| 2007年10月01日(月) |
今日から中国ビジネスブログは別のサイトへ移転です。 |
Skipper Johnの中国ビジネスブログはこちらのブログに移りました。 ↓↓ 新・Skipper Johnの中国ビジネス・ブログ サイト
いつもご覧いただきありがとうございます。Skipper Johnです。
今まで、2本の中国ビジネスブログを同内容で並行して進めていたのですが、もう一方のブログで実名を出してそちらでビジネスブログを一本化することといたしました。
Skipper Johnの新・中国ビジネスブログのサイト ↓↓ 新・中国ビジネス・ブログ
これからも中国ビジネス・ネタを毎日更新していきます。新ブログでは読者の皆様からのコメントをしていただけるようになっています。お気づきの点がありましたら遠慮なく叱咤してください。
尚、この日記のほうは元のとおりに戻し、Skipper Johnの私的な日記として思うことをつれづれに書いてみたいと思っています。お時間が許すかぎりお付き合いいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。 Skipper John 拝
| 2007年09月30日(日) |
(日本)高齢者人口、21.5%で過去最高・80歳以上は700万人突破 |
(日本)高齢者人口、21.5%で過去最高・80歳以上は700万人突破
総務省が16日発表した推計人口(15日現在)によると、65歳以上の高齢者の人口は2744万人(前年2657万人)となった。総人口に占める割合も前年比0.7ポイント増の21.5%となり、人数も比率も過去最高を記録した。男性1169万人、女性1575万人で、女性が約405万人多い。 17日の「敬老の日」に合わせ、総務省が発表した。80歳以上の人口は約713万人(前年674万人)で、初めて700万人を突破。男性236万人、女性478万人で、女性が男性のほぼ2倍だった。 (9/16 nikkwei net)
戦略ポイント: 中国の高齢化社会対策はまだこれから
「中国情報ハンドブック2007年版p52-53」によれば中国の高齢者人口は以下のとおりです。 2005年 65歳以上の高齢人口は7.7%(筆者註:約1億人) 2020年には65歳以上が11.2%(1.64億人)、80歳以上が2200万人、 2050年ごろには、65歳以上は25%、80歳以上が8300万人になる。
高齢者比率はまだ中国のほうが低いものの、65才以上が約1億人と、人口は圧倒的に中国が多いですね。これは相当な政府の負担が予想されますが、中国では対策そのものが後手に回っていて深刻な問題になりそうな気配です。
日本の高齢社会対策基本法では、就業及び所得、健康及び福祉、学習及び社会参加、生活環境などについて国が講ずべき施策を以下のように規定しています。
1)就業及び所得については、高齢者がその意欲と能力に応じて就業することができる多様な機会を確保すること、公的年金制度と雇用との連携を図りつつ適正な水準を確保すること、自主的な努力による資産の形成等を支援することなど
2)健康及び福祉では、国民が自らの健康の保持増進に努めることができるよう総合的な施策を講ずること、地域における保健及び医療並びに福祉の相互の有機的な連携を図りつつ適正な医療保健サービス及び福祉サービスを総合的に提供する体制の整備を図ること、適切な介護のサービスを受けることができる基盤の整備を推進することなど
3)学習及び社会参加に関しては、生涯学習の機会を確保すること、高齢者の社会的活動への参加を促進し、ボランティア活動の基盤を整備することなど
4) 生活環境では、高齢者に適した住宅等の整備を促進し、高齢者のための住宅を確保し、高齢者の円滑な利用に配慮された公共的施設の整備を促進すること、高齢者を交通事故、犯罪、災害等から保護することなど http://www8.cao.go.jp/kourei/measure/a_3.htm#4
日本ではすでに団塊の世代が60歳を迎える高齢化社会になっていて、今後加速度的に更なる高齢化社会対策が必要となっています。日本のこのような施策は直接中国の参考になるとは思えませんが、何か少しでもよい前例になればいいなと思います。中国の高齢化社会は日本からは10年ほど遅れて深刻になっていくようです。1950-60年代生まれは人口比率の中で大きな割合を占めています。
