私の雑記帳
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| 2007年12月16日(日) |
大河ドラマ「風林火山」 |
今年のNHK大河ドラマ「風林火山」もついに終わった。 主役に力があったので、久しぶりに骨太なドラマを見た感がある。 このドラマで貫地谷しほりを知ったし(現在、朝ドラのヒロインを熱演中) 千葉真一も好演していた。最終回近くになって、あの緑魔子が 出演したのには驚き。若い人は知らないだろうが、テレビドラマなんて めったに出ない人なはずなので、なおさら驚いた。 市川亀治郎の信玄もよかったし、ナレーションはNHKの大ベテランの 加賀美幸子アナウンサーで、とても貫禄があってよかった。
こういったドラマの話や役者の話を思い切りしたい。 つくづく私はドラマが好きなんだなあと思った。 かつて仕事でドラマの専門誌の編集に携わっていた頃は 大変なことばかりでよい思い出は少ないけれど、でも ドラマの話は思い切り出来たし、教えてもらったことも 沢山あった。いろいろ勉強にもなった時期だった。懐かしい。 いま大河を見ながら、緑魔子だの、加賀美さんのナレーションだの そんな話をできる人間は身近では誰も居ない。
子供たちのピアノ教室のクリスマス会で、次女と同い年のSちゃんが 選んだのはこの大河「風林火山」で、テーマ曲(千住明/作曲)を 弾くらしい。ちょっと楽しみかも。
最近はNHKのドラマくらいしか、見ごたえのある作品は少ない。 先日までやっていた「風の果て」(藤沢周平原作)も地味ながら とてもよかった。 「風の果て、尚足るを知らず」含蓄のある台詞だった。 NHKの体質は好きではないが、もはやこういった大人向けの きっちりと描かれるドラマを見ることは民放では無理だろう。 民放は安っぽい駄作の宝庫となっている。スポンサーにおもねって ばかりだから、安易なものしか作れない。
とにかく「風林火山」はよい出来の大河ドラマだったと思う。
| 2007年12月14日(金) |
「男に感謝されるようになったら、女はおしまい」 |
内館牧子の脚本は、鋭い事を言う。 惚れた男に尽くす女はたいてい報われない。 自分が尽くしたところで完結すべきなのだろう。 なるほど、感謝という言葉は便利なものかもしれない。 そんなものは望んでいないのに。
脳の血管の手術を受けに、間もなく一人大阪に向かう 知人を見舞う。
リアルな死への恐怖、残してゆく子供たちへの思い、 身につまされ切なくなった。
失ってみて初めてわかるのが健康の有難さだ。 命の期限をつけられた恐怖と戦って生きるのは、さぞ辛いと思う。 意外だったのは彼女の子供たちが、彼女に対して思いやりがないこと。 人並み以上に子煩悩な母親だったのに、子供たちの態度は不思議でならない。 親子の関係だとて、思うようにはならない。 親の愛情とは得てして一方通行なのだと思う。
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