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■ ヤン・リーピン『孔雀』
朝からおじょーさまに「本社から依頼の新規物件の登録、終わりました? 多分それやらないと、向こうが言ってる売掛残の登録とか出来ないと思うんですけど」とか如何にも『そんな迷惑かけれないですよね!?』的なしたり顔と上から目線で言われ、軽くキレそうになる。
……だったらお前やれよ!
順調に通常業務が進んでいて、この調子なら定時上がり何とかなるかも! って思えた所だったんだが。 まあちょっと余裕ある、かな……? と思ったのが運の尽き。 am11:30位から30件の登録を始めたら1時間もかかりやがんの!
……ってまあ、フツーに考えても登録1件に付き2分だとすれば妥当な時間だが。
昼休み返上。 ……って、ここんとこ毎日だけどな……。 んで、昼一に東京本社の担当営業に仕上げたやつメルしたら。
「これだけ貰っても困ります。先日送ったデータ全部仕上げて1纏めにして送って下さい。それから解るように変更があった部分に色着けて下さい」 とかって突っ返され(と言っても電話連絡だが)。 「へ? すみません私Excel余り詳しくないんですが、どうやって色着けるんでしょう?」 「……。誰か近くの人に聞いて下さい」 と、ちょっと不機嫌。 いや、判るけどね、毎日毎日遅くまで残ってさ、間違いなく各営業所からシステムについて教えてくれっていう電話受け続けてるのはこの人で、疲れてるのは。 でもさ、自分が『やれ』って言うんなら、相手が『解らない』というならきちんとやり方も教えるべきだろう!?
兎に角そう言われたので近くにいるぶちょーに色の付け方聞いたら、 「知らん。俺も前やろうとして出来へんかったからやめたんや。XPからこれに代わって画面とか機能が変わり過ぎて判らん」 とか言われ、結局自力で探す羽目に。←そして見付けた んで、『纏めろ』っていう指示なのでおじょーさま方にメルでデータ送って。 時間がどんどん。 予定よりも1時間位遅れて来たので大慌てで台帳記入に取り掛かり。 辛うじてpm5:10、通常業務終了。 急いで退勤準備してダッシュ!
劇場に着いたのはpm5:40頃。何とか開演までにトイレ行って、パンフ買って。客席へ。
本日のお席は1階4列44番。 4列目ってすげー、とか思いつつ、44番は確かセンターブロック(と言っても真ん中に通路あるけど)の上手側通路脇位よねー、なんて考えもって座席探したら。
……アレ? 4列、なんだけど。
通路脇の座席が黒い布で覆われていて、見間違いかと思ってもう1回確認する為に数列戻り。
……気のせいじゃない……。最前列やん!
1〜3列が取っ払われて、オケピ利用のセットが組まれてる。 座席から1m程でもうセット。
……マジですか?
んで、開演したらば、目の前のセットに神様(役)が!!
……近っっ!!
ほん目の前にダンサーさん(と言っていいのかな?)がいる!! しかし、神様が登場すると、目の前のセットがせり上がり、舞台が見えなくなるんですけど……(泣)。 カラスのルーバンの登場シーンとか、マジで見えないんすけど! ただ、神様が季節を現す為に撒いていた花弁とか葉っぱとか紙吹雪とかは目の前&足元に降って来るのでそいう意味ではいい席だったけど。 終演後前までセットとか見に来た女性に、「凄いわねー、こんなに降ってたんやねー。綺麗やったでしょうねー。いい席やったんですねー」って話しかけられたが。 うん、まあ、ホント、そういう意味ではね……。
ストーリーは序・春・夏が1幕。秋・冬が2幕。 季節の移り変わりと共に孔雀(=人とも取れる)の一生を追って行く感じ。 序 現代。鳥籠に閉じ込められた小鳥たちを1人の女性が放って行くが、実は彼女も檻に捕らわれている(のかもしれない)。 春 生命の誕生。鳥たちの世界でも卵が生まれ、その中からメス孔雀のサドゥも生まれる。 夏 サドゥはオス孔雀のガヤと出会い、激しい恋に落ちる。 彼らを見ていたカラスのルーバンは、彼らに嫉妬し、サドゥを捕え檻に閉じ込めてしまう。 秋 ガヤとルーバンの戦いがあり、サドゥを自由にする為にガヤはルーバンに羽根を渡す(=死)。 しかしサドゥはルーバンに見向きもせずにただガヤを蘇らせようとするが叶わない。 冬 ガヤを失い悲しみに暮れるサドゥと神が触れ合い対話する。 そしてサドゥにも神の御使いが訪れ、天に召されていく。
ざっとこんな感じ? 舞踊(ダンスではなく、舞踊)といくつかの合奏なので勿論台詞がある訳ではなく。 それでも素晴らしく美しい空間。