人民網日文版には以下のような記事が載っていました。 「中国の60歳以上の高齢者は1億4000万人に達し、総人口の11.03%を占めるようになった。中国青年報社会調査センターと新浪網のニュースセンターが先週共同で実施したある調査によると、大部分の人が老後は自分の力に頼って生活すると答えている。3871人が参加したこの調査によると、養老金(年金)や貯蓄、子供、商業保険、政府の保障という多くの老後を支える手段のうち、政府の保障を頼りの一部とすると答えたのはわずか20.2%で、49.7%の人が「もともと老後は自分が頼りだ」と考えている。」 http://j.peopledaily.com.cn/2007/09/25/jp20070925_77331.html
政府の高齢者施策を当てにせず、自らを頼りに生きていこうとするたくましい中国の高齢者の一端を見た気がしました。
| 2007年09月29日(土) |
松下は中国の全拠点で環境認証取得へ |
松下は中国の全拠点で環境認証取得へ
松下電器産業は3年後をメドに中国内の全工場・全商品で中国政府の環境認証を取得する。環境に優しい企業として中国で存在感を高める狙い。廃棄物削減などで中国政府の審査をパスすれば、商品にエコマークを付けられるようになり消費者や取引先に対する信頼を高めることができる。 (9月27日 日本経済新聞)
戦略ポイント: 環境は日系企業生存のキーワード
日本では、たまたまウェブで検索した名古屋市の文書によれば、「環境認証」とは、組織の環境に対する取り組みが一定のレベルに達しているかどうかを判断するため、取り組みを第三者の目で評価し一定の保証を与えるもので、ISO14001などがあるそうです。 http://city.nagoya.jp/_res/usr/10405/betten2.pdf
また、日本では第三者審査機関として「日本環境認証機構」などがあり、審査を経て環境認証が与えられるとのことです。私はこのような審査にたずさわったことはないのですが、日系メーカーを中心に詳しい方も多くいらっしゃるのではないかと推察します。
中国のエコマークは『環境表示製品認証技術要求』(通称:テンサークル)というそうで、マークの写真はリンクを参照下さい。 http://www.ricoh.co.jp/ecology/history/2005/100.html
私は、中国の日系企業が得意な分野を生かして生き残って行くために4つの大きな柱があると考えています。それらは、1)環境対応 2)長期雇用 3)コンプライアンス(遵法精神) 4)あきんど魂です。今日は1)の環境についてのお話です。
先日も大学の先輩で蘇州に金属ボタンを生産する会社の総経理からお話を伺ったところ、中国の環境に対する対応は年々強化されつつあるものの、まだ日本の要求レベルではないこと、しかしこの会社は世界最先端の排水浄化装置をすでに設置して将来の環境対策に備えていることなどを教えてくださいました。なるほど、意識の高い日系企業は環境対策に関してはもう何歩も先を読んで行動しているんですね。
このように、環境対策の決まりをきちんと守ったり、先取りして準備したりしている日系企業がかなりありそうな気がします。こういう点は中国企業ではなかなか実践できていない点だと感心しました。
中国企業が不得意な点を明確に分析してそこを狙って独自な特徴を打ち出していくことは差別化の大切な手法です。環境対策に関しては、日系企業が中国でもっともっと活躍でき差別化が図れる大切な分野だと思っています。
わがオフィスでも環境対策を更に考えて、できるところから始めたいと思います。
| 2007年09月28日(金) |
中国で小学校建設支援_上海の日系企業毎年2校 |
中国で小学校建設支援_上海の日系企業毎年2校
上海商工クラブは中国の貧困地区での学校建設を支援する。先ずは安徽省舒城県の小学校2校の建て替えに60万元(約900万円)を寄付し、9月14日に開校式が開かれた。今後も毎年2校ずつ建設を支援する。 (9月15日付け 日本経済新聞)
戦略ポイント: 長期間効果のある社会貢献とは何か
今月もこのブログで紹介しました上海商工クラブによる「希望工程」の小学校建設支援が早速記事になっていました。
私が個人的にたいへんお世話になった前上海総領事の故・杉本信行さんが、絶筆となった「大地の咆哮(PHP)」の中で、「日中友好の名前を冠に抱く小学校を卒業したとの履歴が、一生生徒たちについて回るわけで、もちろん彼らの記憶にも深く刻みつけられることは確実である。(p148)」と書いておられます。
