| 2006年04月16日(日) |
Pasta fresca |
素晴らしい本を手に入れました。 手打ちパスタのことがぎっしり詰ったパスタ本です。単なるレシピ集では なく、著者がイタリアを訪れて各地方で見聞きした、手打ちパスタのことを あまねく紹介している、言わば『紀行文的製法解説書』です。なにげなく 立ち寄った書店で手に取り、その内容の濃さにビツクリ仰天しました。
パスタ料理のことを書いた料理本は数あれど、 パスタそのものを打つことに焦点を絞った指南書は なかなか無く、自己研究を続けてきましたが細かな 疑問が沸沸と湧いて、少々行き詰まりを感じていた ところにこの本と出会い、一筋の光明を見出したよ うな心地よさです。この本によれば、イタリアでも 『手打ち生パスタ(パスタ・フレスカ)』は、おもて なしの料理であり、家々の味があり、多種にわたる 味わいがあるとのこと、日本の地方地方に色々な 麺料理があり、おもてなしに手打ちされているのと全く同じです。
家庭料理の代表『ラザーニャ』詰め物パスタの『ラビオーリ』定番パスタ 『タリアテッレ』ちょいと広めの『パッパルデッレ』そして、シエナ地方 特有の手延麺『ピーチ』ギターの弦で切る『キタッラ』などなど・・・ 色々なパスタのことを考えているだけでぞくぞくします。
この本を参考にパスタの打ちわけを体得し、時々の人寄せには あっと驚く麺を打って皆々様の度肝をお抜きいたしましょう。
げに、楽しみです。
今月5日に着手した厨房営繕工事は、仕事の合間にこつこつと進めて いるため、遅々として捗りませんが、どうにか床の下地が貼りあがりました。
鈍っていた大工仕事の勘も少しずつ取り戻し、 カラッカラに乾いていた墨壷も久しぶりに墨と水を 足して復活しました。貼り上げた床に墨糸を張って スミを出すのは良い気分なものです。排水の配管も 上手いこと収まりがつきました。まだまだ、腰壁の だんどりや上水の配管などなど色々と面倒な工事が ありますが、まずは一段落がついたということで、めでたしめでたしです。
工事をしていると、所々でこの建物を最初に建てた大工さんの几帳面さに 気が付きました。近所の大工さんで面識もあり、聞くところによると、独立 し、棟梁として初めて建てたのがこの家だということらしいです。隅の収ま りや、柱のカキトリなどにそんな仕事への細やかさが見てとれて、嬉しく思 いました。
築年数は経っていますし、小ぶりな平屋の侘び住まいではありますが、大事 に使うことでそれなりに味わいが深くなるものだなあとしみじみ思います。 お爺さんの代から私で三代、直しながら使うことで、また違った味わいが 付けば、さらに愛着が増すことでしょう。
戸塚の『テンポハンズ』へ、中古の流し台を見に行きました。 サイトで見る以上に在庫は多く、中古品から新品まで、まずまずきれいな 状態のものが並んでいました。1階は流し台や業務用厨房機器、二階は食器 や調理器具というフロア配置になっていました。値段は、中古品はまあまあ 引いているようですが、全体的には、リサイクル業界も強気の展開をする 時代になったなぁという印象でした。
2階の道具コーナーで、酒燗計を見つけて買って きました。その名も『おかんメーター』なんのこと はない、お燗専用温度計です。陽気も暖かになって お燗酒を呑む機会も寒の時季ほどではなくなりまし たが、やはりお燗が呑みたい日があります。細やか なお燗で楽しむにはこれが役に立つことでしょう。
町には燕も飛ぶようになりました。巷には初鰹も出回り、これからは筍など の季節の肴も美味しくなる季節です。菜種梅雨の寒の戻りにはお燗で一杯 やろうじゃありませんか。
昨晩、憧れの『せんべい汁』を賞味しました。美味かったです! 『せんべい汁』は、岩手・青森あたりで長く愛されている郷土料理で、 けんちん汁に南部せんべいを割り込んで煮詰める、いわば『すいとん』の 乾物版といったものです。お菓子としての南部せんべいはゴマなどが入っ ていますが、お汁用のものはゴマなどの入っていないプレーンタイプです。
