Skipper Johnの航海日誌

2007年09月17日(月) 世界の水不足をトイレが救う_TOTOの節水技術

世界の水不足をトイレが救う_TOTOの節水技術

TOTOのハイブリッドエコロジーシステムでは、まず水道からの水流が便器内のボウル面を洗浄し、次にタンクからポンプで加圧されて来る水流が汚物を便器内から勢いよく押し出す。2つの水流を効果的に組み合わせたことで、少ない水量で便器を洗浄することが可能になった。大洗浄の使用水量は5.5リットル、約10年ほど前までTOTOの主力商品だったタンク式トイレでは、大洗浄の使用水量は13リットルが一般的だっので、使用水量はこの10年で約65%も削減された。
(9月14日付け 日経BP online )

戦略ポイント: 最先端技術が中国で使えることもある

同記事から更に引用します。「家庭の中で1日に一番水を使う場所は、風呂でも台所でも、洗濯機でもない。東京都水道局の『平成14年度一般家庭水使用目的別実態調査』によれば、それはトイレだという。家庭での1日における水の使われ方はトイレが28%を占め、風呂(24%)、炊事(23%)、洗濯(17%)を上回る。トイレでの節水は、家庭全体の節水にとって大きな効果があるのだ。」 

なるほど、トイレの節水はお風呂の節水より効果が大きいんですね。私はお風呂の水量が多いと思い込んでいたので目からウロコでした。お風呂のお湯を洗濯機で再利用するのがいいのかと思っていましたが上海ではお風呂と洗濯機は離れているのでできません。トイレのタンクを小さくするという節水の新しい選択肢に感動しました。

さらに面白いことをこの記事は書いています。「中国市場でも今後、TOTOの節水技術は威力を発揮しそうだ。中国はもともと降雨量が少ないうえ、急激な都市開発と工業化に伴って深刻な水不足に悩まされている。中国市場でウォシュレットを販売するTOTOは、すでに高級ブランドとして認知されているが、今後は節水技術を核として中国での事業拡大を狙う。2006年11月には、世界で初めての大洗浄4.8リットルという超節水便器を中国で発売した。」 (筆者註:日本が5.5リットルなのは住宅が狭く配管が複雑であるからだそうです)

おぉ、なるほど、TOTOはその節水技術によって中国で最先端の便器を発売しているのですね。驚きました。中国のお手洗いは国産の陶製便器を中心に世界各国のものが設置されています。あまり水流がスムーズでないものも多く、大洗浄は禁止というお手洗いも見かけます。

中国では「とりあえず用を足せる機能」が求められることが多く、とりあえずトイレに便器があればいいという感覚は強いと思われます。しかし、上海などの都会を中心にだんだんとエコロジーを意識した人たちが増えていて、もっと水を節約できる便器に替わっていく可能性を秘めています。

また、この記事にも紹介がありましたが、「数千人の優秀な研究スタッフが日夜トイレの改良を行っている会社は世界でもTOTO一社しかない」という部分に目が留まりました。やはり専業であるということはブレなくて強いんですね。その代わり多くの時間とコストをかけていいものを開発しているのだと想像できます。今後TOTOの中国での活躍を大いに期待しています。



2007年09月16日(日) 純金の月餅は誰が食べる??

純金の月餅は誰が食べる??

純金の月餅がなんと31,568元(筆者註:金の重量は不明)。月餅型のクリスタルに金メダルのような純金が入っている。国が定める「月餅強制性国家基準」の規制対象外で、この純金月餅に対して賄賂性を感じる人や、奇をてらった金儲け主義のように感じる人などネガティブな受け止め方が多いようだ。
(9月12日付け 人民網)

戦略ポイント:「振り切ってしまう」潔い姿勢

今年は9月25日が中秋節です。上海市内も有名ホテルやレストラン、商店で月餅が並び始めました。ここ数年はハーゲンダッツの月餅アイスが人気です。月餅の原型は中国古代からあるそうで、「月餅」と名づけたのは唐の楊貴妃だという説もあるそうですが定かではありません。今のような餡を入れて焼いたおまんじゅうのようになったのは明代あたりだそうです。

中国の「月餅強制性国家基準」では月餅セットの過剰包装を制限する目的で制定されたそうで、月餅の包装コストが月餅自体の製造原価の25%を越えてはならない決まりがあります。また、別の高価なものを同じ月餅の箱の中に同梱するのも禁止だそうです。これには高価な賄賂を防ぐ意味合いも含まれています。

