茶畑
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2006年09月06日(水) 受診

苦しい状態がずっと続いていた。あまりに苦しいので、もう嫌だ、この苦しみから逃れたい、死ねば楽になるだろうかなんてことまで考えるようになってしまい、どうしようもなくなって職場近くのカウンセリングルームを訪れたのが8月24日だった。

そこでカウンセラーに話を聞いてもらい、眠れない、仕事に集中できないなど日常生活に支障が出ているならクリニックを受診して薬を飲んだほうが良い、と勧められた。以前にも友達に精神科の受診を勧められてはいたが、なんとなく怖くて実行していなかったのだ。でも、やはり一度医師に見てもらった方がいいだろう、ということでカウンセリングルームと併設のクリニックを9/1に受診した。

結果は鬱とのことだった。改めて診断されるとなんだか不思議な気がした。

私も鬱病になってしまったのだ。今日び、珍しくはないのだが。先日、滋賀に住む友人と数年ぶりに会ったら、彼女も鬱病とパニック障害を抱えていた。辛い思いをしている人は多い。

抗鬱剤が2種類、睡眠導入剤が1種類処方された。記録のために書いておくと、トレドミン25mg(1回4錠)、ドグマチール100mg(1回2錠)、マイスリー10mg(1回1錠)が1週間分。恐らく症状が比較的軽いことと、仕事を持っていることのために、服用は1日1回、寝る前だけだ。それでも、気持ちの苦しさはだいぶ軽減されたし、眠りが深くなったようで仕事への集中力が上がった。副作用も少しはあるが、今のところそれほど辛くない。薬の効果は大きいものだと感心している。

彼のことはもちろん忘れたわけではなく、相変わらずしばしば切なくなるけれど、連絡は取っていないし、仕事に集中する時間が増えてきているので徐々に存在が薄れてはきた。山岳会に関することが気持ちを占める回数も格段に減った。良いことである。

このまま彼と連絡を絶ってしまえば落ち着いていくだろう。しかし、また飲みに行こうなどという話が出れば気持ちが盛り上がり、結果としてこの6〜8月のような動揺や苦しみに苛まれるかもしれない。それはもう嫌だ。7月の飲み会とその後のメールで、相変わらず調子が悪いという話はしているから、こちらから連絡しなければ会うことにはならないだろうが。もう山岳会も辞めてしまっているのだし。

とにかく、以前より苦しくなくなったのは助かった。ただ、かなりだるい。今も会社を午前休している。眠剤を使っているとはいえ、睡眠時間が短いから、やはり寝不足だ。しっかり寝れば気持ちがぜんぜん違う。わかってはいるが、職場が遠いこともあり、なかなか難しい。


2006年08月10日(木) 病状?

今朝も3時過ぎに目が覚めた。きっかけはトイレだが、いったん起きると色々と考え事をしてしまい、興奮して眠れなくなるのだ。その状態で2時間ほど過ぎ、やっと眠くなったときにはもう起きなければならない時間で、寝起きが最悪になってしまうことが何度もある。だから今日は眠るのを諦め、そのまま起きていた。それでも、家を出る時間はいつもと変わらなかった。

鬱病の「早朝覚醒」にあたるのだろうか。

仕事中に眠くて仕方がないということはなかったものの、相変わらず集中するまでに時間がかかる。いったん集中し始めると没頭するのだが、その状態になるまでの時間が長いのだ。

このような状態は今始まったことではない。ずっとずっとそうなのだ。学生時代の勉強だってそうだった。好きな教科ですら、なかなかやる気にならない。嫌いな教科に至っては、明日がテストで、勉強しなければ悲惨な目に遭うことがわかっていても、とにかくやる気にならなかった。何故こんなにやりたくないのだろうと、我ながら不思議だった。

私はずっと鬱病だったのだろうか。

素人考えだけれど、病気かそうでないかの境目は至極曖昧なものだろうと思っている。人間の脳はまだまだ解明されていない部分が多いと聞く。誰だって不調になることはある。私は1年以上、必死に自分の心を抑え付けてきたのだから、相当に疲れているのは事実だ。しかし、最近は食欲もある。本も読める。会社にも(遅刻ギリギリだけれど)普通に出社しているし、帰宅してから夕飯の支度をしている。普通の生活が送れているのだ。

