 今月の市場用のうどんを打ちました。
陽気が良くなって生地が伸びやすく、
ともすればダレてしまいがちですが
踏んだ後、グルテンがほどけないうち
にうまく打つことでどうにか捌いてい
ます。最近はそんな 『骨』 のような
ものものみこめてきて、少しばかりですが仕事に年季が
入ってきたかなと思います。あくまで副業ですが、やるか
らには職業意識を高く持って良い仕事をしたいものです。
今月の芋乃市場では 『肉味噌うどん』 でのご提供。
香川県産 『さぬきの夢2000』100%で打ったかまなりや
の手打ちうどんをぜひお召し上がり願います。
画像を拡大
 暖かくなって、畑のニンニクもぐっと
伸びてきました。この時季にこのくら
い葉が茂れば、鱗茎も大きくなること
を期待できそうです。今月のはじめ、
追肥に糠を撒いてやりましたが鱗茎の
肥大期にはチッソ肥料を多く施すのが
良いとか。お彼岸が明けたらマルチの藁を一度はがして堆肥
でも鋤きこんでやりましょう。まだもう少し先ですが、俄かに
収穫の期待が膨らみます。 6月ころですかな。
画像を拡大
庭のコブシの花が咲き始めました。
今年は花芽が多く、見応えがあるだろうと楽しみにして
いました。満開になるにはまだ数日かかろうかと思われ
ますが、来週あたりは見ごろであろうと思います。
 木が大きく花は高いところに咲いて
いるので、屋根によじ登って写真を
撮りました。頃合の花に寄ってまず
一枚パチリと撮るとあっけなく電池
切れでカメラは沈黙。手ブレを警戒
していつも5〜6枚は撮るのに、電池
の予備は持っておらず1枚で諦めました。屋根から降りて
パソコンで確かめてみると、画像は少々暗いもののブレは
僅少で、どうにか使えそうです。ホッとしながらこの記事
を書いています。
茨城に住んでいた頃、近所の農家の方が 『コブシが咲い
たら里芋を植えらっしょ』 と教えてくれました。以来、この
花が咲くと里芋の畑を作っています。茨城と神奈川では
農事歴に差があることでしょうが、この播き時の覚え方が
気に入って実践しています。幸い昨年の豊作で、今年の
種芋は大きくてしっかりした物をとって置くことができ
ました。来週にも時間を拵えて畑を造りましょう。
お彼岸にも入りましたし、おっつけ桜も咲くでしょう。
ちょい手ブレ、いささか暗めの画像を拡大
 今月5日に拵えた 『ぬか床』 が
使えるようになりました。およそ2週
間せっせとかき混ぜ、捨て漬けをし、
10日目あたりからどうやら糠味噌らし
い匂いになりました。昨日あたりから
漬かった物を食べています。まだまだ
浅めの味ですが、糠の良い香りと、ぬか漬け特有の旨味を
楽しんでいます。これから陽気が良くなるにつれ色々な野菜
が出ますし、夏になれば茄子や胡瓜がぐんと美味しくなり
ます。それまでにぬか床をきちんと育てて、お酒のアテに
したいものです。
その秘訣は、好気菌である酵母菌を元気にするためによく
かき混ぜ、嫌気菌である乳酸菌を安定して繁殖させるため
に温度管理をし、悪臭の元になる酪酸菌を繁殖させぬよう
水分調整を怠らず、まめに野菜を漬け続けることのようです。
理屈では簡単ですが中々に持久力の要る作業です。飽きっ
ぽい性格の人間には 『行』 でもありますが、愛情もって
育てたいと思います。
画像を拡大
横浜そごう美術館で開催中の 『川喜多半泥子のすべて』
を観てきました。素晴らしい展示でした。これだけの物が
一同に鑑賞できる展示会は中々無いのではと思います。
 銀行家であり、明治から昭和へかけての
財界の重鎮といえる大人物である氏は、
いかにも豪傑というに相応しい作風で
茶道具を自作し、作品は闊達そのもの。
特に陶器は玄人裸足の出来映えで、47
歳から始めたというろくろは豪放でした。
その生きざまといい、侘び数寄ぶりと
いい、痛快至極！こんな生き方ができた
らなあと自分の小ささを見せられた気がしました。しかし
ながら、良く考えてみれば生きた時代も違えば、生まれ
育ちも大幅にかけ離れ、仕事や生活全般に関する哲学
に同調する部分はあっても、どうも次元の違う感受性だ
なと感じました。
