茶畑
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2004年02月18日(水) 動き中

時々気になりつつ放っておいた日記を開いてみた。
そうか、前回は仕事辞める辞めないで悩んでいる最中だったんだな。そうだ、1年以上悩んでいたのだ。
そうして、途切れ途切れではあるけれど、この日記を始めてもうすぐ3年になるのだ。あぁ、早い。

ちょっと前に、学生時代のように手書きの日記にトライしてみようと思い、ノートを買って2ページくらいは書いてみたのだけど結局続かず。キーボードを打つのに慣れてしまうと、手書きで長文を書くという作業が面倒くさく感じる。あとは自分の部屋がないというのも大きかった。一人で落ち着いて日記を書くってことができなかったもので。

それはそうと。

2月10日付で会社を辞めました。
この日記でも何度も何度も愚痴やら上司の悪口を書きつつ、新卒で入った会社だし、いざやめるとなると迷った。次の仕事も見つかっていなかったし。それでも色々考えた末、限界を感じたので退職することにしたのだ。
本当なら3月末日まで丸5年勤めたかったけれど、色々な事情があってちょっと早めに去った。

前の日記で会社の人が続々と辞めてしまう話を書いているけど、私も含めてその流れは止まらず。私と同日にもう1名(ま、この人は辞めた方がいい人だったから別にいいけど)、3月にも期待されていた男性社員が1名退職。上の人たちもようやく事態の深刻さに気づいて冬のボーナスを大々的にアップしてみたり、他にも色々対策をしようとしているみたいだけど、元が変わらない限り大差ないんじゃないかという気がする。部長のガキっぷりも相変わらずで、呆れたし。

ま、終わったことはいいや。次の仕事の話は2件ある。

1つはフリーライターの話。雑誌の取材と原稿作成をお願いできないか、と知り合いのフリーライター(編集)さんから今月初めに言われた。当初はこの仕事をきっかけにフリーになるぞ!と思っていたものの、かなり不安になってきた。何の保証もない立場な訳で、自分で頑張って仕事を取ってこなければならず、お金のことやら何やらも全部自分でやらなければならず、などなど。もちろん最初のうちはそんなに収入にならないだろうからダンナの扶養家族になりつつ、徐々に経験と人脈を増やしていけば良いのかもしれないが。私に声をかけてくれた人はフリー5年目、その前に出版社で10年以上働いていたベテランなので忙しいらしく、他の仕事も手伝って欲しいようなことも言われているし。

けれど、もう一つの仕事の話もかなり魅力的なのだった。派遣だけど。
たまたま転職サイトを見ていたらけっこう条件のいい仕事があり、こちらも今月の初めに派遣会社に登録に行った。サイトで見た仕事はなかったけれど、すぐに別の仕事の紹介が来た。ほぼ希望通りの仕事内容、待遇もいいし時給も悪くない、しかも実家にも近い、とあってこちらも捨てがたい。某大手メーカー内部でのマニュアルライティングとDTPだけど、DTP(FrameMaker)は未経験でも可だし、同じ派遣会社のスタッフが多数働いている部署だし、マニュアル制作に関しては派遣社員にかなり責任を持たせてくれているようなので、良いんではないかと。しかも2ちゃんとか見てる限りではこのメーカーって働きやすそう・・・もちろん部署によるだろうけど。
下請け会社でひたすらお客の言う通りに原稿を作るよりも、メーカー内部にいて、ある程度相談しながら書けるってすごくいいのではないか、と思ってしまうのだ。期待しすぎかなー。
以前、派遣先メーカーのマニュアルに関する研究発表を聞く機会があったのだけど、マニュアルをわかりやすく簡潔に作るためにユーザーアンケート等を行うなど色々努力していて、マニュアル大賞を受賞したそうだ(そのマニュアルを作ったのは今回派遣される部署とは違うところかもしれないが)。そういうメーカーの中でマニュアルが作れるってとてもいいことだと思う。

