昨日のにゃーこ起訴猶予の記事に、京都府在住の日報 読者T田Iづみさん(実名は伏せさせていただきます。)から 『にゃーこが逮捕されずに良かった。外飼い猫は外は全て トイレなのだから叱るのは筋違いでは』とのご意見を頂戴 し、なるほどなあと素直に猫の視点で考えました。
猫の側から見れば自分の縄張りである 場所に人間が勝手にニンニクなどを播き つけてしまったわけで、それこそ寝耳 に水であったことでしょう。例えば朝 起きて、さあ朝糞をするべいと便所の 扉を開けたらばそこに花が活けてあった といったことなのでしょう。確かにこれは困ります。おちおち 糞もできません。視点を変えれば私はそれほど非道いことを 女房の溺愛する猫達に強いてしまったのでしょう。 大いに反省すべきでしょう。
そこで、猫達にそこは便所にしないでくれと解るようにするには どうすれば良いかを考えました。外であるから猫の縄張りである ならば、外でなければ良いわけです。畑をすっかり囲いハウス状 にして、猫達には済まぬが今日からここは室内になったと説きま しょう。躾の行き届いた聞き分けの良い我が家の3匹はきっと快く 声をそろえて 『にゃー(あいよ)』 と言って呉れるでしょう。
一昨日記事にした、にんにく畑を荒ら したのがこの猫です。名を『にゃーこ』 と言います。昨日の昼下がり、芋乃 市場玄関のカメの前にいたところを 捕まえて職質をかけた所、あっさり 自白しました。人間なら即逮捕起訴 するところですが、家禽類に法を振りかざしてもそれこそ馬 の耳に念仏。厳重注意をして釈放しました。作家浅田次郎氏 は猫語がわかるとエッセイの中で書いていらっしゃいますが、 私にはその能力が無いので私とにゃーこの職務質問は概ね 以下のようなやりとりでした。
「丸尾にゃーこだな?」 「にゃー(はい)」 「畑の件だ、ずばりお前だろう。」 「にゃー」 「神妙でよろしい、畑を便所にするな。」 「にゃー」 「用足しは畑以外で済ませなさい。」 「にゃー」
因みににゃーこは尾が丸く切れた所謂ボブテイルです。長女 の 『長尾りそな』 は曲がりひとつ無い直尾。仲の良い親子 ですが、体系も好みもまるで違うのが不思議です。猫を見て いると、この生き物は一体何のために生きているのか不思議 に思います。でも、実は生きることにはそれほどの意味は無く 意味を見出さねば苦しくなってしまう人間のほうが、何とも 窮屈な生き方をしてしまっているようにも思います。しかし 猫は猫、人は人。それぞれに 『らしい』 生き方をするのが スジってもんでしょう。
たまーに少し、羨ましくなることがありますけどね。
佐渡米を販売するために精米をして 沢山の糠が手に入りました。きれいで 良い香りの糠です。これを利用しない 手は無いと思い、そいじゃあ沢庵漬で も漬けるべぃと大根を買ってきて干し ています。何ぶん初めてのことで要領
が解りませんが、梅干しも手探りで始 めたことだし、何とかなるべぇと鷹揚に 構えています。ものの本には柿の皮 なども入れると良いと書かれており、 そいじゃぁ柿も干すべぃと干しました。 中々に良い風情です。今大根はへの字 くらいに曲がるまでに干しあがっています。これがUの字ほど になるまで干して漬けるのが宜しいそうで、もう何日か干す ようでしょう。漬ける期間は一月ほどであるとか、こりゃあ口 に入るのはすっかり押し詰まった頃か、はたまた年を跨いで 来年になるでしょう。ま、初挑戦ですから欲を出さずにのん びり取り組むことにしやんしょう。
先週6日に蒔きつけたにんにくの芽が 出ました。ここ数日の雨が良かったの でしょう、揃って出てきました。所々 飼い猫が掘った痕があり、癪にさわる ので飼育責任者に厳重注意し、以後畑 を荒らさぬよう3匹にきちんと説諭する べく申し渡しました。担当者は白々とうちの猫はそんな行儀の 悪いことはしないと言う始末で、猫も猫なら飼い主も飼い主だと 閉口しつつ、女房も猫達もいくらかは可愛いのでそれ以上強く は言いませんでした。田畑と動物は相容れぬものでしょう。
昨日は雨が上がったあとドキリとするほど妖艶な夕焼けでした。 今日は良く晴れて、畑のにんにくの芽もとてもきれいに見えま した。これから約半年、じっくりと育てていきましょう。
