかけません。 いま彼らは全力で快楽に溺れているのです。 欲望の赴くままに運動していると、 その瞬間、衝撃波が二人を襲いました。 おじいさんは山の方向に、 おばあさんは川の方向に吹き飛ばされていきました。 「ウワアアアけんのんじゃき。こいつァけんのんじゃきいいいいい」
翌日村人たちは村長の家に集まり、 緊急会議をひらきました。 「犯人は湖に浮かぶ桃じゃき。 村長、桃退治はわしらに任せて欲しいじゃき」 「あらまあおじいさん、そのお怪我でもお口だけは結構ですこと」 おばあさんが横から割り込みます。 「第一どうやって退治するというんです」 「お前が子供を産んで…だな、強く強く育てれば…」 「あらあらまあまあ! 種無しがよくおっしゃいますわね!」 「なんだとう! おばあさんそいつァ一線じゃき! 離婚じゃき、離婚じゃきいいいいい」 勢いに身を任せその場で村長に離婚の届けを受理してもらい、 二人は袂を分かちました。
それから10年の歳月が流れました。 おじいさんは孤島へ移り住み、 日々肉体改造にはげんでいました。 桃を憎む復讐鬼になり果て、 理性は霧消し、 島の生き物をことごとく惨殺しては食べ、 肉のみならず骨にまでかぶりついているうちに歯は牙状に変して、 衣服といえば虎の皮を剥いで編んだパンツのみ、 返り血が頭部に付着したまま乾き黒くパーマをかけたような髪など、 異様な風貌をかもし出していることも相まって 人々から恐れられるようになりました。 たまに島から村へ戻ると 村人たちはおじいさんにへえこらして 金品を差し出してくるのでした。
おばあさんは村の若者と再婚しましたが、 三年目の秋に 働かない夫への不満が募って別れてしまいました。 その後おじいさんが金を持っている噂を耳にしたおばあさんは 彼の住む孤島へ向かい、 再び生活をともにしていました。 自分を裏切った若者への憎しみも高まり、 老化による弱体化を トゲのついた金棒を持つことで補う悪鬼と化しました。 夫婦は長年連れ添うと容姿も似てくるものです。 いまやおじいさんもおばあさんも まったく人間には見えませんでした。 ただし二人の顔色には大きな違いがありました。 常に憤怒しているおじいさんの顔面が 真っ赤に紅潮しきっているのに反して、 若者に裏切られたショックを いつまでも忘れられないおばあさんの顔色は 不健康な青を帯びています。
ある日、犬と猿と雉を引き連れた子供が島にやってきて 二人は刀で八つ裂きにされました。 子供は金品を奪い、達成感に満足した笑みを浮かべながら、 二人に捨てぜリフを吐きました。
「お前たちのやってきたことは許せない。 村の人たちがどれだけ怯えたかわかっているのか。 でも、きっとお前たちにも事情があったんだろう。 哀れむつもりもないが、せん別にこの団子をやる。 これは僕を拾ってくれたおじいちゃんとおばあちゃんが 僕のためにつくってくれたきび団子だ。 あの優しい二人が僕を拾ってくれなかったら 僕もどうなっていたかわからないからな……」 刀についた血をぬぐい、きび団子だけを残して、 子供は島を去っていきました。
波乱に満ちた人生の最期を迎えた二人は 実に久しぶりにまともな会話を交わしました。 「……あの子供……なんじゃき……フフフハ、ハハ……。 なーんも知らんと…えらそうに………。 団子なんて……今更この怪我で、食えようはずもないじゃき……。 フフ……次に…生ま、れ…変わる…な…ら…… また…おばあさんと一緒に…なって… ちょっとくらい…乱暴でも… あんな、子供…が…欲しい、じゃき……」 「あら、あら… おじいさん…そんな怪我をゴフッ …怪我を、負っても……相変わらず… お口…だけ、は、達者…ですこと……」 ようやく人間の理性を取り戻した二人の血色は、 それはそれは綺麗な桃色の肌をしていたそうです。
利己的な欲望は悲劇を生み、 不遇な悲劇は憎しみを生みます。 子供も生めずに憎しみだけを育てた二人は いったい何を生み出せたというのでしょうか……。
桃対老 おしまい
| 2007年04月10日(火) |
しがつとおか かようび はれ |
日かである五度ねをして 時計を見ると7時半になっていたから いそいそとシャワーをあびた。 きもちよくて20分もあびてしまった。
