タダの日記<お父さんの日常生活>
タダ



 朝ぁぁ

いつもの一段飛びのお父さん、この二三日見かけないね。無理して転んだ?

ワファァァァ、電車を三駅も寝過ごした。モシモシ・・俺・・・田町のカッパ。

新橋の交差点に何故か片方の革靴が・・・?写真を撮ろうかと思ったらメモリーがイッパイ。

寝ぼけ眼でスタバへ。クーポン又くれた。こんなにあってどうすんの。クリスマスブレンドの粉とクリスマス紙コップをセットで売っていた。ほしいな・・明日買おうっと。


2004年12月14日(火)



 晩酌

三日間連チャンで飲みに行くことになるから、金曜日は家にいて今晩花子で飲まない?
と言うことでおばちゃんのところで飲む。
お父さんは手酌でぬる燗をチビチビ
かちゃんは焼酎の水割りをグビグビ
かあちゃん「ゆり根を食べようか?」
お父さん「ゆり根は花の根でしょ?嫌いだ。食べ物じゃない」
お父さん、カウンターに置かれた植木鉢を指さして「この花の根っこを食べる気になる?」
かあちゃん「それとこれとは違うでしょ」
お父さん「穴天、下さ〜い」
オバサン「は〜い、穴天一〜つ」

そろそろお開きにしましょうか。でも大きな穴子が二つほど残っていますね。
お父さん、少し声を大きくして、この穴子をどんぶりにしたら旨いでしょうね・・穴丼食いたいですねぇ〜
お店のお姉様1「お作りしましょうか?」
お父さん「ヲッフォッフォ・・出来ますかぁ?お願いします」

旨かったです、穴丼。ごちそうさまでした。今日は我が侭言い放題でゴメンチャイでした。
本当にお開きにしましょう。そう言えば半分ほど残っていた焼酎はほとんど空ですねぇ。
何?本日はかあちゃんの奢り?ヲッフォッフォ。土曜日の夜はお父ちゃんシトリで晩ご飯食べるからその代わりよ。なるほどねぇ。かあちゃん、勘定払うなりすたこらさっさ。

お父さん「ちょいと待ってよ、コートを着るからさぁ・・ヒック」
お店のお姉様2がコートを肩にかけてくれた。ヲッフォッフォ。
お店のお姉様2「お気をつけて行ってらっしゃいませ」・・とは言わなかったね。


2004年12月16日(木)



 今夜はクリスマスパーティー?

朝の山手線。真向かいに座っていたメタルフレームのメガネをかけた50代の男性。ヘアスタイルはアイビーカット。太いブルーストライプのワイシャツ。カラーとカフスは真っ白。水玉ネクタイに共布のポケットチーフ。
濃紺フラノスーツは金色ボタンのダブル。。
膝の上に新品同様のなめし革アタッシュケース。上に乗せた分厚い本にはバーバリーチェックのブックカバーが。どんな本を読んでいるのか興味津々。
お父さんの観察目線は更に下へ。
足下はアタッシュケースと同じなめし革の先のとんがった手入れの行き届いたウェスターンブーツ。人の足を踏むには便利だケンド、踏まれたときには泣いちゃいそう。
更に更に短い足の横には細く畳まれた同じくバーバリーチェックの傘が!確か本日の降水確率ゼロパーセント。
電車は池袋にまもなく到着。
男性、アタッシュケースを開いて本を納める。ついでに同じチェック柄のハンカチを取り出す。それをアタッシュケースの持ち手に巻いてラッシュアワーの人混みに消えていった。
40年前のみゆき族そのまんま。平凡パンチに載っていたヴァンの広告写真、そのまんま。読んでる本とアタッシュケースの中身を見られなかったのが何とも残念。


2004年12月17日(金)



 一人で晩酌も良いモンだ

夕方一人で花小オバサンちで晩酌。
うへぇ混んでるなぁ。そして見慣れないおばあちゃんと若いお姉さんがカウンターの奥に。穴子どんぶりのお姉様に、ぬる燗一本におでんを適当に盛り合わせてくださいな。
「お待ちどおさま。おでんです」大きなお皿におでんがイッパイ
「うへぇ多いね!、今晩は一人なんだけど・・・」
お姉様「ウッソ!お一人!ウッソ!てっきりあとから見えるのかと思いました。ウッソ!お一人ですかぁ!」
「はい、ごらんの通り一人です。でも大丈夫です。折角だからいただきますよ」

食った喰った、飲んだ呑んだ。腹ごなしと酔い覚ましに近所の百円ショップで園芸用品とその他いらぬ物を買い込む。ついでに下の西友で5百円の時計を三個買った。黒の文字盤でシンプルなデザイン。5百円とは思えない。家に帰ってベルトを代えれば1万円にはそこそこ見えるな。

