まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2008年08月06日(水) これは、なんだか気の毒だね…その1

今日は、ウォーキング中に見つけた、


「あららぁ、
 なんだか気の毒だね〜」



なんて思ったものたち、その1だ。
こんなものたちも、あちこちにあるもので、
見つけるたびに、なんとかすればいいのに、
と思ったりしている。
もっとも、そう簡単に処分できないから、
置かれているんだろうけど…




今日のそれは、これだ。
少し入り組んだ路地で見つけた。







そう、この犬の置物だ。
ビクターの犬ですかね?







「気の毒だね…
 なんだか、困っているよだね…
 悲しそうだね…」




なんて、思わず思ってしまった。
路地そのものも、置かれている場所も、
暗い感じだったので、
余計そう感じてしまった…

ジャマになったから、こんなところに
出されてしまったのだろうが、
ジャマになったからといって
簡単に捨てられないのが、このような置物だ。
なんとなく思い出があったり、
捨てるのはかわいそうだなんて思ったりして、
こんな片隅に置かれて忘れ去られてしまうのだ。
(たぶんだが)



そして、ふと、
もし、これが
ビクターの犬だとしたら、
何か歴史があったはずだぞ、
と私は思い出した。




私は、以前、ビクターの犬の話を
読んだことがあるのだ。
そこで、家に戻ってから、
本とネットで調べてみると、
こんなことがわかった。
簡単にまとめると、


「ビクターレコード店は「HMV」で知られているが、
 HMVとは、
 「His Master’s Voice」の略で、
 訳すと「ご主人さまの声」になる。

 ビクターの犬は、この「ご主人さまの声」を
 聞いているブルテリアの
 ニッパーという犬がモデルになっている。

 ニッパーは、イギリスの画家(フランシス・バロード)の
 兄のマークの飼い犬だったが、マークがなくなってから、
 弟のフランシスが飼い主となった。

 ある時、フランシスがラッパ型蓄音機で、
 以前吹き込まれていたマークの声をニッパーに聞かせたら、
 ニッパーは、そのラッパ型蓄音機の前で、
 不思議そうに耳を傾け、マークの声に
 じっと耳をすませて聞いていたそうだ。

 そのニッパーの姿に心を打たれたフランシスが
 ニッパーの絵を描き、この絵を蓄音機会社に売り込み、
 広く知られるようになり、
 それが日本ビクターの目にとまり、
 ビクターの象徴して活躍することになった」



ということだった。
この話を読んでから、この路地を通るたびに、


「もしかしたら、
 これはニッパーかもしれないね。
 すると、やっぱり…
 気の毒だね…
 ニッパー、ご苦労さま」




などと、声をかけて通ることしている。
まっ、実際には、
ニッパーかどうかはよくわからないのだけど。
(日本ビクターに聞いたら、このような
 大きなニッパーは、出してないという)

この犬の置物は、見つけたのが昨年だが、
今もなお、この路地に置かれている…
なんだか、いつも気になるのである。


というわけで、今日は気の毒その1でした。
明日また、気の毒その2を書きますね。





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2008年08月05日(火) へぇ〜こんなふうになったんだね。

今日も、引き続き、
このところ見つけた、


「へぇ〜、
 こんなふうになったんだ…
ふぅ〜ん」



なんて、思ったものたちだ。
きっと、知っている方もいっぱいいると思うが、
私には新鮮な驚きだったのだ。




さて、最初は中央線の電車である。






先日、用事があって久しぶりに、
中央線に乗って


「へぇ〜
 変ったんだね〜」



なんてちょっと驚いた。
それが何かというと、これ。







そう、つり革だ。
知らなかったけど、
今は、こんな黒い色の、
大きめな三角形になったんだね。
ちょっとびっくり。
おしゃれさんに
なったんですかね?




でも、なんとなくだけど、
黒い色が目立っていて、
にぎにぎしい感じがして、
私は少し違和感を覚えた。






白の方がいいように思ったが、
白だと汚れが目立つのかな?
それか、視覚障害者の
方々への配慮かな?
黒の方が見えやすいとかの。
もっとも他の電車は白が多いけど…
うるさくないし…ほらね。






どう思いますか?



でも、この方が、
握りやすいのかな?