割り込んですぐは硬いので、ほどほどに軟らかくなった所で頂くのですが、 これが何ともいえない歯ごたえで快感です。ほどよくつゆを吸ったせんべ いは、味がしみておいしく、もちっとした食感がたまりません。
ふやけ物好きの私は一夜置いた物を今朝がた 暖め返していただいてみました。これが何と、更に 至極の美味!思いのほか溶けずに形が残り、箸でも つまめるほどでしたし、何よりつゆを吸って膨れた せんべいのそのジューシーなお味と、なめらかな舌 ざわりは、他に類を見ない心地よさでした。
つゆの味付けは醤油が一般的なようですが、これは味噌仕立てでもいけると 思います。麺好きの私などは蕎麦やうどん、また、ラーメン等にもトッピング して食べてみたいと思いました。春になって、鍋物の季節はそろそろ終わり ですが、鴨の鍋や、鱈のお鍋などに入れてみたらと思うだけで、唾液の分泌 が止まりません。
今回食べたものは南部せんべいでは有名なブランド『巖手屋』の『かやき』 でした。買っても安価なものですが、作ってみたいなとも思う煎餅です。
詳しく知りたい方はこちら 八戸せんべい汁研究会 http://www.senbei-jiru.com/
昨日は雷なんぞが轟いて、嫌でしたねぇ・・・
今日は少々風があるものの、穏やかで あたたかな日になり、のどやかな気分です。 去年、驚くほどたくさん咲いた『ハナニラ』も、 今年はほどよく庭に点在して咲きました。まあ、 あまり多いのも野暮なもので、あちこちにパラリ パラリ位が頃合というものでしょう。
ハナニラにてんとう虫のよじのぼり
今年も『たらの芽』がたくさん採れました。 山菜の楽しさを教えていただいた茨城県岩間町で はタラの木を『たらぼ』と言います。地方によって、 『たらっぽ』『たらんぼ』『とげうど』などと呼ばれて いますが、どの地方でも一番美味しい食べ方は 『天ぷら』であるといわれています。
最近は栽培されたものが多く出回っていますので、スーパーなどでも手軽に 買えますが、栽培のものは少々細く、加えて葉が開いたものが多いので、今 一つ天然物の旨味がありません。太くなった木の芽は棘が無く、岩間町では 『もちたらぼ』と言われて珍重されていました。
明日は、沖縄に転勤された生徒さんが尋ねてくださるということなので、 このたらぼで天ぷらをしておもてなしをと思います。ちと、楽しみです。
改装現場清掃用に強力集塵機を買いました。 建築現場などで使う業務用機はたいそう高いので、ホームセンターで 広告に出ていたマイナーなメーカーの安物ですが、まあまあ使えます。
仕組みは簡単で、胴体のステンレス部分の内側に バケツ型の大きなフィルターがすっぽり入っていて その上からかぶさるようにブロアモーターが収まって 強烈に吸い取るというものです。ゴミは缶に溜まり、 上部の排気口からものすごい勢いで空気が出ます。 こちらにホースをつなげばブロアーとしても使えます。 1100Wというパワーはたいした物ですが、それだけに音も大きいです。 試しに工房の床の細かい土ぼこりを吸ってみましたが、あまり細かい 粒子だと、フィルターの目詰まりが早くて、吸引力が落ちるようです。 幸い、フィルターは水洗いできるので、マメにフィルター掃除をして やれば、工房のお掃除にも一役かってくれることでしょう。
どれほどの年数壊れずに使えるか分かりませんが、一見、映画スター ウォーズのR2-D2ロボットみたいで愛敬がありますし、プラスチック 部品以外は頑丈にできているので、今回の改装が終わるぐらいまでは もつのではなかろうかと思います。大事に使って、少しでも耐用年数 を延ばし、安物でも元をとる仕事を心がけましょう。
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