秋の名月も早、下弦となりました。 日の出の頃に南中の空にぽかりと浮かぶ月は、半分しか見えません が、月の夜の面に思いをはせれば、昼間の面に入ろうとする自分の 星は、月の兎にはやはり半分に見えるのだろうかなどと考えます。
今回の芋乃市場の案内状の写真にはウサギ の絵付けの磁器を使いました。いち早く焼けて いたからなのですが、実はコレ、作品展用に 拵えたものではなくて、滋賀県の友人のお店 『おやつ工房 むす』 さんからの注文で作った 代物です。多めに拵えましたので注文品を出 した後に芋乃市場でも並べようと、DM画像に使わせて頂きました。
ひっじょーに仕事の遅い私は、毎度毎度皆さんのご厚情に甘え、 注文を頂いてからとりかかるまでにえらく時間がかかります・・・ この品物もご注文を頂いたのは昨年の夏でした。年内にはお届けを などと請合いながらできてみれば一年が過ぎ、ぼんやりしていると 今年が暮れてしまいそうです・・・済みません。
兎の絵付けにしたのには深い意味はありません。が・・・何か可愛い 絵付けにして、ええ〜っ?これをお前が書いたのぉ?!などとお客様 にびつくりしていただきたくて、ウサギさんにしました。兎は、焼物の 絵付けでは頻繁に出てくる吉祥模様のキャラクターです。月とともに 描かれることもとても多いです。今回の絵も丸い線の中に兎を描き、 月を連想していただけるような趣向にしました。口縁が少し端反り の汲み出し茶碗は、口当たりが良く、注がれたお茶の向こうにゆら ゆらと、丸に兎の文様がゆれてきれいなことでしょう。 蛇足ですが、私は 『卯年』 です。
おやつ工房 むす http://www.biwa.ne.jp/~h-ohmura/musu/
5月にインプレスさんから依頼を頂戴し、6月に入稿した年賀状用 版画が掲載された本が本日13日発売になりました。版画原稿の 依頼を頂いた時には、どのような本になるか想像もつきません でしたが、届いた見本誌は思いもよらず立派なものでした。
表題は 『心に残る和の年賀状 亥年版』 です。 A4変形判 224P CD-ROM付 1,490円という 体裁は暮れになると本屋を賑わす年賀状本の 中でも豪華な方だと思います。明らかに大人 向けに作られた物であることは明白です。 こういった装丁の本に作品を載せていただい たことは身にあまる光栄!中を開いてみると 一人の作家が見開き1頁に4作品づつ、作家の プロフィール入りで紹介されています。
掲載作家の皆さんは、どなたもひとかどのクリエイターばかりで、 焼物屋の私はいかにも畑違いで恥ずかしい限りです。が・・・ そこはそれ、編集の方の手腕でそれなりに見ることができるように なっています。自分の作品のページを恐る恐る見ましたが、拙い 作品も美しく編集されて、まんざらでもねぇなぁ、と思いました。
こういった本が書店を賑わすようになるといよいよ冬ですねぇ。 今月末にはハロインなんてぇ気障りなお祭がありますし、来月に なれば気の早い連中が、ジンゴロベーを煽るようになるでしょう。 しかしながら、日本人の本質はやはり 『和』 でございます。 年賀状でお悩みの皆様、今年は横文字はやめて、この本を参考に 大和の雅を寿ぐ麗しい賀状を製作されてはいかがでしょうか? 因みに私の作品は、122〜123ページです。
インプレス 出版ガイド http://home.impress.co.jp/reference/57624.htm
ずいぶんと日が短くなりました。 秋口の黄昏がコンクリートだらけの街をきれい にぼかしてくれます。街場生まれの人間には こんな景色が、秋のかわたれどきの原風景で あり、そんな出自を恨めしいと思い乍らも、 懐かしいような気分で眺めています。
そぞろさむ暮れゆく街のあたたかみ
中秋の満月が嵐で拝めなかったので、十六夜 でも良いかと思っていましたが、土曜は酔って 寝てしまってこれまた見逃しました。ようやく 昨日の朝、沈みかかる明け方の月を拝みました。 朝方の澄んだ空にさえざえと光る月は何とも 言えず綺麗でありました。
