陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2008年09月24日(水)      ボア・ボッカ〜芋乃市場

 『レストランBoaBoccain横浜』 は
 盛況のうちに終了いたしました。ご来場
 の皆様、誠にありがとうございました。
 さあ、明日からは9月の芋乃市場です。
 須知さんの作品には作家さん自ら花を
 添えて下さり、金属の鉄もまろやかな
雰囲気をまとったように思います。お天気もまずまずのようです。

どうぞ皆様、足をお運び願います。





2008年09月21日(日)      portuguesa

 明日、明後日のポルトガル料理の会の
 仕込が始まりました。昼から9羽分の
 鳥ガラスープをじっくりとり、夕刻に
 は丹田さんもお見えになり材料の点検
 やデザートの用意に着手されました。
 今夜はそこそこにして、明日いよいよ
朝から厨房は仕込みに拍車をかけ、宵のお客様の到着に
むけて回転します。あの、カタプラーナの鍋も揃いました。

お天気も明日には回復してくれることでしょう。
ご予約を下さった皆様には道中お気をつけてお越し願います。





2008年09月19日(金)      マザール

風呂をかき混ぜる攪拌機が、ポキリと折れました。この棒は、
靴作家の曽田さんが何かの機会に作ってくれたものです。

 枝をそのまま使った曲り具合がとても
 心地よく、もう何年も風呂の湯加減を
 整えるのに重宝しています。Tの字型の
 接合部は経年劣化で度々折れています
 が、その度に切ってすげ替え、最初は
 2尺ほどあった柄も今回の修理で尺4寸
までに短くなってしまいました。しかし、まだまだ風呂の攪拌に
は充分使えます。料理人の包丁が砥がれて砥がれて小刀に
なっても使われるようにこのマザール君が木槌ほどになっても、
風呂をかき混ぜ続ける覚悟です。そしていよいよもうということ
になったら、漆でも塗って化粧をし、『お風呂の殿堂』 に
入っていただきましょう。

どこにあるんじゃ、そんなもの・・・





2008年09月18日(木)      大 蒜

 生徒さんからニンニクの種を貰いました。
 今年は播こうと思っていたのでとても
 タイムリー。今年採れた物なので食用
 にも使えます。畑を作って大きな物を
 播いたらあとは食べてしまいましょう。
 夏の疲れを吹き飛ばすにはこういった
スタミナ野菜がもってこいです。これから催しの準備などで
とても忙しくなりますが合間を見て畑をやりましょう。

うまくすれば来年の6月頃には新ニンニクが頂けるでしょう。
お彼岸も間近です。台風13号の動きが気がかりですが、
秋の到来をことのほか喜ばしく思います。





2008年09月17日(水)      鉄 器

須知大さんの鉄の作品が昨日搬入されました。
須知さんは、笠間市の体験学習館 『分校』 の管理人をしつつ、
造形活動を営んでいらっしゃいます。実はこの施設は私達が5年間
暮らした旧岩間第一小学校第一分校です。陶器も大工も味噌造り
も飯炊きもみんなこの施設で学ばせていただきました。
そのご縁で展示をしていただくのはなんとも嬉しいかぎりです。

 画像は2対の鳥をモチーフにした作品
 『Welcome Bird』 の一部分です。首の長い
 二羽の鳥が向かい合わせにスーッと居住まい
 を正す姿は鶴の求愛にも似て、野鳥ファンな
 らずとも心を動かされることでしょう。全ての
 作品に共通して実用途を加味する制作理路は、
 この鳥にも採用され、鳥の部分は器の体裁を
 併せ持っています。花など活けて演出すれば、
さらにあでやかなお出迎えになることは請け合いでしょう。

この他に木と鉄を組んだ作品や、照明器具などが多数展示されます。
先月のアイヌ刺繍もとても良い雰囲気でしたが、今月はまた一段と
アーティスティックなムードの芋乃市場になるでしょう。
どうぞ皆様、初秋の横浜へ足をお運び願います。





2008年09月16日(火)      やきざかな

十六夜の宵、生憎曇天でお月様は拝めませんでしたが、
祝日ということもあり、仲間とつどうて秋の旬をいただきました。

 炭火をこんこんと熾し、強火の遠火で
 じっくり焼くのは勿論、秋の王者サンマ
 です。七輪で焼くのも乙ですがたくさん
 焼くには少々小さいのでバーベキュー用
 のグリルに大きな網を乗せ、魚はマルの
 ままどーんと転がして、さくさくと塩を
振り、じっくりと焼きました。難しいのは返すタイミングです。
早いと皮がはがれてしまいますし、ぼんやりしているとコゲて
しまいます。火の加減を按配しながら焼網の高さを調節し、油が
落ちて炎が上がってもその油煙で魚が黒くならないように注意を
払いながらきれいに両面を焼き上げます。充分火が通って皮が
パリッと狐色になったら出来上がり、たっぷりの大根おろしを
添えていただきました。

これから暫く秋刀魚の美味しさが楽しめます。鮮度の良い魚が
安く市場に出回り楽しめることでしょう。折を見ては焼き魚を
して、旬の秋味で夏の疲れを癒しましょう。 果報果報





2008年09月14日(日)      文化祭

倅の通う高校の文化祭 『瀬谷高祭』 へ行ってきました。

 今年で第31回をむかえる文化祭は
 私達が通っていた頃とは随分さま変わ
 りをし、各教室での展示や催し、食品の
 販売に加え、中庭のステージではクラス
 ごとのダンスやパフォーマンスがにぎにぎ
 しく披露され、皆はつらつとお祭を盛り
上げていて、とても楽しい見応えのある催しになっていました。

今回は昨年行きそびれた茶道部にも行ってきました。在校時には
近寄った事もなかった茶室は、立派な畳敷きで炉が切ってあり、
部員の皆さんがきちんとテーマを決めて茶会を組み立てていたの
に驚きました。今回は十五夜が近い事もあってお月様を主題に
床の掛け物は輪の一字を月に見立てたお軸を掛け、花は秋海棠
が活けてありました。道具もそのテーマに合わせて取り合わせ、
お菓子もきちんと菓子鉢でコスモスの花に見立てた主菓子が供さ
れて、実に行き届いたお茶会でした。お手前はやはり稽古中でも
あり、お浚いで手一杯といった感じでしたが、後輩たちの一生
懸命さに、いたく感心しました。

がんばれ、瀬谷高茶道部!右左を考えちゃうすり足も、よろけた
一足立ちもいつかきっと板につくようになるでしょう。何より、
お茶がとっても美味しかったですよ。形は稽古で取り繕えますが
おもてなしの心はお茶の味にきちんと出ますから、それさえでき
ていれば良いのです。作法は勿論大事ですが肝心のお茶を好む
気持ちを忘れないで、長くお茶道を楽しんでいただきたいです。

倅は今年度で卒業ですが、お茶を頂きに来年も伺おうかなあ。




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