この舒城県の小学校も「山七鎮上海日本商工会小河口希望小学校」と名づけられ、子供達は卒業した後も履歴書などでこの「日本」という文字が入った学校名を使っていくことになります。支援する側もなんだか背筋をピンと伸ばしてお手伝いさせていただかなければならない気になりますね。
私たちは投資を考えるときに、やはり短期的な金銭でのリターンを期待することが多いかと思います。しかし時には金銭のみがリターンとして帰ってくるわけではありません。経験や思い出、そして履歴書にのるような名前など、受益者の中で時間をかけて醸成され育っていく姿を見るというのも一つのリターンといえるでしょう。
日本人にとっては大したことのないポケットの小銭を多くの人から集めるとすれば、1千万円あれば中国の田舎の小学校校舎を建築できるんですね。
最近では、「社会起業家」という人たちが、社会貢献を目的にビジネス手法を導入してお金をうまく援助に投下し始めています。分かりやすい例では、「フェアトレード」という方法があります。無農薬有機栽培のコーヒーを契約農家に生産してもらい、事前に全量購入契約と前渡し金で初期投下資金を渡します。買い上げる価格はもちろん一般のコーヒーより高い値段で買い上げることにより、農家の収入を確保します。有機コーヒーは自然食ショップなどへ流通させ、一般のコーヒーより高い価格で小売されます。ロハスな意識の高い人は喜んで有機コーヒーを買ってくれるわけです。
このようなフェアトレードなどの手法で活躍する社会起業家が増え始めています。これから中国でも注目される活動だと思います。中国でどんな「社会起業」が可能か、ぜひ皆さんと語り合いたいですね。
| 2007年09月27日(木) |
2010年にGDPが日中逆転も_日経ビジネス独自試算 |
2010年にGDPが日中逆転も_日経ビジネス独自試算
日本が世界第2位の経済大国の座から滑り落ち、中国に逆転を許す。10年も20年も先の話ではない。日経ビジネスの試算では、中国の成長率が名目ベースで年率10%、人民元の対ドルレート上昇率が毎年5%、日本の成長率が名目2%と仮定したところ、早ければ2010年にも中国の国内総生産(GDP)が日本の数字を上回るという衝撃的な結果が飛び出した(日本の対ドルレートは変動なし、2007年と2008年は国際通貨基金(IMF)による成長予測の数値を採用)。 (9月21日 日経BPオンライン) http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070920/135510/
戦略ポイント: 流れに逆らわず、生き筋を極める
中国がGDPで日本を追い抜く日がもうそこまでやってきたようです。遅かれ早かれ抜かれると思っていましたが、あと3年ほどなんですね。時代の流れを感じます。
1950年代、毛沢東は「GDPで英国に追いつき追い抜け!」と号令を掛け、大躍進運動を発動しました。むやみな素人製鉄による非効率化や飢饉にも見舞われ、大躍進は頓挫しました。��小平の改革開放政策以後、とっくに英国を抜いた中国はついに隣国・日本のGDPにも迫ってきました。
中国はこれだけの広い国に13億人の人民を抱える国ですので、これからもGDPはどんどん伸びていくと思われます。特に、インフラの更なる整備に加え、単純な加工から高付加価値な商品の生産にシフトしていくともっとGDPが伸びていくかもしれません。
日本はGDPで抜かれても悲しむ必要はありませんね。一人当たりのGDPは中国が2000ドルくらい、日本は3万ドルくらいで圧倒的に多いわけです。一人あたりでは日本人のほうが多くの生産をしていることになります。
日本と中国は地理的に近く、今後は生産する工業製品などもかなりかぶってしまうと考えられます。こうなってくると中国と同じ商品を作ることにより価格競争が激化しますし、日本の競合他社も中国で生産していますから、日系メーカーは中国では利益が出なくなりもっと固定費の安い国に工場が移転してしまうかもしれません。
中国があらゆる面でどんどん競争力をつけていくのは誰にも止められません。相手の失策を願っているよりは、相手が不得意な分野、つまり「生き筋」を探してそこに資源を集中していくことがより求められていくような気がします。流れにうまく合わせながら得意分野を上手に磨いていかなければと、自らを戒めています。
