陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2011年02月07日(月)      巡回展示

明日より、鶴ヶ峰本町の 『ギャラリーふらり』 さん
で、陶房かまなりや陶芸教室作品展を開催します。
先月の芋乃市場で展示したものをそっくり移動して
の巡回展示ですが、場所が変わると品物もまた違っ
て見えるものです。

 期間 2月8日(火)〜12日(土)

 午前 10:00 〜 午後 4:00

 期間中は若林りえ子が終日在廊
 しております。

『ギャラリーふらり』 地図 
旭区鶴ヶ峰本町1-36-8  090-7205-6089(大西)

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2011年02月04日(金)      かがきょう

昨年の12月半ば、気紛れに手にとって読み始めた東野
圭吾さんの作品 『新参者』 が面白かったので、以来
刑事加賀恭一郎のシリーズを読み漁ってきました。探偵
ガリレオと平行読みでしたがガリレオシリーズは短編が
多く、それでなくてもサラサラ読めてしまう現代劇ですか
ら長編のそれもぶ厚い本が嬉しいのですが、加賀恭の
シリーズはそれほど長いものはありません。

 とは言うものの、ミステリー初心
 者の私は犯人探しはいっこう下手
 です。言ってしまえば小説が面白
 ければ誰が犯人でもいいくらいな
 のです。このシリーズにはフーダ
 ニット(Who done it)形式といわれ
る犯人探しの小説が二篇あります。最後まで読んでも
犯人は活字では明かされません。女房は、釈然としない
物語だと批判的でしたが、私はシリーズ中ではこの二篇
をとても面白く読みました。ミステリー通の読者であれ
ば、加賀刑事が犯人を名指ししなくても、きっと犯人を
暴くことでしょう。私は二編ともこいつが犯人であれば
いいのにと思った程度で、まったくそのトリックはわかり
ませんでした。でも、小説自体はきちんとした結末を迎え
て終わりますので、特に不快な読後感は残りません。

その二編とは 『どちらかが彼女を殺した』 と 『私が
彼を殺した』 です。さあ、あなたの灰色の脳細胞を使っ
てこの犯人を捜してみてください。ご希望の方には私の
本をお譲りしますよ。 文庫版中古本ですけどね。

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2011年02月03日(木)      鬼払い

 卯年の年男です。厳密に言えば
 葵卯(みずのとう)の48歳です。
 一日の仕事を終えて、心清らか
 に豆をまきました。私は鬼などと
 いう生物は存在しないと思います
 が、人が鬼に化身することは疑い
ようが無いとも思います。昨今のニュースを見ている
と鬼畜と呼ぶに相応しい凶悪な人間の何と多いことか
と心が疼きます。誰の心の内にも鬼に変わる要素は
あり、ちょっとした歯車の狂いがそういった悪意に拍車
をかけてしまうのでしょう。

然しながらその要素が心にあるからこそ、鬼を抑えこん
で善意が勝ることも心の作用でしょう。豆をまきながら
自分の中の善意と悪意の中庸を祈りました。

<今日はネット拝借画像なので拡大いたしません。>





2011年02月01日(火)      二 朔

二月朔日となりました。
今朝も寒い朝でした。裏庭のバケツの水に、ここ数日
厚い氷がはります。きれいなので上げて眺めて写真を
撮りました。
 然しながら日中の気温は上がり、
 いつに無く暖かでした。こころもち
 春めいたかなと思わせる陽の暖か
 さは、地球の運行が着実であること
 を教えてくれます。四季のある日本
 は素晴らしい国ですが、昨年の猛暑
にこの冬の大雪と、気象現象の荒々しい側面も伴う自然
の営みは、生き物に優しくばかりはありませんねえ。

マハリクマハリタヤンバラヤンヤンヤン、
テクマクマヤコンテクマクマヤコン、
アジャラカモクレンアルジェリア    春になあれ。

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2011年01月31日(月)      晦日正月

今年の正月もいよいよ 『みそか』 となりました。
そんな今日、午前中用足しに外出して昼前に戻ると市場
にお蕎麦が一人前余っていました。ちょっとした手違いで
お客様にお出しできなかった分であるとか。もうすっかり
伸びていましたが、手ずから打ったかわいい麺たちをみす
みす廃棄するには忍びなく、私がお昼にいただきました。