ご帰還。うへぇサブ。こたつに潜り込んで時計のベルト交換。小腹が空いた。剛の夕食にスパゲッチーがテーブルに乗っている。あいつ、確か夕食用にと小遣い貰っていたよなぁ。だからこれを食べても良いよな。少し貰ってあとはそのままラップして置いておけば判らないだろう。少しいただきまぁす・・・・ウヘッ!こりゃ何だ?焼きそば?スパゲッティ?それとも乾燥うどん?剛介・・遅くなっても何か食って帰って来いよ。


2004年12月18日(土)



 四丁目交差点で

外人さんが私を見て近づいてきた。やんべぇ、道を聞かれるのかな?
流暢な日本語で「すみません、歌舞伎座はどこですか」
お父さんややほっとして「あっちの方向にマッツグ行ってシダリ側にあります」
外人さん「マッスグ行ってヒダリ側ですね?」
お父さん「そうです。日本語上手いですね・・」


2004年12月20日(月)



 柚湯

一昨日、七丁目のライオンでランチ。
レジでお金を払うと、紙袋に入った柚を頂いた。てっきり入浴剤と思っていたら本物。

かあちゃん、夕食が終わったにもかかわらず、まな板を取り出した。
「何するの?」
かあちゃん「今晩は柚湯よ」
お父さん「へ?」
かあちゃん「お父さんが言う通り袋も用意しましたよ」
お父さん「で、そのまな板は?」
かあちゃん「こうやって切ると香りが良く出るでしょ!」
まぁそうですケンド、、、オレンジの八つ切りみたいですねぇぇ。

かあちゃん「お父さん、お風呂が涌いたから入ろう?ゆ・ず・ゆ・だよ」
お父さん「へ?一緒に?いやですよぉぉ。お先にどうぞ」

それにしても長湯だな、と思っていると真っ赤な顔をしたかあちゃんが「お先にぃぃ」と上がってきた。
ではではお父さんの番。

ヲッフォッフォ良い香り!!
あれ?種が数粒沈んでるよ。
あれ?ツブツブがふわふわと湯の中に浮いてるよ。
あれ?お湯が少し濁ってるよ。
袋の中を覗いてみた。
ウッソ!柚の皮だけ!
ウッソ!オイラ生レモン酎ハイの風呂に入ってる!!!!!

2004年12月22日(水)



 イブの朝

あとは大掃除をするだけ
24日、本年度業務の最終日。
今年一年スタッフ一同頑張ったケンド、景気は良くならねぇですね。出る物と言えば愚痴ばかり・・・

朝ぁぁ・・ねぇ母ちゃんよぉぉ・・おいら休みの日は5時に起きようが6時に起きようが最高の目覚めなんだケンド、会社のある日は何時になっても布団から出にくいんだよね。これってもしかして出社拒否反応かな?昨晩も、仕事のことをふと思い出して眠れなくなっちゃってさぁ・・ふぉ〜眠い。「結構イビキかいてたよ」と母ちゃん。「いつでも引退しても良いのよ」と母ちゃん。「そうさねぇ・・ま、とりあえず、行ってくるよ」
路地毎に後ろを振り返ると母ちゃんが手を振っている。引退したらこの風景も見られネェで、今頃は背中丸めてお茶を啜ってるんだろうな。もうちょいと頑張るべぇ。

高田馬場ぁ高田馬場ぁ・・只今、山手線が人身事故で運転を見合わせています・・お急ぎの方は地下鉄の振り替え輸送をご利用下さい・・・
お父さんしばらく山手線ホームに佇む。
動きそうもないな・・地下鉄にするか・・ありゃりゃ・・地下鉄の改札口は長蛇の列。お父さんあっちへウロウロこっちへウロウロしている内に
「山手線、只今運転開始しました」場内アナウンス。
お父さん疲れたよ。でも意外なことに山手線は空いていたんで良かった。おや?いつものオバサンがいつもの席に座っている。ラッキー!遅れているけどいつもの電車だったんだ!おばさんの前にはだぁれも居ない。も一つおまけにラッキー!

ねぇ隣のお姉様・・音楽のボリューム下げてくれない?シャカシャカうるさくて安眠妨害!それに朝っぱらから香水強すぎるよ!
「上野ぉぉ上野ぉぉ」
どどどどどどど・・・サラリーマンの大波が押し寄せる。どどどどど・・座っているおいらの手がおいらの鞄と立っている女性の太ももに挟まった。やんべぇ。このままにしていればおいらは痴漢と間違われるかも知れない。「お父さん、座ったまま女性の太ももを触る!」やだぜぇこんな新聞記事。乗客の波に合わせ鞄をぐいと引き寄せ、ピンチ脱出。
お隣の香水プンプン、シャカシャカお姉様はいつの間にか居なくなり、代わり違った香りのお姉様。今晩はクリスマスイブ。そんでお姉様方お洒落なさってるのね。でもね満員電車の香水って迷惑なのよ・・・


2004年12月24日(金)
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