陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2011年06月16日(木)      つぎあて

 気に入っているズボンの膝に大き
 な穴が開いて、それでも捨てるの
 が惜しいので継ぎ当てをしてもらい
 ました。ガキの時分には、こういう
 ズボンを穿くのが嫌で親を恨んだも
 のですが、この歳になって継ぎの
当たったズボンを穿いて喜んでいる自分を可笑しく思います。

最近のズボンは股上が浅くて穿きにくくて嫌です。
このズボンは型が古いので股上が深く、ポケットも大き
く、穿きやすいです。いよいよになれば型紙をとって
ズボンを縫いましょうか。お裁縫は苦手ですが、着る物
を作るというのも乙な気がします。

画像を拡大





2011年06月15日(水)      小田原梅

今年は小田原の梅も豊作で、枝が折れるほどに生って
いるそうです。私がお願いしている曽我梅林の梅農家
でも、いよいよ出荷が始まった様子で、届くのが待ち
遠しいです。昨年は三月の遅い雪と凍霜の影響でほぼ
全滅、いたし方なく紀州の梅で漬けました。一昨年は
冷夏でなかなか干せず、一昨々年初めて作った梅干し
の最後の一粒で照る照る坊主を作って晴れ乞いをし、
ようよう干した記憶があります。

 その時の照る照る坊主がこちら、
 梅田照男です。一昨年はこの坊主
 を吊るした途端に晴れ、梅を干す
 ことができました。単なる偶然で
 しょうが、その験あらたかなるを
 認めて人格化し、食わずに大事に
 しております。先の統一地方選に
 立候補しましたが、梅の妖怪変化
に投票してくれる酔狂な方は居らず、あえなく落選い
たしました。その悔しさが晴れないものか、未だに街
宣用の襷をかけたままで居ります。

小田原から完熟十郎梅が届き次第、塩漬けに入ります。
きちんと梅酢が上がってきれいな梅干しができるまで
あと二月ほど、さらに熟成に一年。先の長い話ではあ
りますが経ってしまえば一年などあっという間、来年
の今頃には美味しい梅干しを販売できるように頑張り
ます。

梅の化身 『うめだてるお』 2008年6月2日生れ





2011年06月14日(火)      う ち う

 国際宇宙ステーションから撮影
 された富士山の画像です。とある
 ニュースサイトから拝借しました。
 今、人類は宇宙空間に小さいなが
 らも基地を持ち、宇宙船で行き来
をしています。つくづく凄いことだなあと思います。
2001年宇宙の旅という映画を観て、未来を夢見ていた
中学生の頃が懐かしいです。

あの頃の未来に僕らは立っているのでしょうか?
(ちょっとスガシカオさんの詩をパクリ)

過去から今を遠望し、更に未来に目を向けて叡智
を絞れば、きっと困難も解決の道が付くでしょう。

難題は、政治ですな・・・

宝永火口すら美しく見える
宇宙空間からの画像を拡大






2011年06月13日(月)      ก๋วยเตี๋ยว

蒸し暑いときには、蒸し暑い国のお料理が美味しいです。
今日のお昼はタイのお米麺クイッティオを食べました。

 タイのお米麺はバリエーションが
 多く、麺の太さやスープの有り無し、
 乗せる具や味付けなど現地の屋台
 ではかなり細かくリクエストに応えて
 くれるようです。私の今日の一杯は
 鶏ダシの細麺ですから、センレック
ナームということになります。これに酢をどぶどぶ入れて
いただきました。本場タイでは酢、砂糖、唐辛子、ナンプラー
が食卓にセットされていて各々が好みで味を加えて食べる
ようです。

お米大国の日本に、なぜ米の麺がないのか不思議に思い
ます。たぶん麺状にするまでもなく保存かきいて、炊いて
食べる以外にも握り飯などにする携帯方法があるからで
しょう。また、インディカ米とジャポニカ米の違いも関わり
があるのでしょうねぇ。もしもこの後の人生でタイ王国へ
行くことでもあれば本場の屋台でクイッティオを手繰って
みたいものです。

