三日坊主日記
瑞樹 美霧



 ミニ小説(ショートショート)

 部屋の真ん中と四つ角に何か塊の置いてある部屋。鉄くずのようなそうでないような……?
 やけに広いその部屋に私も含めて大人数が押し込められている。顔見知りの人も仲のいい人も、知らない人も。
 ここが何処か、なんて知ってる。
 押し込められた時点で、ここにいる人達は皆同じ運命を背負わされるのだから。

 この場所でどれ程の人間が、処分されたんだろう……?

 ここに押し込められた時点で、もう私達には空を、自然をそして自分を取り巻く全てのものを二度と見ることが出来なくなるのだ。
 それが何に拠るものか、知らない。
 遠くて近い過去にあったという大虐殺の時のようなガスに拠るものなのか、細菌に拠るものなのか、それとも最新の、何かか。
 けれども、ここへ押し込められた人間には万に一つも逃れる術がない、瞬間。
 私達が完全に押し込められ、この部屋が密閉されたのを確認して、高い窓からこちらを見下ろす誰かが、他の誰かに合図を送る。
 そして訪れる、静寂。
 皆少しでも長く、その瞬間から逃れようと、足掻く。部屋にあるその存在の意味すら判らない塊に登ろうとする、その陰に隠れようとする。
 そんなことをしても無駄なのだ。
 私のほんの数メートル先で倒れた男の人が、あっという間に形を崩し、その存在が掻き消される。

 吸血鬼が灰になるって、こんなことをいうのかな……?

 何かが目に沁みる。玉葱を切ってる時みたい? 煙に巻かれてる時みたい? 自然と溢れてくる涙。

 あー、目、何か痛いと言うか、沁みるよなぁ……。

 体に力が入らなくなって、床に這い蹲って。
 でも、痛い訳じゃないから、まあ、幸せかな? 激痛に襲われて苦しんで、なんて、嫌だと思ってたし。
 視界が暗くなって。

 ……ああ、私、死ぬんだ……。

 でも、後悔もないって、それも幸せだよね。

 次の瞬間訪れた、――開放感。
 何かに戒められた所から抜け出した感じ。

 ……あ、死んだな……。

 で、今私、魂だけになっちゃってるんだよ、これ。
 開けない視界に少し不安になる。でも、私、何処かに向かってる。
 そして突然開けた視界に写った……。

 ここ何!? 何処よ!? 普通死んだら三途の川とか渡ったりするんじゃないの!?

 ……どう見ても、博物館とか美術館……?

 学芸員のお兄さん(に見えるけど、この人何者!?)がニコニコ笑顔で歩み寄って来る。
「いらっしゃい」
「あの! ここ、何ですか!? 私、死んだと思ってたんだけど」
「ええ。そうですよ。ここは一般的に『死後の世界』って言われる場所です」

 ……どう見ても、ミュージアムだって!!

「ミュージアムですからね」
 お兄さんはニコニコ笑顔のままで、……なんてコトをっっ!
「あなた方が、今まで見て来た世界や見たかった世界、行った場所や行きたかった場所が自由に見られるんですよ」

 ……こんなのが、『死後の世界』? ってことは、このお兄さんは、何なの!? 人間じゃないの? 実は天使とか悪魔とか、冥府の管理人(?)とか……っっ!

「私は、あくまでもこの世界の案内人です。そりゃあ、お国柄、宗教柄、色んな名前で呼ばれますけれどね。
 あなたは時が来るまでここで、好きなことをしたり、見たりしていられるんです」
「え、だってミュージアムって、普通『見る』ことしか出来ないじゃない」
「何をおっしゃっているんですか。ここもここにいる人達ももう普通じゃないでしょう?」
「……もしかして、行けたりする訳?」
 私の恐々な質問にお兄さんはニコニコ笑顔を更にニコニコ笑顔にして。
「試してご覧になられたら?」
 
 何か、ビミョー。胡散臭い訳じゃないけど、……何か、ビミョー。

 取り敢えず、近くにあったエジプトのピラミッドに近付いてみた、……ら!

 嘘っっ! 私空中に浮かんでるよっっ!!
 いや、ちょっと待て。これはこれで楽しいぞ。所謂幽体離脱状態……って、違うって、私は既に幽体だって!
 楽しくって私は時間を忘れてミュージアムの中の色々な空間へと移動していた。
 時には旧い友人に逢い、時には懐かしい町へ。


 そして不意に、何かに引き摺られた。
 驚いて慌ててミュージアムと空間を繋ぐ辺りに視線を向けるとニコニコ笑顔のお兄さんが小さく手を振りながら遠ざかっていき、暗転。

 ……え、ちょっ、何っっ?


「……ン、ぎゃぁぁぁぁぁぁっ!」
 私は声を限りに叫んでいた。
 暖かい何かに包まれ、ゆらゆらと体を揺らされる。
 自分が出している叫び声の合間から、何か雑音が聞こえる。
 優しく私を包むぬくもり、優しい匂い。安らぎを覚えた私は眠りに付く。
 耳に届くのは、聞いたことがあるような、ないような、懐かしいメロディー。


 ……これは、私、生まれ変わったとか、いう!?
 私に与えられた新しい人生が、どうやら始まったみたい。

**************************

 あー、「いきなり何やねんっ!」と思われる方もいるでしょうが、ちょっとミニ小説(ショートショート)書いてみた。

 何でいきなり『ミニ小説』
 かって言うのは、まあ、気まぐれというか、何というか
 あー、でも『ミニ小説』っていうほどのもんでもないけど
 ネタ元は、今朝見た(というか覚えてた)私の夢。それを小説風に脚色してみた。
 だから多分、私の書く妄想文章を知ってる人には意外な文体になってるかも。



