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■ 某得意先に
行って来た係長が、担当者の名刺を課長に差し出しながら 「何か変わった読み方するんですよ。何だったかなぁ? 『サイ』じゃないんです」 名刺を見ながら課長も営業Iも首を傾げる。 「ああ、そうや! 『イツキ』です」 「はぁ!? これをどうやったら!? ありえへんやろ。これで『イツキ』って読むかぁ?」 課長は嫁にそれを見せつつ言う。 「漢字の意味がない」 とは営業I。
某得意先の名前と『サイ』と読まない名前で瑞樹はぴんと来た。 ちょっと前、電話がかかって来た時には「『イツキ』です」と名乗られて、『五木』かなぁ? と思ってたけど自信がなかったから課長の伝言ノートには平仮名で『いつき様からTELあり』と書いてて。 その後暫くしてその人からFAXが入り、「おおおおー」と心の中で声を上げたんだが。
『斎宮』と書いて『いつき』と読む。
にしても。ウチの人間ってホント雑学的知識なさ過ぎやろ(溜息)。思わず 「普通に読めますよ、漢字は『さいぐう』って、……斎藤さんの斎に宮って書くんでしょう?」 などと口を挟んでしまった瑞樹。 「難しい方の『斎』やで」 聞き返して来たのは課長。
……いや、瑞樹は端からその漢字しか頭に入れてないから(苦笑)。
「『いつき』って読みますよ」 「読むんやって」 とは課長嫁。 「神社関係の家系ちゃいます? 賀茂か、伊勢か」 などと続けてしまったが、余計なことだったよね。聞いちゃあいねぇ。 その後説明を続けても無駄な労力なのでそれ以上語るのは止めたけど。 にしてもさー、このレベルの雑学くらい頭に入れておけば、今度課長その人と初めて会うんだから、会話の取っ掛かりにもなると思うんだけどね。何でそんなに興味持たないのか瑞樹には判らない(溜息)。
ま、後になって考えたら、伊勢神宮は『斎宮(さいぐう)』だけど賀茂社は『斎院(さいいん)』と区別されているのでちょっと間違いだったけどね。 皇室の未婚の皇女が昔伊勢の神様に仕えたのが『斎宮』、賀茂の神様に仕えたのが『斎院』。 因みに『斎宮』と書いて『いつきのみや』とも読み、PCで『いつき』と打てば『斎』と出て来る。
で、多分この名字の場合は読みの『いつきのみや』が短くなって『いつき』になったんじゃないかと思う訳だが。 なのでこの名前のご自身がそういう家系なのかどうかは判らないけれど、名前から考えれば、昔先祖が皇室から斎宮に選ばれた皇女がそのお役を終えて、降嫁されたから名字に『斎宮』を頂いたか、或いは昔先祖が斎宮に仕えた身分の人でその功績とかで『斎宮』の名字を下賜されたか。で『さいぐう』や『いつきのみや』と読むのは恐れ多いとかで読みは『いつき』に縮めた。
などという来歴を想像してしまうんだけどなー、瑞樹は。
……って、瑞樹だけか……(遠い目)。
にしても珍しい名字の人相手なんか先ず名字のことから話入っていった方が楽だと思うんだけどなー。 あー、でもありがち過ぎて、っていう考え方もあるかー。 でもちょっとした雑学的知識があれば活用方法や話の広げ方は色々あると思うのに、ホント、ウチの会社の人間って余りにも興味なさ過ぎ。 名字の読み方なんて『ありえへんやろ』で終わるんじゃなくて、『何でそう読むのか』考えてみれば随分と色々ネタが出来ると思うんだけどなー。
……ってそう思うのも瑞樹だけか……(苦笑)。
そもそも『ありえへん』訳がないんだよね、だって如何に読み方が特殊でも実際目の前にその名字がある訳だから。 ま、それは瑞樹の本名の名字にも言えることだけど。 ウチの名字だって『ありえへん』と言われてしまっても可笑しくない。でも、実際この名字は何万世帯かある訳だから『ある』訳で。 実際そう言われてしまったら『いや、でも実際私この名前だし! そう読むし!!』って反論もすると思う。
……あれ? 何か話が逸れて来た気がするぞ。 元々ウチの会社の人間、もう少し雑学頭に入れた方が良いんじゃない? っていう話をしたかった筈なんだが、気付けば名字談義に走ってしまった(苦笑)。
2011年04月15日(金)
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