陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2011年08月25日(木)      おおきうり

 大きく育ってしまった胡瓜は買う
 ことができません。多くの方が生食
 するキュウリですから、商品価値が
 無いと思われがちです。実はこの大
 胡瓜、糠漬けにすると絶品です。皮
 をすっかり剥き、丸一日ほど漬けて、
 中の種を取って食べるとそれはそれ
 は美味な物です。畑をやっていて
 胡瓜を作ったことがある人なら、少し
 見ないうちにどでかくなってしまった
 経験がおありでしょう。そんな胡瓜
 は捨てずに糠床に漬けましょう。

また、炒めものにしても美味しいそうです。私など、売って
いればこればかり買って漬けたいなと思うほどです。

尺皿の上でも引けをとらない大キュウリ

こちらのお皿は備前焼の三角皿





2011年08月23日(火)      はたけ

 草ぼーぼーだったサトイモ畠の
 草取りをしたら、きれいになって
 さっぱりしました。今年の気候は
 熱帯原産のサトイモにはとても
 良いようで、草丈も大きくなって
 芋の実りが楽しみです。草取り
は嫌いで、できればやらずに済ませたいところですが、
畠を作るからにはそうもいかず、芋は作りたいは草は
嫌だわで毎年じれています。

サトイモが収穫できるのは10月でしょうか、まだまだ
先のことですが、俄に秋も兆してきましたし、一日一日
と頑張っているうちに地球は秋分点に近付くでしょう。
でも、今年の秋は今から憂鬱です。東北の米や蕎麦は
どうなってしまうことでしょうか・・・早くも買占めをする
輩もいると聞けば益々気が滅入ります。

今さらながら、原発の父正力松太郎と、原子力基本法
を作り推進した政治家たちを恨めしく思います。

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2011年08月22日(月)      もりかけ

愛麺家と称して憚らず、自ら手打ちする麺作家でもあり、
日本的な物をこよなく愛する私ですが、ソバうどんもさる
ことながら実は 『冷し中華』 が大の好物です。具の沢山
乗ったものよりもなーんにも乗せない所謂 『もりかけ』 が
一等好きです。麺だけを純粋に味わえるからです。

 画像は本日の昼食具無しの
 冷し中華大盛りです。麺330g
 皿は自作の尺皿です。お皿が
 大きいのでゆったりとして、とても
 美味そうに見えますねぇ。市販
 のスープは甘めなものが多いの
で酢を増量して堪能いたしました。スープをかけまわ
して食べるので、正しくは 『ぶっかけ』 と呼ぶべきで
しょうか。

多くの方がこの食べ方には楽しさを見出しにくいと思います。
女房などは具と麺を混ぜて食べるから冷し中華は美味しい
のだと、全く理解を示そうとはしません。確かに冷し中華の
具は夏らしくて美味しいなあと思います。が、しかし、麺だけ
を純粋に味わおうとするとやはりこの食べ方が良いのです。

でもこれ、栄養面では全く落第でしょうねぇ。

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2011年08月19日(金)      すずし

 天気予報は極めて正鵠を射て、
 どわーっと雨が降り、一気に涼し
 くなりました。夏バテの体には、
 何とも有難い涼感です。只、雷
 はやっぱり嫌でした。桑原桑原
 と唱えて震えていました。

立派なアシダカグモの脱皮殻
しっかりとした形で残るのは珍しいです。






2011年08月17日(水)      大発汗

仕事とはいえ、この猛暑のさ中、窯を焚いています。
呼吸をするだけでも汗が噴き出す今年の夏の窯は、
中々に重労働です。それこそ滝のような汗を流し
ながら、喘ぎながら、がんばっています。

 夏バテも手伝ってか、食欲が
 減退しています。でも、食べな
 いと力も出ないですから自前の
 うどんなど手繰って過ごしてい
 ます。先日のソバと同じ器に盛り
 ました。激盛りではないので、
この間のそばより数段美味そうに見えます。やはり、
盛り付けは大事ですねぇ。

週末には、涼しい風が吹く予報です。
今週も、もうひといき、頑張りましょう。

かまなりや謹製 皿盛りうどん





2011年08月16日(火)      mugicha au lait

毎日毎日麦茶をがぶがぶ飲んでいますが、たまに
牛乳を入れて 『ミルク麦ティー』 にして楽しんで
います。強引にフランス語にすれば 『麦茶・オ・レ』
でしょうか。

 作り方はいたって簡単。
 濃い目の麦茶に、好みの量
 の牛乳を注ぐだけ。麦茶が
 薄いと少々物足りないです
 が、好みですから色々あっ
 てよいでしょう。夏は冷たく
して、冬場は温めていただきましょう。体に優しい
ノンカフェインです。

でも、この画像はあんまり美味しそうじゃあない
ですねぇ。まあ実際、飛びぬけて美味しいという
代物ではないですから、試してみないほうが無難
でしょう。  じゃんじゃん。

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2011年08月15日(月)      平 和

日本の無条件降伏から66年、今年も今日のこの日に
非戦の誓いを新たにしました。が・・・今年は別の意味
で気持ちは複雑です。米国の核爆弾で唯一被爆した
国が原子力を持て余し、福島に広島以上の危険な
被爆源を拵えてしまいました。きっかけは天災とは
言え、疑うことの無い人災でしょう。自掘の墓穴です。

 このおぞましい結果はしかし、
 日本が原子力に力を入れ始め
 た時点ですでに解っていたの
 ではないでしょうか?日本は
 敗戦の憂さを晴らすように
 敗戦からたった10年ちょいで
東海村に原子炉を作りました。以来50年超、日本中
にせっせと効率の悪い危険なただお湯を沸かすこと
しか能の無い 『複雑怪奇な蒸気機関』 原子炉を
作り続けました。金に物を言わせて・・・

あの事故で多くの国民が原子力に絶望したはずです。
でも、実は66年前に日本国民は知っていたはずです。
そしてその後も啓蒙してきたはずです。しかし、人間
は過ちを繰り返す動物ですから、案の定事故を起し
ました。もう目が覚めても良さそうなものですが、政治
家たちはまだ目が覚めぬようです。中高年の我々は
日本国と心中でも仕方ないですが、お若い世代の人
たちはそれでいいのでしょうか?

あくまで安全を主張し、原子炉を使い続けるのなら、
滅びることは覚悟して腹を括らねばなりますまい。
それがこの文明の限界点なのでしょう。

でも、真の平和への希望は持ち続けます。

画像は被爆前の原爆ドーム原寸大セット
こちらのサイトから拝借しました。





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