とりあえず雑誌の仕事の方は、紹介してくれた人に会って話を聞き、その後「仕事を引き受ける」という連絡をして、先週金曜日に経歴書を送った。その時点ではフリーになることを決めていたんだけど、経歴書を急いで送ってくれと言われたわりにまだ返事がないし、その仕事の発注元に詳細を確認しない限り、かなり不安。なんでも3次受けの編プロから来た仕事だそうなので、その仕事がなくなったりしないのか?最初の話通りの報酬がもらえるのか?と、不安は尽きないのです。

派遣の方は、テクニカルライター経験者が私の他になかなかいないらしく、4月からの仕事ということもあって今月いっぱいは返事を保留にしておいてOKだと言われている。とは言え、派遣先の担当者と面接してOKが出なければ、働くことはできないんだけど。雑誌の仕事の方に不安要素が多いだけに、確実な話が見えない限り、この条件のいい派遣の仕事を捨てる気にはなれない。

残業は多いけれどもテクニカルライターとしてスキルアップでき、しばらくは前の会社と同じぐらいの定収入と前の会社より良い福利厚生を得られる派遣を選ぶか。家事や趣味との両立を考えつつ、何の保証もないけれど、フリーライターとして徐々に仕事の幅を広げていくのか。悩むところ。
今月中には、どちらにするか決定しなけれなばならない。

会社を辞めるって決めたときは次も決まっていなくて不安だったけれど、2月に入って希望の仕事の話が2つ来たことは、ありがたやありがたや。


2003年07月30日(水) 動く人たち

仕事の悩みは続いている、そんな今日のこの頃は。
周辺でにわかに動きが出てきた。つまり本当に会社を辞めちゃう人が周りに増えつつあるのだな。

其の一。入社3年ほどのライターSさん。8月10日付け退社。
今年はじめに社内結婚をしたことも無関係ではないかもしれないけど、辞める理由は「疲れちゃった」からだそうな。「疲れちゃった」なんて口語で書くとなんだか軽々しい理由のようですが、ウチの場合はこれがかなり切羽詰まった台詞なのだ。彼女は以前も編集の仕事をしていたことがあり、ライティングの質は高かったらしい。仕事が急増している現状で彼女に抜けられるのは痛いので、会社側は在宅勤務なども提案したらしいが、多分やらないと思う。

其の二。現在の仕事のパートナーMさん。順調なら10月中に退社。
彼は元々ウチに長居するつもりは毛頭なく、ある程度の経験を積んだらさっさと会社を移りたいという話は前からしていた(うちの部署の若手連中は多くが同じように考えてるけど)。今日は有給取って某有名メーカーの面接に行っていたそうな。かなり感触が良かったらしいと又聞き。ま、ウチには似合わない一流国立大出身だし、もっと有名企業で働くべき人でしょうな。前の会社も一流マスコミだったし。ただし文句なく仕事ができるかというとやや疑問なところもあるがね。って私ごときが何言ってんのって感じなんですが、頭が良すぎて固いと言いますか。まあそれはそれとして、かなり真剣に仕事をやっているのは事実だからね。彼の退社はまだ公にはなっていないのだが(行く先も確定してないので)、辞めるのに苦労しそうだぞー。部長などに「不可欠」なんて言われてるからなー。
そして彼が抜けた分、残ったメンバーへの負担は益々重くなるわけでして。どうなるんだよおぉー。

其の三。同期入社のO君。8月中旬退社。
個人的には彼の退社の知らせが一番ショックだったなあー。
彼はシステム関連の部署にいながら営業っぽいこともしてたらしく、2〜3年くらい前に十二指腸潰瘍で入院までしながらも、それでも一生懸命頑張っていたはず。数少ない生え抜きでもあり、やっぱり期待もされていたと思うのに。直接の理由はまだ聞いてないけど、メールによると「色々あって、このままでは自分も会社もダメになると思って決めた」んだそうな。

なんだかさあ。
入社直後から今まで、周りの人々の「辞めたい」って言葉を散々聞いてきたし、自分でも言ってきたけど、それでも実際に辞める人って割と少なかったんだよね。なんだかんだ言っても(私もだが)みんな我慢して働いてきた。
それがさあー最近になって本当に辞めちゃう人が出てきたんだよねえ。

