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■ 『オペラ座の怪人』ケン・ヒル版
ということで、ミュージカル『オペラ座〜』全3作制覇。 アンドリュー・ロイド=ウェバー版『オペラ座〜』、コピット版『ファントム』、そして今日のケン・ヒル版『オペラ座〜』。 勿論『オペラ座〜』なので、遠征してでも観るともさ。 はい。上京して参りました。折角の来日公演だし、ここで観とかないと後がないかもしれないし(苦笑)。
半年振りの上京でございます。 時期が時期なので帰省ラッシュだ何だに巻き込まれたくもなかったし、1月前に新幹線のチケットは往復で準備。 am8:00新大阪発am10:33東京着で東京へ向かう。 途中米原辺りでは大雪の為徐行運転するので到着が15分程遅れる見込み、とか乗る新幹線が来る前から言われていて、勿論新幹線が出たらその辺りでがっつり徐行。もしかしたら外は吹雪いてたかも。 窓の外はマジで大雪。 そして検札が来てから1時間、爆睡。 ええ、睡眠時間4時間だったもので。 起きたら丁度媛さま礼拝タイム。 すっこーんと米原辺りの雪が嘘のようにすっかり晴れ渡った空。そしてすっきりとお姿を現して下さった媛さま。 いやー、ご尊顔から裳裾までお隠れになることもなく拝謁したのは何年振りだろう……? 一瞬『おおー』っと目を奪われて慌ててケータイとデジカメのシャッターを押したわ。
新横浜に着く頃には遅れが3分。 頑張ったらしい、運転手(苦笑)。 そのまま東京に着いたので東京駅でトイレだけ済ませて山手線で有楽町駅。これも半年振り(通っていたのは有楽町の次の新橋)。 駅出た所で たじさん と無事に逢い、東京国際フォーラムへ。公演のあるCホールの側のパン屋の神戸屋レストランでお昼食べて、pm12:15頃席を立ち劇場へ。 思ったよりも小ぢんまりとした劇場客席の奥行きは余りなく、でも3階席まであるという。座席は割とゆったりしてた。舞台は割と奥行きもあったのでそれ程狭い感じはしなかった。
本日のお席は1階16列33番。 上手サイドの通路脇3〜4席目。 観難いこともなく、初見で観るには程よい距離(センターなら尚良し、だが)。 しかし来日上演なので仕方がないことだし、字幕なしで観れる訳ないんだが、左右にある字幕読んで、舞台観て、ちょっと忙しかったわ。
ま、ぶっちゃけ、アンドリュー・ロイド=ウェバー版を(四季で)1番に観てなかったら、ここまで『オペラ座〜』に嵌まらなかっただろうとは思うけど、又来日なり日本人公演があるなら観るかも。 しかし、演出家によってここまで変わるもんなんだね、と3作観て思ったわ。 いや、それは勿論コピット版『ファントム』観た時にも思ったんだけど。 んー、全体的な印象からいえばアンドリュー・ロイド=ウェバー版とケン・ヒル版は恋愛に重点置いてある辺りが似てるっちゃあ似てるか。 んが。ラウル、お貴族様設定じゃない(原作は勿論子爵だそうだが←プログラム解説より)のですんげー俗っぽい(遠い目)。 スマートじゃない(いや勿論体型も何かがっしりタイプ=オペラ歌手さんですか? なんだか全体的雰囲気も)。
ええと、大まかなストーリー展開はアンドリュー・ロイド=ウェバー版と同じ。
1幕 幽霊(オペラ・ゴースト)=ファントムの噂話を団員達がしている所に新支配人リシャードが息子のラウルを連れてやって来る。 当然リシャードは古参のマダム・ギリーの告げるファントムのことなど歯牙にもかけない。 既にラウルとクリスティーヌは恋人同士で、プリマ・ドンナのカルロッタの代役にクリスティーヌを推していたり。 オペラ『ファウスト』の本番ではメフィストフェレス役の俳優が事故死し、リシャードはその(ファントム)騒動にクリスティーヌが関わっていると判断し、クリスティーヌを解雇。 楽屋で怪しげな男(エンジェル・オブ・ミュージック=ファントム)と話していたクリスティーヌの声を聴いていたラウルは庇いもしない。 傷心のクリスティーヌは父親(ハープ奏者)の墓で『これからどうしたらいいんだろう』と思い悩み、他の人間との会話の中で『クリスティーヌは騙されているんだ』と思い込んだラウルが墓場へやって来る。 そこでエンジェル・オブ・ミュージックのことを聞き、信じないラウルにクリスティーヌは隠れているようにと言ってエンジェル・オブ・ミュージックを呼び出す。 あれこれあって去っていくクリスティーヌ、残されたラウルには魔の手が。 首を絞められ殺されかけている所へ墓守がやって来て難を逃れたラウルは、ファントムが幻でも何でもなく肉体を持った人であることを知る。 『ファウスト』の再演の時、何者かに脅されているらしいカルロッタが『歌えない』と言い、マルガレーテ役にクリスティーヌを立てろというファントムの要求に半ば屈したように舞台にはカルロッタが立ち、幕の裏でクリスティーヌが歌うという妥協案が採用される。 所がその舞台でも事件が! 『シャンデリアが落ちるぞ』というファントムの声に客席上のシャンデリアを気にした瞬間、落ちたのは舞台上のシャンデリア。それもカルロッタの上に。 恐怖に慄くクリスティーヌはエンジェル・オブ・ミュージックと名乗る男のこと(それまでは夢だと思っている)を徐々に思い出し屋上へラウルを呼び出し、全てを話す。その背後にはファントムの影が!
