陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2012年07月11日(水)      おかかのゆくえ

 鰹節削りで『おかか』をかいて
 いくうちに節はどんどん小さく
 なり、最後は手を切ってしまい
 そうになりながらも、どこまで
 削れるか、意地で削りました。
 いよいよもう限界というところ
まできたら、でもまだがんばって形を整え、箸置き
を作って見ました。なかなか良くできたと思います。
何だかネズミのようにも見えて、左甚五郎の逸話を
思い起こしました。でも、猫にはやらず自分で使い
ます。いよいよ貧窮して食べる物が無くなったら、
これをしゃぶって飢えを凌ぎましょう。

鰹節はすばらしい保存食です!





2012年07月10日(火)      豆 鯵

 湘南から伊豆あたりで小さな鯵
 のことを、ジンタ、ジンダ などと
 云って姿のまま唐揚げにして酒の
 肴にすると、頭からパリパリ食べ
 られてそれは美味です。たまさか
 小田原へ行ったついでに国府津
の魚屋さんでめっけて買ってきました。南蛮漬けにして
いただこうと思います。栄養の豊富なマメアジですが、
痛風の方にはちょいとプリン体が気になる食材でしょう
か、幸い私は痛風の気がないので、気兼ねなく美味し
くいただきまーす。

国道沿いの昔ながらのお魚屋さん
『魚伊三』 さんで買いました。






2012年07月09日(月)      いものはのつゆ

皆様、おはようございます。9日の朝でございます。

 久しぶりに朝から晴れて良い気分
 です。七夕も過ぎ、順調に夏は
 進行しています。畑のサトイモも
 すくすくと伸びています。この分
 なら秋には美味しい芋が食べら
 れるでしょう。

 七夕に芋の葉の露で墨をすって
 字を書いて筆の上達を願う風習
 があるそうです。なかなか洒落た
 願掛けです。元より七夕の願い事
 は、織女に因んだ女性の芸事の
 上達祈願であったそうです。

七夕の飾りは風情があって良いですねぇ。個人的には
神頼みやおまじないに頼りませんので、自力本願、現世
利益を旨として現実直視で生きていますが、季節季節
の神事は暦を感じて好ましいものです。梅雨も中ほど、
じめじめ空気もあとひと辛抱ですねぇ、おっつけ夏の
土用に入ります、精のつくものをいただいてこの夏を
がんばりましょう。

里芋の葉の水滴が何で丸くなるのかご存知ですか?

宇宙空間では水滴が丸くなるんですよ。
↑の答えにはなってませんねぇ。






2012年07月06日(金)      CP3100

6年間、重宝に使っていたカメラが壊れてしまい、新しい
物を買おうかと色々検討しましたが新しいものは液晶が
大きくて持ちづらく画素数と機能が多いものの贅肉ばかり
が目立って使いにくそうなので、今まで使っていたもの
と同じ物を中古通販で見つけて買いました。500円でした。

 グリップのしっかりしたデザイン
 で持ちやすく、乾電池二本で動く
 コンパクトさは2003年発売当時は
 電池の持ちが悪いと不評でしたが、
 エネループが世に普及して問題は
 解決。液晶の小ささがかえって功
を奏しているようにも思います。さすがに動画は問題外で、
撮れる時間は短いし音声は録音できません、が、動画は
携帯が優れているのでそちらで撮るようにし、専らこれは
画像専用機として持ち歩いています。

こうやって古いものに固執し、新しい物を避けていると
そのうちどんどん時流に置いていかれてしまう危惧も覚え
ますが、それならそれでいいじゃんかと少々開き直ってい
ます。カーナビもスマホもブルーレイも新しい物を買う
予算も無ければ積極的に使おうという意欲もありません。
でも、強い動機があれば使うことはためらいません。