ヤン・リーピンは上へ上へと伸び上って行くイメージのあるダンス(バレエ含む)ではなく、地に足の着いた、地から足を離すことのない舞踊。なので所謂ダンス、というイメージから見ると腰から下はどっしりと安定しているのでそういうダンスの好きな人には物足りないかもしれない。 日本で言えば、日本舞踊であったり、外国でも民俗音楽と共に語られるタイプ(そして無形文化遺産になってたりする)のものなので、それほど動きは大きく見えないんだが。 しかし、身体能力の高さには毎度驚かされる。 何あの角度、何あの体勢。何あの動き。 兎も角凄い、としか言いようのない。
ヤン・リーピンは3年前の『シャングリラ』で初めて観たんだけど(その時は民族舞踊を集めたガラみたいなのの中に孔雀があった)、彼女の『孔雀の精霊』が有名(そして多分何かのTVでも昔に観たことがあった)なのは友人から聞いて知っていたんだが、生で初めて観てその素晴らしさに感動。 『シャングリラ』では殆ど彼女が舞台に上がることもなかったんだけど、今回はその『孔雀の精霊』がメイン。 勿論ヤン・リーピン自身が舞台に出ずっぱり。 ホントに、凄かった。 彼女が舞台上にいるだけで空気が変わる。 手に入ったチケットが偶々最前列だったお蔭かもしれないけど、ダンサー達の空気感も変わるんだよね。 まあ、至高の『孔雀の精霊』がそこにいるから、どうしても他の『孔雀』達のレベルが落ちるのが見えるのは仕方がないことだけど。 あの上半身、特に腕から指先の動きは、人間の関節の動きを超えてるんじゃないかっていう位。 ホント、凄いものを観た! って感じ。 凄いものといえば、『時間』役の女の子。 ヤン・リーピンの姪っ子で15歳で、ヤン・リーピンの後継者と目されているということらしいけど、下手で『神様』から動きを命じられてから終幕まで(休憩中も)只ひたすら同じスピードで(サドゥが天に召されてから徐々に早まって行き、ラストではピタッと止まる)回り続けることほぼ2時間。 いや、凄いわ。 季節季節に依っては回るスピードはそのままに形を変えたりはしてたけど。
さて、座席が座席(最前列上手端から3〜4席が使用不可区域でその隣の隣)だったので。 オープニングが始まって直ぐ、時間の女の子が下手幕袖に待機してたり、スタッフが『序』で女性が逃がした鳥を受け取ったり、孔雀の群舞の為のダンサー達がオケピに設けられたセットの影に待機準備したりしているのも丸見え(笑)。 そして各セットがすげーぐらぐらしてるのとか。 神様の乗った岩のセットが高くせり上がるんだけど、神様が動く度にぐらぐらしてたり、勿論舞台上のセット(岩山のセットとか、その他諸々)も人が上に乗ってい動く度にぐらぐらしたり、孔雀が沢山出て来るシーンでは、ダンサーさんが、足探りで岩山の足掛かりを捜しているのとか。←そしてそのセットもぐらぐら揺れている 色々見れて、別な意味でもドキドキした。 いや、あのセットのぐらつきはマジ見てる方が怖いよ;; 特に神様の乗るセットは私の目の前! 怖過ぎ。 そして、時間の女の子もだけど、神様、無表情なんだよ;; 能とかと同じで多分顔の角度や動きで感情とか表現してるんだろうし、そう見えるんだけど、無表情過ぎて、怖い;; でも目の前にいるのに怖いからって観ない訳にもいかないというか、失礼な気がするというかだし。 いや、神様だから、そういう意味では無表情正解なんだけど! っつか、多分ダンサーさん、皆殆ど無表情に近かったような……。 でもそれでも感情とかがちゃんと見えるんだから、其れも凄いことなんだよね。 ……ってまあ、最前列だからこそ見えたものなんだろうけどね。
珍しく、休憩時間とカテコは写真撮影オッケーとかで、写メ活用した。 休憩時間は舞台下手では時間が回り続け、上手では神様がずーっと何かしらの振り付けを踊っていたので、トイレに立つつもりもなかった私は、自席に座ったまま写真を撮りに来る人達の群れに(そしてその人達は神様の真正面に私が座ったままなので、その場所は空けたまま)埋もれることに。 うん、御免。多分皆私の座ってる席の前からとか、あわよくば席に座って写真撮りたかったよね?←マジでそれ程神様真正面だった でも、連日の残業疲れで、動く根性なかったのよ、私。 だって写真撮影オッケーとかじゃなかったら、休憩時間寝るつもりだったんだもん。其れ位疲れてたんだよ。結局照明は煌々と降りて来てるし、目の前にはダンサーさんがいて動いてるし、寝たら失礼だよね、とか思うし、人だかりも出来て寝れんかったけど。 カテコの写真撮るのとかはほぼ横から角度で逆光だったのさえ気にしなければ何も邪魔なものがなく良かった。
終演後帰路に就き、帰宅はpm10:00前。 仕事終わりで舞台1本観て帰ったにも拘らず今週1週間で1番早い帰宅だった。
……何かが間違ってる。
☆ 今日までかかって読んだ本 ☆ 角川書店 角川ホラー文庫 椙本孝思『露壜村事件』
2014年06月07日(土)
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