そう思ったので、立ち上がって、
この黒い三角形のつり革を握ってみたが、
安定感があるような、ないような…
ちょっと不思議な感じがした。

何か意味があってこうしたのかもしれないが、
そして、混んできたら、底辺部分が大きいので、
二人でつかまることはできるけど、
私は別に、黒い△でないほうが落ち着くな、
と、勝手に思ったのだった。




さて、続いて今度はこれだ。






これが何かというと、
自転車を置かせないための柵だ。
ほらね、禁止って書いてある。






この場所は、大分以前に行ったとき、
かなりの放置自転車が置かれていたので、
こんな柵をつけて防御するようになったのだと思う。


もっともこの柵があっても、
「ちょっとだけ」
と言い訳しながら、柵の前に、
自転車を止めることもできるが、
確かに、止めづらい。



いつも自転車をぶっ飛ばし、
あちこちに自転車を止める私としては、
やや抵抗を感じる柵だった。
でもまぁ、このくらいしないと、
簡単に止めちゃうね、とも思った。


てなわけで、街で見つけた、
やや、驚いたものたちでした。
いろいろ変るんですね、
知らない間に…





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2008年08月04日(月) この中身はどうなっているんだろう?

さて、今日も引き続き、
わかっても、知っても、どうでも大差ないが、
どうなっていんだろう?これは…
なんて思ったものの紹介だ。



今日のそれは、これだ。
そう、夏場においしいメロンだ。
我が家はメロンが大好きなのだ。







そこで先日、メロン産地の直売の時に、
まとめ買い(4つ)したら、その中に、
妙な形のメロンが紛れ込んでいたのだ。


どうやら、
おじさんが入れ込んだらしい…
「おいしいよ〜
 安くするよ〜」
なんて言いながら。
ほら、こんな。






メロンの中から、もう一つのメロンが
出てきそうな感じで、
先端がぷっくりとふくれている。



ふぅ〜ん、
こんな形のメロンもあるんだね。
出来そこないかな?
だから、安くしてくれたのかな。
このメロンはおいしいのかな?




メロン好きの私としては、
何となくそう不安に思いつつ、
ひっくり返してみたり、
この先端部分をつんつんしてみたりして、
いろいろな角度から観察してみたが…
このふくれた方にも重みがあることがわかった。
どうやら中身はつまっているらしい。
ずっしりと重みはある。



こうなると、興味は、
この中身だ。
中は、どうなっているのかな?
このぷっくり部分は
どうなっているんだろう…




そこで、冷やしもしないで、
大急ぎで、
このメロンを切って中身を
確認してみることにした。
どれどれ、
どんなふうになっているかな?


すっーすっー
(包丁を入れた音の感じ)
こてっ
(二つに割れてひっくり返った音の感じ)





すると、
こんなふうになっていた。









もっと近寄ってみると、こんな。






一方の種が、先端部分にのびていて、
でも、外側は普通の外側だった。


ふぅ〜ん、
こうなってるんだ…
別にどうってことはないね。
でも、この先端部分は、
おいしいのかな?



と、今度はそう疑問を持ったので、
この先端部分だけを切り取って、食べてみた。
この部分の味と、本体の味は違うのか、
これは、大事なことだからね。



どれどれ…
もぐもぐ…




あっ…
まずい…




じゃ、本体はどうか
どれどれ…
もぐもぐ…




あっ…
本体はちゃんと
おいしい…




ということで、
この先端分は甘みもなく、おいしくなく、
でも本体はちゃんとおいしいということが
判明したのだった。

つまり、この先端部分があることで、
少し食べる分が多くなり、トクするかと思ったら、
そうではないことがわかったのだった。
ちっ…


というわけで、
この先端部分は切り捨てて、
おいしい本体部分の皮を厚めにむき、
食べやすいように切って、
大急ぎで冷蔵庫に入れて冷やしたのでした。
冷えてから食べたら、さらに
おいしかったです。
メロンは、おいしいですね。
形はどうあれ…ね。





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2008年08月03日(日) 夏の夕方に見つけた「これはなんだろうね?」

毎日、暑いですね〜
こんなに暑いと、ウォーキングも夕方遅くに
することが多いのですが、夏の夕方は、
とても独特の雰囲気があるように思います。

日中の暑さが少しだけやわらぎ、
誰もが、少しほっとしたような表情を
見せているように感じられるのです。
このほっとした感じが、私はとても好きです。

道ばたで、涼んでいる人もいたり、
花にたっぷりと水をあげている人もいたり、
犬さんの散歩も、ゆっくりとされています。
そんな方々に思わず声をかけたりしながら、
夕方のウォーキングをしています。