でん車に乗ってたら となりに立ってたおじさんが クチュクチュ小きたなく口をならしていて とてもふゆかいな気分に見まわれたため ぶっとばそうかと思った。 思っただけで行どうにうつさなかったぼくはえらいと思った。
タイムカードをきってせきに向かうと Iさんと目があったからあいさつした。 �気気鵑魯瀬Ε鵐織Ε鵝覆欧た佑凌佑澄砲� もとマネージャーの藤原っていう人にかおがにてて ぼくは心のなかで�気気鵑鬟侫献錺薀侫献錺蕕辰討茲鵑任� いつもフジワまでよびかけて �気気鵑量召泙┐鮖廚そ个垢里砲�ろうする。 ごめんねフジワラさん。 あっ、いや �気気鵝,瓦瓩鵑諭�
今日のぎょうむは かこに発行されたマンガのがぞうを パソコンにとりこむ作ぎょうのくり返しだった。 マンガはちょうつまらなかった。 よほどやぶりさいてやろうかと思っているうちに てい時をむかえたのでかえった。
かえりはより道して うどんを食べた。 おいしかった。
| 2007年04月09日(月) |
チャップスってなんだ? |
「ブッダチャップス」というフレーズが 突然脳内に発生し 僕はのたうちまわった。 どんな飴だ。 ブディストが僕をボコボコにしてもこちらからは全く文句いえない。
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そういえば僕が通ってた高校って仏教系で、 それと知らずに入学してくる生徒も多く 僕もまた同じだった。 未知の衝撃にぶちぬかれた体験は少なくない。
ふつう授業のはじめには日直が 「起立、礼、着席」 と堅苦しくも美しい日本語の並びをもって 号令をかけてくれるところを、 我が母校においては 「起立、合掌、礼、着席」 だったりした。 お手手のシワとシワを合わせて、な〜む〜 そんな馬鹿な。
毎週月曜の朝礼では校歌の代わりに お経みたいな歌を強制される。 そのメロディーラインといえば陰鬱極まりなく、 サビとおぼしき箇所においてすら 人間が発せらるる限りの低音の底に近い 歌声を響かせる楽曲構成には全生徒が辟易していていた。 一日の始発をきる朝、 しかも週が明けたばかりの月曜に この上ないメランコリーを謡わされるのだ。 自ら仏に〜↓↓帰依し〜↓↓たてまつる〜↓↓ いやいや…。
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でも仏教は嫌いじゃない。 どっちかっていうと高校を卒業してから 宗教学おもしれーなと思い 文献を渉猟した時期もあった。 とはいえ自身の姿勢は無宗教を貫いている。
ブッダチャップス。
温泉に行ってきました。一人で。
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春を前にして区内を離れ西東京へと家を越した知己が、頃日見慣れぬ土地を散策するうちに一つ温泉に入ってみたところ、極楽の意味を知ったらしい。余暇が許すならば是非足を向けてみるがいいと付け足された勧めを僕はいただいた。 彼は湯の練達を自称している。僕は彼の言葉を信頼している。意義ある休日の過ごし方に断案を下すには条件が整いすぎていた。 準備はほとんど必要なかった。タオルを袋に詰めてバッグに収めれば事足りる。しかし道程は片道3時間に渡る小旅行につき、適当な文庫本を本棚から一冊引っ張り出してジャケットの内ポケットに備えた。これで2分後に出発を控えた小旅行は磐石に至っている。 東京最西端である奥多摩へ向かう青梅線には、どう日曜を過ごすとも知れない多くの他人で賑わっていた。知らない声がのべつまくなくやたらに響く。鈍く柔らかい孤独を感じた僕は少々居心地が優れない。しかし30分もして、車窓から覗く景色が緑で埋まる頃には、車内の人影もまばらに落ち着く。孤独は逃げた。トコトントコトン電車に揺られながら初めて訪れる土地を眺めるとフム何とも清々しい。雲影が太陽から空を横恋慕する姦計も、天気予報には反してどうやら失策に終始しているらしい展開の模様が伺えた。生い茂る緑から差す木漏れ日が草地に白髪をもたらしている美麗な様相などは、電車の平均速度を高めた科学の進歩をはばからず恨んでしまうほどだ。 