陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2009年01月17日(土)      かきうどん

 お昼に牡蠣のうどんをいただきました。
 時節柄、旬の貝だけにとてもいいダシが
 出て滋味深い美味でした。勿論うどんは
 『さぬきの夢2000』 10割の自家製手打ち
 麺、打って4日ほど寝かせ、充分熟成した
 うどんは艶とコシが絶妙でした。

美食の真髄はやはりまず食材、次に手間、そして以外にぞんざい
にされているのが器です。幸い我が家は器が本業ですから、この
点にぬかりはありません。(画像は白磁麺鉢)

日々命をつなぐ食事ですから、良いものをとりたいものです。





2009年01月16日(金)      こ ど も

今年も磯子区の保育園へ1日陶芸教室へ行ってきました。
年長さんの卒園記念の教室ですが、元気なお子達と器を作っ
て楽しく過ごし、給食までごちそうになってきました。 本日の
お献立は、ご飯とスープ、ジャガイモのトマト煮、スパゲティー
サラダ、りんごです。たいそう美味しくいただきました。

 実は私はこちらの保育園のカレーが大好き
 です。カレーだといいなあとちょっとだけ
 期待していましたがカレーではなく、洋風
 ランチでした。お味のほうは実に美味しく、
 五・六歳の皆々様とワイワイ楽しくお昼を
 いただき、一緒にハミガキもしてきました。
このくらいの年齢のお子さんは色々な子がいて実に面白いです。
思えば、6歳ごろの自分と比べるとずいぶん良い子ばかりです。
私はこの年からすでに拗ねており、集団行動は苦手で、ちょっと
いやなことがあると臍を曲げ、グズグズといつまでも機嫌を直せ
ない粘着質でした。今でもその傾向はありますがさすがに40年の
月日のうちには多少の協調性も気分の転換法も身につきました。

6歳のみんなのこれからの月日がどのように運んでいくのかは
誰にもわかりませんが、自分らしくワクワクと生きていけたらいい
ですねえ。どうしたらそんなふうに生きられるかは、むずかしい
問題ですが、ひとつコツがあるとしたら、『何かを決める時は相談
してもいいですが、よく考えて、最後は自分で決めること』 です。
自分で決めれば、他人を恨んだり、うらやんだりしなくてすみます
からねえ。簡単そうでむずかしいですが良い方法です。

がんばって、ゆっくりと、良い人になってください。





2009年01月15日(木)      直木賞

贔屓の小説家 山本兼一さんが直木賞を受賞しました。
戦国の大名とその周囲の人を熱く書いた小説が多い山本氏は
作中人物の情を描く細やかさも持ち合わせる筆力の持ち主です。 

 受賞作 『利休にたずねよ』 も戦国もの。
 実はまだ読んでいません・・・去年の秋
 でしたか書店で見つけ、欲しいと思いつ
 つ、手元が心細く、そのうちに買うべぇと
 後回しになっておりました。すぐにも求
 めて読みたいところですが、受賞の報が
 出てすぐに書店へ行くのは癪ですから、
 少しほとぼりが冷めてから買いましょう。

山本氏の作品では信長の周辺の人物を書いたものが好きです。
『白鷹伝』 『火天の城』 は信長の鷹匠と安土城を建てた大工を
書いた物語ですが、とても面白く読みました。どちらも骨太な
長編ですが、ぐいぐい読める上作です。時代小説を書く作家が
直木賞を取るのは乙川優三郎さん以来だと思いますが、時代物
好きには、とても嬉しいニュースでありました。





2009年01月14日(水)      か ぽ

昨日の日報で、カポを使っているのでインチキです。など
と書きましたが、何と!ミスチルの桜井氏も使っていました。
それも私の使っているものと色違いながら、同じものでした。
なんだか、すんごく、嬉しいです。

 HANABIでは、曲の後半部で印象的な
 フレーズをブリッジして曲調が半音上が
 ります。プロの演奏者は転調する時、どう
 いった押さえ方をするのだろうと、YOUTUBE
 に 『HANABI』 のLIVE映像があがってい
 たので見てみましたら、その部分はボーカル
が演奏の合間に、さりげなくカポを1フレット上げて、さらりと曲に
戻って歌っていました。コード譜のサイト 『J-TotalMusic』 の
コード譜にも <ココより2カポ> と表記されています。てっきり
これは一般の人向けに簡易的なものを表記しているのだろうと
思っていましたが、あにはからんや実演奏通りなのでありました。

