陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2012年02月21日(火)      命 償

 死刑制度には違和感を覚えます。
 しかし被害者の立場であれば現行
 法の極刑を望むと思います。理想
 は生きて償うことだと思いますが、
 被害者の立場なら、加害者が生き
 ていることに了見できません。

例え国家が法の元に決めたことであっても、殺人が正当化
される道理はありません。然しながら、昨日の判決確定を
聞いて、仕方ないことだと、溜飲が下がりました。許しがた
い無慈悲な殺人事件だったからですが、それでもやっぱり
死刑という制度には違和感を禁じえません。個人で結論を
出す問題ではないですが、考え続けるつもりです。

東京拘置所の刑場 拡大しません。





2012年02月20日(月)      フォーク

外来語を極力使わないようにしています。が、訳すこと
の困難なものもあって、渋々日本語英語を使いますが、
どうにかならないものかと考えています。その筆頭が
フォークです。
 ナイフは小刀や小包丁とでも呼べば
 よかろうかと思いますが、フォーク
 は困ります。肉刺しと訳す向きも
 あるようですが、パスタの国イタリア
 から広まったとされる巻く用途の
 道具をただ刺すという言葉だけで
片付けるのは少々煩雑かと思います。語源は熊手を意味
する 『furca』 であるらしいので、熊手でも良いのですが
そのままでは知恵がありません。そこでやはり匙の仲間で
すから、形状から鍬や鋤を連想し、鋤匙とか鍬匙というの
が良いのではと思います。しかし鋤鍬は平たいものも総称
しますので、櫛形状を尊重するならば櫛匙なんてのも良い
でしょうか。個人的には、先の本数から4本鍬のことを千葉
茨城あたりでは、まんのう(万能)と呼びますので、まんのう
さじ若しくは、ばんのうさじなんていうのが好ましく思います。

フォークはヨーロッパでも意外に普及は遅く、カトラリー類
の中ではナイフ、スプーンのあとになるそうです。更に以外
にも弓なり形は18世紀、4本になるのは19世紀になってから
のようです。日本人は箸一つで何でも食べますが、中国では
箸と匙はセットであるようです。一緒にもたらされたであろう
道具がなぜに匙が普及しなかったのか謎であるらしいですが、
現代人は箸もスプーンもフォークも、上手に使い分ける生活
になっていると思います。

最近はパスタも、和風のものは箸で食べることが多くなった
ように思いますが、私はスパゲティは必ずフォークでいただ
きます。欧州で唯一麺の文化を持つイタリア国に敬意を表し
てそうしているのですが、あまり巻き巻きして食べるのは長い
麺に失礼なのでほとんど巻きつけずにするするといただきま
す。自慢ではありませんが、とても上手にフォークを使います、
箸ほど使いやすい道具ではありませんが、器用な日本人が
フォークが使えないなどと侮られては詰まりません。箸でも、
ナイフでもフォークでも、カトラリー類は正しく美しく使って
食事を楽しみたいものです。

我が家では 『まんのう』 と呼ぶことにしましょう。





2012年02月19日(日)      常 鶲

 今朝、裏庭でジョウビタキの
 オスを見かけました。そーっと
 近付いて携帯カメラで撮りまし
 たが、そうとう拡大してもこの
 程度の解像度にしかなりません
 でした。野鳥の写真はやはり、
バズーカみたいなレンズが無ければ無理ですねぇ。

茨城で修行時代にバイトでお世話になった山仕事の
親方はこの鳥を 『おせどぺこぺこ』 と、呼んでいま
した。おせどは、お背戸のことでしょうか。確かに裏口
の人気の無い所にとまってはぺこぺことお辞儀を繰り
返すかわいい奴です。大工の親方は 『おしんぺこ』
と呼んでいました。おしんが耐えて頭を下げているの
だとか・・・これは聊か信憑性にかけますが、呼び名
としては、この方が好きです。

