舌の色はピンク
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2004年09月24日(金) ショウボウシズム

はいはーい突然ですけど聞いて聞いて。
うちは読売新聞とってんですけど。
TV欄の枠外にあるその日その日の注目番組の紹介に
目を通すのがささやかな日課となってまして、
見もしない番組の流れだけを読んで知ってしまうことに
背徳的な快感を味わうことがトレンドのさっこん、
今日、久しぶりのヒット作にめぐり会えた。
番組は「真剣10代しゃべり場」。記事はこうだ。
 「テーマは"将来のことを焦って決める必要はない"。
  村………くん(19)は愛媛県の高校を卒業後、
  大阪の消防署に勤めたが辞めてしまった。
  周囲からは反対されたが、
  自分が燃えられないことを続けても仕方がないというのが
  村野くんの考え方(以下略)」
なんてこった。熱いぜ村…くん。熱いぜ熱いぜ熱くて死ぬぜ。
とんだ将来の展望を抱いている。
議論は白熱するに違いない。がんばって村…くんを止めてほしい。


2004年09月20日(月) 目指せシャープ

自分探しの旅に出て、今朝帰ってきた。お土産はありません。
なんとゆうかこの頃の不調子の理由がわかった。
どうやら自分の性格がちょっと変わってしまったらしい。
温和を求めて衝突を避け怒りから遠ざかってる。
一見よろしいように思えるが、全くよろしくない。最近の不調子が証明してる。
世間への怒りとか、斜めった視線とか、
一般性への反抗心、意地悪いサーカズム、などなど、負のパワーが欠けてる。
理不尽にぶち当たったときに僕の頭は高速回転し、
自分でも驚く程のエネルギーが生み出される。
が、理不尽さを発見する観察眼すら精度が落ち、
今やこの頭はろくに機能しない。こんなんじゃダメだ。
もっとわるいおとなになろう。


2004年06月24日(木) むくろ

さっき受信した迷惑メールが稀有なパターンのケッサクだった。

【題名】 汗くさい身体で野獣のように…
【本文】 遺骸だったのですがそんな男性にあこがれる女性が増えてるみたいです…。

"意外"と"以外"の誤字はよくある。
しかしこれは……。
どんな変換履歴してたのだろう。
普段どんな文章打ち込んでるパソコンでこのメールを送信したのだろう。


2004年06月21日(月) 未来予想図

コンタクトレンズはずそうと鏡見ながら目をいじくってたら、
なっかなか外れなくて発狂しかねん焦りを呈した。
目っは真っ赤。クリムゾンアイなんて言えばかっちょいいだろうか。
右目の方はあっさりはずれたのに、左目でずっと苦戦していた。
このまま一生片目にレンズがついていたとしたら……とストーリーを膨らませて
未来の紆余曲折を描いていたら、最終的に刑務所に辿り着いた。
ありなしで言えば、ありだ。


2004年06月16日(水) ぼんやりとした不安

トイレで気張ってるときに地震に見舞われて、
「終わった」 「世界は悲劇で満ちている」
と一瞬厭世主義に陥った。
あのまま家が崩れて、僕の恥辱にまみれた死体が発見されたならば…。
ありえるストーリーを0.5秒で想定してみると、
昨日のうちに自殺しなかった自分が恨めしく思われた。
"排泄している人間が深刻な危機に襲われたならば、
彼は刹那のペシミストとして全てを呪い、
恥が死に勝る恐怖であることを悟るのだ"とか頭に浮かんだ。
擬似哲学者。似非アフォリズム。
世界を見渡せば、あるいは歴史を振り返れば、
かなり恥辱極まる状態で死期を迎えた人がいるんだろうけど、
考えただけで身の毛もよだつ。
いっそこの場で安らかに永眠してしまいたくなる。


2004年06月11日(金) ガチンコ勝負

「じゃアミダくじで決めよーぜ」と勢いに任せて
友達に勝負を挑んでしまった。
電話で。
姿が見えないのに全部相手に任せて、
ことごとく2択の選択を誤ったらしく6連敗(全敗)した。
「じゃガチンコで」
「ガチで」
と勝負する前に了解していたので敵がセコしてるわけはない。そんなはずはない。
ガチで僕はアンラッキーマン。
そういえば梅雨時だからって出かけて5分後に雨が降る(晴れてたのに)。
この分だと、反動で7月あたりには
究極に高まった運気が訪れるのではなかろうか。
淡い期待を胸に棒のアイスを買おう。