さて、今日は、
そんな夏の日の夕方に見つけた、
はっきり言って、本当にどうでもいい、


「おやっ、
 これはなんだろう?」ね。



ほっとした夏の夕方にも、
目についちゃうんだな、これが。
そのたびに、立ち止まって、
まじまじと見てしまうのだ。




それは、
先日、汗をたっぷりとかきながら
夕方歩いていて見つけた。
こんな、小さな通りでね。







それが、どれかというと、
マンションの入り口付近にある、
□(四角)の窓だ。


「ふぅ〜ん、
 これは何だろうね、
 何のために
 こうしたのかしらね…」








この四角い窓の大きさは、
だいたい、70センチ角ってとこ。
底辺部分には四角い大理石のような
石が敷いてある。




気になって近寄り、
この空間に体を曲げて座ってみたり、
通り抜けたりしてみたりして、
感触を確かめてみたが…
何の意味も見いだせなかった。
そして、居心地も悪かった。



どうやら、座ったり、
遊んだりするためのものでは
ないらしい、。
何か見通しをよくするための、
工夫なのだろうか?




でも、見通しをよくするためなら、
かえってこれがない方が、
すっきり見えると思う。

だって、反対側みると、
こんなふうに見えるもん。
しかも、この角にぶつかるらしく、
角を保護しているし。






「ふむ…
 でも、確かにこの窓がないよりは、
 見通しはあるけどね、
 どのくらい役立っているんだろう」



などと、思ってしまった。
そして、もしかしたら、見通しより、
デザイン重視で、マンションの
かっこよさを演出しているのかもしれない、
もしくは、当初は、
植木鉢をおくためのものだったかもしれない、
でも、実際に植木を置いてみたら、
ジャマだったのかもしれないなどとも考えた。


しかし…まぁ…
人んちだからね、
私がどうのこうのいうまでもあるまい。
私があれこれ考えてもね。
これは、こういうものなのだ、
と私は結論づけた。



もやもやしたものは少し残ったが、
人んちのことだし、
どう考えても答えは出ないので、
よしとすることにした。



ということで、夏の夕方、道ばたで
見つけた謎ある四角い窓でした。
何か意味があるんでしょうかね?





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2008年07月31日(木) へぇ〜こんな使われ方もありなんだね

長らくお休みを頂きましたが、
やっと気持ちも身体も落ち着きました。
これから、いつもどおり元気にUPしていきます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

書きたいことは山のようにたまっていますが、
この休みの間の仕事もたまっているので、
当分は、いつもより、短めになると思います。
どぞどぞよろしく大目にみてください。
ぼちぼちいきますので。



さて、今日も、
ウォーキングしていて、
道ばたで見つけて、
思わず、


「へぇ〜」
「ふぅ〜ん」



だのと、
つぶやいたものたち紹介のその1だ。
それほどの意味は全然ないと思うが、
どうしても、目に入ってきて、
「道ばた変なものハンター」
の私としては、
無視することができなかったのだ。



まず、最初はこれだ。
それは、こんな通りで見つけた。







別に気がつかずに
通り過ぎたが…
しかし、ふと、


「あれっ?
 なんだか…ね」



と、目に入ってきてしまったのだ。
こうなると気になる。
いったん目に入ると、気になって、
どうしても確認せずにはおれない性格なのだ。
なになに?どれどれ?と
思わず、近寄ってしまった。



それが、何かというと、これね。
床屋さんのお知らせ看板ね。
よーくみると、なんだかちょっと
にぎやかな感じがした。







そこで、さらに近寄り、
まじまじと見た。

すると、こんなものたちが
いっぱいついていた。







そう、
言うまでもなく…
おっきな洗濯ばさみたちだ。
(竿などに使うタイプ)
これが活躍していたのだ。




思わず、


「へぇ〜
 こんな使われかたもあるんだね、
 大きい洗濯ばさみったら、
 地味だけど、
 役に立っているじゃないの」



などと感心したのだった。
なるほど、この感じだと、
これ以上の留め具を見つけるのは
むずかしいかもしれない。
取り外しも簡単だしね。
100円ショップでも買えるし、
確かに、ぴったりだ…


「ふぅーん…
 まゆカット500円
 小顔パック500円か…」



などと、思わず、中身まで
確認してしまった。


洗濯ばさみの活躍に
妙に感心はしたが…
あまりビューティフルではないね、
まゆカットや小顔パックするには、
もう少しなんかこうオシャレな感じが
必要なのでは…などとも思ったのだった。



でも、まっ、全く余計なお世話で、
私はこのお店でまゆカット、小顔パックも
やらないからいいのだけど。

ともかく、
オシャレより、ビューティフルより、
実用的なことを選んでいるのだと思う。
まぁ、これはこれでよしっ、
洗濯ばさみ、頑張っているしね、
と、納得したのだった。