今日はもう、月齢18日ほどの欠けた月ですし、月の出も遅いですが、 昨日も呑み過ぎてしまったので今日は休肝日として晩い月をゆっく りと眺めましょうか。
10月の芋乃市場では、久しぶりに新作陶器の展示をします。 題して、『かまなりやのうつわもの展』!!どーん!! ここのところ、寡作を通り越して貧作と言っても良いほど新しい 作品を発表していませんでした。ま、ひとえに陶器ブームが冷え 込んでいる現状と、個人的な創作意欲の減退が原因ですが、 一念発起してボリボリ作っています。
『うつわもの』 という言葉には、物質的な器物 という意味合いと、精神的な意味合いがあります。 「あの人は器が大きい」 などという使われ方は良く 使われますよね。また、武士を指す『つわもの』も 武器を持つもの→うつわもつもの→つわもの と転じたそうです。陶房かまなりやも、横浜に窯を 開いて15年超、そろそろ精神的にも練れた器作りを目指していこうと 思っています。
そして、そんな器に手打ちの麺を盛り付けて、五感で器を楽しんで いただける場を目指して頑張ります。10月は、そば、うどん、パスタ、 日替りで打ちますよぉぉ〜。29日(日)には『天ぷら若松屋』さんに お越しいただき、揚げたての天ぷらとお蕎麦のお膳をご用意致します。
詳しくは近日、芋乃市場のサイトでご案内いたします。
天ぷら若松屋 http://wakamatsuya.lifeanddesign.com/
昨日は中秋の月夜でしたが、大嵐でそれどころではありませんでした。 一夜明けて、神奈川県は秋晴れとなり、今日は良いお月様がおがめる ことでしょう。
すっかり秋の高い空に、赤トンボがひらりひら りと飛びかうさまは良いものです。この連休は あちこちで運動会が行なわれることでしょう。 水はけの悪いグランドは滑るかもしれません ので、運動会に参加される運動不足のお父さん 方には足元に十分お気をつけ願います。
竿先をいきつもどりつ赤蜻蛉
倅が 『水曜どうでしょうEXPO渋谷PARCO小祭』 に行ってきました。 渋谷なんてぇところでなければ私も行きたかったところですが、 さすがに東京の渋谷に行くのは嫌だし、番組の掲示板では予想外 に入場者が殺到して、入場できない人もでてしまったということ なので、やめました。
番組をご存知でない方には何のことやらわからない と思いますが、北海道のローカル放送から火がつい た『水曜どうでしょう』 というバラエティ番組で使用さ れた道具の展示会とグッズの頒布会です。私と倅は 去年の8月頃から見始めて、今やずぶずぶの『どうバカ』 です。今年の3月には番組のロケ地を訪ねる旅行まで 敢行しました。番組そのものは出演者2人と、ディレクター 2人がふざけながらグダグダと旅をし、その間におきる ハプニングを笑い飛ばすというものですが、出演陣の体当たり精神と ウィットが好ましく、見ている側は「ああ、こんなおもしろい旅をして みたいなあ」と思うとともに、この4人が大好きになります。 ローカル局の番組であるということも手伝って、とても身近に感じる のもこの番組の良いところでしょう。
『水曜どうでしょう』 は放送開始から10年が経っていますが、いまだ に、全国の各地方局では再放送がバンバン放映されています。新作 は年に1回しか作られませんが、過去の番組を何度見ても又笑えるの も落語や歌舞伎のような芝居的要素が大いにちりばめられているから でしょう。
ひと昔前にはこういったものはなかなか日の目を見なかったものです が、インターネットなどの情報手段が広がった今、地方からの発信が 都市を飛び越えて地方へ同調していくような現象がもっとおきること でしょう。われわれのような小さな陶器工房もそんなネットワークを こつこつと構築して全国の作家さんたちと交友ができたらいいなあと 思います。
水曜どうでしょう小祭 http://www.htb.co.jp/suidou/komatsuri/
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