舌の色はピンク
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「にいちゃん、にいちゃあん」 「なんやねんなセツコ」 「元カレがしつこいねん。すぐドーン!してくんねん」
「にいちゃん、にいちゃあん」 「なんやねんなセツコ」 「フクゾーと別れたったで。彼、意外とプラトニックやってんもん」
「にいちゃん、にいちゃあん」 「なんやねんなセツコ」 「フクゾーゲットしたで」
「にいちゃん、にいちゃあん」 「なんやねんなセツコ」 「セールスマンの名前が判明してん。喪黒言うねん」
「にいちゃん、にいちゃあん」 「なんやねんなセツコ」 「恋してんねん。胸が痛いねん。相手はセールスマンやで」
「にいちゃん、にいちゃあん」 「なんやねんなセツコ」 「何でウチ彼氏でけへんのん?」
徹夜。麻雀。略して徹マン。
「賭けるものが大きい方が緊張感も引き締まるし 勝負が盛り上がるよね」 「じゃ命賭けね?」 「あー」 「負けた奴は死ぬってことで」 「死ぬってことで」
こうして人生に終止符を打つかどうかの 殺人麻雀が始まった。 何せ負けたら死ぬのだから本気だ。
結果勝った。 でも負けた人間を死なすのを忘れたまま 逃がしてしまったのでいわばフリテン。 友達を亡くすことにならなくて良かったと 自分に言い聞かそう。
「新宿とか渋谷とか苦手そうですね」 「ですね。 やつら本気じゃないですか?(笑)街として本気。 全然手を抜いてこない。目的があるというか。 池袋あたりだとその辺曖昧だし 街が後付けで成立してる感があるからいけますけど 「よくわかりませんね(笑)」 「……。感覚的なものですしね 「原宿はどうですか」 「ギャーギャーうるさいですね。わかりやすいですか 「はあ。住まいは目黒ですが」 「目黒は気取ってるように見せかけて かなり手抜きがあるのが好きですね。気楽です。 「馬鹿にしてません?」 「してません 「魅力を具体的に述べてもらえませんか」 「……(沈黙) 「最近では恵比寿で勤めていたようで」 「触れられたくありません 「気に障りましたあ?」 「黙れよ 「では最後の質問ですが、東京で好きな街は?」 「板橋ですね 「(笑)ありがとうございました」 「どうも」
インタビュアー/回答 れどれ
雷雨だ! オラワクワクしてきたぞ! 部屋の電気を消すぞ。 うわピカッた! サスペンスやでホンマしかし。 ローソクを燈すぞ。 これまた暗黒風味でわるかないな。 ピカ ピカ ゴゴゴ ゴオーン 光った! 鳴った! 落ちた! えらいもんですよ〜部屋暗いですよ。 オラひとりでワクワクしっぱだぞ。
…………。
すぐに物をなくす。すぐ。 タバコ吸った瞬間アッレレーライターがなーいとか。 「でも火はついてるもんな……ならばどうやって…… ……もしや俺……まさかとうとう……」 なんつってにやけて自分の手を眺めることしばしばなんだ。
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