2幕 今度はマルガレーテ役として舞台に立ったクリスティーヌが舞台上から連れ去られてしまう。 地下へと連れ去られたクリスティーヌを捜索する人々。 そこへやって来たのは謎のペルシア人。彼はファントムのことを良く知っていると言う。彼の指示に従って迷路のようになっている劇場内を探し回る人々。 様々な仕掛けと罠。 その混乱とは無縁のようにクリスティーヌとの結婚式を挙げようとするファントム。 そして誓いを立てる間際に礼拝堂へと辿り着いた一行(リシャード、ラウル、マダム・ギリー、ペルシア人他)。 ペルシア人は実はファントムの兄弟で、ペルシアでの騒動の後姿を晦ました彼を15年探し続けていたという。 ファントムはクリスティーヌを盾に取り、死して愛を遂げようと告げつつ、クリスティーヌを逃がし、クリスティーヌへの愛ゆえに1人死んでいくことを選択、短剣を自分の胸に突き立てる。
と、まあこんなストーリーな訳だが。 兎も角ホラーチックなものを覚悟していた私としては意外とほっとした展開だった訳で。いちお、ラブ・ストーリー(悲恋もの)なんだが。 ぶっ飛んだのは、んー、コメディチックなんだね。 ブラックもあったけど、ジョークが飛び交う世界。いや又、俳優さんが巧いんだけどね、ジョークの為の身振りとか手振りとか。 はっきり言ってロマンティックさとは無縁といっていい程のストーリー展開だったわ。 いやでもこれはこれで面白かったよ、勿論。 アンドリュー・ロイド=ウェバー版のロマンティックなイメージ持って行ったら多分ぎったぎたにされるね。 考えずに観るのが正解。 アンドリュー・ロイド=ウェバー版よりもファントムの出番は少ないかも。2幕でクリスティーヌを攫って行くまでほぼ『声はすれども姿は見えず』。
1幕なんて登場人物達のジョークの印象しかない位で;; 墓場のシーンではラウル殺そうとするのに墓の後ろから手を伸ばすけど、『届かない』ってなって、石を投げ落とし、ラウルが墓の後ろを覗いた隙を狙う、とか;; ファントムもだけど、全体的に登場人物が全員地に足が付いてるのは良いんだが、俗っぽい感じ。 2幕ではリシャードとマダム・ギリーがいい雰囲気になるんだが、リシャードの「友達には何て呼ばれているんだね?」って聞かれたマダム・ギリーは「友達はいません」って答えるし。シーン変わったら「アメリア」「エミール」って呼び合い。
……誰やねん、それ!? ……っつか、もうファーストネームで呼び合ってんかいっ!? それよりマダムってアメリアさんなんだー。
みたいな? 罠にかかってもう駄目だ、皆死んでしまう、って時に「結婚して欲しい」「それには色々と問題が」「妻を亡くして私はずっとやもめだよ」とか?
……あのー、いや、緊迫したシーンなんだけど。だからこそそんな会話が生まれるのかもだけど;; 2幕途中で左胸に矢を射られてしまうレミイ(リシャードの執事? 秘書?)がラスト他の人達と現れたと思ったら、「何故生きている!?」と言われて「実は心臓が右にある」とか。 関西人の私からしてみると突っ込み処満載の終始こんな調子。 流石にファントムが自ら死を選ぶシーンでは「あああー」って気持ちになったが、感動して泣くとかいうレベルでもなかったかな? おまけにファントムが死んで歌が始まったらラストの歌詞は『これにておしまい』だし(遠い目)。
屋上のシーンでは、舞台中央にでかい彫像が建っていたので『多分あの後ろにファントムいるよねー』って出て来るの楽しみにしてたら、クリスティーヌとラウルのラブラブ会話の字幕読むのに必死になって舞台に目を戻したら、既にファントム其処にいたという;; 出て来る瞬間を見逃したのが何かとっても切なかったわ(泣)。
一部俳優さんについても書いておくか。 ファントムのピーター・ストレイカーは流石に20年来ファントムを演ってらっしゃるということでなかなかの貫録。 『怪人らしく』されているので聞きようによっては苦しげなんだが、素敵な声だった。 クリスティーヌのアンナ・ホーキンスは凄く綺麗なソプラノで、可愛い感じ。 実はマダム・ギリーのヘレン・モールダーが意外に音域の広い方だったようで数か所結構な高音だったのにびっくり。 何よりも素晴らしい低音だったのが謎のペルシア人のクリス・グリーン。余りにも素晴らしく素敵な低音に『うわー、うわー』っとドキドキしちゃったよ(苦笑)。 後でプログラム読んで判ったんだが、オールド・デュトロノミーとかジャン・バルジャンとか演ってらしたようで、そりゃあ低音が素敵な筈よね、と納得。
さて、終演後はマイミクの詠み人知ってるさんと待ち合わせ、3人でお茶をしに。 そしてpm6:00前、たじさんとお別れして、2人で晩飯食いに。 韓国料理を食う。結構美味かった。 pm7:45頃席を立ち、トイレ済ませて東京駅へ。 pm8:30の新幹線のチケットを取っていたのでそれに乗り帰阪。 地元沿線は終電の1本前の電車に乗れ、帰宅したのはam0:10頃。
2013年12月29日(日)
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