 とは言え、私はノビた麺は好物です
 から仕方無しに食べたわけではなく、
 いっそ喜び勇んで貰い受けました。
 画像ではわかりにくいですが、この
 お蕎麦、全体が箸で持ち上がるほど
 時間が経っています。寒かったので
 かけのつゆを拵え、利尻のとろ昆布
 を乗せて食べました。言うまでも無く
 美味でした。いかんせんお蕎麦の香り
 は乏しくなってしまいますが、きちん
 と打った麺は時間が経っても旨いです。
 一昔前のお蕎麦屋は出前が当たり前
であったため、そういったお店の職人さんたちは時間が経っ
ても美味しいお蕎麦を打ったのだそうです。具体的にどの
ようにしたかは不明ですが、職人の意地を見る思いです。

立春を目の前に控え、寒の時季も終わりかと思うと喜ばし
い限りですが、北陸では記録的な大雪が続き、関東では
乾燥した日が続いています。火事、流感等々悪いニュース
も多々聞こえてきます。どうぞ皆様、火の元と、インフル
エンザの予防には何卒ご留意願います。

のびもりそば

のびかけそば





2011年01月29日(土)      まきもの

1月も終わりに近づき、節分が迫るにしたがってスーパーや
コンビニエンスの店頭には 『恵方巻』 なる太巻き寿司の
宣伝が多くなります。上方では一般的な風習らしいですが、
関東でも浸透しつつあり、バレンタイン同様又もやメーカー
の策略に嵌って付和雷同に巻寿司にかぶりつく奴らが関東
でも増えるのかと思うとその阿呆加減に呆れるばかりです。
仕舞いにはお好みの太巻きが簡単に作れる玩具まで登場し、
ここまでくれぁもう、笑い飛ばすほかありますまい。

 こちらがその太巻きメーカーその名も
 『ふとまきまっきー』 ネーミングは実に
 ポップで愉快です。先に発売されて好評
 を博した海苔巻きメーカー 『まきまきまっ
 きー』 の姉妹機種のようで、解説をよく
 読んでみるとこの玩具実に楽しそうです。
 5cm、3cm、1cmと3種類の太さが作れ、
 カラフルな二重巻きや、動物の顔も作れ
ちゃいます。惜しむらくは、長さが10cm止まりというところ、
恵方巻所謂 『丸かぶり寿司』 にはちと寸足らずですな。

関東生まれで、麺類以外には保守本流を自負する私はあくま
で豆撒きのみに徹し、ものも言わずに太巻きを一息に喰らう
などという見るからに間抜けな風習は金輪際取り入れること
はありますまい。然しながら上方の皆々様が大切にしている
風習を嗤うつもりもありません。どうぞご存分にぶっとい奴
をばっくりとくわえて、一家の無病息災をお祈り願います。

因みに今年は『辛(かのと)』の年ですので、丙の方角即ち
南南東が恵方です。真南より、ちーっとばかり東の方を向い
て、ご家族お揃いでむしゃむしゃとお召し上がり下さい。

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ふとまきまっきー バンダイのサイト





2011年01月28日(金)      けいこごと

只今芋乃市場では、かまなりやで開催されている各種
教室の作品展が開かれています。陶芸、アイヌ刺繍、
書道と、受講者の皆々様の力作が並んでいます。ひと
わたりじっくりと見ましたが、皆さん腕を上げていられ
ます。特に陶芸教室の古株の生徒さんは実に良い物
を拵えています。講師の立場であまり褒めるのはどうか
とも思いますが、年季というものは確実に作品に反映
されるものだなあと感じます。

 そこへいくと講師の私は忙しさに
 かまけて新作が乏しく、隅のほう
 に何点か展示をしておりますが、
 なんともかわり映えのしないこと
 でお恥ずかしい限りです。でも、
 こうして写真にすると中々きれい
だなあと、自画自賛したくなるのも正直なところです。

稽古事は心を静めてゆったりと行うのが宜しいようで、
ウチの教室に通ってくださっている皆さんも、新井町の
のんびりした雰囲気の中でゆっくりと楽しんでくださっ
ているのかと思えば、主催者冥利に尽きることこの上も
ありません。皆々様の作品をあらためて見て、これから
も良い教室運営が出来るようがんばらねばと、引き締ま
る思いがしました。

本来は皆々様の作品をアップすべきなのですが、
すごい枚数になってしまうので講師作品でご勘弁願います。





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