私が使っているカポは画像のKyser社のクリップ式のものです。
着脱が容易なのでこれを買いましたが、このカポでないとこの曲
のような場合、移動ができません。この曲をギターで弾くには
この手のものが不可欠でしょう。HANABIの入っているCDアルバム
はミリオンセラーであるとか、その効果でこのカポも売り上げを
伸ばすのでしょうか? おそるべし、Mr.Children。

ご覧の通り、私のカポタストは己の腹のように、まっ黒です。
が、桜井氏のそれは、彼の笑顔にとても良く似合う 『白』 でした。

Kyser Quick Change Capos
http://www.kysermusical.com/product.php?productid=16133&cat=265&page=1






2009年01月13日(火)      もーいっかい

ギターを弾き始めて一年が経ちました。いっこう上手くはなり
ませんが、案外楽しく弾いています。とは言え、押さえられる
コードは簡単なものだけですし、ストロークでじゃかじゃかと
音粒ばらばらでかき鳴らすだけですから、ひどいもんです。

 最近、Mr.Childrenの 『HANABI』 という
 曲を練習しています。キーは原曲どおり
 ですが、カポを使っていますので、少々
 インチキ弾きです。でも、誰に聞かせる
 わけでもなく、CDに合わせたり、自分の
 ペースで歌ったりという言わば自己満足
な音楽ですから、楽しめればそれで結構なのです。しかし乍ら
桜井和寿さんの楽曲はとても詩の言い回しが難解で、文芸的な
解釈をすれば所謂 『字余り』 それを小節の中に半ば強引に
押し込んでいながらも叙情的に歌い上げてしまうところがこの
歌手の手練れなところ。そして何よりバンドとしての纏まりの
良さと、キーボードとコーラスの調和に重点を置いた音の厚み
がとてもボーカルを引き立てていると思います。

私が歌うと全く違う歌のように聞こえますし、ぴたりと合うのは
『もう一回 もう一回』 のところだけです。それでも何となく
良い気分になって、もーいっかーい もーいっかーーい♪などと
桜井氏の真似をして楽しんでおります。万が一ファンの皆々様の
お耳にでも入れば、大変なことになってしまいそうですが・・・
まあ、間違ってもYOUTUBEなどにアップするようなことはありま
せんので何卒ご勘弁願います。でも、YOUTUBEには達者な腕の
人たちがカバーをバンバンアップしていて、こんな風にお披露目
できるほどの腕前になりたいもんだなあと、憧れてしまいます。

さ、今日も弾きますかー、もーいっかーい♪もーいっかーい♪





2009年01月12日(月)      寒 月

 毎日冷えて、厚い氷もはりました。
 寒中の夜空には冴えた満月が綺麗です。
 でも、冬至は過ぎて日に日に地球は春分
 点へ向けて自転、公転しています。
 春は遅からずやってきて、夏になって
 秋が訪れて、又一つ歳をとるのでしょう。

地球の自転も、時間に伴う加齢も止めることはできないのです
から、衰えることを嘆いていてもつまりません。時をかけてこそ
成熟する 『気力』 をこそ充実させて、風流な人生を楽しめる
乙な大人 に、なりたいものだと、しみじみ思います。





2009年01月10日(土)      しんぶん

午後に工房の掃除をして、気分よく明日の教室の準備をして
いると 「新聞屋ですが・・・」 と、見慣れない若い衆が顔を
出しました。どこだい?と尋ねると 「読売です」 と答えました。

 どうやら勧誘のようですが、そうとは
 直截に言わず話をそちらに持っていこう
 とするので、いやあ、今期の将棋竜王戦
 は良かったの箱根駅伝は盛り上がったの
 と褒めちぎり、これからも期待してるよと
 激励してやりました。にわかに表情が
明るくなった若い衆が 「では新聞は・・・」 と言いさすところへ
「でも新聞はとらないんだ」 ときっぱりと申し渡してやりました。
若い衆も食下がり 「サービスで入れさせていただくというのは」
などと常套句を云うので 「悪いけどいらない」 と、きつぱりと
ダメを押してやると、肩を落として引き揚げていきました。

悪い感じのない人だったので少々かわいそうな気もしました
が、まあ縁が無かったと諦めていただくほか仕方ありますまい。
先の日報でも触れましたが、読売さんは嫌いではないのです
から、気でも変わればお願いすることも無いとも言えません。

でも、やっぱり、しばらく新聞は、とらねぇだろうなあ。




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