所詮は道具、要らないものは要らないのです。原発もね。

完全沈黙の一号機、電源が入りません。
二号機もまあ、5年持てば御の字でしょう。






2012年07月05日(木)      ろくろ2

今日は、ストレスの無いロクロを挽きました。
大きな物をひも作りと併用して、ぐりぐりとロクロ目も
付くに任せ、土が伸びたがる潮目に乗って余り恣意的
にならないように且つ、きちんと作為を持って作りました。

 画像奥は先日の数物乾燥中。
 中ほどにこないだ作って面白かっ
 た 『砧』 手前右は丸壺、俗に言う
 『蹲(うずくまる)』 です。丸壺を
 二つ作ったら少々気分が縮こまっ
 たので、すーっと上に伸びた手も
挽いてみました。名付けて 『のびあがる』 何か漢字一
文字で表現できれば面白いのですが、蹲のような良い
字を探して当てちゃいましょう。

水挽きロクロは、多くの方が難しいと思っていらっしゃ
るようですが、手の滑らせ方と力のかけ具合のコツさえ
つかめば、厚みを整えたあとは広げたり縮めたりしてい
るだけですから、むずかしい技術ではありません。その
技を使っていかに自分の表現にするかという製作理路の
構築が一番の勘所だと思います。良いか悪いかなんての
は作る側も主観的ですし、見る方がそれをどう思うかは
さらに主観的、あとは同調してくださる方と良い出会い
があるかどうかです。この作品たちも無事に焼きあがっ
たら、そういった良い方に縁付いて貰われていって欲し
い物です。

『ノビアガル』 の口縁が少々物足りないですなぁ、
何か一手、気の利いた細工を試みましょう。






2012年07月04日(水)      J-45

 ついにギブソンのJ-45を手に入れま
 した。大型のピックガード、サンバー
 ストのフィニッシュ、ジャリジャリと
 鳴るその音は、やんちゃな子供を扱う
 ようです。できれば1963年のビンテー
 ジが欲しかったですが、それはあまり
 にも高いので、時代物ではありません。
 が、やはりヘッドのロゴが渋いです。

なーんちゃって、実はギブソンのそっくりさんで4分の3
スケールのミニギターです。何だかわからないメーカー
のレプリカ物で、ギブソンロゴは又もや紙工作で貼り付
けました。オークションに出ていたのでいたずらで入札
したら、だーれも競合せずあっさり落札しました。金額
は5,000円、洒落で買ったのですが思いのほか楽器とし
て使えそうで、師匠の本物ギブソンと合奏するのが楽し
みです。

ミニギターはレギュラーサイズの5フレットの音なので、
キーの高い曲をオクターブ下で歌うのに便利です。例え
ば、つじあやのさんの歌などはオリジナルキーでは高く
て往生しますが、これで弾けばバッチリです。いくらか
フレットオンチではありますが、そのへんのじゃじゃ馬
らしさもギブソンっぽくておもしろいです。

持ち歩きにも便利な小柄な一本、
ちょっとした旅行に持っていくのもイイですな。






2012年07月03日(火)      ろくろ

久しぶりに轆轤で数物を挽きました。

 寸法が決まっている物ですから、
 トンボを当てながら丁寧に挽くの
 ですが、すぐに飽きてしまいます。
 そこをぐっとこらえて職人仕事に
 徹するのは良い精神の鍛錬になり
 ます。が、やはり千々に気持ちは
波立っていますから、それが轆轤目に出てしまいます。
若い頃はそれが嫌で一生懸命そうならないように心が
けたものですが、最近はそういった気持ちの波立ちも
まあいいじゃないかと思えるようになり、余程にはみ
出さない限り許容しています。でもやはり、書道に例
えれば楷書ですから、心持ちはいささか窮屈です。

ちょっとストレスがたまったので、明日は草書の
轆轤を挽いて気を晴らそうと思います。

このあと裏を削って持ち手をつけ、
コーヒーーカップになります。





 < 過 去  目 次  未 来 >


陶 房 日 報