しかしこの記事の「月餅型の純金」は食品ではないのでこの基準の対象外とのこと。いろいろな規制の目をかいくぐった商品なのですね。月餅は人に贈るのが基本なので、月餅は贈り物の代名詞であり、黄金月餅は自らの蒐集品ではなく賄賂として送られるというイメージが一般の中国人にあるのでしょう。記事にも「次回の月餅強制性国家標準改正時には月餅の形状をして月餅と名づけられるもの、つまり黄金などを禁止すべき」と厳しい意見が出ていました。

黄金の月餅は若干やりすぎのような感じはしますが、アイデアを実行に移してしまうという点においては素晴らしいと思います。私は典型的なビビリなので、始める前に「失敗したらどうしよう?」とか「他人からどう思われるだろう?」と心配して結局踏み込まないことが多いです。ここ中国では、「思いついたらすぐ実現させてしまう」という現象をよく見かけます。この黄金月餅もその部類でしょう。

黄金月餅に限らず、行動するなら「振り切ってしまう」潔さが中国の社会にあふれています。後先のことは一旦横に置いて、商品に命を吹き込んで振り切ってしまう姿勢は、時に多く学ぶものがあると感じます。



2007年09月15日(土) 80年代生まれは午前結婚して午後離婚する「フラッシュ離婚」

80年代生まれは午前結婚して午後離婚する「フラッシュ離婚」

今年22歳の新郎と20歳の新婦は知り合って1ヶ月で法定の結婚年齢に達し結婚した。午前中に婚姻届を提出した二人は結婚写真について写真館で口論となり、午後3時には離婚手続きを取った。80年代生まれの一人っ子には結婚前の訓練や教育が更に必要との意見がある。
(9月12日付け 人民網)

戦略ポイント:中国の世代間ギャップは大きいか

どの国でも各世代の特徴をうまく捉えて名前を付けたりサービス開発や商品開発に活用したりしていますね。日本では団塊の世代(戦後ベビーブーマー)や、新人類(昭和40年代以降生まれ)とかが話題になりました。最近では団塊ジュニアの世代も話題になっているようです。

中国では昔、「60年代生まれ」と「70年代生まれ」という言い方がありました。60年代生まれは1966年に文化大革命が始まったため、幼少時から文革の影響を受けた世代という意味になります。「70年代生まれ」は1976年に文革が終了し、小学生の頃から80年代の改革開放と共に成長してきた世代ということになります。

最近よく「80年代生まれ」(中国語では「八十後」)という表現がでてきます。これは中国では1979年から一人っ子政策を始めたので、両親だけでなく多くの4人の祖父母や多くの叔父叔母に大切に育てられたLittle Emperors(中国語では「小皇帝」)のような80年代生まれの世代を指しています。生まれたときから社会が豊かになっていて、ちやほやされて育ったため古い世代から見ると80年代生まれにはいろいろと意見があるようです。

この記事も、80年代生まれの若いカップルが引き起こしたフラッシュ離婚の話題です。この記事を書いた人は、若いカップルのノリの軽さを嘆きつつ、再教育が必要ではないかと問いかけています。

何かの本を読んでいたとき、「2千数百年前の古代ギリシャの陶板には『近頃の若いものは全くだらしない』と書いてあった。」という箇所を見つけて思わず笑ってしまいました。年長者から見て「近頃の若いものは、、、、」という感覚は数千年前からあるということなのですね。どの時代にもジェネレーション・ギャップ(世代間ギャップ)というものがあるということなのでしょう。

ITが大量導入されるようになってからは社会の変化の速度も更に加速されているような気がします。時代の変化が速くなれば、若者のフィーリングが変わっていくのも仕方の無いことなのでしょう。しかし、時代の流れというのは表面では速いように感じることがありますが、実際に民族の感情や習慣は表面の変化とは裏腹にゆっくりしたスピードでなければ変わらないものも多く有ります。

例えば、先日も100年前に新渡戸稲造が書いた「武士道」を読み返していましたら、随所に全体主義的というか、周りの目を気にして自らの行動を決めていくような当時の日本人の民族性が書いてありました。これを見て官僚的でコンセンサスを重視しやすい現代の日本人の雰囲気とあまり変わらないかのようです。こういう雰囲気は100年前からあまり変わっていないようで、日本人の本質的な部分は世代を越えて伝わっているのだなぁと再認識しました。

