陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2009年03月19日(木)      春分前

 南風が吹いて、春を飛び越えたような
 陽気でした。土筆も顔を出して蝶々も
 飛び始めました。春先はこういったこ
 とが幸せですが、これからゴキブリも
 ゲジゲジも、ムカデもヤスデも、クモも
 ナメクジも、そして蚊も出てきます。
 人にとって良いものも、困ったものも
 湧いて出てくる、春ですねぇ。



2009年03月18日(水)      渡 沖

来月、沖縄へ行くことになりました。
とり立ててめずらしいこともない旅行ですが、実は私どもは、
揃いも揃ってこの歳まで飛行機に乗ったことがありません。
避けていたわけではなく、ただ単に機会に恵まれなかっただ
けですが、今時珍しいことだそうで、皆に笑われます。

 私個人は1度沖縄へ行ったことがあります。
 しかしそれは何と!船旅でした。28年も前の
 ことになりますが1981年の 『国際障害者
 年』 に横浜市が企画した 『交流の船旅』
 という事業のボランティアとして横浜大桟橋
 から、琉球海運の 『だいやもんどおきなわ』
 で1週間ほどの旅程だったように覚えています。
 沖縄本島での交流事業のことよりも、船の中
での出来事のほうが記憶に残っているほどハードな船旅で
した。確か片道48時間ほどもかかり、二晩めの夜遅く着いた
船は沖合いに停泊し、翌朝上陸したように思います。帰りは
台風に追いかけられ、船がひどく揺れたのを覚えています。

さて、今回は空路ですから片道2時間半ほどで着いてしまうとか、
船とはえらい違いですな〜。幸いにも旅慣れた方とご一緒なので
とても心強いです。現地には旧知の方が赴任されていてお会いす
ることになっていますし、漆喰のシーサー作家さんの工房も見学
させていただくことになっています。勿論、壷屋と読谷の焼き物
もきちんと見学して勉強してこようと思っています。

夫婦雁首をそろえて初めての空旅というのが何とも情けない
ことではありますが、良い機会なので見聞を深めてこようと
思います。





2009年03月17日(火)      彼岸入

 いよいよ春のお彼岸に入りました。
 去年の日報を見てみたら、ちょうど
 昨日と同じ日付の16日に桜の蕾を写真
 に撮って揚げていました。画像がその
 去年のものです。今年と比べると随分
 と膨らんでいますねえ。因みに26日に
四分ほどに咲き、見ごろを迎えたのは4月になってからと書い
てあります。さてさて今年はいかがなもんでありましょう。





2009年03月16日(月)      さ く ら

 大風の後、ぐっと春めきました。
 ラジオでは 『卒業ソング』 が鳴りを
 潜め 『桜ソング』 が、かまびすしく
 流されるようになりました。ウチの周り
 も鶯が良く鳴くようになり、辛夷も咲き
 ましたが、桜の蕾はまだ硬そうです。





2009年03月15日(日)      東京土産

ご近所の方からお土産に 『ごまたまご』 を頂戴しました。
噂には聞いていましたが、お初にお目にかかりました。
折角だからしとつ食べてみようかと、包みをあけてはみた
もののいかにも甘そうな姿に恐れをなし、半分に割って
家人と分けました。
 いやあ甘い!目の前がチカチカするほど
 甘いです。構造は意外に複雑で、中心
 からごまペースト、ごま餡、カステラ生地、
 ホワイトチョコレートという4層構造になっ
 ています。かわいらしい卵形で、ごまが
 香ばしく、甘党の方には堪らぬ菓子で
しょうが、甘味下戸の私は半分いただいただけで満腹です。

東京土産といえば、私はまず 『名菓ぽんぽこ』 がぱっと
思い浮かびますが、残念ながらぽんぽこ狸のお饅頭は製造元の
ロバ製菓が店仕舞いしてしまったため無くなってしまいました。
『銘菓ひよこ』 も有名ですがこちらは九州のお菓子ですから
やはり今東京土産といえばこの 『東京たまご ごまたまご』 と
いうことになりましょう。私はきっと残りの生涯のうちであと1個
食べるか食べないかだと思いますが、東京へお出かけの
際にはぜひ、皆様いかがでしょうか?

銀座たまや
http://www.tokyotamago.com/product/gomatama/index.html





2009年03月13日(金)      いせうどん

ご近所の方からお伊勢参りのお土産に 『伊勢うどん』
を頂戴しました。早速、今日のお昼に頂きました。

 噂にたがわぬ極太麺はゆで麺の
 状態でパック詰めされ、軽く茹でて
 ほぐし、特製のつゆをかけて食べる
 というシンプルさ。栞にはお好みで
 薬味を乗せて、と書いてありますが
 まずはそのもののお味を確かめる
べくつゆだけで食べました。 うまい! やわらかい! 色の
濃いつゆは見た目ほど辛くなくダシと味醂が効いた、言わば
『旨口』 あまりの美味しさに写真を撮るのも忘れてたいらげ
てしまいました。画像は添付の栞を使わせていただきました。

伊勢うどんはお蔭参りの参詣客にすぐ出せる工夫として茹で
続けたことが発祥らしく、太い麺はその長い茹で時間に対応
すべく工夫された所以であるそうです。江戸の昔から続くこの
方法はすでに文化と呼べるまでに成熟し、名物として人気を
博していという事実は、やわらかものファンには嬉しい限り
です。

ああ、いつか本場伊勢に行ってがっちり40分茹でたふわふわ
の伊勢うどんを食べてみたいです。そしてお土産はやっぱり
 『赤福』 でしょうな。





2009年03月12日(木)      春仕込み

陶房かまなりやでは明後日14日に来春用の味噌を仕込みます。
昨年、味噌講習をしてみたところたいへん評判が良く、今年も
是非と仰ってくださる方が多く、では今年はまとめてどーんと
一緒に作りましょうと、少々大掛かりに仕込むことになりました。

 心配なのはお天気で、明後日は何やら
 春の嵐になりそうだという予報・・・明日、
 豆を煮る大鍋を据える竈やら燃料やらを
 用意する予定ですが、雨のことを勘定に
 入れてかからねばなりますまい。幸い
 明日は下り坂ではあるものの、降り始め
は夜になってからという予報、降りだす前に準備を済ますよう
にしましょう。

味噌の仕込みは、地味ですがわりあいに楽しい作業で、終わっ
たあとには 『お疲れ様の会』 をして酒を酌むのが楽しみです。
生きる糧を貯蔵する営みはなんだか幸せの保存をしているよう
で 『お餅つき』 同様、とてもワクワクします。




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