ヒロの夢日記

2020年09月20日(日) 自転車と妖怪

今朝も障害のある息子を中学まで自転車で送る。途中私と同じ境遇のAさんと合流した。Aさんと私はスピードを競う。田んぼ道で自転車に乗りながら頭をブルブル振っている妖怪茄子頭に遭遇した。茄子頭に出会った人間は彼の事を尾行しなければいけない決まりなので私は茄子頭に気付かれないように後をつけた。Aさんは居なくなっていた。多分茄子頭に気がつかなかったのだろう。



2020年09月10日(木) 伊藤くんの持病

中学の文化祭の準備中、友達の伊藤くんの持病が悪化した。担任の男先生、保健の女先生、私が付き添い6駅先にあると言う名医の内科へ行くことになった。実は男先生は文化祭の準備に飽きていて外出したいだけだと私は知っている。私は女先生のことが好きだった。最寄り駅から乗車した。相変わらず伊藤くんの顔色は悪い。私は鞄からレジ袋を取り出して言う。「気持ち悪くなったらこれに吐いて良いからね」すると伊藤くんは前屈みになってゲロゲロとおう吐した。そうこうする内に目的の駅に着いた。スマホで調べると病院まではかなり歩くらしい。途中、コンビニに立ち寄ったりしている内に男先生とはぐれてしまったが、メールして無事合流出来た。

病院に到着した。そこは神社の階段のような急勾配な階段を登りきった場所にあり、高台には様々な小児科医が軒を並べている風変わりな景色だった。私の記憶が甦る。ここは確か私が幼児のころ頻繁に連れてこられた所だ。中庭の植え込みにカネゴンの石像が立っている。(あぁ...子供たちを安心させようと誰かが設置したのだろうな)と思った。小道を進むと小児耳鼻科、小児外科、小児歯科等が軒を並べており、それぞれの建物にも子供が喜びそうなレリーフが施されている。伊藤くんのかかりつけ医の建物を見付けた。それはまるでキュビズムの画家が描いたような風変わりなデザインで一見すると何処に入り口があるのか分からない。伊藤くんは小声で言う。「この建物の入り口はある場所に立って決まった高さから見ないと発見できないよ」しかし伊藤くんは"ある場所"を忘れてしまっていたので私達は各々ウロウロしてある場所とやらを見付けようとした。10分程して私は入り口を発見した。伊藤くんは益々具合が悪くなっている。一行は早速中に入った。かかりつけ医は、白髪の老人で奇抜な服装をしている。伊藤くんの診察中、時間を持て余した私達はキッズルームの大型テレビを観たり玩具で遊んだりしていた。女先生が私に話し掛けた。「こないだね、ネット通販でお高い肉を注文したのだけど届いてみたら酷い物だったのよ。店の評価は星5つだったのに!」「あの評価はアテになりませんよ。だって食べてもいない人間が不正につけているのだから」と私。2人でしばらく世間話をする。私はとても幸福だった。しかし彼女が実は男先生と婚約をしていることを知っている。



2020年08月31日(月) 営業

私は盲人のための高性能AV機器を取り扱うセールスマンだ。盲人のお宅を訪ねてはカタログを読み聞かせて商品を薦める。ある日、お得意さんの一人を映画スターの自宅へ案内した。女優さんは自慢気にオスカー像を取り出して盲人に握らせた。盲人はつまらなそうな顔をしている。私はオスカー像の底面に彫られている点字を触らせた。盲人は顔をほころばせてありがとうありがとうと言った。



2020年08月29日(土) ギターとベース

とある音楽係専門学校の文化祭で様々なバンドがオリジナル曲を披露している。私は他校の生徒なのだが何故か自分のギターを持参していた。とても上手な演奏を聞いているうちに無性に恥ずかしくなった。私のギターの腕前は素人同然だ。何だか居たたまれなくなって帰ろうと校舎から出た。夕暮れの町、何処からともなくバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの四重奏が漏れ聞こえてきた。気分が良かった。気付くと私は四重奏のコントラバス担当になっていた。初めて聞く不思議な曲のアドリブを弾いていた。バーの店内は薄暗くとてもムーディーだった。客達はうっとりと聞き入っている。店長が「後は君達に任せたから!俺は先に帰るよ!」と一言残して帰宅してしまった。



2020年08月25日(火) 汚れた食器

昼休みになった。新入社員の私は先輩社員二人と社長との四人で外食へ出た。先輩の運転する車は近頃開店したと言う和食屋さんに着いた。店内はやけに湿度が高くもうもうと湯気が立ちこめていた。先に進むとビュッフェ方式なのが分かる。チラチラと調理師達の姿が見える。湯気の中でダラダラと汗を流していた。私は沢山のお惣菜の中から大根と何か良く分からない野菜を煮込んだ物を取り分けた。ふと気付いた。取り分け用の小皿やスプーンが、洗っていないのではと思えるほど汚れている。一気に食欲が失せた。先輩は社長に謝っている。「こんな小汚ない店へお連れしてしまい申し訳ありません」


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