女房のお袋から、白菜漬けを漬けたいから白菜を買ってき ておくれとの依頼を受け、北部農協のメルカートに出向き、 しっかりしたでかい玉の奴を四つほど買ってきました。今、 注目を集めている中がオレンジ色の白菜です。
品種名はオレンジクインと言うそうで、 成る程切ってみると中は鮮やかなだい だい色。非常に栄養価が高く、繊維質 も豊富で、さらに味が良いと、三拍子 揃ったものだそうですが、まあ売文句 というのは往々にして誇張するもので すから、半分くらいに聞いておくのが賢明でしょう。漬物用に 縁側に干して五日ほど経ちます。そろそろ漬けごろでしょうか、 浅漬けですから沢庵漬けほどは待たずに口に入ることでしょう。
今年の芋乃市場も今日で終りです。明日は今年納めの窯を 焚きます。いよいよ大晦も見えてきました。この暮れに来て 怪我などしないよう慌てずにひとつひとつ仕事を納めていき ましょう。そうこうしているうちに、白菜が漬かるでしょう。
きのう日報を書いた後でさあ晩酌をするべいと女房に芋を煮て くれろと頼んだら、もう疲れたからと一蹴され、畢竟備前焼の 気分もしぼみました。しおしおといつもの器(吉野家の湯飲み) に酒を注いでしょんぼりと呑みました。でも今日は炊いてくれる というので備前を使おうと思います。仕切り直しです。
これがその中村先生のぐい呑みです。 手早いロクロで挽いたと思われるぐいっ とハリのある腰が座り良く。山道なり の口辺は気持ちよくうねり、いかにも 洒脱です。大ぶりの作行きに低い高台 がさらりと削られて心憎いばかりです。 箱書きには 『ぐい吞み』 ではなく、『酒吞』 と軽妙な筆で 書かれています。『しゅてん』 と読むのかとも思いましたが、 たぶん素直に 『さけのみ』 と読むのでしょう。
昨日は図らずも意気消沈の酒でしたが、今日は気を取り直して 吞みましょう。幸い、生徒さんから頂いた 『越乃寒梅』 があり ます。今日こそは芋を肴にいただきましょう。そしていつか中村 六郎先生のような、手数の少ないロクロが挽けるように、じっくり と作品から学ぶことにいたしましょう。
中村六郎先生在りし日のお姿(備前のたまごさんのブログ) http://blogs.yahoo.co.jp/o987898/60476683.html
霜も降り、師走らしくなってきましたの で、里芋を掘りました。どえりゃー豊作 です。一株に何と27個もの小芋が付い ていました。二株掘っただけで暫く食べ ていられそうなほどの収穫です。今日は 早速、煮て食べましょう。 幸い、鷺沼よしみやさんから頂戴した 『鶴齢』の特別純米が あります。横浜の芋を肴に魚沼の酒で、器はそう、今日は備前 中村六郎先生の大振りなぐい呑みでお燗をじっくりといきましょ う。不思議と里芋って備前を連想するんですよねぇ・・・ 色かなあ、やっぱり。
 忙しくて・・・手が回りません。
明日には必ず更新を・・・スンマセン。
今年は何やらご家庭イルミネーション が少ないように感じます。景気の悪さ の影響でしょうか、切り詰めているで あろう家計を鑑みれば、むりもないこ とですが。そもそも商家でもないのに やおらピカピカとアンバランスな照明を 焚くことに知的な意図戦略があるとは考えにくいです。光の 造形を楽しむのは良いことですし、個々の自由だとは思いま すが、やるならば能力と金銭を投入して、思わず見とれるう な完成度にして魅せてほしいものです。
毎年毎年、この時季はこうやってぼやいていますが、成長 しない自分を恥じ入る気持ちと、もう変わらないだろうなあと いう気持ちが交錯します。いっそ今度どれほど自分ができる かイルミネーションをやってみましょうか、見た人が自宅の を引っ込めたくなるようなやつを バーンと一発! ねぇ。
そいでもって屋台で蕎麦を売って電気代を稼ぎましょう。
皇太子妃殿下が46歳になられ、お元気な姿が報道されました。 同い年として、実に嬉しいお写真でした。然し乍ら皇族の方々と 自分の年を同列に客観視はできないもので、同い年の実感など はじぇんじぇん湧きません。そこで1963年生まれの有名人を調べ てみました。
まず、相撲の寺尾関 (現錣山親方) ハイロウズのヴォーカル甲本ヒロトさん、 プロ野球の工藤公康さん、俳優の唐沢 敏明さん、そして画像のデーモン小暮閣下、 女性では藤谷美和子さん、今井美樹さん、 河合奈保子さんなどが昭和38年生れです。 なんだか俳優の皆さんは自分よりうーんと若く感じます。が、運動 選手はずいぶん年上に感じます。あくまで主観ですが何とも不思議 なものです。歳をとることは年輪を重ねることですから、経験知が 豊かになる訳で大歓迎です。でも50歳という節が見えつつある年に なり、ちらちらと老後という文字が意識の隅に点滅します。悲観は していませんが、楽観もできないぞ、という 『心の声』 がします。
来年47歳になります。俗に働き盛りと言われる歳だなと思います。 自由業は生涯現役ですから、生涯働き詰めは覚悟の上ですし、望む ところです。安寧は望みません。しかしながら、仕事以外の色々な 心配事も複雑にからんでくることでしょう。漠然とですが、50まで に腹を据えなければなあと、これまた 『心の声』 がします。
葉の散った楓の木にメジロの巣があり ました。ずいぶん上のほうなので夏に は気がつきませんでしたが、わりあい 大きな巣です。きっとここから数羽の メジロが巣立ったことでしょう。今は もう空巣ですが、何だか良い眺めです。
葉は散って空巣が一つ冬かえで
|