| 2007年09月26日(水) |
しっかりした精神を持って中国へ 古美術鑑定家 中島誠之助 |
しっかりした精神を持って中国へ 古美術鑑定家 中島誠之助
中国に何度も行って思うことは、中国人は相手を見るということです。だから、日本人はいい気になり慢心するとやられます。(中略) 日中戦争で中国に行った大日本帝国の将軍たちが向こうの要人からもらったという骨董品の鑑定依頼が良くありますが、ほとんど贋物です。それは中国人が相手をよく見ているということなのです。(中略) 日本人は足下を見られないようにしなければなりません。それには自分をもっと鍛える必要があります。相手をなめてはいけません。日本人はちょっと金が出来るといい気になる傾向があります。もっとしっかりした精神を持って中国に行かなければ失敗すると思います。 (日経ネット 中国ビジネス最新事情) http://www.nikkei.co.jp/ps/china/
戦略ポイント: 相手をなめるな
テレビ東京系列の人気番組「お宝鑑定団」で一躍人気になり、「いい仕事してますねぇ」のセリフでも有名な中島誠之助さん。なんと、まだ文化大革命真っ只中の広州交易会にやってきて辞書を片手に中国の骨董を買い付けしておられたとのこと。氏が日本のみならず中国の骨董にも造詣が深い理由がよくわかりました。
さて、中島さんの「日本人は足下を見られないようにしなければなりません。それには自分をもっと鍛える必要があります。」、「相手をなめてはいけません。(中略) もっとしっかりした精神を持って中国に行かなければ失敗すると思います。」というコメントに、たいへん頭の下がる思いです。
一芸に秀でると、他の分野においても本質を掴むコツがわかるようで、中島さんは骨董を通じて人間そのものをよく見ておられるのだなと理解できます。
中国の人は相手のことを本当によく見ていると思います。相手によって取る戦略が違うくらいです。その上、理を通すこともうまいので落としどころをよく心得ている感じがします。
そのためにも中島さんがおっしゃるとおり「相手をなめてはいけない」ですし、「足下を見られないよう、自分をもっと鍛える」ことが大切になってきます。長年中国にいるとつい分かったような気持ちになってしまいますが、やはり自分をもっと鍛えていかなければなりませんね。
「相手をなめない」ことや「謙虚に自分の力を認め、努力する」ことは、異文化コミュニケーションでは非常に重要な要素です。相手の文化や感情を認めて尊重してあげること、そして自らの文化が違うことを謙虚に認めて相手とうまくすり合わせていくこと。これらができるようになれば、異文化接触も相当のレベルといえいるでしょう。
| 2007年09月25日(火) |
ドラえもんのお陰?「のび太首相」に中国ブロガー大喜び |
ドラえもんのお陰?「のび太首相」に中国ブロガー大喜び
25日に福田康夫氏が国会で首相に指名され、中国のブロガーらが大喜びで「のび太首相」の誕生を祝っている。「ドラえもんのお陰?」「のび太が首相に」……。中国でもドラえもんは大人気で、なんと野比のび太の中国語名は「野比康夫」らしい。福田総理の顔もなんとなく「のび太」に似ている(?)というのがもっぱらの関心らしい。 (9月25日付 中国情報局ウェブサイト) 中国情報局NEWS
戦略ポイント: 偶然の一致
本日、第91代内閣総理大臣に福田さんが指名され、内閣の陣容が発表されました。
しかし、中国語でのび太くんが「野比康夫」だったとは知りませんでした。アニメの主人公と一国の総理が同名となれば、まあ親近感が湧いてブログも盛り上がりそうですね。
福田総理のお父さんである福田赳夫氏も、30年前に総理でした。日中平和友好条約の締結者としても有名で、あの��小平が1978年に同条約の批准書を持って訪日した時に福田パパ総理がホストとして迎えました。
��小平は福田パパ総理主催の歓迎宴のスピーチで、「日中両国は海一つを隔てた隣国であり、両国間の友好の源は遠く、その流れは長く続いています」という、歴史に残る言葉を残しました。このあと日中間の交流の現場でこの言葉は多く引用され、��小平の偉大な足跡の一つとなりました。
私は当時まだ小さかったのですが、うっすらと覚えていることが一つあります。それは��小平が日本の新幹線に乗った感想を、「頭が後ろにくっつけられるようだった」と言ったことです。新幹線のスピードが速くてそのように感じたのでしょうね。当時��小平に対してとても親近感を感じたことを覚えてます。
