舌の色はピンク
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↑うおお超☆くだらねえええええこと言っちまったあああああ。 いやいやいいかぁたまにはな、ガス抜きガス抜き……。
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そういうわけで花粉の舞う季節がやってきた。 僕は涙とクシャミがでる。 中学ん時に授業中ボロボロ泣いてたら 先生に放課後呼び出されて いじめ的な心配をされたことがあったけど 内心オイシイとか思ってた。
くしゃみ(の仕方)は小学校の時点で自ら矯正した。 人にナメられることが大嫌いだった僕は 「くしゃみに失敗するとネタにされる」 「なんとかスマートにしなければ」 という強迫観念に追われ 限りなく咳に近いとしか傍目からは伺えないくしゃみを 試行錯誤の上開発したのだった。 今ではかなり付き合いの長い友達にすら 僕がくしゃみしているところを見たことないといわれる。 己のくしゃみ技巧が認められた光栄。 とても地味ながらとても嬉しい。 舞い上がってしまうばかりなのだ。花粉よりもね。 ↑うおおおおまぁたくっだらねえジョーク☆かましちまったああああ。
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花粉症は僕もけっこう敏感だけれどそれよりも 僕を産み育てた女、すなわち母が 比肩しえないほどに劇的なレベルに達していて不気味。 時期になると寝込む。 涙とくしゃみと鼻と頭痛と微熱と悪寒と眩暈が発症し 料理に代表される家事全般からの離脱を訴え 日がな一日布団にもぐりこみ 外から花粉を運輸してきた息子たちを嫌悪のまなざしで迎え これぞグロッキー。といった様相をわかりやすく体現してくれる。
そんな悲惨な女が身近にいると かのニーチェも「最良の薬は何か? 勝利だ」との アフォリズムを残している通り 得体の知れぬ優越感で症状が緩和される。
今はひとり暮らしなのでこの効果が適用されずに、ちょっと辛い。 ひとり暮らししていて辛いことのひとつ。。
言語とは基本的には (論理や想起などの絶対的な感得機能を除けば) 異なる主体に向けての相互理解、情報伝達の実現に 強く作用する高等処理能芸だと思うんですが
「あっそ。」って言葉はひどすぎる。 分娩室からシャバの世に裸で放り出されて二十余年、 僕はたぶんこの言葉をまともに用いたことは一度もありません。 発話による会話相手の思惟現出力学をいなすばかりか、 相手の存在性までを否定するかのような 最悪の日本語じゃないでしょうか。
「あっそ。」の「あ」の発音に際して 鼻で笑うような吐息を交えながら 続く促音に向けて醜く頬を緩ませることも怠らずして 侮蔑劇のフィナーレに達する「そ」に呆けたアクセントを添えれば この言葉によるゆるやかな攻撃性は完成します。 攻撃性といえども針のような先端鋭角的刺激を及ぼすわけでなく、 豆打汁にクリームを落とした水分を和えた雨が 音も無く身に染み五臓六腑に泥濘を組成するような、 ひどく濁っている緩慢なダメージを与えると評して差し支えありますまい。 辟易するあまり反吐を出すだけの胆力も殺がれる痛手を被ります。 不快推及をして初めてそのレゾンデートルを満たす他ない 極めて粗悪な低劣措辞としか僕には了解しえません。
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「あっそ。って相槌はムカつく」 の1行に要約できる前置きはさておきとして、本題に入ります。 女性の「あら、そう」は 限りなく美麗な日本語だと思うのです。 この違いはなんなのだろう。 あら、そう。なはんて風にいなされたいなぁなどと 電車に揺られながら妄念遊びを頃日嗜んでいるのでした。
外の暴風がひどい。 風が吹けば俺が怒るとはよく言ったもので、 傘も壊れるし 壊れる間際なんとかコーモリにさすまいと ふんとうしていた僕の努力も虚しく 結局ホネまで折れて原型をとどめなくなった傘に 嘆きを隠し切れないこの青年の茶番劇の一部始終を 物憂げに眺めていた幼児からは嘲笑されるし なんにも楽しくない。
「こんばんはー! すき焼きやってますよー お兄さんたちどうですかァ、メイドさんもいますよ、 このチケットで1000円割引になります!」 「へぇ、そうなんですか」 「可愛い子揃いですよ」 「大人気店ですか?」 「えっとォー。他にも店舗あるんですけど 結構ムラがあるっていうかァ、 ぶっちゃけ可愛いくない子多かったりするんですよ、 でもうちの店は安定してるんですよ!」 「看板に、店名はタモリが命名したってありますけど…… え、これ、マジですか」 「なんかァーラジオでなんかやってたらしいんですよォー」 「え、ラジオで何ですか」 「タモリがァー、はい、そうなんですよー」 「……はぁ、なるほど。ところで、大人気店ですか?」 「うちは女の子が安定、安定してるんですよー。 それにィ立地的なこともあって、 結構すいてるから入りやすいですよ!」 「え、すいてるんですか?」 「お客さんの席ごとに女の子が一人ついて、 焼いてあげるっていうサービスもうちはあるんですよー」 「お姉さん面白い人ですね」 「(笑) ありがとうございますゥ」 「じゃあ、まぁ、検討してみますよ」 「絶対来てくださいねー☆」 「さようなら」
(20070304/れどれ・タケシン・先輩×路上のメイド/大塚)
| 2007年03月02日(金) |
昨日あんなこと言ってたけれど |
上司のご厚意にたやすくしっぽを振って すでに2日連続昼飯をご馳走していただいている。 もう逆らえない。 あの人はいい人だ、と図らずも僕の脳は認識してしまった、完全に。 気がつけば懐柔ルートまっしぐらだ。 人心掌握……失敗! 落とし穴にはまったのは……自分! 策士、策に……おぼれる! ミイラ取りが……ミイラに!