ウチは人を大事にせぬから、それなりにまとまって辞めてもまたすぐ補充して、これまでと変わらずその場しのぎでずっとやっていくんだろうな。

私はどうするかなあ。来年の3月ってけっこう先なんだよなあ。
仕事的にキリがいいのは今年の10月かなあ。
んでも、最長でも来年3月、これは決定。

眠れないから夜中にガシガシ書いちまった。また寝不足だあ。


2003年06月28日(土) 空し悔し

辞めたいという気持ちがまた強くなった。
なんたって部長と席が近いもので、話の内容とか色々聞こえてしまって嫌なのですが。

私も前まで、他の2人と一緒に担当してた仕事(仮にA社としておく)で、最後にデータトラブルが発生した。納品前にバタバタしまくり、私は別件のB社の仕事が始まったからその対応からは外れていたけれど、他の2人(SさんとKさん)は大変だった。2人とも、私ほどはスケジュールが詰まってはいなかったけれど別のC社の仕事が始まっており、本当はそちらに集中し始めなければならないのにそれもできず。

直前まで修正が入り、みんなで必死に対応して(私も先週の土曜は出勤して手伝った)やっと何とか納品したのだ。もちろんミスはあってはならないんだけど、ミスが起こっても仕方のない状況だったのも事実。早くC社の仕事に移りたいのに、いつまでもダラダラと終わらないA社の仕事なんかやりたくないという気持ちになるのも無理もないし、疲れているのだから見落としだって出てくる。だからこそ、別の人にチェックしてもらうなり何らかの対応が必要なのだけど。DTPオペレーターの方も人が足りず、窓口になっていたオペレーターのYさんは何社もの仕事を掛け持ち、徹夜やら休出やらが続いており。全チェックをかけるにしても全ゲラを出力している時間はない、とのことだった。それも無理もないと思う。

しかし。
部長殿はそんなバックグラウンドを理解せず、事故が起こったと知るや溜息つきまくり(で、別の事務所にいる、前の日記に書いたお気に入り女性に電話して愚痴る)。客先に連絡を取って事故の処理方法などは考えるものの、表面的な原因(何月何日に誰がチェックした時に見落としたとか、修正個所だけチェックして全体を見直さなかったとか)を探るばかり。自分はマネジメント系ばかりやってきて制作の実作業なんてやったことがないから、担当者の状況や気持ちなんて想像もつかないのだろう。

SさんとKさんは昨日C社に打ち合わせに行って来ていた。で、A社の事故の話が一旦落ち着いたとき、「今始まっている仕事の他にもう一本C社から仕事を依頼されそうだ」という報告をした。スケジュールはほとんど同じ、2人だけで2本同時にやるのは無理に近いと思う。でも、部長は「大変だよねー」と言うだけ。何だそりゃ!!

実作業の割り振りなどは課長クラスに任せるばかり、とにかく現場の大変さは理解しない。いや、大変なのは何となくわかっていても、みんなが(表立っては)文句も言わずに深夜残業や休日出勤(あるいは徹夜)をして仕事を片づけるのは当然と思っている感じがある。そして事故が起これば「事故を起こさないようにしろ、もっとちゃんとチェックをしろ、何度も見直せ、うちの会社は信頼度が落ちてきている」などと、馬鹿の一つ覚えのように繰り返すばかり。部のメンバーが表彰状をもらっても、誉めることもしないくせに。たまたま仕事が終わって早く帰る日が続けば「また早く帰るのか?」という無言のプレッシャーをかけてくる。そんなこと言ったってやるべき事が終わりゃー帰るに決まってんだろ、会社に住んでる訳じゃねえんだからよ。

私と一緒にB社の仕事をしているMさんは以前、部長に「B社の仕事は1人でやれば?」と言われたらしい。2人だってキツイのに1人なんて無理に決まってる、ましてやMさんはライティングだけでなくディレクターも兼任しているのだ。そんな仕事をたった1人でやれば事故の元になるに決まってるのに。Mさんは最近「B社の仕事だけでは物足りないでしょー」とも言われたらしいのだ。

何考えてんだよ!!

