陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2009年11月10日(火)      とこなめやき

 先日、常滑で買い求めた陶器です。
 電纜管(でんらんかん)といいます。
 地中に電線を埋設するための保護管
 であるそうです。現在も使われている
 そうで、高度経済成長を支えた土管
 の技術が脈々と生きています。実は
これを持っていても一向使い道が無いのですが、珍品陶器
蒐集家としてはやはり1つ持っていたい蒐物です。孔の数で
四孔管・六孔管・八孔管など数種ありましたが、一番小さい
のを買ってきました。800円でした。ずしりと重く、茶色の釉
が昭和の土管を彷彿とさせる、いかにも陶器といった風情
が堪らない逸品です。蛸壺に次いで自慢のコレクションに
位置づけ、来る人来る人に自慢しましょう。

しかしいったい、何に使おう???





2009年11月09日(月)      みちのく

病気療養していられた女房方の叔母様が亡くなられ、急遽
お悔やみに岩手釜石へ行って来ました。もとより、余命宣告
を受けて永らえていた状態でしたから覚悟はできていました
が、訃報にはやはり動揺しました。不幸中の幸いに葬儀日程
と仕事が重ならず参列でき、きちんとお別れができました。

 土曜日払暁に横浜を発ち、都心を抜
 け東北道をひた走ること8時間、遠野
 市内で昼をとり、釜石には午後の3時
 過ぎに着きました。遠野から釜石に
 抜ける峠道は終盤ながら美しく紅葉
 し、全山燃え上がっておりました。
その晩はご親類の皆様と夜伽をし、翌日は午前中のみ葬儀
に加わりました。地方の慣わしか告別法要に先立って荼毘に
するという順序で、火葬場まではお供し、家人を残して午後
の葬儀は失礼し、横浜へとってかえしました。何しろ8〜10時
間はかかります、まして行楽シーズンの日曜日渋滞は必至。
食料を買い込み、覚悟を決めて東北道を南下しました。

いやはや熾烈な渋滞でした。那須から始まった渋滞は断続的
に館林まで続き、ゆるゆると流れるものの、日中でも退屈な
東北道のそれもとっぷりと暮れた闇に真っ赤なテールランプが
数珠と繋がるさまは異様な景色でした。退屈の上にも退屈な
ので、歌を歌って紛らわしましたが、正に苦行でした。
しかしながらそんな厳しい行き帰りも、週末の割引のおかげ
で、片道なんと1,700円!通常は片道10,050円です。これでは
文句も言えますまい。首都高やらナンやら含め、往復5,000円
ほどで済みました。ありがたいことです。

釜石のおばちゃんはとても穏やかな方で、いつも家族のように
歓待してくださり、大倉山の作品展の時にははるばるお手伝い
に来て下さいました。お別れは辛いことでしたが、葬儀に参列
できたことできちんと心の区切りがつきました。失礼とは思い
ながら帰りにちゃっかり釜石の街で憧れの釜石ラーメンも食べ
ましたし、道の駅で野菜もどっさり買っちゃいました。故人を
侮るつもりはありませんが行儀の良いことだとは思いません。
でも、おばちゃんならきっと笑って許してくれることでしょう。

『おばちゃんごめんね。  人生、おつかれさまでした。』





2009年11月06日(金)      にんにく

 今年もニンニクを蒔きました。
 青森から取り寄せた福地ホワイト種
 です。昨年の倍、70個ほどの種を
 植えました。これから芽を出して冬
 を越し、春に伸びて初夏に収穫です。
 随分長いことですがじっくりと育て
ましょう。久しぶりの畑仕事は気持ちが良かったですが
腰痛持ちには楽でない作業です。あーコシがイタイ。





2009年11月04日(水)      きしゃどびん

 研修と慰安を兼ねて、常滑に行って
 きました。猿投系の正当伝承窯業地は
 伊勢湾東岸の海に近く、穏やかなお国
 言葉の行き交う所でした。画像の陶器
 は 『やきもの散歩道』 の古道具屋で
 買った汽車土瓶です。常滑焼ではなく、
美濃地方の産であるとか・・・一昔前にはどこにでもあった
物ですが、今はもう未使用完品の汽車土瓶は手に入れ難く、
貴重な逸品です。焼物屋としては嬉しい蒐物になりました。
勿論、常滑焼も買って来ましたよー。でも今日はちょいと
草臥れちゃったので、後日またこの場で報告いたします。

久しぶりの小旅行は実に意義深い旅ができました。






2009年11月02日(月)      冬入り

 今日の関東横浜はさぶいです。
 立冬に先駆けて寒気がやって来た模様、
 そそくさとストーブを出してきて火を入れ
 ました。今日の様な日には温かい風呂
 に浸かってお燗酒をいただいて布団に
 くるまって寝ちゃいましょう。

古人曰く 『寝るは極楽銭要らず』 至極ごもっともです。 





2009年10月31日(土)      ふゆはる

 庭の山茶花が咲きました。この花が
 咲くと、ああいよいよ冬だなあと感じ
 ます。その同じ庭に春に咲く乙女椿が
 一つ花をつけています。所謂狂い咲き
 でしょうが、冬と春が一辺に来たよう
 で可笑しくもあります。

 秋の天気とはいえ、温かな日があった
 と思えば急に寒い風が立ったりの馬鹿
 陽気に慣れたつもりでも一喜一憂する
 季節の変わり目もまた、いとおかしと
 いったところでしょうか。生きていれば
 色々なことに巡り合うもんですなあ。

週明けは寒くなり、木枯らしも吹くとか・・・
皆様何卒ご用心のほど願います。





2009年10月28日(水)      が く

 昨年発表した書 『化物大江山』 の
 序文を額装してあらためて展示しま
 した。やはり額に入ると締まります。
 紙が薄いので黒の台紙が透けて少々
 黒っぽい印象ですがそれもまた渋い
 なあと思います。暫くはこのまま展示
しておきましょう。画像が小さくて何が書いてあるか解らない
と思いますが、崩し字ですからきっと大きな画像でもわかり
づらいと思います。どうぞ芋乃市場会場へ足をお運び頂き、
じつくりとご照覧下さい。解説いたします。

でも、すごーくくだらないことが書いてあるんですよ実は。

詳しくは昨年10月21日の日報 『戯作』 をご参照下さい。




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