陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2008年10月03日(金)      和の年賀状

6月に納めた版画が掲載された 『心に残る和の年賀状』 が
本日発売されました。早速本屋に行って見てこようと思っていたら、
今日、出版社から宅配便で届きました。

 分厚い本は綺麗なカラー刷りで、作品の雰囲気で
 いくつかにコーナー分けされています。私の版画
 はその中の 『楽』 と題されたコーナーの筆頭に
 載せていただきました。有り難いことです。印刷さ
 れたものを客観的に見ると不出来なところも目に
 付きますがそこはご愛嬌、上手な編集で、稚拙な
 版画もそれなりの作品に見えますから嬉しいかぎ
 りです。出品作家は総勢77名、皆皆相当の実力者
揃いで、ご一緒させて頂くのは光栄の上にも光栄です。編集された
スタッフの方々には心より御礼申し上げます。色々と便宜を図って
下さった編集担当の方は一度お電話でお話させていただきましたが、
落ち着いた声音の女性の方でした。発売日の当日に実物をお届け
下さる粋なはからいに恐縮しております。作品原稿もご返送くださり、
今月の芋乃市場でぜひとも原画を展示しようと思います。

こういった本が書店に並ぶようになるといよいよ今年も残り少ない
ことを実感しますねぇ。さあさ皆様、年賀状はお早めに!図案は
このインプレスムック 『心に残る和の年賀状 平成21年版』 を
何卒お買い求め願います。

ImpressJapan  http://www.impressjapan.jp/books/54054





2008年10月02日(木)      チキラー

今日のお昼は、昨日とうって変わってインスタントでした。
即席めんの草分けにして王道、日清 『チキンラーメン』 です。

 チキンラーメンは今年で50周年を迎え
 るそうで、卵用の凹みを白身用と黄身用に
 分ける工夫を施しリニューアル。味の方も
 昔と比べると格段に美味しくなっていまし
 た。半世紀に渡って愛されたこの即席麺は
 完成形と言って良い進化を遂げています。

赤塚漫画に出てくる小池さんが美味そうに食べるラーメンを見て
憧れた小学生の頃の私は滅多なことでは親に買って貰えず、羨望
のまなざしでマンガを見ていたものです。大きくなって実際に
食べてみるとそれほど美味しいものではなく、現実はこんなもの
かと思っていましたが、今さらながらにこの発明を思うとき、
麺の文化の裾野は広いなあと感じてしまいます。
今後も永劫にこの即席麺は愛され続けるのでしょうなあ。

すぐおいしい〜♪ すごくおいしい〜♪ お見事!





2008年10月01日(水)      神無月

9月の芋乃市場も無事に終わりました。須知大さんの鉄の作品
は大層評判が良く、多くの方に楽しんで頂けました。足をお運び
いただいた皆様には誠にありがとうございました。作家さんの
ご好意で野外に展示した 『WelcomeBird』 は今月も引き続き
お客様をお出迎えいたします。

 今日と明日はお休みとし、のんびりして
 います。お昼に残り物でうどんを拵えま
 した。この画像だと駅前の立食い蕎麦屋
 の 『たぬたまうどん』 みたいに見えます
 がうどんは自家製手打ち、つゆはきちんと
 ダシを引いてよしみやさんのつゆで作った
極上、トッピングは若松屋の揚げ玉、関塚農場の自然卵、利尻の
とろろこぶ。そして丼は勿論かまなりや謹製!こんなに贅沢な
うどんもそうは無いでしょう。お味の方はそりゃあ言うまでも無く
『こんなに美味くてインカ帝国』 でした。残り物とはいえ、
良い食材は美食の基本と心得ます。果報でした。

今月の芋乃市場は私若林和正の 『書』 の作品を展示します。
そろそろきちんと書家として名乗りを上げておこうと思います。
もちろん陶器も展示しますが、作品はそう多くはないでしょう。
紙以外にも色々な素材に書いてみようと思っております。

お楽しみに。





2008年09月29日(月)      あさがお

横浜は、朝からしっぽりと雨になりました。気温も低く、涼しいを
通り越してこっ寒い陽気です。こういう雨の日には仕事なんぞ
おっぽって読みかけの本でも読みながらゴロゴロしたい気分です
が、かまなりやは芋乃市場の真っ最中、寝言を吹いている場合
ではありません。今日も早朝からお蕎麦を打ちました。

