来週19日に開催いたします、 レストラン 『ボア・ボッカ』 は 昼・夜ともに満席のご予約を頂戴 し、予約を締め切らせていただき ました。ご予約をくださいました 皆様には誠に有難う存じます。
丹田シェフは、17日夕刻に来日のご予定です。 18日には仕込みをしまして、当日皆々様のご来場 をお待ち申し上げます。
ポルトガルビール スーパーボック
東の空にぽっかりとお月様が 昇りました。今年のお月見は 殊更に感慨の深いお月見です。 米国の十年目のこと、半年前 の大津波のこと、色々と考え ながら眺めます。
どちらさまも、お幸せなお月見でありますように。
私のカメラではこれが精一杯です。
とてもきれいな月の画像 フリー素材サイト プレ天文
女房がジジ子さんから借りた回覧文庫、佐野洋子さんの エッセイが面白かったというので、何気なくパラパラと 読んでみたら面白くてついつい全部読んでしまいました。
絵本作家としての佐野さんの 作品は知っていましたが特に熱心 なファンでもなく、畢竟作家さん 個人のこともぜんぜん知りません でしたが、この 『役にたたない日々』 は晩年の佐野さんのぼやき日記と いう形で、とてもすいすい読めちゃいます。女性が読め ばなるほどおもしろかろうなあと思いました。私は男です が、舞台となっている佐野さんが当時お住まいの荻窪の、 それも教会通り界隈で少年時代を過ごした身には、たい そう身近に感じることができました。
佐野さんは昨年に他界され、この本の中で毒づいたり、 自己嫌悪に陥ったりする姿はすでに過去のものですが、 伝法な振る舞いの中にも細やかな観察があって、人や 物や世の中を見る切り口が痛快です。老いと病を主体 的に受け止めながらも世間とのつながりを危うく保ち、 ともすれば引きこもる自分を正当視しつつも、事あら ば客観的に自己を見つめて焦り、一喜一憂しながらも 自分の中へ落ち着きどころを見つけていく生き方は、 老獪さと幼さが同居していて、ああ人はこれだけ生き てもやはり迷い続けるのだなあと、自分の歳でくよくよ していても仕方ねえやなあと、ちょっと安心しました。 佐野さんのナマの生きザマに学ぶところの多い本です。
ジジ子さん、ありがとうございました。ハンコ押して おきました。次はどなたへ回しましょう。
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今月は自宅開催の教室を休んで、工房をせっせと 片付けています。溜まりに溜まった不用品を整理し、 古い陶器は渋々割って処分しています。棚の奥から は初期の懐かしい、恥ずかしい作品がゴロゴロ現れ 赤面しながら反省材料としてよく眺めてから処分し ています。
中にはとっておきたい物もあっ て、これなどは処分保留となっ た一品です。土は萩の大道土、 化粧土は信楽の黄瀬土という 見事な混血で、原料から見れ ば 『信萩焼き』 でしょうか。 萩の軟らかい土味に信楽の白土が馴染んで良い味 わいです。今は焼きたてのようにきれいですが、長く 使うと色々に表情を変えるでしょう。画像では、サイズ がわかりにくいですが、小さなぐい呑みです。朝夕 ずいぶん涼しくなりましたので、そのうちにお燗でも 注いで使ってやりましょう。
私は茨城で陶器を覚えましたので焼き方は関東流です が、笠間、益子は江戸時代には信楽から陶技を学んで いますので、長い目で見れば信楽焼きの流れをくんでい ます。でも私が作る焼き物は笠間焼きでも益子焼きでも 信楽焼きでもないと思っています。広い意味で言えば 『日本焼き』 狭い意味で言えば 『若林焼き』 です。
ここのところ教室主体のペースで繁忙し、中々じっくり と自分の作品を作っていませんが、子供も成人し、手 も離れてきましたのでそろそろ初心に帰ってこつこつ と作品を作りたいなあと思っています。久しく個展も していませんし、来年あたり一発やらかそうかと考え ています。 さあて、どこでやりましょうか?
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軽井沢に詳しい方から、東御市の手作り豆腐が絶品 であるというお話を前々から伺っていて、軽井沢へ行く 機会ができたらぜひ食べてみようと思っていました。 今回折り良く出向きましたので、買ってきました。
一見、何の変哲も無い木綿豆腐 ですが、地元産大豆十割の手作り 豆腐でとても柔らかい豆腐です。 木綿であるのにふんわりと作られ ていて、中はおぼろ豆腐のような 味わい。大豆の旨味がしっかりと あるのですが、濃すぎないので飽きが来ない味です。 これは毎日食べたいなあと思いました。そして、水が 良いのでしょうねぇ、雑味の無い透き通るような味です。 いい〜仕事をしています。
私が目指すお蕎麦もそうですが、一口でズーンと旨み と香りが際立つのではなく、じんわりと舌の奥のほう に旨味が感じられ、体にスーッと入ってくるようなそう いった物が本当の美食なのだろうと思います。刺激の あるものもたまにはいいですが、毎日の食事は健康に 直結しているべきであろうと考えます。このお豆腐も 地元の方には特別なものではなく、ずーっと食べ続け られてきた郷土食なのでしょう。
地元の方がとても羨ましくなるお豆腐です。
ツルヤ小諸東店で買いました。 この辺では手に入らないでしょうねぇ。
TURUYA 小諸東店
道の駅 みまき
家族3人で北軽井沢へドライブに行ってきました。 家族旅行などというのは、本当に久しぶりでした。 倅が運転ができるようになったので、交代に運転 しつつ、埼玉の知り合いの山荘をお借りして一寸 したリゾート気分を味わってきました。
北軽井沢は旧軽井沢などと 少々趣が異なり、浅間山の 麓で標高も高く、ゴミゴミして いないところが良い感じです。 そして知る人ぞ知る一軒食堂 『峰の茶屋』 が中々に侮れ ない昼食スポットなのです。一見山小屋風の食堂 には、信州そばなどと大幟が出ていて和食に力が 入っているのかと思いきや、実はここは洋食が 美味いのです。これを発見したのは浅間町の友人 ですが、その時、彼が頼んだメニューは豚の生姜 焼定食、味噌汁でも付いた丼飯でも出てくるかと 思えば、実に堂々としたお皿に仕上がっていて、 一同驚いたものです。今回は息子が生姜焼を頼み、 私らはパスタを頼んでみました。画像は 『ローマ風 トマトソースのスパゲティ』 です。少々ソースが 水っぽいのですが、どうやらスープ仕立てにして いるらしく、そばうどんの三倍は美味でした。
北軽あたりはお店も少なく、食事には難儀ですが、 困ったときは峰の茶屋へ行ってみてください。和食 も悪くはありませんがお勧めは洋食です。峰さんは 実は茶屋とは名ばかりの 『トラットリア』 なんです。
オリーブの実も割合 良いものを使っているようです。
軽井沢グルメガイド 峰の茶屋
台風が関東にやって来るかと 思いきや、大きく西に逸れて安心 しました。が、四国、中国の皆様 にはお気の毒でございました。 被害も出ているようで、心中より お見舞い申し上げます。
空には台風一過の絹積雲がたなびいて、秋がやって 来た風情です。今日の雲はイワシではなく、サバに 見えました。
うろこ雲、いわし雲、さば雲、見え方でそう 呼びますが、みな同じ 『絹積雲』 だそうです。
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