さて、ジェネレーションギャップの話に戻しましょう。80年代生まれの方々は総じて淡白な感じはするものの、正直あまり他の世代と大差はないのではと感じています。世代ごとの共通の特徴を論じていてはまるで血液型性格判断に近くなってしまうのではないでしょうか。個人は人それぞれ、どんな世代にもいろいろな人がいるのだと思っています。



2007年09月14日(金) 敬老の日、高級弁当で祝う

(日本)敬老の日、高級弁当で祝う

敬老の日を百貨店などで予約が必要な高級弁当でお祝いしようというお客が増えている。有名料亭などの5,000円前後の和風弁当が人気。4-50代の女性らが両親に買い求める需要が目立つ。家族と一緒に自宅でのんびりグルメを味わう志向があるようだ。
(9月11日付け 日本経済新聞)

戦略ポイント:自宅で高級なお弁当をプレゼント、上海では清潔感が鍵

日本で高級弁当といえばお正月のおせち料理が頭に浮かびますが、和食好きな世代が多い高齢者向けに高級弁当をプレゼントするのは知りませんでした。

送る側からすれば一流料亭の味が満載の高級弁当は手軽に注文できるグルメですし、お世話になった両親と共に家族団らんの話題としてとても楽しみなイベントになると思います。
ハイエンドを狙った企画ですね。

ひるがえって、ここ上海のお弁当はどうでしょうか?根本的に日本と違うのは、いくら高級料亭とはいえ半日以上前に調理したお弁当はあまり歓迎されません。お弁当といってもついさっき調理してそのままデリバリーされたお弁当を熱いうちに食べる習慣があります。

ですから、日本のデパ地下や商店街などで見かける中食(なかしょく)と呼ばれる惣菜購入も、上海ではあまり見かけません。いつ調理されたかわからない食品には衛生上の信頼が置けないわけです。

上海でも最近では旧正月前に家族で「年夜飯」と呼ばれる、年末の家族団らんの夕食を取るようになりました。以前は自宅で調理していたそうですが、最近は一流レストランの個室でかなり豪勢にやるようになっているため、クリスマスから旧正月までの有名レストランはなかなか予約が取りづらくなっています。

さて、ではこの「年夜飯」を日本のような高級弁当に切り替えるのは今のところまだまだ時間がかかりそうです。美味しいものを家族と共に楽しむという気持ちは同じなのですが、調理したてのアツアツ感が上海の人にとっては大切な価値なのです。

しかし、上海の弁当がいつまでも今のままだと思うのも早すぎる決断だと思います。1990年ごろに中国でようやく袋入りのインスタント麺が発売された頃、多くの世論は健康的でないし美味しくないとインスタント麺を歓迎していませんでした。しかしほどなくしてすごい勢いで普及し始め、お湯を注ぐだけのカップ麺もどんどん市場に受け入れられました。今から考えるとインスタント麺は値段の安さとどこでも食べられる気軽さ、そして大切だったのがお湯で作るという熱湯消毒から連想する「清潔感」にあったのだと気づきました。

これはあくまで昔の例ですが、上海でのお弁当も「清潔感」というバリアをクリアすれば、もっと別の発展局面が来るかも知れません。



2007年09月13日(木) 中国の8月CPIが6.5%に急上昇

中国の8月CPIが6.5%に急上昇

国家統計局の発表によれば、中国の8月のCPI(消費者物価指数)は6.5%に上昇し、ここ10年の単月上昇率では最高を記録した。これに伴って10日の上海A株指数は4.51%下落した。CPI上昇の主な要因は食品価格の上昇とのこと。
(9月12日付け 第一財経日報)

戦略ポイント: 上にインフレがあれば下に対策あり

8月のCPIが6.5%となり、近い将来中国ではインフレがやってきそうな感じになってきました。インフレとは、簡単に言えば市中に多くの通貨が流通し、モノの値段が上がりその反面お金の価値が下がることです。

現在の上海でも、一般住宅価格はようやく横ばいになってきましたが、市中の物価はどんどん上がっています。先日もたまに行くラーメン屋のラーメンが15元から16元(6.6%)に値上げされていました。

