昨年11月に創刊し、毎週刊行していた朝日ビジュアルシリーズ 週刊 『藤沢周平の世界』 が今月で完結しました。無論、 全巻を揃え、専用バインダーも購入し、ビシッとバインダーに 納めて満悦しています。
全巻を通して実に内容の濃い編集でした。 朝日新聞さんは実によい仕事をしました。 一つ一つの小説のあらすじは元より、登場 人物の相関や、時代考証等々、丁寧に編ま れ、小説の良き 『読本』 になっています。 藤沢小説は、再読のたびに味わいが増すと 言われますが、この読本を得て更に、再読 三読いや四読五読も楽しめることでしょう。
今、私は全巻を揃え終えた充実感とともに、蒐集が完了して しまった寂寥感に浸っています。かれこれ7ヶ月、毎週本屋へ 行っては一等きれいな本を選りだし、折れないように持帰り、 一冊ずつバインダーに綴じるのが密かな楽しみでした。 刊行が終了して、この楽しみも共に終了です。
また新たなワクワクを探さねばと思うところですが、 何でも集めればいいという訳にはいかないので、また 新たな楽しみを見つけるべくアンテナをはって居りましょう。
朝日新聞のサイト http://opendoors.asahi.com/data/detail/8153.shtml
『鈍感力』 なる本が出版され、話題になっています。 ざっと斜め読みし、鈍感力なるものの大筋は理解しました。 はっきり申し上げて、私にはこの力は無いようです。能力で あると定義して、肯定的に考えるポジティブシンキングには 多少の新鮮味を感じますが、能力だとしても身に付けたい とは思えません。
どちらかといえば過敏で、小さなことにま で難癖を付けるタイプから見ると、大らか で少々のことではへこたれない人を羨まし く思うことはありますが、半面、そういった タイプの人を、ちとトロいなとも思ってしま います。ラジオの選局が苦手であったり、 灯油を入れると必ずこぼしたり、再三に渡っ て注意しても同じ間違いをして平気でいる 人のそれを 『力』 と呼べるものかも疑問です。もし、これ が力であるならば、『敏感力』 や、更に 『過敏力』 も定義 されてしかるべきでしょう。
この本が大いに出版部数を伸ばしているのは、読み物とし て面白く、読みやすいからなのだと思いたいですが、読者 がこの能力に憧れているとしたら少々心配です。 日本人の良さは、細やかで慎ましく、勤勉なところだと思い ます。勤勉がたたって皆が鈍感力を身に付けて、にぶーく なってしまったら、国そのものの危機ではありますまいか?
流行語大賞になどならぬと良いですがねえ・・・
本屋で躍起になって探しても見つからず、ネット注文して買った 本が届きました。新刊で定価1,050円の本が早くも古本で出回っ ており、送料手数料を入れても定価より安く、手元に届いた本は 非常にきれいな状態の本でした。あ、ラツキイ!
