陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2010年12月06日(月)      多重縁

食べ物の写真を美味しそうに撮る秘訣は 『逆光』 だと
聞き、先日藤沢の中華料理店、茶馬燕(ちゃーまーえん)さん
で試してみました。なるほど、上手に撮れました。

 画像は 『海鮮入りとろみスープそば』
 ランチメニューでいただいた麺ですが、
 本来担々麺が設定されていたものを
 辛いのが苦手と言うへなちょこ用に
 応変してくださいました。とろみの
 スープに海鮮素材と麺がマッチした
実に美味しい逸品でした。百合根が多く入っているのも嬉し
かったです。実はこのお店、友人がネットでめっけて来たの
ですが、奥様とポルトガル料理人丹田さんとがお知り合いで、
かまなりやのポルトガル会にもいらしており、また天ぷらの
若松屋さんとも知己があり、更には鎌倉の天ぷら大石さん
もご来店されているとか・・・

奇遇も二重三重に重なると嬉しいやら、こわいやら、ともあれ
良いお店と懇意にしていただけるのは果報です。これからも
ちょくちょく伺って旨い中華をいただきましょう。こんどは
がんばってお店の看板麺 『特製担々麺』 を食べましょう。

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中国旬菜 茶馬燕





2010年12月04日(土)      ふゆじたく

 12月の芋乃市場の日程を揚げました。
 今月は年末の為25日からという決ま
 り事を繰り上げて開催します。何時
 になく早々とアップしたのも、そういっ
 た事情からです。今月のギャラリー
 は 『冬じたく展』 ガラス、染物、帽子、
 お正月飾りなどなど、暖かーくなる
 品物をそろえます。

贈りものに、またご自分の冬アイテムに、いかがでしょう。


案内状に使った写真、たくあん大根干しです。
これが食べられる頃には春めいてくることでしょう。






2010年12月03日(金)      ふゆぬか

 今年春に拵えた糠床は約9ヶ月
 を過ぎ、いよいよ冬に入りました。
 角度を変えて言えば、春に飼い
 始めた菌類も暑い夏をものとも
 せず、冬越しを経験しようとして
 います。通年冷蔵庫で管理する
方もいらっしゃるようですが、私は漬け物の眼目はやはり
常温にあると思っていますので季節に合わせた塩加減と
管理法を追い求めています。

人により漬け具合の好みは色々のようですが、私はちょっと
よく漬かったくらいが好きです。でも、糠床の凄いところは
やはり古漬けに極まるとも思います。例えば画像左奥は大根
の葉の古漬けですがもう何週間も入れっぱなしです。漬かり
具合はもう飽和状態でしょう。しかし、腐敗することも無く
いつ食べても良い状態で保存が利きます。糠をかき混ぜな
がら入れておくといつまでも持つのではと思います。実際は
ある程度のところで食べちゃいますからどれくらい持つのか
は不明ですが、  『糠漬け道というは古漬けと見つけたり』
と結ばせていただきましょう。

手前左から時計回りにカブ、
大根葉、大根、ニンジンです。






2010年12月02日(木)      ひえもんでぇす

先月29日の日報で気にかけていた卵色の靴下はやはり
購入しました。ついでに紫色の手ぬぐいも買いました。
これで 『助六セット』 と相成りました。手ぬぐいの
板締めが菱形で、成田屋さんの家紋三枡を連想させる
のも奇遇と言えば奇遇です。

 ワルノリついでに白い板締めの染め
 抜け部分に墨で助六の台詞を書き
 ました。歌舞伎十八番、助六由縁
 江戸桜、花道を出て河東節を披露
 の助六はやんやの喝采に傾城一同
 から吸付煙草のおもてなし、得意
満面の助六が言うキレの良い台詞から、『どうでんすな・・・』
と 『キセルの雨・・・』 を散らしました。私は助六のように
度胸も無ければ腕っ節も全く覚えがありません。それでも
男と生れたからにゃぁ一度くらいは助六のようにモテてみ
たいものです。ま、叶わぬまでも衣装小物くらいは傾いて
みてもバチは当たりますまい。