インフレになると中央銀行である人民銀行は貸出金利を引き上げて市中の通貨量を減らすようにコントロールします。人民銀行の周小川総裁は「金利の調整は有意義なレベルに調整されることを希望はしている(9月12日付け第一財経日報)」と発言していて、チャーターバンクの王志浩アナリストは「今年中に2回くらい利上げがあってもおかしくない」と述べています。

さて、利上げが行われるとなると、株式市場の変動リスクを避けたい機関投資家のお金が動いて銀行に預金が増えます。つまり株を売って銀行に預金をするので、売られた株は下がり、株式市場全体の価格が下落します。

また同時に、国債も売られて預金に回っていきます。国債は主に中長期で運用されるため将来のインフレ懸念があるときは物価の上昇率より国債金利が低くなる可能性があり敬遠されます。国債の人気が下がれば国債金利が上がっていきます。中国政府は9月10日に2,000億元の大型国債の発行を始めましたが、インフレ懸念で人気がないようです。

インフレになると現金や預金の価値が目減りするので一般的にはモノに換えようという審理が動きます。世界的には石油価格が再び1バレル70ドルを超えていますが、金も1オンス700ドルを超えました。中国でも不動産や金、美術品が人気のようで、価格が高騰しているようです。
昔、香港の老華僑に、「インフレ時は金の現物を持っておけ」とアドバイスされたことがあります。香港や台湾には小さなストリートにも「銀楼」と呼ばれる貴金属販売及び換金のお店があって容易に希少金属の売買が可能です。上海でも南京路やショッピングモールで金細工を売っている光景を見かけます。今後中国でも金が買われることになるのでしょうか。



2007年09月12日(水) 在中日系企業の組織モデルが曲がり角に

在中日系企業の組織モデルが曲がり角に

日系企業は海外での投資展開が相当に慎重で保守的になっている。また日系企業のグローバルな組織モデルは極度に本社へ集中していて、世界各地に散らばる子会社には決定権が無く、現場での執行権しか与えられていない。中国でも現地化が強く求められており、現地化の試金石としては中国市場にマッチした商品をきちんと投下できるかどうかにかかっている。
(9月10日付け 経済観察報)

戦略ポイント:日系企業のガバナンスのあり方

各企業のガバナンスのあり方は、その企業のミッションや戦略によって決まってくるものですので一定の理想的なモデルがあるわけではありません。また時代によってもガバナンスの仕方が変わってきています。

例えば、4-5年前までは日系の大企業は「カンパニー制」を採用しているところが増えましたが、それはそれで横の連絡が悪くなるなどの弊害も指摘されるようになり、今ではあまり聞かなくなりました。

この記事のように中国でも日系企業をよく研究している人がいるもので、本社決定権が極度に強い日系企業の本質を突いていると思います。本社の決定権が強いのはそれはそれでいいのですが、日系企業は日本国内市場のみに特化するのが得意な反面、中国市場のことも日本本社で決めることが多く、中国市場の要求とはマッチしにくい商品開発をして現場で不評を買っているという側面が見えてきます。

取締役会などを含めた集団で意思決定をすることに慣れている日本企業は、現場単独で意思決定させて任せるということに慣れていない感じがします。上からの指示を待つ体質が、中国という大きな市場を前にして日系企業の競争力を低下させているとしたらもったいない気がします。

先日、トヨタに関する日経ビジネスのウェブ記事を読んでいたら、「トヨタ・サンアントニオ工場のヘンリー氏いわく、トヨタのやり方は上の人間が解決策を見つけてくるのではなく、どうすればいいか君が教えてくれというやり方だ。」と書いてありました。現場の改善提案を重視するトヨタらしい話だと思います。

企業のガバナンスをすぐに変えることはできませんが、現場を中心として意思決定までのプロセスに深く関わりつついい方向に持っていくことはどこでも可能です。今すぐできることから始めてみることが大切だと思っています。



2007年09月11日(火) 途上国の給食支援_社員食堂利用ごとに寄付

(日本)途上国の給食支援_社員食堂利用ごとに寄付

自社の社員食堂でカロリーや栄養バランスに配慮した食事を提供し、一食ごとに20セントを寄付する。伊藤忠や日本IBM、日本航空など日本を中心とした32社・団体が参加。20セントは途上国の児童の給食一食分に相当し、国連世界食糧計画(WFP)などを通じて寄付する。
(9月9日付け 日本経済新聞)