氏の作品群はお蕎麦に例えると 『十割粗挽きそば』 と
いった風情です。野趣があり、香りも強く、歯ごたえもあっ
て一度味わったら忘れがたいものです。でも、毎日食べる
にはアクが強すぎます。所謂ハレのご馳走でしょう。私が
目指しているのは毎日でも食べたい 『二八の細挽きそば』
的作品です。この違いが小さな違和を感じた所以でしょう。
でも、あの 『禅味』 とでもいうアクには一寸憧れます。
奇しくも私は、氏がろくろを始めた47歳、まだ凝り固まる
には早いでしょう。作り手としてもさることながら、人として
半泥子をはじめ多くの先達の作品や生き様から美学を
学び、『味』 を出したいものだと思います。例えるなら
発酵した旨みといったような味がだせたら、本望です。
図録表紙画像を拡大
そごう美術館
昨日、一昨日、来年用の味噌を仕込みました。
年々参加者が増え、仕込む量も準じて増えてきました。
両日で都合、大豆二斗五升（約37�圈吠�を造りました。
 大豆は大鍋で4時間コトコト煮ます。
この鍋 （口径60�僉法，呂發�20年も
使っていますが味噌用にリサイクル
ショップで買いました。実に重宝して
います。昨日はこの鍋で八升分の
豆を煮ました。この他に、大きめの
寸胴鍋にも同じ八升の豆を、もう一ついつも蕎麦を茹でて
いる鍋に四升の豆を煮て、麹と合わせました。大豆、麹、
塩の割合は企業秘密だから書いてはいけないと女将から
厳しく言われていますのでこの場では伏せますが、参加し
ていただくともれなくレシピが付いてきます。
とは言え、この配合比率も造り方も茨城に住んでいた時
に近所の池田さんのおばあさんに教わったそのままです。
それを自分で研究したように企業秘密などと云うのもお
こがましいこととは思いますが、おかみさまには逆らえ
ないので伏せておきます。しかし不思議なもので、同じ
ように造っても発酵の環境で家々の味になります。池田
さんの家の味であったこの味噌も、横浜の我が家で20年
それこそ醗酵し、我が家の味になったことと思います。
もちろん！麹は地元川口麹店の 『せやこうじ』 です。
池田さんのおばあさんは既に他界されましたが、美味い
味噌汁を飲むたびに品の良い笑顔の池田さんを思い出し
ます。もうすぐお彼岸、お墓参りには伺えそうもありません
が、感謝を込めて皆々様に 『池田さんのお袋の味』 を
伝えていこうと思います。
詳しい味噌の作り方
画像を拡大
屏風ヶ浦保育園ゆり組の皆々様からお手紙と写真を頂戴
しました。似顔絵と、字の書ける子は文も書いて、折り紙
の好きな子は色々に折った作品も添えてくださいました。
とても嬉しかったです。ありがとうございました。
 画像は子供達とじゃんけんをして遊ん
でいたところを担任のちえ先生が撮っ
てくれた一枚。 『最初はグー』 から
始めることがすっかり馴染んだじゃん
けん遊びですが、何度も違うのを出す
のが面倒なのでグーばかり出してい
ました。するとお子達は、言わなきゃいいのに 「パーなら
絶対に勝てるよ」 と申し合わせて、最初はグーのあとに
皆でパーを出します。聞こえているこちらはすぐさま
チョキを出して大勝利。ずるいずるいと大騒ぎになった
ところで先生がカメラを向けるとお子らは、条件反射で
『ピース』 そこでまたグーに戻し、またまた大勝利と
いう絵です。一番左の子が素早い機転でパーに変えまし
たが、残念ながら一歩遅く、あえなくあとだしの反則。
ワカさん、一休さんを凌ぐ頓知で一等賞となりました。
ゆり組の皆さんは明日が卒園式です。お招きをいただき
ましたが、残念ですが仕事の都合で出席はかないません。
仕事をしながらみなさんの晴れのご卒園を影ながらお祝い
させていただきます。これから大きくなるにしたがって
嫌なことも悲しいこともたくさんありますし、大人社会は
私のじゃんけん以上にズルだらけです。でも、楽しいこと
も素敵な出会いもたくさんあるはずです。したたかに大き
くなって欲しいと思います。たまにはズルもしちゃって
良いと思いますよ。 ピースフルなズルならね。
今日の画像は拡大しません
| 
