こちらでは、ユースケ氏の出演作品の中から、後世に残したいとまで気に入った作品&ここまでこのドラマを食い入るように観てるのって私だけだろうと思ったドラマを、筆者が勝手に必要以上に評価させて頂いています。ネタバレ有です。
「ウェディングプランナー〜スウィートデリバリー」フジテレビ その2 トオルと加奈子はいつから恋? - 2005年10月09日(日) その2 トオルと加奈子は、いったいいつごろからお互いに恋を意識したのか 登場メンバーみんなの恋と自分探しストーリーが入り混じる中、トオルはいつから加奈子を好きに、加奈子はいつからトオルを好きになったのか、 それが分からない・・・。いつからなんだろう。最初からともいえなくもないし、もっと遅いのかもしれない。 とりあえず二人とも非常に恋に鈍感だ。自分の恋心を自覚するのも遅いし、相手からの気持ちをキャッチするのも甘い。 他のメンバーのラブストーリーのどさくさに紛れて加奈子とトオルの恋の道が見えずらい。それも狙いのうちかも。 好感が恋にいつ変わったのか、観ればみるほどよく分からない。 ここでは、相手への好意とか尊敬とか共感とか友情といったものを含めた、恋のタネを感じさせる場面をピックアップしてみる。 ☆第1話 結婚式で新婦に逃げられた過去を持つ自分にはウェディングプランナーなどには向かない、と一度は去ったトオルが、オフィスを覗いたときに聞いた加奈子たちの会話に、なにかを感じたらしい場面 結婚は、恋愛よりも、ずっと大変なもの。その出発地点が結婚式なのだから、せめてみんなで祝福してあげたい。結婚に失敗した私だからそう思うのかも・・・そんなふうに語る加奈子に何か背中を押され、そのおかげで、トオルは一歩踏み出せたのかもしれない。その後、例の、結婚に反対されているカップルのお父さんを、頑張って説得して式場(といっても菜の花畑なんだけど)に連れてきたトオルを、加奈子も少し見直したようだ。 ☆第2話 担当していた披露宴で、冷め切っているカップルが案の定トラブルを起こして、新婦が控え室から出てこなくなった際、場つなぎにトオルと加奈子が即席で馴初め再現ドラマを演じるハメになったとき、新婦の心を代弁して加奈子が、新郎役のトオルに向かって「不安にさせないって約束して欲しいの」と真に迫って語り、それを受けてトオルも「約束するよ。結婚してください」と返すところ もちろん余興の芝居でのことだけど、なんだか将来を暗示しているようなシチュエーションに、本当に暗示にかかってしまったのではないだろうか。 (最終回での実際のプロポーズが、間が抜けた感じのものだけに、ここでこんな絵を観られて嬉しい。) ☆第3話 加奈子の息子・拓のたっての望みで、仲良し家族ごっこで遊園地にいくことになってしまって、でも案外楽しんで帰りは外食しようというときに、社から緊急呼び出しがあり、帰りたくないという拓に加奈子が「ママはいつも拓といたいけれど、パパの代わりもしなきゃならないの」と言い聞かせているシーン この加奈子の姿を見て、トオルの加奈子観がだいぶ変わって来たような気がする。偉いナーって感心したでしょう。 ☆同じく第3話 トオルの上司だった柿沼部長が、スウィートブライダル社のスタッフに難癖をつけ、特に加奈子を馬鹿にするような発言をしたときに、これまであれほど言いなりだったトオルが怒って掴みかかるシーン そしてそんなトオルに共鳴したであろう加奈子が、トオルの代わりに部長を思い切り殴ってやったのが爽快である。その後、トオルは加奈子に「余計なことしてくれて」等、冗談めかしてしゃべりながら、結構嬉しそうだ。 ☆第5話 結婚式の最中に他の男と逃亡した女、つまりトオルの元彼女が、また現れて、トオルとよりを戻したいと、ずうずうしくも言ってトオルに抱きついているとき、息子を連れて通りかかった加奈子が、皮肉たっぷりにバトルをしかけているシーン その後オフィスでも加奈子はずっとトオルにつんけんして「できの悪いラブストーリー見せられて腹が立つ」と言っている。なぜ加奈子がそこまで怒るのかトオルには理解できない。その鈍感さがいい。 ☆同じく第5話 スーパーのトイレットペーパー売り場で加奈子がトオルと遭遇「なんでいつもあたしの前に現れるの」よほどトオルと葉子のことがひっかかっているらしい。トオルも「俺だって、仕事以外でお前の顔見たくない」といいつつ、四六時中気になる存在に変わりつつあるのでは。 ☆さらに第5話 その元彼女・葉子を捨てた歯科医の門松の結婚式で、わざと門松にライスシャワーをぶつけまくる葉子に、「これを海に投げて忘れちまえ」と諭している、お人よしなトオルを眺める加奈子 自分を振った女の為にあんなに一生懸命になって・・・そんなトオルの素敵な一面を見て、無意識の領域で加奈子はトオルに惹かれていったようだ。 ☆第6話 拓のサッカーの練習の流れで加奈子の部屋にあがりこんで普通にご飯を食べてるトオル、拓と仲良く一緒にデートする女の子の存在が心配でたまらないからといって拓と彼女の後を尾行する際にトオルを巻き込む加奈子 拓を通してすっかり友達になった二人は、絵だけみるともう夫婦のようだ。 ☆第7話 和菓子屋の勉に結婚式をドタキャンされて落ち込み、プランナーを辞めようと考え、拓の恋の相談にもつれない答えをする美咲、に対して、今までの仕事のアルバムを渡しながら「まっすぐで混じりっけのない気持ちを、今までたくさん見てきたんだろう」と気づかせるトオル それを影でそっと加奈子が見て「社長らしいこと言ってる」と微笑む。トオルの好感度アップ。 ☆第8話 この回ではトオルが見合いをするにあたり、カウンセラーの響子に「実は気になるひとがいて・・・」と言いかけたり、拓に加奈子の気持ちをそれとなく「俺のこと、何か言ってなかった?」とさぐりを入れてみたりして、かなりトオルは加奈子を意識しているらしい。拓が「うん、言ってたよ。」というやいなや「えっ!?何て!?」と身を乗り出してくるところが可愛い感じ。「あんな大人になっちゃだめよ、って。」と聞いたら「なんだあの女は!」とまた怒るのも楽しい。 ☆やはり第8話 デパートで加奈子の元の夫・友之と出会い、加奈子はとっさにトオルとつきあっているような振りをするが、その芝居に乗っかってトオルが、友之の前で精一杯見栄を張るシーン その後オフィスにもどって、純に「そいつどんな奴?」と聞かれて「センスも悪いし、だめだめ」などとトオルが言うのだが、だめだめなのはどうみてもトオルのほうだ。この時点でトオルはこの元夫の存在を面白く思っていない。 ☆第9話 トオルはなぜか見合い相手の千恵理と付き合うことになって、公園でデート。一方加奈子は、友之と拓との3ショットでこれまた公園に来て、トオルたちと出くわす。そのお互いの心理かけひきのシーン すごい。やっぱり加奈子のほうがヤキモチ焼きだ。加奈子はトオルのことが気になってホテルグランディアに潜入調査までしている。 しかしトオルがこの縁談で大手ホテルの婚礼部門をまかされるなら、そのほうが彼にとっては幸せなのかと思って、わざと突き放した言動をとって、転職をうながすあたり、だんだん愛になってきているんじゃないだろうか。当人は気づいていないが。トオルのほうも、加奈子と元夫がよりを戻して拓とまた3人で暮らすようになるなら、そのほうが彼女にとって幸せなのかと考えるにつれて、さびしいような複雑な気持ちのようだ。 ☆また第9話 転職できないことを千恵理にうちあけ、結局トオルは千恵理と別れることになるが、そのとき「俺はやっぱりスウィートブライダルが好きだ」「あいつらを裏切れない。“彼女”を裏切れない」というセリフがある これは考えようによっては、彼女・加奈子を好きだということかと思われる。 ☆第10話 ここでは、友之から「拓を引き取りたい」と告げられてしまった加奈子の、尋常ならぬ様子に、トオルが気遣うシーンがいっぱいだ。 いつもあれほど喧嘩していた相手が静かというのは、とても気になるものだろう。 事情を知ってからは、友之に会いに行って拓の引取りを思いとどまらせようとしたり、「何もかも一人で抱え込むな」と加奈子を手伝おうとしたり、その献身ぶり。 ☆第11話最終回 加奈子の病室に見舞いに来た純が、やたらべたべたするので、やきもきしたりうろたえたりするトオル この後、加奈子の事態を解決する妙案として、偽装結婚計画がもちあがり、その相手役に純はどうかという話になると、トオルはまた心穏やかではない。しかしそれを目立たなくさせているのが、もっとヤキモチ心をあらわにしはじめた美咲の言動。 結局この偽装結婚計画は立ち消えになったが、そのときはトオルも嬉しそう。 ・・・・これ以降、トオルの冗談めかした(でも実は本気の)プロポーズから、ラストに向けて、トオルと加奈子の心は、恋の探りあいと、相手の幸せを思う心のせめぎあい、さらに拓の将来など、いろいろ絡み合った問題に悩む。 トオルの最初の冗談的プロポーズに必要以上に加奈子が立腹したのは、本気のプロポーズを望む本音が隠されている。 トオルのプロポーズが実は本心かもしれない・でもどうなんだろうと、加奈子を迷わせるのは、トオルの愛情表現が素直じゃないからだ。 教会の屋根に登ってしまった拓を説得しているトオルのセリフを、よくよく聞けば、あれほどの告白もないと思うのだけれど、「友達はパパにはなれないんだよ」という言葉を、言葉通り受け取ってしまう加奈子が愚かしくて可愛い。(でも実際こんな事件があったら教会の周りは消防車やらで騒然となっててトオルの声なんか聞こえないんじゃないかな?) そして最後の、喧嘩してるんだかなんだかわかんない、トオルのプロポーズと加奈子の承諾は、いかにもこの二人らしい。色気もなにもあったもんじゃないけど、なかなか良い。(欲を言えばこのときのユースケ氏の絵をもう少し綺麗に撮って欲しかった。) スウィートブライダル社のみんなが二人に内緒で用意してくれた、アウトドア結婚式では、やっと仲良し幸せ新婚家族の表情が観られて、安心させられる。ホッペのキスで良かった。(絵として) - 「ウェディングプランナー〜スウィートデリバリー」フジテレビ その1 心臓にやさしいドラマ - 2005年10月08日(土) 「ウェディングプランナー〜スウィートデリバリー」(フジテレビ)2002年春 初回放送時のクールでは私はまだユースケ氏の魅力に気づいてなかったので、「サトラレ」(テレビ朝日系。オダギリジョー主演)を観るのに忙しかった。 「サトラレ」はDVDも買ったし、これと「ウェディングプランナー」を比較するなら、正直言って「サトラレ」に軍配を上げる。 しかしっ。このときに録画もしていなかったことが、後々こんなに後悔をもたらすとは、夢にも思わず。 なぜならレンタルにもセルにもなってないドラマだから。どこを探してもビデオもDVDもない。こんなことがあっていいのか。 出演者はユースケ氏、飯島直子さん、木村佳乃さん、妻夫木聡くん、阿部寛さん、神木隆之介くんなどなど、豪華なメンバーだし、 主題曲はケミストリーだし・・・・。