戦略ポイント:社員の健康管理を社会貢献活動につなげる

20セントは約23円ほどです。週に5回社食で食べるとしたら年間約5,750円の寄付ですね。この金額をまとめて寄付をしようとするとちょっと考えてしまう金額かもしれませんが、一食ごとに23円ならとても払いやすい金額です。

そしてその一食が健康に配慮した食事であれば寄付する側のメリットも高まります。外で食べるより社食で食べたい気になりやすいですし、そこに寄付という新たな価値を生み出せるとしたら社食へ行くインセンティブになります。

このように、寄付する側、される側がウィンウィンになっているわけです。また、その間を仲介するのが社食を運営する企業と、分配を担当する国連機関がボランティアとして動いています。すばらしい価値の連鎖だと思います。

中国でも寄付を必要としている多くの団体があります。9月は中国でも学校が始まる月ですが、大学に合格しても入学金や授業料を払えず入学取り消しになる農村出身の学生が毎年数多くいるそうです。北京青少年発展基金会では寄付の窓口をウェブ上に設置し、学生の大学名と学年、必要な寄付額を公表して寄付をつのっています。
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北京青少年発展基金会

また、上海日本商工クラブでは上海市や安徽省の児童に学費援助を行っています。日本人駐在員としてはとても取り組みやすい寄付の一つです。
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上海日本商工クラブ

中国で私たち日本人でもできる貢献を改めて考えてみるのもいいと思います。



2007年09月10日(月)

中国で3億人に飲み水の危機_川は干上がり地下水は汚染

国家環境保護総局の周生賢局長は「全国都市の半数で深刻な地下水汚染が起きており、農民3億人の飲み水に安全上の問題がある」と述べた。一部地区では「川は干上がり、地下水は汚染」という状況が起きているという
(9月7日付け 中国情報局NEWS)

戦略ポイント: 生活用飲用水の危機

3億人に飲み水の危機というのは大きな問題です。最近、中国では飲料水の不足や、河川及び地下水の汚染に大きな関心が寄せられています。

「財経」という中国の雑誌によれば、世界銀行の調査による水質汚染の推定被害額試算が各省別で載っていました。最大の被害額は河北省の188億元、2位は江蘇省の181億元、三位は広東省の117億元、ここ上海は9位の78億元だしょうです。川の下流ほど被害が大きいようです。

このような大きな社会問題はなかなか個人の努力や智恵で解決することはできません。行政や企業、住民が一体となって水量回復や水質改善のための努力を地道に続けて行くことが必要だと感じます。

従来中国で言われているのは工場廃水の問題です。国の排出規制があるにもかかわらず、罰則規定が軽いため工場が平気で基準値以上の排水をして、平気な顔で罰金を払うという悪循環があるそうです。排水時の浄化施設を建設するより罰金のほうが安いという感覚も大きく影響しています。罰則を厳しくしつつ監視の目を強化する必要がありそうです。

一般住民はどのような努力が可能でしょうか?まず考えられるのは生活廃水をなるべく出さないようにすることです。シャワーの時間を短くしたり、まとめて洗い物をしたりして排水を少なくすることができるでしょう。

また、以前日本のキャッチコピーで、「家庭の排水口は海への入り口です」というのがありました。家庭用洗剤(洗濯洗剤や食器洗剤)には多くの界面活性剤(ABSやLAS)が含まれています。界面活性剤を除去するには約20倍の活性炭が必要となるそうで、界面活性剤が入った洗剤を使わないようにするのも水質改善に大きな貢献が可能です。

では界面活性剤を使わない洗剤ってどのようなものがあるのでしょうか?先日このブログでもご紹介した「シャボン玉石けん」が販売しているEM石けんやパジャン(洗濯石けん)です。(広告目的ではありませんのであくまでご参考まで)
↓↓
シャボン玉石けんhttp://www.rakuten.co.jp/pancup/599896/604013/

中国でも界面活性剤のない洗剤開発を推進し、一般市民がその効果を理解して積極的に使うようになれば、少しでも水質改善や地下水汚染の現象に役立てると思っています。



2007年09月09日(日) ハイブリッド型の複合店舗が増加

(日本)ハイブリッド型の複合店舗が増加

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)はAVソフトレンタル店」TSUTAYAの出展を増やしているが、中心になっているのは書籍販売やカフェと組み合わせた複合店舗。複合店舗の「ついで買い」促進効果を無視できない。
(9月3日付け 日本経済新聞)。