できるだけ多くの仕事を回して利益をあげたいという考えは、立場上仕方のないことだろう。でもそんな金勘定ばかりが頭にあって、社員を大切にしようとは考えないのだ。不況だから人なんかいくらでもいる、ぐらい思っているのかもしれない。
うちの部長だけでなく会社の上の連中はみんなそうかもしれんが。

それと。
私は先週はほとんど深夜残業して頑張ったけど、それでも「既婚だからあんまり使えない」とか、新卒入社当初のイメージが変わらず「こいつ本当に大丈夫なのかなー」とか(これは部長だけでなく上のオヤジ連中はそういう奴が多い、それも腹が立ってる一因。外注スタッフならすぐに信頼する癖に)思われてるのは何となくわかる。もう疲れ切ってしまった(特に精神的に)から今日は休出すんのはやめたけど、同じ島の他のメンバーはおそらく出勤してる人が多いだろうから、「また彼奴は休んでるよー」とか思われてんのかもしれん。あたしゃ今週ほとんど島で一人残ってたんだぜよ。

私が被害妄想的になってる部分もあるだろうけど、それにしても。
ああーやってらんない。やってらんない。


2003年06月22日(日) つかめない

来年の3月で絶対に辞めてやる!

と、5月下旬は思っていた。
理由は査定にまつわる色々な話。
4月、業績悪化を理由に全員が給料カットになった。5月になり、査定によって私の給料はカット前のマイナス2000円に。

40代以上の人は、転職が難しいという弱みにつけ込んで給料の低下が激しかったらしい、1万円マイナスなんて人もザラだそうだ。その中でほぼ前の水準に戻ってるのは評価しているからだ、という部長の話。給料の中の「特勤手当」とされる5万は、残業20時間だか30時間分を見込んで付けているのであり、そうは言っても残業の多い人と少ない人がいて、そこは調整が必要であると。私の場合もその調整の対象(つまーり、残業が少ない)だったが評価が高いため、そのままにしてある、と。

それだけ聞けばまあ確かにマシな方なのかな、と思いきや。

若手の男連中はほとんど昇進しているのだ。そして、私の2ヶ月後に結婚した優秀な女性のことを、別の男性社員との面談中に「結局は『奥さん』だから、仕事に制限が出る」と宣ったそうだ。

それだけでも相当頭に来るんであるが、何と。

同じく結婚を控えておりお母さんが病気であり、つまり家庭の事情で残業できませーんと声高に宣言していた部長のお気に入り女性は、給料あがったんだとさ。それが最も腹が立つ。
その人と私は入社当初から色々話をしてきて、ちょっと前までよく飲みにも行ってた。彼女はうちの会社で頑張ってるし苦労もしているのは確かで、私のことをとても誉めてくれているし、あまり悪くは言いたくなかったんだけど、今回のことで完璧にキレた。
部長に甘えまくってさんざん優遇してもらいながら、自分ばっかり大変だ大変だと大騒ぎし、人のことは「大変なのは仕方ない」あるいは「もっと頑張らなきゃダメ」みたいな言い方をするのだ。おそらく、そのまま部長にも喋りまくってるに違いなく。そういう人が、仲がいいという理由で評価が高くなるのだ。

結局こんなもんかい。社員数ばかりは「大企業」の仲間入りしてても、所詮は同族経営の中小企業。

ああ情けない。会社には本当に失望した。
特に部長。同じ部の人もほとんどが嫌っているか呆れているのだが、なんだかんだ偉そうなことを言っても自分のお気に入り社員のことしか考えてなく(あからさまに優遇しててみんな腹立ててる)、面談時に「(給料がアップしたことは)黙ってろ」と言えばそれで済むと思いやがって、人をなめすぎ。
私の面談の時なんて口を挟むまもなく一方的に話され、「ああーもう10時だよー」(次の予定があるから急がなくちゃ)なんぞと聞こえよがしにぶつくさ言いながらとっとと面談を終了しやがって、失礼極まりない。

お気に入りの人たちだって、相当無理して体を壊すまで働いてくれるから評価してる部分もあるようだし、本当に、人を大切にしようという姿勢が全然見えない。

そう思うと、あの部長の元で(私は腹を立ててるのが露骨に態度に出てしまうたちなので、きっと評価はあがらない)あと何年か働くのはごめんだ、今すぐにでも辞めたいという気持ちになるのだ。