鬱はしばしば「心の風邪」と表現されるが、風邪ならば軽いうちは自然治癒するのではないだろうか。それとも、治ったように見えるだけなのだろうか。根本的な治療が必要なのだろうか。

カウンセリングを受けようかと、インターネットで探してみてはいるが、今のところ行きたいと思うところがない。病院に付属のカウンセリングルームならば、はじめに「病気」と診断されてしまうのではないか。どうもそれには抵抗がある。私は自分がどうすべきか、自分で分かっているつもりだ。

それとも、そんな思い込みにとらわれずに、とにかく専門家に相談したほうがいいのだろうか。長期に渡って心が苦しいのだ。睡眠障害が起きているのだ。

迷いつつも、行動には移さないまま日が過ぎていく。

彼からは、今週日曜日のメールを最後に連絡が来なくなった。とりたてて用事がないからなのだが。連絡がないといってもまだ一週間も経っていない。少しでも連絡を取らない期間が続くと、これで彼とのつながりが絶たれる、と考える。寂しくて苦しくて、でもそれでいい、距離を取らなければ恋心が落ち着かず、彼が新しい幸せを見つけたときに辛くなりすぎる、と自分を抑える。こんな思いを何度も繰り返してきた。ようやく落ち着いたかと思った頃にまたメールをやり取りするようになり、気持ちが盛り上がってしまうのだ。いや、もうそんなことはないのかもしれない。これで本当に終わってしまうのかもしれない。少なくとも私のほうから連絡をするつもりはないのだから。

苦しい。


2006年08月07日(月) 移ろい

旦那との夏休みが消えた私は、とりあえず今日一日休みを取った。免許の更新に行かなくてはならなかったのでちょうどよかった。一日でも休むと気分がぜんぜん違う。

土曜日には地元の花火を見た。そうなのだ、今は夏真っ盛りなのだ。恋で悩み、苦しみ、あがいてきたので、季節が変わっても心のどこかでは実感が持てないでいた。仕事に追われて月日のたつのが早かったことも、理由の一つではあるのだが。

でも、今日、久しぶりに真夏の太陽の下を歩きながら、時が流れていることをじんわりと感じた。

彼とは7月末、もう一人の女友達と3人で飲みに行き、午前3時過ぎまでカラオケをしてしまった。あくまで友達同士の盛り上がり。彼に会うのは5ヶ月ぶりだったが、メールを頻繁にやりとりしていたせいか、前回(2月)に会ったときのような「この人だったっけ?」という戸惑いはなかった。

その飲み会が終わり、しばらくはメールも無くなるだろう、それでいい、と思っていたのだが、彼からは相変わらずメールが届く。このままつながりが薄れてしまうのを寂しいと思ってくれているのだろうか。

恋心を打ち明けはしなくても、正直に伝えることができればいいのだが。私にとって彼はとても大切な存在で、これからもずっとつながりを持っていたい、できれば定期的に会って話ができる仲でいたい、と。贅沢な望みなのだろうか。

山岳会を辞めた私は、他の友達と時々はメールをやりとりするものの、頻度は低い。一日に一通もメールがないことが珍しくないのだ。そんな中、彼からのメールがしょっちゅう届いてしまうと、彼に執着する気持ちが強くなりそうで怖い。いずれ彼は他の人と幸せになるのだ。そのとき、現実に直面して苦しむことになってしまう。

彼がもし私のことを好きになってくれたとしたら、うれしそうに旦那の話をする私を見て辛い思いをしていることだろう。なのに彼の恋の話からは逃げようとするなんて、本当に自分勝手だ。

3人で飲んでいるとき、彼が真剣な顔で「僕にはすがるものがない」と言っていた。だからやっぱり距離を取るべきなのだ。私にはやさしい旦那がいて、十分幸せだ。彼にもそうなってもらわなくてはならない。

まだまだ悩みは尽きないけれど、彼への恋心を何とかしなければと思ってから1年以上が経ち、やはり落ち着いてきてはいる。仕事が手につかない、眠れないなどの辛い状態は、続いても2〜3日だ。まだまだ重症かもしれないが、以前と比べれば落ち着くのが早くなっている。何より、旦那への愛情が揺らぐことがないのが大きい。