事実恨んでいると、願い通じてか、ダイヤ調整のために中途の駅で数分この早すぎる乗り物を停止させる知らせがアナウンスされ、しめたとばかりに僕は座席を立ちホームに駆け出した。 季節の色気に快さを得て深呼吸により空気を味わっていると、頭上から風に乗った桜の花びらが降ってきた。触覚の機能を極限まで発揮して、国産のダイヤモンドダストを爽快に浴びながら、ふと胸元に異質の感触を覚えた。 「なんだ、いまさら」 今の今まで文庫本の存在を忘れていた。とはいえ、元々は道中の暇を、感性と知識の拡充にあてる目論見の上で無為に逆らう解決法に選んだ所持品に過ぎない。 「いまさらなぁ」 もう一度ひとりごちる。文庫本を要さずとも僕は道中の時間を感性の力学によって心地よく満たす企みに成功している。ならば我が文庫には伊達の号を飾りに与える認可が下りるだろう。伊達文庫氏には失敬して、僕は依然自然と戯れるとする。
どれだけ到着を悔やもうともレールが敷かれている以上は電車は進む。やがて奥多摩に着いた。都会の象徴たる東京を連想してこの光景を想起する人間はごく僅かだろう。視界に広がる風景にも僕の目は山々をしか知覚せず、記憶に焼き付ける映像にちっぽけな無機物は捨象された。 駅員に道を尋ね目的地にはスムーズに辿り着く。入浴料を払い、もどかしい脱衣を終えて、ようやく待ちかねた温泉に体を泳がせた。 なるほど、知己の言葉の意味をここに至って知ることができる。いわく、極楽と。 もしもこの世に湯学者なる偏狭な職業に勤めている者が現存し、湯加減という難渋な問題の正解を求めているならば、おしなべて当該温泉を訪れるべきだろう。べきだろうが、当初の目的は忘れるに違いない。職に就くとは社会を強かに生きる術であって、すなわち職務の追及を念頭に置いたごとき煩雑な思考は湯で洗われてしまう。 ただ僕のような、骨髄が思考で支えられている特異な人間には、いくら邪な精神作用を除去する効能がある湯に浸かっていようとも、それの例外を実証せしめてしまう。流石に論理的な思考は省かれたものの、ぼんやりとしたイメージが追懐された。 母親の胎内。 生を全うするための努力の必要性が絶無であったはずの時分。安らぎの骨頂。ぼんやりとイメージ。いつまでもこの安らぎを維持したいと僕の物心は叫んでいた。
まったくどれだけ生物が進化しようと、時の流れには抗う手立てがないのだから、哲学はとことん酷だ。時間制限に追われて湯をあがる。躊躇いは強いが、十二分の快感は得たゆえに理性を働かせ自分を納得させた。
浴場前には休憩室と銘打った大広間があり悠々くつろぐことができた。名称付けるに休憩室とは皮肉なもので、たった今休むにも憩うにもこの上ない安楽を験じたというに、どうやら哀れな引き立て役を用意するのはドラマの脚本の上ばかりではないらしい。 せっかくの引き立て役を嘆くままにするのも惜しいので、一服の時間を設けることで配役家の計らいに応じるとする。 山と川と緑と空と雲と花と――自然を一望のもとに見渡せる席をさいわい確保できた。慣れた動作をもって安いライターで火を灯し煙を吐呑する。 口内を通じて外気に触れた白い透明が中空を舞い、踊り、遊び、まもなく風景に同化する経過を観察していると、体が浮いた。 「魔法だ」 魔法だ。 なんだ、魔法はファンタジーの世界にのみ許されると反論の余地なき教育を施されてきたのに、ふん、こんなところにあるじゃないか。 僕がこの革命的な真理を獲得した瞬間、魔法とやらの結実らしい浮揚感が不意に絶えた。 火照った体は言語中枢を経る足労も煩わしいのか、はぁ、と間の抜けた吐息を脳を介さずに口から漏らす。 僕は自身の吐息を耳で知覚して初めて、それがある呪文の換喩であることに気がついた。 吐息は、帰ろう、と翻訳できた。
魔法の杖が先端に灯す火を灰皿で殺せば、世界にひさしく血が通う。 明日は伊達文庫のやつを愛でてやろう。 ひとつ気楽な予定を講じた僕は、うまく愛でられたら文庫から伊達の名も撤してやるかともうひとつ予定を加えた。
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