2004年06月04日(金) 続・ナニワ

夕方6時ごろチャンネル回しまわし各局のくだらない企画見てたら
TBSで「学生たちのマナー悪化」って特集してて
大阪で電車内での学生の横行が深刻化してる
その現場を取材した模様が放送されてて
画面の前で横暴な学生の味方しながら見てて、
見てたら、
――昨日と同じ放送ですじゃん! マジで。ガチで。
20分くらいの枠で9割再放送。
「なにが黙秘権やねん」言ってたし。なにが「なにが黙秘権やねん」やねん。
20分間しかと見続けた。


2004年06月03日(木) ナニワ

夕方6時ごろチャンネル回しまわし
各局のくだらない企画見てたら
TBSで「学生たちのマナー悪化」って特集してて
大阪で電車内での学生の横行が深刻化してる
その現場を取材した模様が放送されてて
画面の前で横暴な学生の味方しながら見てて、
見てたら、
大阪のイカツい警察官と横柄高校生のやりとりが映し出された。
「オイ、コラ、お前ら人の迷惑考えろや」
「……」
「ハイぐらい言いぃやナメとんかいコラ」
「……黙秘権」
「なにが黙秘権やねん」
うっわ。うっわシビれた。
やっぱ関西いいな憧れるな。
若者と警察の応酬にツッコミ入っちゃうんだもんな。憧れるな。


2004年05月25日(火) 言葉のマジック

東武練馬の街中を練り歩いてたら
「この辺りで一番うまい! 安い!」と如何にもあざとい宣伝文句してる
いかがわしい大衆食堂店が目についた。
「この辺り」とか抽象的な表現を用いて、
絶対的には定めがたい「うまさ」を一番と謳う、
まさに悪人らしいあざとさが気に入った。
ので、「この辺り」をかるく散策してみたところ、同系統の飯屋はまったくない。
なるほど、この辺りで一番うまく安いには違いない!
オンリーワンて大事よね。
大人の世界ってウソばっかりじゃないんだなあ、と感服した。


2004年05月22日(土) 供述

本当にわざとじゃなかったんです信じてください。
ボクには犯罪なんてできる度胸ぜんぜん、ないんですよ。えぇ。
そりゃね、ボクだって、あのラーメン屋には失望を感じてました。
……元々は薦められたんですよ。
えー、うまいとかなんとか、えっと……まぁその、いろいろ薦められて。
でもその、他人の舌と自分の舌が合わないなんてよくあることですよね。
べつにおいしくなかったんです。
だから店内でメールしてましたよ。えぇ。
べつに金払うまでもねー食い逃げしちゃおっかな、なんてメールをね。してました。
勿論冗談で!ですよ。はは、は……今思えば子供みたいで……ほんとに……。
ちょうど、そんなメールを打った直後、一杯を完食したんです。
ごちそうさま、と丼をあげてね。礼儀正しい客でしょう?
そして、店を出ました。えぇ、もう、自然にね。
家に帰ったらなにしよう、なんて思いを馳せつつね。
だから店員さんに声をかけられたときには、
まったくワケがわかりませんでした。
代金を支払え? 何言ってるんだろうコイツ、と思いましたよ。
でもね、一瞬後には、なんていうんでしょう、
その……恥辱……慙愧……苦渋……胸が重くなっちゃって。
すぐ払いましたよ!
だって、本当に食い逃げするつもりではなかったんですから。本当です。
店員さんの気持ちもわかりますよ。
食い逃げ犯は捕まったら、抵抗するよりは素直に払って、
故意ではなかったんですと勝ち気に呟きますよね。
でも僕は、ちがい……えっ、そんな、信じてくださいよ!
ちょっ、なっ、離してくれませんか?
離して話しましょうよ、なんつって! いや今のは冗談ですけど! 本当に!
帰せよ! オレは無実なんだよ!! 弁護士呼べよぉ訴えるぞコラなんじゃオ

日記05/22 完


れどれ |MAIL