それでも、彼からのメールに返信してしまう私。いいのかなぁと思いつつも、彼のほうも私とどうにかなろうという気持ちはないのだろうし、今はメールが頻繁だけれど、徐々に減ってゆくだろうから、変に構えたりせずに日々を過ごしていけばいいのかもしれないと思ったりもする。つながりが完全に切れることはないだろう。切れてしまっても、それはそれで仕方がない。

まだ、胸の痛みは消えないけれど。


2006年07月08日(土) 最近の状態

夏風邪を引いてしまった。喉と鼻の調子が良くなく、微熱があってだるい。去年ぐらいから、風邪を引いても薬を飲まずに自然治癒を心がけ、冬になっても風邪を引かなくなったので抵抗力がついたかと思っていたのに。平日は寝不足、土日は寝てばかりという生活が続いて、体力や抵抗力が落ちてしまったのかもしれない。

平日は、一日の気温変動が激しい。朝、駅まで小走りで行くせいもあり、ラッシュの電車に乗ると非常に暑い。途中から電車が空いてくると、強いままの冷房に当たって寒い。そして会社に行くと、オフィスは寒いがトイレは空調が入っておらず暑い。その繰り返しだ。上着は持ち歩いているものの、弱っているらしい体にはちょっと厳しい。本格的な夏が来たら、ますます気温差が激しくなるだろう。不安だ。

前回、好きな彼からのメールが来ない、と書いたが、実は来ていたのだった。携帯のほうに送ってくれていて、ちょうど地下にいた時間帯だったので受信できていなかった。彼のほうも2人で飲みに行くことに異存はないようだった。

彼からのメールがない(正確には気づいていない)だけであんなに落ち込んでしまうなんて、まるっきり子供だ。やはり彼とのつながりが切れるのは非常に辛い。好きなのだ。だからこそ、頻繁に会ったりしないほうがいいと思い、それを実行しているのだけれど。

山岳会を辞める最後の日、「連絡したい」と思う人を10人ほど選んで個別にメールを送った。中には義理で送った人もいて、そういう人からはやはり反応がないものの、ほとんどの人は優しい返事をくれた。みんないい仲間だったのだ。偏見の目で見ている人なんて、ごく一部、あるいは一人もいなかったのかもしれない。それでも、上の人たちやその周辺で裏工作に関わっていた人たちとは、もう会うつもりも連絡するつもりもないのだが。

退会にあたってのメールを送った人の中に、好きな彼とも仲が良く、今は別の会で活動している男性がいる。「また飲めたらいいな」と書いたら、忙しいにも関わらず、彼ともう一人の友達に「飲もう」と連絡をしてくれたそうだ。私が山岳会を休会する直前、4人で飲みに行ったことがあり、またそのメンバーで、ということらしい。

好きな彼からそのことを知らせるメールが来て、「この際、(飲みに行くのは)4人でどう?」とあった。確かに、仲のいい人たちと4人で飲んで、さほど日をあけずに2人で飲みに行くというのもナンだ。彼も私も、お互いに「じゃあ別途2人で」とは言い出せないのだ…彼の方はそんなことを考えていないかもしれないが。そんなこんなで「うん、4人で飲みましょう」と返事をした。彼と2人で飲めなくなったことに対しては、残念な気持ちと安堵の気持ちがある。その後、4人飲み会の具体的な計画は進んでいないけれど、今月末か来月頭ぐらいになるのだろうか。

ところで、先週、会社の友達と2人で飲みに行ったのだが、その友達は前の会社を鬱病で退職していた。私の最近の状態を話したら、「それは思ったより悪いから、今のうちに病院に行った方がいい」と何度も言われた。彼女も、最初は自分が病気だなんて全く思っていなかったのだ、と。しかし、会社専属のカウンセラーに相談したら、「会社に来てはいけない、上司と連絡も取ってはいけない」と言われるほど病状が進んでいたらしい。その後、退職してからしばらくは自宅療養だったそうだが、現在は投薬のみで会社には普通に来られるところまで回復している。