この続きは、また来週から書きますね。
いろんな「へぇ〜、ふぅ〜ん」を
連発していきますので、どぞ、よろしくです。





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2008年07月18日(金) 横柄な中央の高級官僚の話…その結末

《お知らせ》

身内に不幸があったので、一週間くらい、
お休みいたします。落ち着き次第再開します。
どうぞ、よろしくお願いいたします。




さて、昨日からの続きです。
今日もこの本↓からの紹介です。

「「抜く」技術」







「限界がきたときどう振舞うか」より
(P153〜160Pから引用 ここから)
※強調はこちらでしました。


すると、その人は、



「これほどの規模の計画に、
 これっぽっちの金額では
 ダメですよ」




と言いながら、
その場で私の出した数字に
ゼロを一つ足してくれたのです。
その数字は、当時、
助教授として勤めていた大学の
年間の研究費の倍に相当する金額でした。
個人が受け取る予算としては
ケタ外れのものです。



私は喜ぶ前にびっくりして、ともかく大学の
了承を得なくてはと佐賀にとって返しました。
学長以下、みなさん半信半疑であり、
助教授ふぜいが出過ぎたまねを……
と叱られもしましたが、
ともかく最終的には億の単位に届く予算をいただけました。


このお金があったからこそ、
海洋温度差発電の
研究開発に大きなはずみを
つけることになったのです。




その後、この担当者の方とは個人的にも
親しくおつきあいするようになり、
私は、気にかかっていたことをたずねました。


「最初のとき、
 なぜテーブルに足を
 上げたんですか?」



答えはこうでした……



あれは山ほどある陳情を
断るための戦術です。
真剣でない人を追い払うための
儀式のようなものです。
あれをやると、たいていの人は
腹を立てて二度と来ない。

学者はプライドが高いから
なおさらそうです。
しかし、先生は腹を立てながらも、
何度もやってきた。

計画の中身もさることながら、
その熱意に私は
ゴーサインをだしたんですよ…




この担当者の方は、かつて小荘官僚として、
大阪万博のプランを練り、当時は、
新エネルギーの技術開発計画である
サンシャイン計画を指揮しておられました。

その後、役所を辞められて、
評論家や作家として活躍し、
「知価革命」
「峠の群像」
といったベストセラーを出し、
経済企画庁長官も務められた経験もあります。
と、書けばおわかりのように、
通産省時代の堺屋太一さんだったのです。



現在、海洋温度差発電が実用化に
大きく前進していることに対して、
堺屋さんはまるで自分のことのように
喜んでくださっています。
堺屋さんとのこの劇的な出会いが、
研究者としての私の人生にとって
大きな契機となったことは言うまでもありません。


この体験から私は多くを学びました。
たとえば事をなすには粘りが大切、
百回やってダメなことでも、
百1回やれば成功することがある。

まして、数回やっただけで、
事の成否を判断するなという点です。
さきほどいったように、
成長するためにはまず何より忍耐が必要です。

また、ダメだと断られた話ほど、
脈があることもそうです。
私が堺屋さんの「戦術」に腹を立てて、
席を立っていたら、海洋温度差発電は
計画のままで終わっていたかもしれません。



《引用終り》



なるほど…こんなこともあるのだと、
何かを通すときには、こうした壁があり、
忍耐強さ、粘り強さも我慢も、
絶対に的に必要なのだと思った話だった。

私などは、1回ダメだと、
がっくりときて、めげてしまうし、
もうダメだ、などとつい思ってしまう。

そして、1回ダメだっただけで、
力がないとか、
こんなことをやっても、
何の意味もないのではないか、
やっても無駄なのではないか、
などと、ついつい思って、
1回で引っ込めてしまうこともある。
あきらめてしまうこともある。


しかし、違うのだ、
何度もやってみる必要があるのだと、
いや、何度もやってみてこそ
答えが見えるものもあるのだと、
逆境の中にこそ、光があるのだと、
この話を読んで、思ったのでした。







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2008年07月17日(木) 横柄な中央の高級官僚の話

今日は、本からの紹介です。
とても興味深い話を見つけたので…

今回の話は、いい話というより、
なるほど、こんなこともあるのね、というような、
力を与えてくれるようなお話です。
意外な方も出てきます。
今日と明日に分けて2回で紹介します。