今っぱやりの 『新書版』 です。タイトルは 『水はなんにも知らないよ』 著者は同志社 女子大学現代社会学部教授の左巻健男さん。 内容は、ニセ科学でそれらしく喧伝されてい る 『イオン水』 『波動水』 『磁化水』 などを 科学の目で検証し、その化けの皮をはがし、 日本人の科学リテラシー向上を啓蒙しようと いうもの。まだ完読してはいませんがとても 平易に書かれていて読みやすく、理路整然と して痛快です。世の中には「水は人の言葉を理解する」などと まことしやかにふれまわる輩がいるようですが、そういったこと へもきちんと検証結果を説き、疑似科学を鵜呑みにする民草へ 警鐘を鳴らしつつ、水分子の構造を解説し、物の本質を明らか にしてくれます。
水は生命の源です。日本は世界的にも、かなり高いレベルの 安全できれいな水道水を飲める誇らしい国です。そういった国 の国民が訳の判らぬ怪しげな水に振り回されるのは笑止千万。 きちんと学んで安全で正しい水文化を構築したいものです。
あ・め・あ・め・ふれ・ふれ・・・
降りませんなあ・・・ アジサイもなんだか乾いちゃってますし、 かと思やあ渋谷じゃあスパは吹っ飛ぶし 新宿じゃあカンバンが落ちるし、物騒な ことおびただしいですな。そうこうして いるうちに22日は 『夏至』 です。 ちぃーっと降ってくんなきゃぁ困っちゃいますよねえ・・・
雨乞いをせねばならぬか夏至間近
チーズ用のお皿を拵えてみました。 白いチーズが映えるように黒い土を使い、 気持ち厚手に成型し、周囲には櫛目を入れ、 白土で象嵌をしました。釉薬は上面の平ら な部分だけに黒の艶消し釉を掛けました。 立ち上げの焼き締め部分と釉のコントラ ストが良く、ぐるりの白化粧も効いていて、中々いいです。
このお皿を使って、第2回 『チーズの会』 を催しました。 お客様は緑園都市 『ぎゃらりぃ安土』 のオーナーと、お仲間 です。チーズのメニューは前回10日と同様6種類、愛宕山は フェルミエから取り寄せた活きの良いナチュラルチーズです。 お皿に盛り付けてみると、ねらい通り良く映えました。(実は また写真を撮る余裕がありませんでした・・・)チーズにパンに パスタにワイン、そしてお持ち寄り頂いた手料理を加えて賑々 しく食事をし、燻製の会を開きましょうといった前向きな提案 も飛び出し、笑いの絶えない楽しい食事会でありました。
試みに催したこのチーズ会ですが、前回もそして今回も、良い 方々にご参加いただき、有意義な場がもてたように思います。 サービスの面では至らないところだらけであったと反省をして いますが、回を重ねて学習をし、更に良い場を目指します。
ご監修いただいたフェルミエの美甘奈津子様、 ご参加下さった皆々様、誠にありがとうございました。 心中より感謝申し上げます。 頓首
チーズメニュー http://www.kamanariya.com/ltd/cheese0706/menu-0617
愛宕山フェルミエ http://www.fermier.fm/
ぎゃらりぃ安土 http://www.azuchi.biz/
昨日、梅雨入りして良い雨が降りました。 一夜明けたらからりと晴れて、きれいな 夏空に白い雲がすぅ〜っと流れて、ちょ いと拍子抜けした気分です。明日も予報 は晴れて暑くなる模様。今年の夏はどん な夏になるのでしょうなあ・・
朝の連ドラ 『どんど晴れ』 を女房につられて見ています。 舞台が岩手と横浜であることから、主人公の奮闘ぶりをとても 身近に感じていますが、ドラマとしてはクサイ演出にげんなりし ています。マズイ芝居、下手な南部訛り、お決まりの女将修行、 なんだか○流ドラマを日本語吹替えで見ているような錯覚すら 覚えます。でも、ついつい毎日見てしまうのはなんでだろう。
このドラマの中でもキーワードになっている 『座敷童子』 は、ざしきわらしとか、ざしき ぼっこと呼ばれますが、河童同様架空の生き物 です。遠野物語や、宮沢賢治の童話にも登場す るなんとも愛らしいキャラクターです。言わば 『民話的妖怪』 といったところでしょう。 存在についての検証は措くとして、こんな子が いたらいいなあと思ってしまいます。 三浦哲郎の小説 『ユタと不思議な仲間たち』 には、ペドロと いう座敷わらしが登場し、主人公と微笑ましい交流をします。
現代では、南部の民家も電化され、曲がり屋は文化財として残る ばかり、皆が文化的な生活をしていて『座敷』のない家も多いで すから 「わらしもどこさ出でいいもんだがわがんね」 ことで しょう。こういった人の心の弱さや危うさが生み出した『偶像』は 人の変化とともに消えていくものでしょうが、民話として伝えて いくことで消し去らないようにしたいものです。そういう気持ちが 人の心に残っていれば、畳のなくなったマンションでも、いつか は 『フローリングわらし』 なんてぇのが現れることでしょう。
どんな格好してんだろうねえ・・・
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