福田新総理はそんなに親中派というタイプではありません。新華社などの福田総理就任のニュースを読んでいると、まだ新総理の出方をじっくり注視しているといった報道ばかりです。安倍全総理は昨年就任後すぐに訪中し中国首脳からは好感をもって迎えられました。
現在は北朝鮮を含めた六カ国協議や資源問題など、中国やロシアの国際的存在感が大きくなっている反面、米国はイラク戦争の失敗とサブプライム問題に起因する経済の減速懸念で勢いがすっかり弱い感じです。新総理には中国を含めたユーラシアの更なる積極外交を期待したいと思っています。
さて、今日の戦略ポイントである「偶然の一致」ですが、こんな例を耳にしました。私の知人がインドを訪問する際にイミグレーションで一人だけ別室に連れて行かれました。原因は、国際ブラックリストの氏名(アルファベットのみ)と同姓同名だという疑いからです。
中国では同音異義語が多く、漢字を無視したアルファベットによる氏名の表記では多くの同姓同名が発生してしまいます。例えば、張兵も、張炳も、張秉もすべて「Zhang Bing」と表記されます。中国では漢字の違いで別人と分かる場合が多いですが、インドのイミグレ担当官も当然迷ってしまいますね。偶然の一致ってけっこう迷惑なものなのかも知れません。
| 2007年09月24日(月) |
車いすの「ポルシェ」 |
(日本)車いすの「ポルシェ」
「トヨタではなく、ポルシェを目指している」。車いすメーカー・オーエックスエンジニアリング(千葉市)の石井重行会長(59)の口癖だ。競技用と一般用の車椅子を作って15年。競技用車いすは4度のパラリンピックで計67個のメダルを獲得した。会長はオートバイの事故に遭い下半身不随に。既存の車いすに抱いた不満を解消し、車いすを自社開発した。 (9月23日付け 日本経済新聞)
戦略:世界中で、わが社しか作れないもの
「トヨタではなく、ポルシェを目指している」というこのフレーズにシビれてしまいました。
競技用の車いすでもいろいろあるのだろうと想像できます。以前、パラリンピックのマラソンやバスケットボールの試合をテレビで見たことがあります。マラソンの車いすはギア比が高そうで、少し車輪を手で回してもス〜っと走っていきそうな感じでした。対照的に、バスケットボール用の車いすは小回りが利いてブレーキ能力も高い感じでした。
同記事によれば、現在開発中の新型車いすは「高齢者の外出を支援する、夢のある商品にしたい」と新たに挑戦中だそうです。競技用車いすの製造で培ったノウハウを一般の高齢者向けに転用するわけです。高齢者が使う「車いすのポルシェ」をぜひ見てみたいものだと今から楽しみです。
この石井社長は下半身不随になるというアクシデントを乗り越えて車いす製作で世界の頂点に立ちました。下半身不随というのはおそらくどんな人にとっても絶望的な試練といえるでしょう。石井社長はこの試練を正面から受けとめ、既存の車いすに感じた改良点を自ら実践してトップになったわけです。アクシデントが石井会長の生き方を変え、会長自身がその運命を天命として受け止めて新たな道を切り開かれたのでしょう。全く頭の下がる思いで一杯です。
人生は思い通りにならないことが時折起きてきます。私などはつい社会や人のせいにしてしまいがちです。悲運な自分を哀れんで多くの時間を過ごしてしまいます。運命を呪うより運命を活用して乗っていくことも、辛いときには必要なのかもしれません。
「車いすのポルシェ」という一言で、「普通の会社では作れない最高のモノを作る」という決意がビシビシ伝わってきます。腹を決めた人を止めることは誰もできません。覚悟を決めて一心に突き進む大切さを今日は教わりました。ありがとうございます。
| 2007年09月23日(日) |
中国・再生可能エネルギー 2020年には全エネルギー消費の15%へ引き上げ |
中国・再生可能エネルギー 2020年には全エネルギー消費の15%へ引き上げ
中国国家発展改革委員会は2020年までに総額2兆元を投資して全エネルギー消費に占める再生可能エネルギーの割合を現在の8%から15%にまで引き上げる目標を明らかにした。 (9月13日 21世紀経済報道)
戦略ポイント: 風力発電に可能性を探る中国
