ヤマザクラの花も咲きました。 花で覆われるソメイヨシノは 綺麗ですが、山桜の風情とい うのもまた捨てがたい魅力が あります。人工的に交配され てできたソメイヨシノは接木な どでしか増やすことができませんが、野生の山桜は 種を鳥が運んで増えることができます。人が滅んだ らソメイヨシノも寿命を終えた木から順次滅んでいく のでしょう。その儚さがまた良いのかとも思いますが、 人工品種の脆弱さが、いっそ哀れでもあります。
二つの桜を眺めながら、人間はつくづく身勝手な生物 だなあと感じました。愚かな人類はいずれ自分の首を 絞めて滅ぶのでしょうが、あとに残された人工の木や 鉢植えや、更には家畜や家禽や人に管理されて飼育 されている生物達は、ただただ枯れて腐って死んでいく のでしょう。梶井基次郎さんは桜の美しさを、桜の木 の下には屍体が埋まっているとして表現をしましたが、 あながち突飛な発想とは思えなくなるような、昨今の 世の中の状況に、それも人間の行く道ならば行くしか あるまいと、為す術もなく花を見ているだけの無力な 自分に気がつくばかりです。
桜って、不思議な花だとしみじみ思います。
あたたかな風に背を押されて 桜は全開花となりました。昨日、 予定通り 『花見会』 が賑々しく とりおこなわれ、花の下で酒に 酔い、獣肉を焼き喰らい、鮟鱇 鍋をつつき、仕舞いには焼酎を 鯨飲し、とりとめもない話にゲラゲラと笑いました。一夜 明けて今日は悪酔いこそしなかったものの酒が残り、まる でお正月に呑みすぎてずっと酔っているような感覚でした。 日中野暮用で大田区の六郷まで自動車で行ってきましたが、 警察にでも停められれば酒気帯びになってしまったのでは と思います。あまつさえ巷では交通安全運動の真っ只中、 つまらぬ違反をして払わなくてもいい国庫金を納税せぬよ うに安全運転を心がけました。
只今午後5時過ぎ、赤ワインをちびちび呑みながらこれを 書いています。まるで迎え酒のような気分ですが、とても 美味しいです。酒飲みというものは実にだらしないものです が、花の下で浮かれる楽しみは格別で、ああ世の中に花 と酒があって良かったなぁと、しみじみ思いました。桜は まだ一週間は持つでしょう。もう一度くらい花の下で美酒 美食の桃源郷にひたりたいものです。
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冬が寒く、糠漬けが漬からないの で休んでいます。というか、乳酸 菌は冬眠していると思われます。 主婦歴の長い先達に聞く所によれ ば昔は冬場はそうしたもんだった のが、温暖化の影響で冬場も漬け るようになったのだろうとのこと。なーんだ、これでいいの かと様子を見ながら乳酸菌が起きるのを待っています。暖か な日を見はからってかきまぜてみましょう。いつまでも起き ないようならお酒でも呉れて、たたきおこすとしましょうか。
そろそろ大根の糠漬けが食べたいな。
台所の片隅でお酢やお酒と 佇む糠床 【常滑焼久松窯切立5号】
3月頭に受けた健康診断の結果は良好で、月末にした 成分献血の生化学検査の結果も全く異常なく、数値 的にはすこぶる健康です。が・・・年度末の忙しさの 疲労を引きずり、体が重く、胃の調子が悪く、奥歯が 疼きます。お酒でも呑んで気分転換といきたいところ ですが、胃炎でもあるのか酒欲が湧きません。
こういうときはジタバタせずに 酒を控え良く寝ることとしたもの ですが、木の芽時は精神も安定せ ず支離滅裂な夢を見て起きること しばしば、それでも眠れないとい うことはないのでいいでしょうか。 こういった泣き言をお医者は 『不定愁訴』 と言うので しょうね。まるで、更年期のオバハンのようですな。そん なわけでここにさんにちお酒も呑まずに大人しくご飯を 食べて寝ています。きっと、こんな風に歳とともにペース が変わっていくのが老化するということなのでしょう。 まあ、年齢相応ということで慌てることもありますまい。
明後日、花見会をします。花の下で浮かれればきっと気分 も変わっていくでしょう。 気楽に、気楽にいきましょー。
今回の献血でいただいた記念品 キティとけんけつちゃんのコラボタオル横浜バージョン 山下公園と赤レンガ倉庫ですな。
コブシがサクラと一緒に咲きました。 毎年、コブシが咲いたら里芋を植え つけています。昨年は地震のショック やら何やらで花のタイミングから遅れ、 8日に蒔いています。今年は陽気の せいで遅れたように思いますがコブシ の花だけに合わせるならピッタリでしょう。とはいうものの、畑 を拵えたのは倅で、私は畑のそばの伸び放題の雑木の剪定 をしながら、樹上から指示を出しておりました。木登り剪定は 腕も足も疲れます。幸い枝の混んだ木なので足場は良く、上 から枝を切りながら下へ下へ移動し、さっぱりと剪定がすみ ました。おかげで腕はパンパン足はヘロヘロです。
今年の芋は備蓄を考えて昨年の倍量を植えつけました。種を とった土垂れ品種を二畝、芋がらも活用できる八つ頭品種を 二畝、都合36株ほどになります。夏の暑いのは人間にとって は難儀ですが、蒸し暑い気候を好む芋ですから、梅雨にしっ かり雨が降り夏本番良く照れば、美味い芋ができるでしょう。
畑作りは楽ではありませんが、秋に美味い芋が食べられると 思えばがんばれます。せめてこれ以上土壌がよごれぬよう、 原子力は再稼動しないでほしいものです。電気に頼りすぎた 暮しを見直す良い機会と考えることはできませんかねぇ。
桜も毎日開いてゆきます。 陶房かまなりや花見会は8日に開催。
昨日はすごい風でした。まさに春の嵐! 横浜新井町は夕方5時半から8時ごろまで停電し、日報 も更新ができませんでした。今は4日の朝7時前ですが、 昨日の記事としてFMヨコハマ 『大野智の嵐ディスカ バリー』 を聞きながらキーボードを叩いています。
ちょうど夕餉時の停電でしたが、 あの震災以来ちょっとやそっと で驚くことはなくなり、ロウソク やLEDランタンを点けていつもど おりに過ごしました。しかしながら いつもより暗い部屋はお酒も効く ようで、すぐに眠くなり、停電回復の8時ころにはさて 寝るべぇかという雰囲気でした。
すっかり良く寝て一夜明けた今朝は雲ひとつない快晴。 サクラも開きました。2012年は荒々しい春の到来です。
さすがに発電機は出しませんでした。 でも、いつでもスタンバイOKです。
この時季、無性に回文が作りたく なります。木の芽時は脳がそういっ たホルモンでも出すのでしょうか? 今朝も明け方のぼんやりした頭の 中で言葉がぐるぐる回り、一つでき て目が覚めました。
良く真似た ママのそのまま 種播くよ
一応、五・七・五になっています。こんな言葉遊びをしたく なるのはやっぱり、春のうららかさのせいでしょうかねぇ。
もうちょい!
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