今日のお話は、
最近、私が久しぶりに、これは、いい本だ、
と思った本からの紹介↓になります。

「「抜く」技術」

大人の方向けの本ですが、多くの方に
一読をおすすめしたい本です。


著者は、
海洋温度差発電推進機構理事長の上原春男さんで、
日本のエコ研究開発関連における
さきがけともなった方です。
今日の話も、この研究にまつわるお話です。








「限界がきたときどう振舞うか」より
(P153〜160Pから引用 ここから)
※強調はこちらでしました。


ずっと以前、
海洋温度差発電の研究費用をお願いするために、
あるお役所に出向いたときのことです。


しかるべき部署を訪ねて、担当の方と向かい合い、
私が、さあ、これから説明を始めようとしたとき、
その担当者は
おもむろに椅子に背をもたせかけたかと思うと、
あろうことかテーブルの上に靴をはいたまま
両足を乗せたのです。



テーブルの端にかかとの部分を乗っけて、
体を後方に反り返らせた実に横柄な姿勢で、


「なんの話か知らないが、
 聞いてやるから、
 まあ話してみなさい」



そんな感じです。
おまけにその汚い靴の底は、向かいあっている私の
鼻先に届かんとしているではありませんか。

しばらくがまんしましたが、私はとうとう腹にすえかねて
立ち上がり、だまって彼の両足を持ち上げると、
それが本来あるべき場所…床の上に戻しました。

それから何事もなかったかのように説明を続けたのですが、
担当者もまた何事もなかったかのように、しばらくすると
再び足をテーブルに乗せるのです。
私は無言のまま、その足をまた床におろしました。

そんなことが2,3度繰り返されたでしょうか、
もちろん内心、はらわたが煮えくりかえる思いでした。



なんと、無礼な振る舞いだ、
中央の高級官僚とはこういうものか、
しかし、私は説明し続けました。





私の話が一通り終り、しばし静けさがありました。
私は席を立たねばと思ったのです。
すると、そのタイミングを見計らったように
その人が質問をしてきました。


「先生、その研究が実現した場合、
 日本のGNPは何パーセント上がるんですか?」



横柄な態度とは異なり、とても冷静な声でした。
私はうろたえました。
当時(今から30年くらい前のこと)、
GNPなどという言葉はまだ一般的でなく、
私はそれが何であるかさえ知らなかったからです。


「GNPとは何ですか?」
「GNPも知らないで、エネルギーの
 研究をされているのですか?」



その後も、つぎつぎと質問をされました。
雇用人数は何人増えますか?
鉄鋼は何トン増えますか?


しかしいずれの質問にも
答えることができませんでした。
小さくなった私は、


「また、出直してきます」


と、こそこそとその場を退席しました。
家に帰って開口一番、家内に向かって、



「あの態度はなんだ、
 けしからん」




と怒りをぶちまけたのを覚えています。
しかし、それと同じくらい、
担当者の質問に答えられなかったことに
恥ずかしい思いもしていました。


それで、私は、資料や文献をあれこれ調べ、
一週間後に再び同じ担当者を訪ねました。


「この間の、ご質問の件について調べてきました」
「え、ほんとうに調べてきたんですか」



彼は意外な表情をしながら、
こっちの話を聞いてくれました。
今度は足を床につけたままです。
そして、


「よく調べてこられましたね」


とほめてくれました。


「で、先生のこの計画はいつごろの
 完成の予定ですか?」



その質問にもまた答えられないのです。
私は、


「また調べて出直してきます」



と言って小さくなって帰るのです。
そんなふうにして私は、それから毎週その役所に通い、
担当者に説明すると言うことを繰り返しました。
そのうちにその人は、私に数々のアドバイスを
してくれるようになったのです。

やがてあるとき、その担当者はメガネの奥の
その切れ長の目をなごませて、



「先生、なかなかやりますね。
 私は途中で腹を立てて、
 もう来ないのではないかと
 思っていましたよ」




と言いました。
そして、海洋温度差発電の将来性を
認めてくれたのです。
そして、



「いくら必要ですか」



といってくれたのです。


その数字を、
いまでも私ははっきりと記憶していますが、
ぜいたくをいえばキリがないが、
ともかくこれくらいは、ほしいという数字を
遠慮がちに提出しました。




すると、その人は…



この話の続きは、明日書きますね。
この後、意外な方がでてきます。
どうぞ、おたのしみに。





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2008年07月16日(水) 娘の引っ越し…私が注意したこと

またまた、昨日からの続きになります。


やっと、娘がやってきた。
この日は、とても暑い日だったので、



「暑〜い!」



と言いながら。
私は、「暑〜い!」の後に、


「遅くなってごめんね、
 ありがとう」



というひと言を期待していたので、
この言葉がなかったことに少しムッとした。
なにしろ、家具屋さんも荷物屋さんも
早めについたので、朝からばたばたしたからだ。
そこで、娘にこう言った。