ここでいう再生可能エネルギーとは、水力発電、バイオマス発電、風力発電及び太陽エネルギー発電の4種類を指しています。同記事によれが、このうち2020年の段階で最も発電能力を期待されているのは水力発電の3億キロワット、ついでバイオマス発電の3000万キロワット、風力発電の3000万キロワット、そして太陽エネルギー発電の180万キロワットです。
こうして見ると、中国ではバイオマスや風力による発電に大きな比重を置いていますが、太陽エネルギー発電はコストが高いせいかあまり期待していないように感じます。また、水力発電も中国内の大河と呼ばれる大水系の河川の水は工業や農業用水へと大量に利用されていてダムによる水力発電も頭打ちが見えていると専門家が述べています。
バイオマス発電に関しては、先日もこのブログで紹介しましたとおり、中国政府はトウモロコシによるバイオエタノールの推進を暫時ストップし、食料として利用する方向を打ち出すなど、バイオマス発電についてはまだマイナスの要因も多く抱えています。また、太陽エネルギーの活用も、パネルに必要なシリコン原料の高騰で、なかなか推進しづらくなっています。
そうすると大きく期待がかかってきているのが風力発電です。中国の2005年末の風力発電総量は126万キロワットとまだ少なかったものの、2008年には500万キロワットの発電がすでに見込まれているとのことで、今後更に風力発電能力の拡大が大きく期待されています。また、甘粛や新疆の砂漠地帯には強風が吹く地域があり、西部地域開拓の貴重な電力源として開発に拍車がかかっているようです。
翻って日本の再生可能エネルギーの開発はもっとお粗末です。日本原子力文化振興団の予測によれば、2015年での日本の再生可能エネルギーは水力が9%、地熱及び新エネルギーで1%未満と、両者を合計しても10%ほどです。また、2015年では原子力エネルギーが43%になるとも予想していて、日本においても再生可能エネルギーによる電力供給はかなり限界があるという感じが明らかになっています。
電力は今のペースでは永久に供給することが困難であることは自明の理です。一人一人がより電気を使わない生活を考えて行かなければならなくなってきているようです。
| 2007年09月22日(土) |
北京「前門」に帰れない老舗「爆肚馮」 |
北京「前門」に帰れない老舗「爆肚馮」
北京前門の天街で百年以上続く羊モツ料理で有名な「爆肚馮」はもう昔の場所での営業継続は不可能となった。一平方当たり一日の家賃が37元と値上がりし、とても払えなくなったからだ。店主が言うには、「この家賃を払うためには、今は一杯10元の羊モツを50元にまで値上げしないといけない。それではお客さんが来てくれないので移転を決意した。」とのこと。北京の名物がまた一つ消えることとなったようだ。 (9月17日付け 経済観察報)
戦略ポイント:老舗の生存
老舗が消えてしまうのは少し寂しい気がします。「爆肚馮」は前門でも有名なお店で、いつも行列ができるほどの人気店でした。また、先日北京の八面槽を通ったとき、これも老舗で有名な「ワンタン侯」がまだあるかしらと見たのですが、再開発のためか昔の場所にはもうなく、これも残念に感じました。
こういう老舗はできれば移転してでも昔の味を伝えて欲しいと思うのですが、一旦国営レストランになってしまっているせいか、あまり上手な経営やマーケティングができずにいるように感じます。上海でも多くの老舗がだんだんと忘れ去られようとしている姿を見るにつけ、何かやり方はないものかと思案してしまいます。
老舗というのはそれだけでもブランド価値があり、このブランドをうまく育てて行けば相当な価値が出せます。北京を例にすると、北京ダックの「全聚徳」や羊しゃぶしゃぶの「東来順」などは北京だけでなく全国各地に支店を出してがんばっています。
老舗創業時の理念や大切に守ってきたお店のポリシー、歴史に裏付けられたエピソードなど、再発掘すれば面白いストーリーが出てくると思います。また、このお店しかないという特徴を訴求したり、客のリテンション対策の実行など、まだまだやれることがたくさんあると思われます。
経済発展と共にものすごいスピードで変化して行く街の姿は、これはこれでとても魅力的ですが、いつの時代も「ここにある」という老舗の価値は訪れる人にまたとない安心感を与えてくれるものです。上海でも老舗の再発見が待たれるところだと思っています。
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