あと、前々から思ってる「出版業界で働く」っていう夢もまだ実現していないし。

しかし、部長との件(あと、例のセクハラオヤジもむかつくが事務所が別々になったので大分マシになった)以外は居心地のいいのは確かだし、給料安いっつっても転職後に給料アップできる保証なんてどこにもないし、頑張ればキャリアとなって食いっぱぐれない可能性が高くなる仕事内容でもあり、来年の3月と言わずもう少し頑張ってみてもいいんじゃないかーという気も。

でもね、疲れたのも事実。今やってる仕事は頑張ってるけど、先週は深夜残業続きで、ほんとに疲れるし空しい。
そう、空しいのだ。


2003年05月13日(火) だから

考えすぎてもみんなそんな風に思ってねーって。

ひとり晩酌中。だんなはまだ会社。今日は午前様かなー。
料理用にけっこう前に買った赤ワインを飲む。
美味くねーな。もともとそんな美味しくないと思うが(小さい瓶だしぃ)さらに開けてからけっこう経ってるもんで気が抜けてるって。
でもまだそのワインにちょっと口付けただけよ。そのまえにビバ!純生500缶開けたけど。

なんかさー最近考えすぎの虫がさぁーどんどん蔓延ってるんだな。
(ここでワイン一口。うーやっぱ不味い)
すごいよー。人に対する恐怖感。
前からさ、対人恐怖症のケがあるとは思ってたけどさ。最近顕著なんだなこれが。
ほんとの対人恐怖症ってのは知らんけど、そこそこ話しやすい人以外はみんなコワイかも、会社で。

だっれもアンタのことなんてさして気にしてねえんだよな。

ちぃと酔って気が大きくなるとだね、こんな風に考えるし。
それと、突如子供欲しいなーとか考えたりすんだけど。

普段のアタシのマイナス思考ぶりを考えるにつけ、こんなかーちゃん持った子供は幸せになれんよ、自分を好きになれなくてさーつらいんだよね、そんな思いをさせるんなら子供は持たん方がいい、お互いに不幸だからさ。

そーんな自問自答をあたしゃ十代の頃からやってきたわけ。加藤諦三の本を中学ん時に読んでから。

でもね。
うちの母さんは確かにマイナス思考の傾向強かった。幼いときに色々苦労したせいで、拭いきれないコンプレックス持ってる。文句が多くて嫌んなることもある。

でもね。
ずっと仕事頑張ってきて、定年を過ぎた今でも引き留められるほどになってる。家事も手え抜かないで、朝は(今も)5時に起きて洗濯+朝食+弁当の用意をして6時半には家を出る。健康に気を使った献立を考えて作ってくれる。お金のやりくりだって必死にやって、何とか郊外の評判のいい住宅地に小さな家を買うことができた。
自分が独立してみて改めて思うけど、すごいんだ、うちの母さん。
その母さんの娘に生まれて、今生きてるアタシは不幸なんだろうか。

確かに、コンプレックス強いさ。冒頭のように対人恐怖症の気が強まってるさ。いや、そりゃ母さんのせいだけでなく元々持ってる性質+小学生時代の濃い人生経験にも因ると思うけどな。

でもそれなりに希望する大学を出た。それなりの会社に入った。んで趣味も楽しんでたし、世間一般の「適齢期」(死語かもしれんが)にいいダンナ見つけて結婚した。今も仕事がまあ順調だし。
それに母さんの娘で良かったって思うのは、特に食事に関して。
栄養にはうるさい人だからさ。お陰で忙しくてもなるべく手料理作るようにしてるよ。深夜残業の時は別だけどね。我ながら頑張ってるって思うよ。

友達はそんな多い方でないけど、定期的に連絡取ってる付き合いの長い友達も何人かいるし。

けっこう幸せなんでないかと思うのだ。けっこうしっかりした女房になりつつあるんではないかと思うのだ。そういう風に育ったのだ、私は。

で。
アタシの子供になるのはそんなに否定すべきことなのかしら。
「存在さえすべきでない」なんて、そんなのアタシが決める権利あんのかしら。


つっこんで考えてくとすげえ深い問題なんで、これまでにするけどな。


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