 お店の玄関脇の植木鉢に、去年の種が
 落ちた朝顔がひっそりと咲いていました。
 ひょろひょろの、たけの短いツルですが
 花は一人前に大きく、きれいに咲いてい
 ます。コウ涼しいと朝顔の花もなんだか
 不似合いな気がしますが、夏の名残りを
感じつつ涼しくなったことを喜びながら、秋咲きの夏花をしみじみ
眺めました。

明日は晦日、9月もお仕舞いです。今年も残すところ90日余り、
ここからは早いですからねえ、あっという間におしつまりますぞ。
どーぞ皆様、風邪などお召しになりませぬよう、ご自愛下さい。





2008年09月28日(日)      ほとり

先だて伺った銀座での作品展 『南正彦絵画展記憶ノヲト』 で
購入した南さんの絵が届きました。小品ですが、モノトーンの
絵には重厚感があり、早速、芋乃市場の壁に飾りました。

 タイトルは 「ほとり」 どこかの湖の
 畔のようにも見えますし、大きな河の
 岸辺のようにも見えます。記憶ノヲト
 と冠された作品展だけあって、作品は
 全て心象スケッチといった趣でした。
 画材は鉛筆と木炭、画布は和紙です。
この作品 「ほとり」 は鉛筆で書かれています。今回の作品は
どの絵もどこかで見たような懐かしさを覚えるものが多く、作家
である南さんと、その絵を見る人が、何がしかの記憶の共通点を
垣間見るような展示でした。痛みや、刺激に訴えるような作品は
無く、初個展ということもあり、作家さんのお人柄が素直に抽出
された良い展示だったと思います。

南さんとは茨城修行時代から親交があります。中々画家としての
活動を始めないので外野ながら少々じれったく思っていましたが、
いよいよの始動にたいへん嬉しい思いです。

今後の益々のご活躍をご期待申し上げます。





2008年09月26日(金)      NHK

テレビの視聴を止めて3ヶ月、もっと無聊を感じるかと思いきや
我が家の茶の間には静かな時間が回復し、音楽を聞いて過ご
す時間が増えました。そして何より、日本放送協会の受信料を
支払わなくて良くなり、無駄な支出が減りました。

 ケーブルテレビの解約に伴ってNHKの
 団体一括払いも中止され、ケーブル局の
 方からNHKへ連絡が行くというのでそれで
 手続きは良いのかと思っていたら、銀行
 振り込みが振込用紙請求に変わっただけ
 で、請求書が送付されてきました。問い
合わせてみると、放送受信契約そのものの解約手続きが必要と
のこと。テレビ受信をしなくなった状況を 『廃止』 といい、その
旨を書類で提出しなければならないそうで、追って書類をお送り
しますと担当者の説明を受け、やれ面倒な事よと思いましたが、
こういうことはきちんとしないと気が済まないので、それじゃあ
しとつその書類とやらを送っつくれぃ!と見得を切りました。

NHKはネット上での番組配信を発表しましたので、気になっていた
来年の直江兼続を描く大河ドラマもパソコンで見ることができそう
です。1番組300円だかだそうで、中々に良い値段だとは思います
が、まあ、良いものにはお足を払うのもやぶさかではありません。

ただただ垂れ流しにテレビがついている状況は嫌なもの。
これからは良質なものだけをきちんと選択して見ることにします。





2008年09月25日(木)      茜 雲

 彼岸の中日も過ぎ、秋が手に取れるよう
 になりました。夕方、鷺沼よしみやさんへ
 乾麺のおそばを仕入れに行った帰り道、
 夕焼けの雲がとてもきれいでした。日が
 暮れればコオロギの声も聞こえます。朝
 の日の出も随分のんびりになりました。

枯れ始めた中年オヤジでも、こんな時にはちょっと切なくなって、
夜にはほろ酔い気分でギターなどつま弾きながら 『オフコース』
の歌なんか歌いたくなっちゃうのは、やっぱり秋だからですかねえ。




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