冬鳥の代表のヒタキです、もう暫く観察できるでしょう。

元画像では、どこにいるか解らないでしょうねぇ。
真ん中の、木の竿の先にとまっています。


こちらのサイトで、美しい画像をご覧下さい。
がりぞうさんのサイト、Yachoo! オンライン野鳥図鑑


こちらは短いですが、きれいな動画です。
YouTube ジョウビタキがやってきた






2012年02月17日(金)      フクジュサク

酒呑みが意地汚いのは今に始まったことではなく、
古今東西共通して言えることだと思います。今日は
休刊日などと決めていても、事あらば反故にして
ありつきたいと考えつつ山の神の顔色を伺うのが
常というのが本性ではないでしょうか。

 昨日一日休肝日をとり、さあ
 今日も大人しく飯を食って肝臓
 をいたわるべいと仕事を終えて
 戻ると、家人より友人の娘さん
 が志望大学に合格したとのこと、
 朗報に胸をなでおろすとともに
目の前がパーっとバラ色に変わりました。すかさず
「そうかー、そりゃぁ目出度い、サヤちゃん頑張った
なー、じゃぁじゃぁじゃぁじゃあ!めでてぇ祝いにケチ
が付いちゃぁ後生が悪いや、呑ろうじゃねぇか。」 と
休肝日は一日で棚上げし、呑みながら書いています。
何とも弱い精神だとは思いますが、こういう突発的
なことで時間の流れがコロリと好転するのが、大好き
です。本来なら付和雷同せず予定通りに進むべきな
のでしょうが、そんな詰まらぬ人生はお断りです。
世の中嫌なことも多いのですから、嬉しいときには
我慢せず、ぱーっといきましょう。

サヤちゃん、嬉しいお知らせありがとう!そして、
おめでとう。長い受験生活、おつかれさまでした。

福寿草の花が今日、咲きました。





2012年02月16日(木)      調 理

薪ストーブを備え付けて以来、初めてペレットタン
クを外して天板で調理をしてみました。鍋を置いて
蒸し物をしながら、フライパンで秋刀魚の干物を
焼きました。

 石村工業クラフトマンストー
 ブ
は、縦型設計ですので天板は
 広くはありませんが、結構色々
 乗るもんだなあと思いました。
 この日は、よごれるからと嫌が
 る女将をなだめなだめ、パンや
乾燥芋も焼いちゃいました。火を囲む楽しさというもの
に加え、その場で料理をするという趣はまた格別で、
囲炉裏のある団欒は斯くもあろうかと、昔の人達の暮し
のその豊かさを垣間見た気がしました。

電気を使わずに生活することは最早不可能に近いこと
だと思いますが、どっこい電気はそれほど無くてはなら
ないものでもないのだと腹を括れば、いっそ原始的な
暮しの中にも心温まる豊かさが多分にあって愉快です。
文明は素晴らしいですが、依存せず、己の力の及ばな
い部分を補う利器として使うくらいのスタンスで暮しを
組み立てるのが良いようだと気付きます。

ギャートルズの暮しまでは遡れなくても、三丁目の
夕日くらいまでなら巻き戻せるような気がします。

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2012年02月15日(水)      たいたん

 魚の会の残り物を炊いて、今日
 の晩酌の肴です。鯛とカンパチ
 を一緒に炊くフュージョンです
 が、相乗効果で美味でしょう。
 因みに私は目の周りを頂くのが
 何より好きです。

アラ炊きは関西地方では 『炊いたん』 と
呼ばれるようですね。炊いたの、炊いたやつ、
という程の意味でしょう。味は、万国共通ですな。






2012年02月14日(火)      かんざくら

 『魚を美味しく食べよう会』の際、
 会場に活けた寒桜が満開になり
 ました。小さな花が可愛らしく、
 少々緋色がかった色合いも可憐
 です。二月も半ばにさしかかり
 19日には 『雨水』です。寒いせい
 か例年なら開いている福寿草が
 まだ咲きませんが、まあ時間の
問題でしょう。巷ではパレンタリンだかで浮かれて
いるようですが、訳の解らぬ西洋文化を軽々に取り
込まない我が家にはどこ吹く風。

でも、恋愛に邁進する人々を笑う気にはなりません。
皆々様の純愛が成就することを願っております。

恋なんて、忘れちまったなぁ・・・

花入れは、数々の公募展で
選外通告を頂戴した自信作です。





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