どうしてビデオがないのか不思議でしょうがない。 3年近くも飢餓感に苛まれていた私の前に、最近やっと「再放送」という救いの手が差し伸べられた。 (だけど再放送ってCMの関係でしばしばシーンカットされてるので、放送当時のノーカット版を是非観たい) その1 心臓にやさしいドラマ 感触が、テンポのいい「漫画」みたいだ。それも、力を抜いて笑って読める漫画。 (一応、コミックが原作だけど、それとは別物の作品に仕上がっているようだ) どの登場人物も、なんだか憎めなくって可愛くって、でも、感情移入しすぎずに、汗もそれほどかかずに、心拍数を上げすぎることも無く、観ていられる。 随所に笑えるセリフ・芝居・展開がたくさんあって、免疫力も上がる。恋のすれ違いも、胸を苦しくして息が詰まることもないので、楽しく観ていられる。脳溢血で倒れることもなさそうだ。 じゃあ笑ってばかりかというと、そんなことはない。基本は毎回、結婚エピソードが一話完結で、これが観ていてほろっとくる。いろんなカップルの愛を応援するのは楽しい。 それにからんで、主人公の結婚観も、だんだん揺さぶられ、進化していく。恋だの愛だの信じられなかったトオルも、スウィートブライダル社に感化されて、いつしかスタッフはさりげなく友情で結ばれていく。そんな随所にほろっとくる。 ほろっとくるんだけれど、集計すると明らかに、笑って観ている時間が多い。いや集計まではしていないけれど。 どのキャラも良い。それぞれ笑わせてくる。 特に、大森トオル(ユースケ氏)の妹(石橋けい)が絶品。トオルの家の食卓で交わされる会話の妙。お見合いの席で他人の振りをする妹と父親の小芝居がもう一度観たくなる。なんだっけ、ボクシングジムのオーナーとその愛人っていう設定?よくそんなの兄の見合いに備えて考えておけるものだ。 メンタルクリニックの女性カウンセラー(高橋ひとみ)も、異常さが際立って最高。来ている相談者も、なぜ頭の薄い男ばかりなのか可笑しい。 怪しい空気の中で、しまいにはトオルは老舗和菓子屋の勉(温水洋一)に抱きついて「好きだ!大好きだー!」と叫ぶハメになるのだ。 フローリストの小此木純(阿部寛)も、彼と最後は結ばれてしまう美咲(木村佳乃)も、コメディアンだ。カッコイイはずなのに、あたふたするとすごく面白い。(この阿部寛のコメディ路線は、共演の妻夫木くんと「できちゃった結婚」でも生きている) でも、なんといってもトオルと加奈子(飯島直子)の毎度毎度の喧嘩腰の仲良しぶり。小学生が好きな子をいじめたくなるあれかもしれない。 あの、マナマナ〜〜♪のBGMがぴったりはまる。何かと張り合う二人。そんな加奈子は、トオルに女の影があると、とたんにコワい顔でバトル。分かり易い。 いいカップルだなあ。トオルと加奈子。あんなに反発して噛みつきあっていたのに、その反面、ちゃんと相手の良さを認めて行って、最後は結婚までしてしまうんだから、ドラマって魔法のようだ。 もう、とにかく気楽に観られる。ユースケ氏がどんなにうるさくっても、かっこ悪くっても、手のかかる息子ほど可愛いように、可愛いのだ。 - 「ホームドラマ!」TBS 秋庭智彦の演技 - 2005年10月07日(金) 「ホームドラマ!」TBS 2004年春 タイ観光バスの事故で大切な人を失った遺族同士老若男女。寄せ集まって「家族」を作り上げる。 ※岡田惠和さんが脚本。いしだあゆみさんも出演。「お母さん」の役を上手にこなしている。智彦の息子役で、佐藤和也君も出ている。という点で「アル花」との縁を感じる。 ここに集う「家族」たちはそれぞれに性格も立場も違ってて、でも「大切な人を事故で亡くした」ということでつながっている。 