戦略ポイント:ワンストップショッピングが生む「ついで買い」効果

記事によれば、サンリオも郊外型百貨店でキャラクター商品売り場にセルフ式のカフェを併設したそうです。家族を含めゆっくり商品に接してもらおうという意図ですね。

先日、日本で二つの「ららぽーと」を回る機会がありました。ららぽーと豊洲と、ららぽーと甲子園です。両方とも売り場を曲線的に配置して視覚から飽きにくい設計になっています。低層階を広く取って開放感のあるお店づくりにこころがけています。また、ワンストップで買い物が終えられるのでさまざまな世代のお客様が楽しめるようになっています。

夏休み時期だったのでお子様連れが多かったのですが、広さもあるので混雑してはおらず、ゆっくり買い物を楽しめました。大手スーパーを核として、雑貨(東○ハンズ)やビデオ、ブティックは個性的なセレクトショップもかなりありました。

上海ではまだまだここまでのレベルはできていません。上海ではショッピングモールは数多くあるのですが「ついで買い」効果まで考えて作りこんであるモールはありません。また、どのモールも同じお店が入っていることが多く、あまり新鮮味が無いのも現状です。

上海は現在モータリゼーションの真最中で、自家用車で行く今後郊外型のモールがもっと注目を浴びていくと考えられます。しかし、店舗選定やモール設計がマンネリ化していて、どこでも同じようなモールが作られ続けています。

「ここにしかない商品やお店」、「ここでしか体験できないもの」をもっともっと集めて欲しいと思っています。そうすれば「ついで買い」効果がもっと高まるのではと感じます。



2007年09月08日(土) 泡で消化する消防車のウィンウィン

(日本)泡で消化する消防車のウィンウィン

消防車メーカーのモリタは泡状の消化液を使い従来のたった17分の1の水で火を消す新技術を搭載した消防車を発表した。火災現場でのメリットは4点。
1.水が接触する面積が13.5倍(火元への放水が短時間で済む)
2.水が飛ぶ速度が二倍(飛距離が長くなり安全)
3.水が飛ぶ高さが4倍(ビル火災でより高く飛ばせる)
4.ホース先端部分の重さが10分の1(二人で持っていたホースを一人で)
消化剤を開発したのは無添加石鹸で有名なシャボン玉石けん社。同社は消化剤の応用研究で無添加の液体石けんを作るノウハウを習得し大ヒット商品になっている。
(9月3日付け 日経ビジネス)

戦略ポイント:八方よしの商品って、やっぱあるんですね。

いやぁ、本当にすごい消防車がでてきたものです。従来のたった17分の1の水で消火できるだけでなく、泡状の消化剤は水より軽いのでより早く高く遠くに放水できるのだそうです。また壁などでの跳ね返りが少なく付着して広がるため、効率よく火を消せるとのこと。(日経ビジネス)

そしてまた、無添加石けんの消化剤を必死になって開発したシャボン玉石けん社は、消化剤開発で培った技術を応用して、今まで固形の無添加石けんのみだった商品ラインアップに、液体無添加石けんを3年前に開発して発売したところ日本中で大ヒットしました。

先日は上海の百貨店でもこの液体無添加石けんが発売されているのを見ました。まったくウィンウィンのすばらしい協力関係です。このシャボン玉石けん社には面白い歴史がありますのでまた後日改めて紹介します。

但し、一台の価格は約3,000万円と従来の2倍近くだそうで、かつ消化剤のコストも必要です。導入と維持コストは高いものの、火災での被害が少なくなるほうが被災者にとってのメリットとなるでしょう。世の中にはときどき、「こりゃスゲぇ!」と言える技術や商品が出てきますが、この消防車は久しぶりになるほどと思えるものです。

上海でも時々火事で出動する消防車を見かけます。上海では内装に使うさまざまな部材には防火用の基準を満たしたものを使うように決められていますが、施工主や業者のコストカットのため、防火基準を満たしていない壁紙やカーテンなどが多く使われているそうです。火事を起こさないように、そして燃えにくいものを使うようにしていきたいものです。


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