「ねぇ、おばは今日は朝から、
 ベットを入れて、荷物を入れたの。
 それに対して、何か言うことはないの?」



すると、娘は、
やっと気がつき、



「あ、どうもありがとう。
 ごめんなさい、
 ばたばたしてたから…」
「誰かから何かをしてもらったら、
 自分にどんな事情があっても、
 暑くても、何をおいても、
 先にお礼をちゃんと言いなさい。
 これは、おかあさんにでもだよ、
 他人なら、なおのこと、
 ちゃんと言いなさいね。
 小さなことでも、何かをしてもらったら、
 必ず、すぐね、
 後からなんて思わず、ね」
「うん…わかった」




と、素直に言った。
そこで私は、娘から、朝からの状況を
聞くことにした。
娘の話によると、こんな具合であった。


「荷物は、昨日の夜までにまとめて出来てて、
 10時までは詰め終わってたの。
 で、荷物屋さんに入って運んでもらおうと
 したら、寮母さんからダメだって言われて…

 それで、荷物屋さんから台車を借りて、
 部屋から運び出したんだけど…
 もたもたしちゃって…」

「ねぇ、女子寮に、荷物屋さんでも
 入れない、って、思わなかったの?」
「だってね、他のヤマトさんとかの
 通常の荷物屋さんは、入ってきてたから。
 入ってもいいと思ったの。
 でも、ダメだって言われて…」

「荷物屋さん、どこまで入っていたの?
 部屋まで入ることはあり得ないと思うよ。
 女子寮なんだから」
「うーん、わからないけど、
 時々、見かけていたから」


「引っ越しするときや、何かするときには、
 前もって確認しないと、こういうことになるのよ。
 自分だけの判断ですると、ダメよ。
 ちゃんと、確認しないとね。
 これからは、そんなことが多くなるから」
「うん、わかった、そうする」



こんな話をしながら、
私も19、20歳の頃は、
こんなものだったろうなぁ…
などと思ったのだった。

しかし、これから、
一人暮らしをするにあたって、
娘は、いろいろなことをひとつひとつ
覚えていかねばならない。
もう一つ、大切なことがあったので、
こう話しかけた。


「今日の、赤帽さんだけど、1万円でお願いしたけど、
 14000円かかったの。
 時間オーバーと、荷物量のオーバーで」
「あ、お金はいいの。
 かかっても」
「そういうことじゃなくて、
 自分が思っているより、時間も荷物も、
 オーバーしてるってことよ。
 自分の目算が甘いってことでしょう。
 何かするときには、少し多めに見積もろうね。
 それに、お金だって無駄にかけるのはよくないわ」

 


そんなことをあれこれと話しながら、
私たちは荷物の整理をした。
段ボールを開けるまでいかず、
段ボールそのものを、脇に寄せて、
場所を確保したりだったが。

段ボールを開けて、整理するのは、
娘が1人で時間をかけてやるそうだ。
まだ整理タンスなどもないし、
これから徐々していこうと、話あった。

その後、少し落ち着いてから、
当面必要な日用雑貨(トイレットペーパーや
洗濯物グッズ、フライパンなどなど)を
買い出しに出て、
夕方には、家電製品(冷蔵庫、オーブンレンジなど)も
届き、これで、ひとまず生活ができるようになった。


そこで、最後に、
こう言った。




「今日は、おばに
 夕飯をご馳走しなさい。
 いろいろあったしね」




娘は、このところアルバイトをしていて、
アルバイト料が入ったことを私は知っていた。
娘は了解した。

そして、娘と二人で、
近所のファミレスに行った。
席に着き、メニューを見ると、
娘はとても嬉しそうにこう言った。



「おばっ、遠慮なく、
 何でも食べて。
 いっぱいね」




もちろん、私は遠慮なくそうした。
そして、娘と今後のことについてと、
一人暮らしの注意点などを話しあった。


これから、
この娘と楽しくやっていきたいと思う。
互いに上手に距離を取りながら。
お互いさまの気持ちを忘れず…
どんな生活になっていくか、
楽しみである。



というわけで、娘の引っ越しは
無事に終わったのでした。





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2008年07月15日(火) 娘の引っ越し…なぜ時間がかかったか