でもまず行かないでしょうねぇ・・・海外旅行なんて。

言わばタイのかけそばですな。〈画像を拡大〉

タイの情報誌DACOの動画版 『TVDACO』 の
YouTubeコンテンツ  タイの米麺 「注文の仕方」






2011年06月12日(日)      燃料備蓄

昨日午後、同級の友人と息子の友達に手伝ってもらい、
薪作りをしました。時雨れた天気ではありましたが人手
をかけただけあって、半日でも沢山の薪ができました。

 それにしても、若い人たちは活気が
 あります。薪割りは上手ではありま
 せんが、すぐにコツを飲込んで楽し
 そうにパカパカと割ってくれました。
 そこへいくと我々おっさん達は割ら
 せれば上手いものの、持久力が無く
 ていけません。すぐに疲れてしまい
 ます。まあ、20歳の若者と50手前の
 中年を比べるのが土台無理な話。私
 も茨城に住んでいた20代の頃は日が
 な一日、一週間も薪割りをして冬の
 ストーブの燃料を作ったものです。

さて、きれいに薪が積みあがり、とても良い気分です。
毎日使うものではありませんが、ご飯を炊いたり、石窯
でピザを焼く時に薪の心配が無いのは実に安心です。
震災から三ヶ月、エネルギーと生活形態について考えさ
せられることばかりですが、我が家は幸いご近所が建て
込んでいないので薪炭の暮らしが可能です。見方によっ
ては贅沢なことですが、手間暇がかかるので楽ではあり
ません。ただ、皆で協力して生活の糧を作り、日が暮れ
たら一緒に飯を食う、そんなあたりまえの生活に言いよ
うの無い幸福感を覚えます。昨日もお釜でご飯を炊き、
『塩むすび』 にして食べました。若い者はもりもりと飯
を食べます。その喰いっぷりを見ているだけでも日本の
将来は大丈夫だと思えます。

おっさんは明日頃からの筋肉痛が心配です。

働く若者達(中ほどに中年1名)を拡大

芋乃市場入り口右手に積んだ薪





2011年06月10日(金)      ARTISAN

仏語で職人のことを 『アルティザン』 と言うそうです。
欧州にも職人という単語があるのが嬉しい限りです。

 根っから職人気質で、画像のような
 品物を作るのは自分で言うのもナン
 ですがとても小器用にこなします。
 これは芋乃市場でそば湯をお出し
 するのに使う片口です。開店から
 6年で随分壊れてしまいました。
前に使った土が信楽のもろい土だったので、今度は美濃の
良く焼き締まる土を使いました。この持ち手部分を作るの
が実に楽しく、軟らかい土を使ってふんわりとカーブをつ
けるのが職人技でしょう。陶芸教室の皆さんはこの手を
つける作業を苦手としている方が多いのですが、実演を
してじっくりと見てもらい、軟らかさを出すコツをお伝えす
るのは、職人冥利に尽きる授業です。

私はアーティストの皆さんのように創作的に生み出す能力
は持って生れなかったようです。が、手本を自分流に改良
することには、発揮できる力を幾分持ち合わせたようです。
まさに日本人的で、若い頃はそれが嫌でしたが、この歳に
なれば無理をして背伸びなどする気は起りません。身の丈
に合った製作をするのが 『仕事』 と位置付けて自分らしい
ものを作るばかりと心得ます。色に例えれば 『アーティスト』
は金色でしょうか、一方 『アルティザン』 は銀色でしょう。
私は日本人として、いぶし銀の職人でいきましょう。

手本はやはり、自然の造形からヒントを頂戴しましょう。

画像を拡大





2011年06月08日(水)      掘削中

近所で温泉を掘っています。
年内に日帰り温泉がオープンするそうです。

 温泉ができるという噂は聞こえて
 いましたが、まさかにそんなわけぁ
 あるめぃと信じていませんでした。
 が、櫓が立ち、『掘削中』 なんて
 貼り紙までしてあれば疑う余地は
 ありません。場所は、旭区白根8
丁目
の元々日産自動車の寮があった広大な敷地です。
マンションなども一緒に建てるのだそうです。

どうやら 『竜泉寺の湯』 という名古屋が本拠の風呂屋
のようです。たいした泉質の湯は出ないでしょうが、関東
特有の黒い湯が出ることでしょう。めでたく開業の暁に
は、しとっ風呂浴びに行ってみましょうか。

掘削、建設作業の安全をお祈り申し上げます。

画像を拡大

竜泉寺の湯サイト




 < 過 去  目 次  未 来 >


陶 房 日 報