確かに、以前からカウンセリングを受けようかと考えてはいた。心療内科に行こうかとも何度も思った。山岳会を辞めたことで心の負担は減ったとはいえ、やはり気分がすぐれない。通勤は普通にできるけれど、よく眠れないし、土日は家から出ることができないのだ。好きだったお酒もそれほど欲しなくなったし、何より山に行きたいという気持ちがほとんどなくなってしまった。やはり鬱病なのだろうか。

どうも精神科に行くのは抵抗がある。現在では精神的な病についての認識はかなり変わってきているし、鬱病など珍しくもないので世間の目は気にならない(会社には知られたくないが)。ただ、病院に行くと「病気だ」と決め付けられ、副作用が辛いという薬を処方されてしまうイメージがあるのだ。行ってみたら案外たいしたことないのかもしれないが。


2006年06月29日(木) 鬱状態

落ち込みが激しい。

山の会は年度末で退会することにした。私の勤務地が彼の家の近所であり、私の職場が移転した時期と彼が会に参加しなくなった時期がたまたま重なっていたせいで、やはり疑われてしまったようなのだ。

実際には連絡なんて全く取っていなかったのに。

彼のほうも会を辞めて会友になることにしたという連絡が来た。つまり私と彼は同時に退会することになってしまったのだった。ますます疑いは深くなっているのだろう。幹部の人には2月に長いメールを送ったが、それとて「嘘をついている」と思われているのかもしれない。

彼本人とは、最近ちょこちょこメールをやり取りしていて、7月には飲みに行こうという話も出ていた。彼自身は、会の幹部だけでなく友人たちも裏工作に関わっているなんて知らないから、無邪気に「みんなで飲みに行こう」と考えているに違いない。だが私にとってそれは酷だ。だから「2人がいい」的なメールを書いたが返事が来ない。彼は会の総会に出席していたようなので、そこで私の話を聞いたのかもしれない。あいつとは関わらないほうがいい、とか何とか。

でも、正直、彼との2人の飲みが実現したとしたら、それはそれでまた後で苦しむことになる。このまま返事が来なくて彼とのつながりが完全に途絶えたとしても、それはそれでいいのかもしれない。もともと私はそのつもりだったのだ。つながりを断ち切るつもりだったのだ。苦しみから抜け出すために。

被害妄想ばかりが浮かんでどうしようもない。カウンセリングに行ったほうがいいのだろう。本気で治療を考えないと深刻な病気になってしまうかもしれない。

結局、寂しいのだ。山の会にだって愛着はあった。彼とだって友達でいたかった。でも捨てるのだ、山の会に関わる全てを。

私は何も悪いことはしていない。

会運営のために頑張っていた彼に惹かれた。最初の頃、クライミングを教えて欲しいと言ったり飲み会で近くに行きたがったり、そういうことをしてしまったのは事実だ。でもそれはたったの2〜3回だ。クライミングは実行などされていない。私は彼がクライミングしている姿を一度も見たことはないのだ。メールすら、用がなければお互いに送らない。個人的な飲み会だって、たまたま続いてしまったときもあるが全部合わせても5回程度だ。

転職したのは、派遣先から切られることになったからだ。辛い中必死に探した。別の会社も受けたがうまく行かなかった。でも、正社員で、経験が生かせてスキルアップもできる、残業は少ない、そういういい会社に受かることができた。その会社がたまたま移転しただけのことなのだ。

私は頑張った。努力した。誤解されている、恐らくは頭がおかしくなっているとすら思われているのかもしれない。何とも理不尽だ。悪いことなどしていないのに。

いや、彼の気持ちを自分に向けるようなメールや発言をいくつかしてしまったことは、悪いことだったかもしれない。結果として彼も私も苦しむことになってしまった。旦那もうすうす気がついていて、辛かったことだろう。

その旦那が相変わらずとても優しくて救われている。辛くても寂しくても頑張って来られたのは、結局のところ旦那がいてくれたからなのだ。だから恋した彼のことをいつまでも引きずっていては駄目だ。このまま関係が切れてしまうとしたら残念だけれど、そうなった方が良いのだ。旦那にも、彼にも、自分にも。

退会に関する連絡で山の会の女性会員の一人とメールをやりとりしたのだが、彼女が既婚ということで、そのメールの中で私は少しだけ本音を書いた。「色々辛かったんですね、いい仲間だと思っています」という趣旨の返事をくれた。泣けた。


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