陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2012年07月19日(木)      塩 辛

 工房から箱を片手に外へ出たら、
 シオカラトンボがつーっと飛んで
 きて手に持った箱にとまりました。
 そーっとズボンのポケットから携帯
 電話を取り出して写真を撮ろうと
 したらパッと飛び上がり、あーあ
とがっかりしたのも束の間くるりと一周して戻ってきました。
どこにでもいるトンボですが、まじまじ見るときれいです。

シオカラトンボの白い所は塩がふいていて
食べると塩辛いのだそうです。何かの本で
読んだのですが、きっと嘘八百でしょう。






2012年07月18日(水)      小梅星

小梅を干し始めました。
今朝、朝の5時に窯に火を点け、お天気が良かった
ので干したい衝動に駆られ、勢いで干しちゃいました。

 あにはからず午前中は雲が
 出て、芳しくない空模様でした
 が気温は上がり、午後には陽も
 照りつけて良い按配に乾いてい
 ます。小さな実なので数があり、
 返すのも楽ではなさそうですが、
大きな実と違って二日ほどで干しあがりそうです。
問題は明日のお天気、天気図では梅雨前線の名残
があってお天気の急変に注意となっています。ちと、
早まったかとも思えますが、もう干し始めちゃったん
ですからぐずぐず云ってもはじまりません。

明日も晴れて暑い日になることを願います。

小さな実が並んで、ちょっとした小宇宙ですな。





2012年07月17日(火)      おてしお

 今月は、真面目にロクロ仕事を
 して頑張り過ぎたものか腰が痛い
 です。騙し騙し今日は、大きな
 作品をひと窯詰めました。明日、
 暑い中 『本焼き』 です。小品は
 まだ間に合うべぇと、手塩皿を
 沢山挽きました。白土には貝殻と
 灰を、赤土には灰だけを振りかけ
 て焼きます。備前では、付け胡麻
 といって自然降灰の亜流とされて
 いますがウチでは常套手段。今年
 は冬の間に貯めたストーブの灰を
活用しますので何だか良い気分です。生活のサイクル
の中から生まれる工芸でありながら、民芸的他者依存
美意識でない、自分らしい創作品が焼きあがるように
明日はがんばって窯を焚きましょう。

高台は削らず、切りっぱなしの糸底です。

白土の見込みには貝殻で四つ葉を描きます。
ここは赤くなり、まわりは白っぽくなる予定。






2012年07月16日(月)      なつぞら

 スッコーンと音のしそうな夏空が
 広がって、これで夕立でもあれば
 梅雨明けだなと思わせる良いお天気
 でした。西の方では大雨の被害が
 深刻でお気の毒ですが、もうしば
 らくのことでしょう。南の海上で
発生した台風7号の進路がちょっと心配ではありますが、
梅雨が明けて晴れが続くようなら、梅を干しましょう。

高中正義さんのギターが聞こえてきそうです。

午後4時過ぎの横浜新井町、今日は30℃を越えました。





2012年07月15日(日)      う り

 ついに大きなキュウリが出回り
 始めました。奥の大根と比べて
 いただいてもその太さがおわかり
 いただけると思います。さらに、
 これで半分の長さです。まさに
 ヘチマクラス!しっかりと漬け
上がったものを、これから切っていただきます。  

旨い! これぞ夏の醍醐味、大胡瓜の糠漬けは、
本当に美味しいです。

種は堅いので食べる前にきれいに取ります。





2012年07月14日(土)      すいぶん

我々が若かった頃は、運動などをしていてもバテる
から水は飲むなと教えられました。夏の暑いさなか
部活動でも水を飲むと叱られ、根性で我慢しました。
今考えれば乱暴な話で、その当時の指導者たちが
憎らしく思えます。多少の我慢強さは身に付いたので
しょうが、苦しみながら耐えた夏の部活動を思い出す
たびに威張っていた先輩や、顧問の教師への恨みが
ましい気分が再燃します。

 大人になった今は脱水症になら
 ぬよう、昼間は麦茶やスポーツ
 ドリンクを飲んで補い、快適に
 お仕事をすることができます。
 そして仕事をし終えた後には、
 井戸水ほどに冷えたビールで
スカッと気分を改めることができます。あー、大人に
なって良かった。よく、若い頃に戻りたいという方が
いますが、あんな苦しい時代にもう一度戻ろうとする
人の気が知れません。巻き戻せない人生は苦楽の
連続ですが、後ろばかりを見ずになるべく前を見て
進んでゆきたいものです。

今日は暑かったので15℃くらいでも美味しいです。
因みに普段一番美味しく感じる温度は17〜18℃です。






2012年07月12日(木)      ほんぎょう

 今月の芋乃市場は久方ぶりにわたくし
 若林和正の新作陶器を展示いたします。
 寡作は本位ではないのですが、怠け者
 の上に日々の繁忙に紛れて自分の作品
 を作る心の余裕が無いのが実情です。
 今年は教室を少し合理化して、時間を
 作りましたので気持ちにも少々の余裕
 ができたように思います。でもやはり
作品一本でがんばっていられる作家さんに比べれば、
その数は少なく、情けない限りですがまあ身の丈に
あったところでよかろうと背伸びはしていません。

明日にも詳細をアップします。案内状の印刷も始ま
りました。名付けて 『若林和正の本業展』 大きめ
の花器などを中心に作っています。焼くのがぎりぎり
になっちゃいそうですが、焼き上がりは会場でとっく
りとご覧下さい。

そんな訳で案内状の画像もズブ生の作品です。




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