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と思ったのはつかのま、 僕は別にまだ何もこちらから仕掛けてないし 策を弄しているわけでもなかった。 策士でもミイラ取りでもなんでもない。 およそ常人の域を脱しえていない。 常人、策に……おぼれる! 常人が……ミイラに! かっこ……悪い!
漫画出版社写植業務初出勤。
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趣味レベルでつちかってきた フォトショ操作、感覚が DTPの仕事にも一応は通用するようで安心。 反面覚えることもたくさんあり 実にやりがいがある。
新しい環境に順応しようとするとき 相手側は割合 「こいつは使える人間なのか?」 「話せるやつなのか?」 など探り探り歩み寄ってくるわけだけども とりあえず仕事の真面目だけはアピールしておいて 人間性については一切明かさず突き放す姿勢が 僕なりの経験則で得た常套手段だ。
新顔が社交上のイニシアチブを易々と握れるわけがないのだから 相手が演出するコミュニケーション劇に まんまと乗じてしまえば懐柔されるがままだ。 いっそこちらから、不快感を与えない程度に柔和に 相手の向ける友好感を回避してこそ人心を掌握できる。 なんだコイツ、からスタートさせて 段々と認めさせてゆく快感はたまらない。
なんだか自分自身を とても裏表のある卑劣な人間みたいに書いてしまった。 いや、むしろ裏表をつくっていこう。 がんがん卑劣になっていこう。 落とし穴を掘ろう。掘ってやろうさ人心の落とし穴。
| 2007年02月26日(月) |
マスク・ド・カップル |
公衆漂う駅のホームに頭狂ったカップルがいた。 お互いにマスクしてるのに その装備を保ったまま接吻を交わしている。 え、なんで? って思った。いっぱい思った。
それから学生ホモカップルもいた。 手ぇ繋いでるの。学ラン着て。 男Aが やめろよこんなところで…皆見てるだろ…… みたいな仕草をしていたのがリアルだった。 にも関わらず男Bは力強く男Aの手を握り締める。 階段だったから転ばないようにというニュアンス? そんなニュアンス知りたくもないけれど。 こわい世の中ですこと。 だいじゃぶか日本。
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あ、上の だいじゃぶ ってのはタイプミスではなくて 一時期身内で流行ったスラングだってことを 明記していく必要性に迫られている気配を察知したので 弁明を足しておきます我が名誉を損ねぬタメに。
むかしネットサーフィンしてたら ネットフレンドを募るイラン人の男性がいて 彼の紹介文に「日本語はだいじゃぶです」とあったのだった。 もっとも間違っちゃあいけないところで やっちゃーいまーしたー。っていう。 だいじゃぶかイラン。
久しぶりに 実に久しぶりに 早朝に目を覚ました。6時起床。 なんて気持ちいいんだろう。天気も良いし。 世の中の人々はこんなに素敵な、 心地よい朝というものを共有してたのか。 なんだかずるい。 朝まで起きてることはあっても 朝に起きることは滅多にない。 寝不足だろうがなんだろうが この気持ちよさによる得は三文どころじゃ済まされないぜ。
早朝ワールドをたんのうすべく ジャージ着て飛び出すように 町内を散歩しました。 もう そこらを歩いてるお爺ちゃんに 吹聴してまわりたかったです。 ねぇ聞いてくださいよボク早起きしちゃったんですよ……
夜型生活なんてオサラバしてやりたい。 さようなら夜。 今でも嫌いじゃないけれど 僕は朝と付き合っていくからじゃあね。
中目黒にあるフレンチレストランで 猪の骸や豚の骸や鴨の骸をかっ喰らってきた。 一人で。 穴場的な場所と時間帯も相まってか店内は落ち着いた雰囲気、 店の人も親切でいろいろと話を聞かせてもらった。
僕くらいの年齢の男が一人でこういう場所に来るのは 食の業界を目指している人間以外ではたいへん珍しいと言われる。 僕は全然気負わない。 美食家でも健啖家でもないけれど 見栄や虚勢で快楽的価値から遠ざかるなんて馬鹿らしいと思う。
店の人も理解を示してくれて 美食情報を教えてくれるばかりか サービスでアルコールまでふるまってくれた。 僕は酒が飲めないし、酒の名前も聞いても覚えられない。 かといって断るわけにもいかず 当然一口で酔った。
酔うと肉の味わいって本当に変わるもんですね。 僕は酔わない方がいいかも……。
| 2007年02月21日(水) |
ピープルアーストレンジ |
行きつけの洋食屋が臨時に休業をむさぼっており 仕方なく駅前周辺をぐるりと散策したあげく あやしげにたたずむインド料理店を 今夜のお夕飯どころに選んだ。
なにせ 駅から10秒、午後7時の条件を満たした上で まったく客がいないのだからあやしい。 店員は全員あっちのお国の方と思われた。 それらしい音楽もかかっている。 決してシュールレアリスムではない、しかしシュールな絵画もうかがえた。 ここしかない。 僕は意を決し突入した。
注文はインディアンコース。 マトンやほうれん草のカレーにナンを浸して食べる。美味しい。 マンゴーを汁状に溶かしたデザートもふるまわれた。満足できる。 店員だけが難敵だった。 客前において異国語を自在に操り 楽しそうに内輪で爆笑し続けている。 僕は完全にひとり取り残されていた。 どっちがインディアンだ。
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