舌の色はピンク
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パソコンが発狂した。
何を試しても起動できない状態にあった。 悪戦苦闘。 数時間に渡る一大スペクタクルだった。 接続機器全部引っこ抜いたり あらゆるキーを乱打したり 優しい言葉を投げかけてみたり 試行錯誤したあげく 構えてたおニューのベースを部屋に隅に置いたら 何事も無かったかのように起動。
な、なんだ嫉妬か。 オマエ嫉妬してたんか。 愛機の座を奪われたのが悔しかったんか。 兄ちゃんもうオマエのこと離さへん、離さへんでェ…。
ネットの工事が完了した。 作業にきたおっちゃんが冷めていて 無言でガタガタ壁をいじくりまわし 溜息と舌打と冷笑とで 散々空気を重くしたあげく 「じゃあね またね」 とさわやかく挨拶して去っていった。
黙々と仕事に徹する職人キャラを装っといて 最後に親近感を与えようとする混沌性、 意味不明のタメ口もさることながら、 「またね」って。 また来るのか。 工事不十分か。 工事不十分を認めた上で 親近感をアピールしつつ去るのか。 いただけない。
「セツコ、セツコォ」 「なんやねんな兄ちゃ…パパ♪」 「ほたるってアレやな、メッチャ格闘技の才能あんねんな。 なんか外人顔やし」 「……」 「……」
「にいちゃん、にいちゃあん」 「なんやねんなセツコ」 「名前、ほたるにしよなぁ……」
「にいちゃん、にいちゃあん」 「なんやねんなセツコ」 「あかん、つわりや。ウチ産むで。にいちゃんとの…」
「にいちゃん、にいちゃあん」 「ァ……ハァァ。なんや、ねんっ、な、セ…ツコ……」 「もう恋なんてしないなんて、言わんで。絶対に」
「にいちゃん、にいちゃアアアン」 「なんやねんなセツコ」 「にいちゃんの妹は、生粋の、淫乱やでェ……」
「にいちゃん、にいちゃあん」 「なんやねんなセツコ」 「…にいちゃんも雄やんなあ」
「にいちゃん、にいちゃあん」 「なんでしょうか、セツコさん」 「ノゲイラ捕まってもうた。ウチまだまだロリロリやんな」
「にいちゃん、にいちゃあん」 「なんやねんなセツコ」 「タメ口きいとんちゃうぞ。今カレ、ノゲイラやで」
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