一緒に住むのは傷を舐めあうためではなくて、「前に進むため」なんだ、と大家族的な同居を勧める、やや「うざい」あんちゃん・もとい、井坂将吾と、 彼とは対照的なちょっとクールな秋庭智彦、 「家族ごっこ」なんて嫌だ・自分の家族は死んだ妻と息子だけだ、と最後まで抵抗するあたり、「ひとつ屋根の下」の福山雅治ちい兄ちゃんを思い出す。局も脚本も違うけど・・・・。 でも始めの頃の智彦の気持ちはなんとなく私にも想像はつく。完全な理解はできないけど。 今、夫や子供が、もし死んでしまったら、なんて考えてみる。考えたくもないけれど。そのとき自分がどうなるのかはその立場になってみないと、本当にはわからないけれど、 ある程度イメージはできる。多分私なら、もう自分独り生きていくこと自体がしんどいことになりそうだ。後を追って死にそうだ、でもそれは、やってはいけないこと。 頭ではそう思う。何の意味があって自分独り生き残ったのかを考えれば、生かされた以上、嫌でも何でも、生きなければならないだろう。頭ではそう思う。でも実際その境遇に出くわしたら、そんなふうに、しゃんとして歩ける自信はないかも。 生きる意味。何をよすがに、どう生きていくのか。なぜ生きるのか。 あんなに大事に思っていた故人との思い出を抱えつつも、それと矛盾することなしに新しい人間関係の中でどう暮らせるのか。 簡単に答えは出ないし、きっと答えは一つでもないだろう。でもそのヒントの中の一つは、このドラマにあるように思う。 さて、ここではユースケ氏の演じる秋庭智彦に注目して、印象に残るシーンを挙げてみた。 ☆第1話 ニュースでバス事故を知って現地の診療所に駆けつけるも、遺体となってしまった妻と息子を発見した智彦 遺体を包んだ袋(息子の野球帽が載っている)の上からしっかり抱きついて「お父さんが来たから、もう大丈夫だよ」と震える声でささやくところ。 かなり悲しい場面だけれど、それに溺れ過ぎることなく、ちゃんと絶妙なボリュームの感情表現で、かえって真に迫ってくる。 ☆第3話 仕事でミスをして強制的に休暇を取らされ、仕事をさせてくれと上司に訴えたけれど聞き入れられなくて堪忍袋も切れる智彦 「なんで家族がいる時に休みくれなくて、いなくなったら、休め、なんだよ。何にもすることねえよ。休んで何しろって言うんだ!」 家族の為にと頑張って働いてきた、その仕事のせいで、子供の参観日にも運動会にも行けなかった皮肉さに対して、痛烈な後悔。 我に返って一すじ涙を流してそれを指でそっとぬぐいながら「辞めてやる・・・。」ここでいったん静かな口調になってから、「もう俺には、失うものなんて無いしな!」ものすごく悲痛な叫びだ。ここの一連の表情・しゃべり・間合い・が、私には何度観ても飽きない。 ※ちょっと話が逸れるけれど、「あなたの隣に誰かいる」(フジテレビ・2003年秋)で、娘・鈴のことを「自分の子供だ」と言ってきた沢村数馬に対して「鈴は俺の子だ!俺と梓の子だ!」と泣かんばかりに叫ぶユースケ欧太郎の姿を思い出した。しかしここでの智彦は、それよりも更に虚しさを含んだ叫びで、とてもすてき。その弱った感じは、妻が浮気相手とホテルにいるのを突きとめてしまった欧太郎が「俺を見るな・・・」と言い捨ててぽろぽろと落涙しながら逃げ去った感じとも、似て非なるものだ。だいぶ話が逸れました。「あな隣」については、ユースケ氏の演技は見所満載だけど、ストーリーに幾つか腹立たしいところがあるので、後世に残したいとまでは行きませんで。では「ホームドラマ!」