さて、巷を賑わしている海老様はといえば日に日に当夜の
状況がマスコミに流れ出し、さぞ肩身の狭い心持ちでしょう。
まあ若いうちのしくじりはいっそ芸の肥やし、いっとき謹慎
したら心を入れ替えて酒を断ち、芸の道に精進することで
しょう。 ガキんちょから大人になる良い機会ですな。

お酒の上での失敗は誰でもありますもんねぇ。
これから年末年始、私も重々気をつけねばと思います。

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『冷え者です』 は湯屋でのご挨拶
おじゃましますといった具合に使います。

歌舞伎のお話 『江戸紫』
サイトで見つけたこちらの記事がとても
わかりやすく助六とその装束のことを解説
しています。 ご参考までに





2010年11月30日(火)      C P

 『色いろ展』 にご出品いただいた
 WitchyBrewさんの 『MIGHTY SOY』
 を買って使ってみました。とても
 しっとりとしています。泡立ちが
 ソフトで実になめらか、洗った後
 も保湿感が快い良品です。聞けば
コールドプロセスという製法でじっくりと時間をかけて作り、
さらに熟成をかけているという手間のかけようであるとか。
茨城での修行時代に廃油で石鹸作りをしたことがあります
がぐつぐつと煮て鹸化し、塩でグリセリンを分離する製法で
した。資料も乏しく計量も杜撰で、できあがった物は油臭く、
遊離アルカリの多い洗濯にしか使えないようなものでした。
それと比べるとウィッチーさんのは素晴らしい完成度です。

使用している原料油も、オリーブオイルや米胚芽油といった
良質油ばかり、やはり食品でも化粧品でも良いものは原料の
吟味がかかせませんなぁ。

展示は今日で終了ですが、WitchyBrewさんのサイトで直接
お求めいただけます。カラフルでバリエーションの豊富な
優しい石けんはいかがでしょう。

画像の右側が 『MIGHTY SOY』
ほんのり きなこのかおり しっとりタイプ


ハンドメイドソープのお店 「ウィッチーブリュー」





2010年11月29日(月)      たまごいろ

 只今開催中の 『色いろ展』 に
 展示中の秋山さんの五本指靴下
 です。手前の黄色いのが気になっ
 て仕方ありません。年末年始に、
 あちこちと出向く折が多くなります
 ので、歌舞伎の助六を気どって
これを履き、一丁カブいてみようかと思います。そうなると
頭には紫の鉢巻ってぇことになりますが、これは手ぬぐい
かなんかで代用しますか。

折りしも巷では海老蔵さんの刃傷沙汰で喧しいことです。
お怪我の具合が気になるところですが、成田屋の御曹司を
シメちゃう輩がいるとは驚きです。歌舞伎界の至宝梨園の
プリンスのそれも顔に瑕をつけては唯では済みますまい。
市川家ひいては贔屓筋を敵に回すとは、助六由縁江戸桜
ばりの大立ち回り、助六のようによほど腹が据わっている
奴か、はたまたコペルニクス的大馬鹿者か、捜査の行方が
気にかかります。   どうでんすな どうでんすな。

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2010年11月28日(日)      そば膳

 久しぶりに芋乃市場の 『そば膳』
 をきちんと味わってみました。つい
 でに写真も撮りました。打っている
 自分で言うのも僭越ですが、美味い
 です。特に今は新蕎麦の時季で更に
 おにぎりは佐渡産コシヒカリの新米。
小鉢三種は板長りえ子の献立次第で日によって変わります
が、画像は 『ワカサギのマリネ』 『ニンジンの葉とじゃこの
味付』 『遠野切干し大根煮』 という取り合わせ。私はまず
おそばをするりと手繰ってからつゆを蕎麦湯で割り、それを
お吸い物代わりにおにぎりとおかずをいただきました。充分
お腹がふくれる分量です。因みにおそばは生で1人前130gを
盛り付けています。これでお値段1,000円、お買い得です。

本日も盛況のうちに無事、営業終了いたしました。今月は
残すところあと2日間だけとなってしまいましたが、どうぞ
皆様、秋の横浜芋乃市場へお越し願います。

『色いろ展』 開催中。

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