昨日からの続きになります。
ベットの組み立ても終り、部屋の掃除も
すんだので、10時半頃に娘に
今どこにいるかメールをした。
すると、11時を大分過ぎた頃に、



「まだ、寮にいる」



と娘から短いメールが入ってきた。
10時に赤帽さんが、娘の寮に行き、
段ボール10個と布団一組を積み込むのに、
どう考えても、1時間かかるとは思えない。
どう考えても15分もあれば十分だ。

が、しかし、
1時間たった11時に、まだ、
赤帽さんと娘は寮にいるという。


ふむ…どうやら
何かあったらしい。



娘が荷物をまだ作り終えていなかったのか、
もう終わったとは言っていたけど。
それか、何か寮でトラブルでもあったのか。




気になったので、電話をしてみると、
今度は出ない。
私があれこれと、何が起ったか
想像していると、娘からメールが
入ってきた。


「今、荷物屋さん出発しました。
 私も、これから向かいます」



というもので、他は何も書かれていなかった。
時間は、11時20分になっていた。
結局、1時間20分もかかったことになる。
これは何があったのか、後で聞くことにしよう。

そのほか、出発するときに、赤帽さんに、
到着予測時間を聞いておくように、
伝えておいたので、


「赤帽さんは何時頃に到着するって?」


と返信すると、
娘からは


「たぶん1時間くらいかかる」


などという返信が返ってきた。
赤帽さんにちゃんと聞いたのかどうか、
わからないけれど、距離や混み具合を考えると、
あと1時間くらいはかかりそうだし、
12時15分頃にまた部屋に行こうと思った。
(私は家に戻っていた)
家の掃除や洗濯をしていると、
12時5分頃に、娘からメールが入った。


「荷物屋さんが、到着したって」


そこで、私は、大急ぎで家を出て、
娘の部屋のあるマンションへ向かった。
(5分もかからないくらいの距離)
すると、マンションの前で
赤帽のおじさんが車から降りて待っていた。

私は待たせたお詫びをして、
荷物を部屋に運び入れてもらうことにした。
しかし、その前に、こう聞いた。


「ずいぶん、荷物を運ぶのかかりましたね」
「ええ、思ったより、荷物が多かったので…
 それに…」

「何か、ありましたか?」
「はい、寮の部屋から、
 娘さんが荷物を運び出すのに時間がかかって」 
「えっ?荷物を寮の玄関まで
 運んでいなかったんですか?」



するとおじさんは
苦笑いしながら、
こう教えてくれた。



「自分の部屋に置いていて、
 運んでもらおうと
 思っていたらしいんです。
 でも、私がいざ、入って
 荷物を運ぼうとすると、
 寮母さんから、入ってはダメと怒られて…
 それで、娘さんが荷物を台車で何度か
 往復して、運んだんです。
 あの寮は、とても広いんです。
 荷物が多かった上、
 それを待っていたもので…」
 




どうやら、
娘の荷物は、段ボール10個以上で、
その上、荷物を自分の部屋に置いていたのだ。
そして、赤帽のおじさんを寮の中に入れて、
その荷物を運ぼうと思っていたらしい。


しかし、ちょっと考えれば、
女子寮に、いくら荷物屋さんでも
入れないことくらい想像がつきそうだけど、
そこまで頭が回らなかったらしい。
そして、そのおかげで、おじさんは、
寮母さんに叱られたらしい…
私は、おじさんに謝った。



そんな話を聞きながら、
おじさんは、せっせと荷物を
運び入れてくれて、わずか
15分ほどで、荷物は運び終わった。
見てみたら、確かに、
娘の荷物はとても段ボール10個とは
言えない量だった。










おじさんは、それで、
荷物運搬が終わった後に、
こう言った。


「時間も2時間以上かかってますし、
 荷物の量も多かったので、
 追加料金が加算されて、
 14000円ほどになります」



ということで、
1万円ほどで上がる予定だった
引っ越し代金が大幅にオーバーしてしまった。
私は、娘の母親からお金を預かっていたので、
それで支払いをすませ、おじさんに
お詫びとお礼を言って、帰ってもらった。
時間は、12時半を過ぎていた。


しかし、娘はまだ来ない。
しかも、いろんなことが、
半端だったので、私は、
娘が来たら、事情を聞いて、
注意しようと思っていた。




それから、
さらに待つこと20分。
娘が汗いっぱいかきながら、
やっとやってきた。




さて、どう言ったものだろう…
私は考えた。

この続きは明日書きますね。






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2008年07月14日(月) 娘の引っ越し

やっと、バタバタから脱出しましたっ。
すべて無事に終了したので、ほっとしています。
先週は、いろいろな行事が重なり、
その上、仕事もあり、久しぶりに、
大いに忙しい週でした。
今日から、元気に復活いたします。
どぞ、よろしく。 <(_ _)>