常滑の話題四連発となります。古くは 『とこなめ』 では なく 『とこなべ』 と発音したそうです。どういうわけか、なめ と発音するのが定着したみたいですが、神奈川鎌倉には 滑川(なめりがわ)という川があり、なめ発音に耳慣れてい ますので 『とこなめ』 のほうが馴染みます。でも、焼物 の町ですから 『とこなべ』 の方が似つかわしいようにも 思いますねぇ 『常鍋』 なんて字でね。
画像は焼き物散歩道にあった陶器の 壁です。10日にご紹介した電纜管の 九孔管が積み上げられています。 益子の造形作家KINTAさんからこの 電纜管の使い道について、木などで ビタッとふさいで花器に、又夏場には 四連発のロケット花火の台にいかがとアイデアを頂きました。 花器は私も考えましたがロケット花火は思いもよらず、その 発想の柔軟さと遊び心に、忘れていたものを思い出しました。 画像の九孔管なら小穴が8個ありますので8連発、大きな穴も 全て使えば21連発、更に工夫をすればとても派手な花火台 になるでしょう。私のは四孔管ですが、来夏には一丁派手に ロケット花火をぶち上げて暑気払いと洒落ますかー。
日に日に寒くなって、冬の訪れを感じます。悪い流感も気に なります。特に受験生の皆さんはいよいよ正念場。くれぐれも 体に気をつけて、頑張ってください。でも、受験生の皆さんに はこの地名はちとキビシーですねえ。あやかりませんように。
常滑の話題が続きます。その昔常滑といえば即土管でした が、今はやはりイナックスの伊奈製陶がその代表格でしょう。
行って来ました。『INAXミュージアム』 焼き物散歩道の南側、静かな住宅街に デンとそびえるレンガの煙突は土管工場 の跡らしく、大きな窯の中は会議室ほ どの広さがありました。内壁は釉化し て、てらてらに光っていました。
見所は沢山あるものの、やはり特筆す べきは染付古便器の展示です。窯のあ る広場・資料館2階の、窯を取り囲むよ うに作った展示場に絢爛たる古便器の 数々が展示されています。ほとんどが 個人のコレクションであるらしいですが、 綺麗に洗い清められたその便器は、染付けあり、青磁あり、 織部ありと、思わず唸らずにはいられない優美さでした。俗に 衛生陶器と呼ばれ、素晴らしい技術を投入して焼造される現代 の便器は堅牢で、衛生的で、中空で水まで流れ、更に色のバリ エーションが豊富であるという非の打ち所の無い完成度です。 しかし陶芸作品として認められることは無く、只の道具として しか見なされません。けれどもこのコレクションを見ると、明治 の職人さんの便器を蔑視しない気概を感じます。いっそ、涼や かな風すら感じました。
じゃあ便器を作ってみるかいと言われたら、たぶん作らないと は思いますが、仕事としては実に面白そうな分野であると思い ます。衛生陶器市場ではTOTOに少々及ばないINAXですが 流石に常滑界隈のお便所は隅々までINAXでした。 お見事!
INAXライブミュージアム http://www.inax.co.jp/ilm/
先日の常滑行で一番手に入れたかったものが、『藻掛け』 の作品でした。備前の火襷をヒントに名工と謳われた2代 伊奈長三が考案したといわれる技巧ですが、伊勢湾の藻を 作品に掛けて焼く緋色は、備前のそれとはまた違った趣が あります。
画像は山七窯の渡辺亘康さんの煎 茶器です。ちょうど焼き物散歩道の ギャラリーいそむらさんでの作品展を 拝見し、お願いして茶舗を経営してい らっしゃるお店の作品も見せていただ き、更に奥様手ずから挽き茶を点てて くださり、厚かましくご馳走になってしまいました。代々七左衛 門を世襲するという陶家の四代目に当たられる当代の作家 さんは山田常山門下でいらっしゃるそうです。年若の私が言う のも僭越ですが、実直な轆轤仕事が好ましい作品です。藁と 違って釉化している部分が緑色になり、薄く掛かった藻の細い 部分が銅版画のような繊細な線を描いています。茶器では ありますが、私はお酒用にと求めてきました。
初めて訪れる土地でこういった気持ちの良い出会いがある と旅の楽しさが一段増します。横浜に戻ってからも好んで この器で晩酌しています。チビチビ呑りながら愛知常滑の あのやわらか〜いお国言葉を思い出して、旅の余韻を楽し んでいます。山七茶舗の奥様、すばらしいお服加減のお茶 ありがとうございました。またの機会にはぜひ寄らせてい ただきます。ご主人様にも何卒よろしくお伝え願います。
常滑焼 山七窯 http://www16.ocn.ne.jp/~yama7/
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