さぶくなってきました。 上方の人は 「さむ」 「あつ」 「いた」 など、形容詞の「い」を省く傾向があるように 思います。なのに、名詞には語尾を延ばす ように母音を足す傾向があるように思います。 「山ぁ」 「木ぃ」 と言いますよね。 名詞の傾向は関東でも共通していますが、形容詞の傾向は 関西特有のものでしょう。テレビの影響か、最近関東の人の 間でも形容詞の語尾を省く傾向が見受けます。 でも、東の人間のそれはなんだかきたなく感じますねえ・・・ 「やばっ」 とか 「すごっ」 とかね。嫌ですねえ・・・
ストヲブを点けましょうよと女房云い
「京都へ行ってきましたよ」 などとのたまうと、皆いちように 「紅葉はいかがでしたか?」 とお尋ねになります。この時季の キョートと聞けば、なるほど、この情報が気になることでしょう。
京都の紅葉は、まだまだこれからが本番のようです。 比叡山の中腹で、きもーち、もみじが色づいてきたかな位です。 感触としては、下旬くらいが見ごろでしょう。
画像は、左京区吉田山の麓の古刹 『真如堂』 のものです。隠れた紅葉の 名所らしいです。見ての通り、いくーらか 赤いな、といった按配です。我々が伺った 日はちょうど 『お十夜』 の法要の時期 であった為、静かな鐘の音とお念仏が 境内に響いておりました。平日のせいか、お参りの人は少なく、 ゆっくりとお参りさせていただきました。
このお寺さんは、『ボア・ボッカ』 の丹田いづみさんが案内して 下さったのですが、吉田山にはお稲荷さんや神社もあって、何やら 八百万の神々がひしめいている印象のお山です。お山の中腹には 茶室がしつらえられており、茶事も催されることがあるとか、その 懐石の調理場が 『茂庵』 というカフェになっていて、夕暮れの 京の町や、大文字送り火の東山如意ケ嶽を眺めながらお茶を楽し むことができます。
ほんの小一時間でしたが、丹田さんと私ら夫婦3人でポクポクと お散歩をしたのがとても良い気分でした。その土地に住まう人と 歩くことで、よそから来た人間でも、少々なりとも土地の肌合い といったものを感じることができたように思います。
また機会があれば、今度はもみじが燃え盛る紅葉の時期に、 吉田山を一巡りしてみたいと思います。
京都のことばは独特で、きれいですねぇ。 今回の旅でしみじみ思いました。中でも魅力的で、 いたる所で遭遇するのが 「おおきに」 でしょう。
7日はお昼を 『ボアボッカ』 の丹田さんが お勤めの 『カフェ・カリーニョ』 で丹田さん とご一緒にとりましたが、お店に配達に来る 業者さんが去り際に 「おおきにー」 と言って 帰り、お客さんを送るお店のオーナーが元気 に 「まいど、おおきに」 といった具合です。 夕飯は錦市場の魚屋さんの奥の居酒屋で、しみじみ呑りました が、ことあるごとに 「おおきにー、おおきにー」 の連呼でした。 なかなか便利な言葉であります。関東人の 「ありあとやしたー」 よりも気持ちが入っているように思います。響きもきれいですし、 こういって送り出してもらうと、とても良い気分です。ただ、 使いようによっては中々に含みのある言葉でもありますな・・・
比叡山にお参りしたときに有料道路を通ったのですが、入口は 券をもらい、帰りに清算という方式でした。よく値段を確かめず に根本中堂まで行ってお参りを済ませ、首尾よく下山し、出口 でその料金にびつくり!なんと、たかだか一往復が1,620円という 高額。怪訝に疑いつつ出口の係員に確かめると、にこやかな 係員がきれいな言葉で 「おつかれさまです。1620円ですぅ」 げぇ、 やっぱり・・・悔しかったので 「いいねだんとるねえ、えぇ〜」 と、 江戸弁でひとこと釘を刺すと、手錬れの係員は満面の笑みを 浮かべて一言 『おぉきにぃ〜』 ・・・参りました!
ただただ勢いのみで粋がる東京人は、あのしたたかさに大いに 学ぶべきでしょう。機会があれば繁く通って、京都の人たちの 厚みのようなものを習いたいものです。 でも、住む気にはなれないなあ・・・あすこには・・・
二泊三日の出張、無事に帰着しました。 京都・吉田山の 『ボアボッカ』さんには、きちんとお会いして ご挨拶がかないましたし、滋賀の 『おやつ工房むす』さんにも 無事に納品ができました。そして・・・勿論!観光も致しました。
昨日は連れ合いは京都の町をそぞろ歩き、 私は琵琶湖の湖東地区の史跡を巡って 堪能しました。湖東三山 『西明寺』を 皮切りに、彦根城、安土城と、憧れの 場所をしみじみと巡り、晩秋の歴史探訪 を満喫しました。 実はこれらの場所は、昨年公開された映画 『蝉しぐれ』 のロケ地にもなっていたところです。ぼりぼり写真も撮って きました。いずれ、お眼にかけることができればと思います。
比叡のお山にも登ってお参りしてきましたが、お山は寒かったです。 着実に冬がやってきています。風邪をひかないように気をつけなけ ればいけませんねえ。
映画『銀のエンゼル』 がとても面白かったので、本も 買っちゃいました。しかし、これは映画の原作本ではなく、 映画の続編のものがたり本という趣向です。
まだ読んではいませんが、小さな本で、 170頁だけのものですから、さっくりと 読めちゃうでしょう。文庫本の薄い奴 ぐらいのボリュームです。ちょいと暇な 時にさっと読めて良さそうです。著者 の鈴井貴之さんは、とても頭の良い人 なので、文章に少々外連味があります が慣れれば気にはならないでしょう。
秋の夜長に、そんな他愛の無い小説を読んで時間を使うのも ある意味、有意義なことではないでしょうか。ゆつくりした 減速をして精神を弛緩して、力が湧いたらまた緊張する社会 へ飛び出してがんばれると思います。
上手にペースを作るのが現代人の腕の見せ所でしょう。
おとついの十三夜の月を見逃したので 今日は出たばかりの満月を拝みました。 暮れる時間が早くなった東の空に、赤く て丸いお月さまがのっそりと浮かぶ姿は いいもんです。晩秋の、澄んだきれいな 空気がひんやり感じました。
空冷えて霜月満月冬に入る
鈴井貴之監督の映画 『銀のエンゼル』 を観ました。 たまたまケーブルでやっていたのを観たのですが、これが とても良かったのです。地味ながら良い映画でした。
物語は、北海道の脱農コンビニ店一家と、 そこに出入りする人たちを描いたホーム ドラマなのですが、なにげない日常にある 小さな悩みや人間関係の綾などを丁寧に 描きながら、人の心の痛みやぬくもりを、 じわりと描き出すドラマになっています。 所々に間の良い笑いもちりばめて、最後 にはホロリとさせる団円でくくります。
最近のドラマや映画はCGなどの特殊効果も手伝ってか、 役者さんの演じる演劇の良さが薄れているように思います。 この映画はそういった憂いをぬぐい、役者さんたちが皆、 自分らしい良い演技を見せてくれます。
人と人の関係っていうのは、気難しい側面がたくさんあって ついつい面倒なものですが、一人ではなかなか生きていけな いのもまた、人の性でありましょう。ハリウッド映画の速度 に慣れた人にはじれったい映画かと思いますが、たまにはこ ういう劇を見てあたたまるのも良いかと思います。
だんだんと、寒くなってきますからねぇ・・・
映画『銀のエンゼル』公式サイト http://www.mediasuits.co.jp/ginen/
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