 11月の芋乃市場も無事に終了いたしました。
ご来場下さいました皆々様、誠にありがとう
ございました。昨日は高校時代の友人も尋ね
てくれて、一緒におそばを食べました。実は
お店でお出ししている 『そば膳』 をきちんと
食べたのははじめて、自画自賛は謹むべきと
は存じますが、実に美味かったです。お蕎麦
もお米もそして野菜も、やはり秋から冬が旬
なんですねえ。もちろん、懐かしい友達と一緒に食べたことも
食事を何倍にも美味しく豊かにしてくれたのは言うを待ちません。
さて、明日から師走。今年も納めの月になります。悔いの残ら
ないような日々を過ごすことは至難ではありますが、せめて心身
健やかに一年を終え、小さなことは水に流して、心素直に新しい
年を迎えたいものです。気ぜわしくなりますが、1日、1日ですな。
平成21年の11月もあと2日となりました。畢竟、月末営業の
芋乃市場もあと2日。今日は冬晴れの土曜日とあってお客様は
少なめ、皆さまどこぞへお出かけでしょうか。
 明日は今月展示中の須知大さん
が1日詰めて下さいます。直に作家
さんからお話を聞ける良い機会だと
思います。庭のモミジやイチョウが
色付いて、横浜新井町の紅葉もまん
ざらでもありません。どうぞ皆様
初冬の横浜 陶房かまなりや 『芋乃市場』 へお運び願います。
佐渡米の精米を頼まれて、都筑区東方町のJA北総合センター
（ここいらへんでは皆、北農協と言う）へ米搗きに行くと、2台
あるコイン精米機はどちらも使っており、さらに 『ぬかハウス』
（ぬかをためて精米後に取出すミニハウス）の周りにぬかを欲する
人たちが二、三人物欲しそうにウロウロしていました。ぬかをとら
ずに精米だけして帰る人も多く、精米している人に一声掛ければ
ぬかは無料で貰えます。が、精米中にはとることが出来ないので
タイミングが難しいところ・・・沢庵漬けの時季でもあり、ぬかを
安価に仕入れようとする人が集うのは道理、精米機が空く順番を
待ちながらさて、いつ声をかけてくるかなぁといたずら心を押し隠し
ながら知らん顔をしていました。
 暫くすると、ご夫婦らしき初老の二人
連れのご主人が私の前で搗き上がりを
待っている旦那に 「ぬかとりますか？」
と聞きました。旦那さんはちょっと煙た
そうに手でどうぞというしぐさ。次に奥様
が、並んでいる私のお米の袋を目ざとく
見て、「私佐渡なんですよ、おいしいでしょう？」 と人なつこく
話しかけてきました。私は悪戯心が芽生え、なるべくお米の話や
佐渡の友人の話を積極的にして話題がぬかにならないように図り
ました。そうこうしているうちに機械が空いたのですぐさまはりつき、
玄米を流しこみ始めました。ぬかを取るなら今です。そこは流石に
心得たもので、すかさず奥さんが 「ぬか要りますか？」 と声をかけ
てきました。これが奥さん大失策でした。 「ぬかとる間ちょっと待っ
てて下さい」 とか 「前の方にお断りしましたからとらせて下さい」
といったお声かけなら快く 「どうぞどうぞ」 と待ったところですが、
こちらもぬかは欲しいわけですからつい単純に 「はい要ります」と
お答えしました。すると少々がっかりしたようにご主人となにやら
ボソボソ相談しているご様子、そうは待っていられないので精米を
始めました。ここでご夫婦が食い下がって 「少し分けていただけ
ませんか？」 と聞いてくればもちろん私も笑顔で 「どうぞどうぞ」
と差し上げるところでしたが、お二人はあきらめてしまわれたよう
でした。私としては自分のお米の分だけで良かったのですが・・・
精米を終えて、次の方にお断りをしてぬかを取り出すと前の方のも
合わせて用意していった大きめのレジ袋に一杯ありました。何だか
良心がとがめましたので先ほどのご夫婦に差し上げようかと、ひと
わたり探しましたが見当たりませんでした。まあ、ご縁が無かった
と諦めていただくほかありますまい。さて、たくあんも漬けて尚更
に糠がありますから、糠床でも拵えましょうか。これからの時季、
カブや大根の糠漬けが美味いですからねえ。それでも余るなぁ・・・
生ぬかをご入用の方はご一報下さい。格安にてお譲り致します。
明日からの芋乃市場用のうどんを打ちました。自分で言うのも