に戻ります※ ☆第10話 亡き妻・香にそっくりの、喫茶店の女性・桃子に恋してしまって、でも、死んでしまった香のこともあって相当複雑な心境で、この件について将吾が快くは思っていないだろうと、帰宅してから食卓で「そういうこと思ったんだろう、嫌な気持ちになったんだろう?」と智彦が将吾にくってかかるシーン☆同じく第10話 もやもやした自分の矛盾、そしてそれでも桃子を妻とは別の女性として捉えて好きになっていること、などを居酒屋で将吾に打ち明けてさっぱりする智彦☆さらに第10話 休日、「家族」のみんなの応援もあって、私服でおしゃれして喫茶店に行き桃子と会うが、告白以前に「ご相談があるんですけど」「家を建てるので」「私、結婚するんです。」と衝撃の事実を知らされ、人知れず失恋した瞬間に、智彦が左手の結婚指輪(外していなかった)を指でなぞって、その左手をぎゅっと握り締めたシーン つかの間の恋が敗れたその時、妻との大切な思い出をぎゅっと握って確かめたのだろうか。いろいろ感じさせられるシーンだ。その後の「もうね、サービスしちゃいますよ」と無理に明るく桃子にしゃべる智彦の強がり方が、哀しくて可愛い。 この第10話は智彦のストーリーなので、よくよく味わって繰り返し観たものだ。 智彦は、将吾と比べれば、冷静なキャラのようだけれど、ふっきれて大家族生活に馴染んでからは、お笑いも担当するようなホッとする役どころだ。 しかし、常に現実的な視点を忘れずに家族たちにアドヴァイスを入れる、良き「長男」。 ・・・実は、これって、実際のユースケ氏の素顔にかなり近いのでは?と想像もできる。 ユースケ氏の普段の「地」は、きっとそんなにウルサくしゃべりまくったりはしていないだろうと思う。そう思い浮かべながら観ると、また興味深いドラマだ。 - 「お見合い結婚」フジテレビ その2 光太郎保存版 - 2005年10月06日(木) その2 広瀬光太郎が意外とカッコイイor可愛いと思ってしまったシーン ストーリーの流れに沿って、光太郎を保存したい場面を、勝手に選んでみた。 ☆第3話 「僕と結婚する気は、全然、ありません、?よね?」 熱を出して倒れた光太郎を看病する節子の優しさを垣間見たり、節子の家族と触れ合ったせいで、かなり結婚したくなってきたあたりの光太郎の、このセリフのしゃべり方が、なんとも可笑しく可愛いニュアンスだった。この回のラストには結局指輪を持ってって節子にプロポーズしてしまうのだった。指輪を買った(おば様たちに買わされた)時点では、まだプロポーズを決意していなかったという、このドラマ独特の「ずれ」が味わい深い。 ☆第5話 節子の部屋でふたりきりの夕食時、誤って光太郎の手にワインがこぼれてしまったシーン 慌ててワインを拭こうとする節子が光太郎の手をつかむと、光太郎はとまどって手をひっこめてしまう。 それまでの二人の会話が、落ち着いて上品でまじめで、心温まるものだったので、よけいにその初々しさが好ましい。 そこで急に二人はお互いを意識して見つめ合い、なんとなくキスまでいきそうなところで、いきなり帰ってきたミカたちのせいで中断されるのだが、 そのユースケ氏の「男」の要素がやっぱり初々しい。こんなシーンを演じられるのに、どうして普段はオッサンみたいなエロトークするんだろうか。 ☆第6話 懸命に手作りしたバレンタインのチョコレートと一緒に、指輪も渡す節子に、「あなたの過去を、忘れるんじゃなくて、受けとめたい」と言ってもう一度指輪を節子の指にはめてあげてから、口づける光太郎 これはユースケ氏の演技がどうっていうよりも、シーン自体が感動するので、「光太郎、良かったね。節子、良かったねー。」という気持ちになる。あれほど彼女の男遍歴を聞かされてへこんだ光太郎が、この試練を乗り越えて成長したことに、なんていい男なんだろうー大事にしないとバチがあたるよ、と私は節子に言いたくなる。 