さて、
そんな忙しい中、実は
何度かここでも書いている、
友人の娘の引っ越しもあったのだ。



娘は、我が家から5分くらいのところに、
とてもキレイないい部屋を借りたのだ。
(詳細は→「娘の部屋探し」
そして、6月末の引っ越し予定だったが、
学校の行事やら、こちらのスケジュールなどで、
7月に入り込んでしまったのだった。

私は、この週は、仕事も立て込み、ばたばたするのが
目に見えていたので、引っ越しの手続きや、
配送の手配を早めに整えておこうと思い、
娘に電話してこう聞いた。


「どのくらいの荷物がありそう?」


すると、娘は、ちょっと考えて、
こう答えた。



「うん、そうだなぁ…
 段ボール10個くらいと、
 お布団一式くらい。
 あと、パソコンくらい。
 そんなにないよ」




そう聞いて、私は、本来の引っ越し屋さんを頼まず、
荷物運搬会社の単身引っ越し便で十分と判断した。

ちなみに見積もりを取ってみたら、
ヤマト運輸の単身引っ越し便 18000円くらい〜
他の近所の引っ越し屋さん 16000円くらい。
赤帽の単身引っ越し簡単便、
近距離2時間以内作業、そのくらいの荷物量なら、
1万円くらいということだった。


「いちばん安いね、それで十分」


と言うことで、もちろん赤帽さんに決定し、
当日は、10時に娘が今住んでいる寮に
荷物を取りを行ってもらうことにした。
赤帽さんからも、


「そのくらいの荷物量なら、まぁ
 15分もあれば積んで、道が混んでいても
 1時間みとけば大丈夫でしょう」



と言われ、10時に寮に行き、荷物を運び、
12時頃には、借りた部屋に荷物をつけられるように
ように手はずを整えた。
その日は、その後で、
必要な買い出しもしたかったから。
そして、娘には、


「10時に赤帽さんがいくから、
 荷物をまとめておいてね。
 そして、すぐに出せるようにしておいてね。
 赤帽のおじさんに、何時頃にマンションに
 着くか予測時間を聞いて、
 赤帽さんが寮を出たら教えてね」



と、メールで伝えておいた。
これで、ひとまず、当日の手配は終了した。
前日に、娘に荷物は大丈夫かと聞くと、
娘は、なんとかまとまったと言っていた。



「よし、大丈夫らしい」



私は、安心した。
さて、同じ前日に、
家具屋さんから連絡が入った。
先日、娘と一緒に家具を見に行き、ベットを買い、
配送も引っ越し日に合わせてお願いしたのだった。
しかし、時間指定はできず、前日に
電話連絡がくることになっていたのだった。



「ベットの配送に行きますが、
 明日10時頃になります」



という連絡だった。
私は、当初、赤帽さんが到着すると思われる、
12時頃に娘の部屋に行き、
赤帽さんの荷物を待っている予定だった。
しかし、こうなると、家具屋さんがくるので、
10時頃には、部屋に行かねばならなくなった。




さて、いよいよ
引っ越しの当日。



10時ちょっと前に、
娘の部屋に行き、カギを開けて、
簡単に掃除をしてベットを待つことにした。
まだ、部屋はがら〜んとしていた。
これから、この部屋で、
娘が一人暮らしをするのである。






そして、待つこと10分。
ベットが到着した。
そして、娘が選んだベットを
てきぱきと組み立て、


「このベットは、一番売れていて、
 つくりもしっかりしているベットなので、
 いいと思いますよ。」



などと教えてもらい、
嬉しく思ったのだった。
娘は、こんな白いベットを選んだ。






部屋に置いてみると、
当初、白は汚れやすいから
どうかなと思っていたけど、
部屋によく合うことがわかった。
そこで、家具屋さんが帰って、
10時半頃に、娘にメールした。


「ベットはとてもいいよ。
 そっちは、順調?
 そろそろ出発だね。
 出発したら教えてね」




私は、遅くとも10時半頃には、
寮を出発しているものと思っていた。
荷物もうんと少ないし…



ところが、11時過ぎても
娘からメールの返信はない。


おかしいな?



と思い、電話をしてみら、
今度は通じない。
もう、赤帽さんは寮を出て、
娘は地下鉄にでも乗っているのかも
思ったので、再度メールを打った。



「今、どこ?」



すると、娘から
やっと返信が来た。


なんと、
娘はまだ寮にいるという…
あらら…なにがあったのか。



この続きは明日書きますね。






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