ナンですが、もう、すっかり仕事もこなれて手順も固定している
作業になりました。でも、今日はひと手間工夫をしてみました。
 うどん打ちは加水をして練り上げてから
踏む前に少し寝かせます。そうすると
生地が均一に馴染んで踏みやすくなる
からですが、讃岐では加水を終え、そ
ぼろ状になったところで寝かせるとい
う話を聞きました。俗に 『そぼろ熟成』
というそうです。今日はその、そぼろ熟成を試みてみました。
手順がひとつ増えてその分時間がかかりますが、この 『間』
がうどんを更に美味しくしてくれることでしょう。パン生地を
作るときにとる 『ベンチタイム』 と同じでしょうか。
ずいぶん陽気が寒くなってきましたので今月は温かいうどんを
献立します。店長の気分で日替わりメニューになるらしいですが
明日はきのこを使った 『きのこうどん』 だそうです。かまなりや
主人若林和正が28cmの莫迦の大足で踏んで打ち、芋乃市場
店長若林りえ子が調理する夫婦合作うどんを何卒ご賞味下さい。
昨日、高校1年生の時のクラス会があり、花の横浜駅西口へ
出張りました。すごい人の多さでびつくりしました。繁華街は
電飾ピカピカで歳末の雰囲気、気圧されながらも現場に辿り
ついて懐かしい面々と再会を喜び合いました。
 気のおけない仲間ですからわいわいと
会話も弾み、ずいぶんお酒が捗って酔
いました。そして2次会のカラオケ屋で
は迂闊にも寝てしまいました。得体の
知れない酒を呑んで、いつもの寝る時
間になったのがいけなかったのでしょう。
どうやって帰ってきたかも解らず、今朝は着の身着のままで起き
ました。一緒に出席した女房に聞くと、デロデロの私をどうにか
タクシーに押し込んで帰ってきたそうです。今朝は起きても目が
まわり、ひどい頭痛でした。幸い吐き気は催さず、事なきを得ま
したが、危ないところでした。
でも今はすっかり復調し、チビチビいただきながら書いています。
やはりいつもの呑みつけているのが良いですな。昨日のカラオケ屋
のはひどかったなあ、きっと合成酒みたいなやつでしょう。外国の
怪しい化学工場かなんかで穀物なんか使わずに速醸で作ってうん
と安く輸入してるんじゃあないでしょうか。店名を出して糾弾した
いところですが・・・いやはや、まったく覚えておりません。
旧1-7の皆さん、次回はぜひ、陶房かまなりや 『芋乃市場』 で
石窯ピザパーティーをいたしましょう。
 小雪の今日、たくあんを漬けました。
大根はしんなりと干しあがり良い香り
がし、糠も新しくていい気分です。柿
の皮もきれいに干しあがり良い色です。
それらを塩と混ぜ大根にまぶし重石を
載せるだけですが、何だか季節感たっ
ぷりで、すこぶる楽しく作業しました。今回は細めの大根12本
たったの4�圓任垢�、上手に出来たらどんどん増やしてゆき
ましょう。最初ですからあまり上手に出来なくても、ふて腐ら
ずにデータをとり、よーく考えて直していきましょう。
やはり口に入るのは来年ですか・・・鬼が笑いますな。
 北海道、長野の蕎麦の不作の報を聞
いて、さて関東はどうじゃろかと気にか
かり、栃木益子の鈴木製粉さんに問い
合わせてみました。やはり 『半作』 と
芳しくないようです。五十町歩の畑を
作っていられるそうですが、地元産
だけでは立ち行かなくなりそうだということです。やはり
関東も今年の作柄はいけないようですねえ。常陸秋そばの
新物を取り寄せて打ってみようかと思いましたが、何だか
申し訳ないのでやめました。また来年、豊作になったら
打つことにしましょう。
さてさて、今年も残すところあと40日余りとなりました。
霜月も下旬となり、街には大きな木に電飾飾りを付けたもの
が目立つようになりました。何かと気ぜわしくなりますねえ、
来週水曜日からは11月の市場が始まります。今月は笠間の
鉄の造形作家 須知大さんの 『くらしの道具展』 です。
展示をご覧頂きながら、国産そば粉100%の手打ち蕎麦を
ご賞味下さい。ひょっとすると暫く食べられなくなるかも
しれませんよぉ。
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