ただ、このキスシーンをまゆみが目撃してしまっているので、次回どうなるの?という終わり方だ。 ☆第7話 勘違いしているキャバクラ嬢「まゆみ」のせいで、節子に誤解され喧嘩となり、その優柔不断ぶりを「ナメクジみたい」と節子に非難されたので、光太郎も売り言葉に買い言葉的に「あなたがそんなに、ヘビみたいにしつこい人だとは、思いませんでした」と言ってしまう 普段は「いいひと」そうな人物が、何かの拍子に怒るとき、ちょっとカッコイイーって思うのは私だけだろうか?しかもユースケ氏の怒り方はどこか哀れっぽい可愛らしさも含みつつ、でもホントに怒ったぞーっていう、なんだか私を釘付けにするような顔をするので。 ☆第8話 あまりにも「見合いなんか」「ときめきも愛もない」と言いすぎる大畑たちに耐えかねて、いきなり立ち上がり「見合いだけど、大事な出会いだと思ってる」「節子さんはときめきがないとか言うけれど、少なくとも俺はときめいてる」「いつも会いたい、早く結婚したいっていつも思ってるよ」と怒鳴るようにまくしたてるシーン これも、怒るところ。普段あまり怒ったところを見せない彼が、しかも節子への愛情を訴えるために、ああまで怒鳴ってくれれば、それは節子さんにだって相当ぐっと来るものがあるだろう。見合いだということにちょっと引け目を感じていた節子と、光太郎の距離が、これをきっかけにかなり縮まっていく。 その後の帰り道での二人の会話では、安心したような表情で光太郎の肩にもたれかかる節子と、その節子の髪にそっと手を置く光太郎の優しい雰囲気が、幸せ感いっぱいである。ここでのユースケ氏は驚くほどノーブルな、やわらかい表情で、貴重な絵だ。 ☆第10話 節子のためにもたくましい男に成長しようと、ベンチャー企業への転職を決意したのに、節子の父から、「海山物産をやめるなら娘との結婚はさせられない」と言われ、しかも婚約の破棄を光太郎から節子に宣告してくれと言われてしまった光太郎の、涙ながらの別れのシーン お父さんから反対されたからともはっきり言わずに、ただ「結婚できないんです」と、大好きな(そして彼女も自分を好きだとわかっている)節子に言い渡さなければならない光太郎の断腸の思いが、痛いほど伝わってくる悲しいシーンである。 これまで二人が紆余曲折の末に築いてきた愛がこんな形で終わるなんて、でも節子さんのお父さんの気持ちを無視できない・・・。光太郎が「いいひと」だからこその苦しみなわけで、その心情を伝えるユースケの涙が保存ものだ。 ☆第11話 やっと光太郎をビッグイースト社に旅立たせる決意をした節子に対して、土壇場で「やっぱり行くの止めます。あなたと離れたくない」と言い出した光太郎。そこであえて彼の頬っぺたを平手で叩き「男が一旦決めたことでしょう!」「あんたなんか、振ってあげる」と彼の為に去っていく節子 ・・・でもまた引き返して光太郎に駆け寄り、飛びつくようにキスする節子。ほんっとにくちびるにキスしてる松たか子が潔くてステキだなと思う反面、ちょっと嫉ましい気がする。この絵はユースケ氏のファンになってから観るからこそ、よけいに心に残るのだろう。 おまけ このドラマの第1話オープニングや、エンディングタイトルの映像に、ユースケ氏や松たか子さんはじめ、キャストの人々の子供の頃の写真が多々出てくるのが、なかなか楽しい。 - 「お見合い結婚」フジテレビ その1 吉田紀子さんの結婚シリーズ - 2005年10月05日(水) 「お見合い結婚」フジテレビ 2000年冬〜春 その1 吉田紀子さん脚本の結婚シリーズ ユースケ氏ファンとなった私はその後、ビデオを借りて、これを観ました。 初回放送は、2000年1月。まさしくミレニアム。しかし放送当時には、自分がユースケ氏に興味を持つなどとは想像もしていなかったのだった。 「アルジャーノンに花束を」では、モチーフとなった原作がすごいだけに、原作ファンから嫌われたりしそうで、その意味でもどこかハラハラ緊張しながら観ていたけれど、 こういうラヴコメは観ていて気が楽で良い。 「お見合い結婚」以前に、私は「成田離婚」(1997年 クサナギ君と瀬戸朝香さんが主演)を観たことがあって、それもかなり面白かった。怒るクサナギ君はかっこいい。 そして近年、テレビ再放送で「できちゃった結婚」(2001年 竹之内豊さんと広末涼子さんが主演)も観てみた。これもなかなか良かった。 ちなみに、この「できちゃった結婚」の第1話オープニングには、ユースケ氏が様々な扮装をして、運命の大当たりを引き当ててしまう男のいろいろを演じている。「お見合い結婚」の設定もちょっと登場したのには笑えた。 で、これら「結婚シリーズ」の脚本は吉田紀子さんだ。キャラ設定やストーリーの共通点をあげてみると。 ◎女の子はわりと気が強い。思ったことをどんどん言って来る。男はちょっと口がヘタだけど、彼女に負けじと汗かきながら応酬。 ◎二人の恋は、どこかみっともない外聞を伴っている。(お見合い、というのも一見みっともない感じ) ◎恋心の経過タイミングと、二人の実際のカップル形式とが、ずれているために、困ったことになる。 (まだ好きでもないのに婚約前提で家族公認になっていたり、離婚しようと決めているのに周囲には新婚カップルだと思われていたり、相手のことをこれから理解する途中なのに既に子供ができていたり) ◎家族の(特に女の子の方の、特に父親)意向を無視できない。しばしば上司もからんでくる。 ◎男のほうの家族はだいたい最初から二人の恋を応援している。 ◎男は最終的には彼女の全てを寛容に受け入れる。(家族のうるささも含む) ◎男の浮気トラブルは本当は浮気ではなくて、ただ優柔不断のせいだ。 ◎相手以外に目移りする対象は、本命とは対照的なキャラだ。(お金持ちだったり、男前だったり。女なら、セクシーバディだったり) ◎男は誠実さゆえに、もっと自分を磨こうとして仕事上の出世や転職を目指すが、それが裏目に出て彼女との恋にピンチが訪れる。 ◎女はそんな男を引き止めたい反面、相手を大切に考えるがゆえに身を引く(一旦)。もうこれでお別れなんだなと思わせて、最終回で一緒になる。 今のところ思いつく共通点はこんなところかな。 笑いあり涙あり。波乱万丈カップルの、掛け合い漫才のようにエキサイティングな会話の妙が楽しめる。喧嘩シーンの台詞が秀逸。 さてその3作品の主人公のうち、ユースケ氏演じる広瀬光太郎は、もっともモテなさそうなタイプ(キャバクラのまゆみちゃんからは好かれているけど)ではないだろうか。そしてお見合いの席にいても何の違和感もない。要するに地味。 でも不器用ながら真心がある。なんだか頼りなさそうで、いざとなるとしっかり自分を確立してる。松たか子演じる中谷節子は、そこに比較的早くに気がついて惹かれるわけだ。そんな節子も、気が強いばかりじゃなくて、けっこうかいがいしく可愛いところがある。 観ていて、どうしても思わず二人を応援したくなるような、そして光太郎にも節子にも感情移入してしまって、光太郎の目で節子を好きになり、節子の目で光太郎を好きになってしまうような、そんな仕組みがこのドラマにはあるようだ。 -
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