     ☆ 今日読んだ本 ☆
 角川書店 ルビー文庫 岩本薫『独裁者の恋』

2008年07月15日(火)



 8月

 土曜日が5回ある。
 急に課長嫁が、
「すみません、私、子ども会の行事とかで2日と16日しか出勤出来ないんですけど、いいですか?」
 と言って来る。
 まあ、基本2日間出ればいいし、もうそろそろ娘その2も一人で仕事して貰ってもいいだろうしで、
「うん、いいよ」
 と言った。
 課長嫁が懇談だとかで遅めの昼休みを取りに外出した時、娘その2と残りの日程を決める。
「何処出る? まあ、30日は末締めもあるし、2人出た方がいいやろうから、9日と23日、どうする?」
 って聞いたら、9日はどうしても出れないということらしく。
「んじゃ、私が9日出るわ。で、23日やけど、一人でも大丈夫? 出来る?」
 って聞いてしまう辺り、瑞樹も甘いと言うか。『1人でやってね』って言えばいいのにねぇ(溜息)。
 とか思いつつ(苦笑)。
 案の定、
「受注の方は大分出来るようになってきてますし、朝の仕事もやり方は判ってるんですけど、それを両方やるとなったら、多分凄い時間かかると思います」
 と言われる(苦笑)。
 予測通りだよ;;
 又、23日の土曜日の週なんか、水・木、休み取ろうにもモロ20日締めだし。ホントは瑞樹には締めは関係ない筈なんだけど、休むなんて言ったら何処から報復が来るか判んねぇし。
 この上ほぼ『出来ない』と言っている娘その2をそのまま1人で仕事させた日にゃあ、報復の槍玉に上げられるの、瑞樹(課長嫁には絶対矛先向かないのは間違いない)なのは目に見えてるし(がっくり)。
 ほとんど投げやりな気分で結局課長嫁が出てこれない3週、出勤することにしたともさ(溜息)。

 次の5週ある月(11月だっけか?)はぜってー3週なんか出ねぇからなっっ!

 とだけは心に決めた。



     ☆ 今日読んだ本 ☆
 二見書房 シャレード文庫 椹野道流『頬にそよ風、髪に木洩れ日』

2008年07月14日(月)



 何だか

 久々にのべーっと過ごして休みだったような気が。といっても先週が休み無しだっただけだから、気のせいなんだろうけど。
 コミックスを何冊か読み、後は寝る、というのんべんだらりとした1日。
 取り敢えず起きたので、ネットから去った後、どうするかにも拠るけどさ。


 さて、昨日の日記で書き忘れたことを。
 『Riverdance』で瑞樹の左隣に座った女性の2人連れ。親子かと思ったんだけど、若い女性が年配の女性に敬語を使っていたので、お稽古事や会社なんかの付き合いなのかなぁ、といった感じ。
 席に着いた年配の女性の方が劇場入り口で貰ったチラシを見ながら、『これどう、これ』、『ベジャールもいいよ』なんて、クラシックコンサートだの、バレエだの『これ誘ったらいく?』みたく若い方に話を振ったりやなんかしていた。
 そのチラシの中に『赤毛のアン』のものがあり。
「最近よく見ますよね、『赤毛のアン』」
「ああ、50周年だとかいうことみたいよ」
「へえー、そうなんですか」
「四季でもやるみたいだしね。四季といえば、私の友達が何を思ったのか最近『オペラ座の怪人』を観に行って、怪人役の人の声が物凄くいいとかって言って今滅茶苦茶嵌ってんのよ。今までは日本のやつなんて、レベル低い、とかって馬鹿にしていたのにねぇ。何か、毎日のように観に行ってんの。梅田に住んでて、劇場が近い所為もあるのかもしれないけど」
「へえー。そうなんですか」

 ……そうなんです。凄いんです。
 思わず口を挟みそうに……(苦笑)。
 やっぱ、高井さんのファントムのことかなぁ? いや、佐野さんは佐野さんでいいんだけど。
 つい、『赤毛のアン』(今度京都劇場に来る。この19日に会員先行チケット予約がある)のことも含め、ご説明差し上げようかとか思ってしまったよ(爆)。
 ああいう人には是非1度観に行って貰いたいよねぇ。




     ☆ 今日読んだ本 ☆
 白泉社 シルキーコミックス 野間美由紀『ジュエリーBOXデイズ 4』
 宙出版 ワイド版 高橋葉介『海から来たドール』
 新書館 ウイングスコミックス 那州雪絵『魔法使いの娘 6』

2008年07月13日(日)



 『Riverdance 2008』

 結局まん○らけ→フェスティバルホールコースを選択。
 pm3:29の電車に乗って梅田に出る。
 そしてまずはまん○らけ。確実に売れるだろう1冊と多分売れるだろう1冊と、ま、売れないでしょうな30冊を持って行き、結局売れたのは『確実に売れる』1冊のみ(苦笑)。
 が、まん○らけは売れなかった本の処分も請け負ってくれるので、持って行ったら後は楽なのがいい。案外売れなさそうなものでも売れることもあるし。
 そしてフェスに向かう道すがら(地下街)水を買い。

 ……しかしフェス、こんなに古くて汚かったか?

 まあ、私が最後にフェスに行ったのは十数年前の小田(和正)さんのコンサートなので、当然その間汚れもするだろうが。
 だからこその改装・改築なんだと言われてしまえば、成程納得。
 開場10分くらい前に着き、いやぁ、フェスって、入り口シャッター下りてたのねぇ(苦笑)。
 今日の座席は1階FF列(BOX席の後ろ3列目だっけか?)R1。ど真ん中(R=ライトサイド、L=レフトサイド。ど真ん中から外へ向けて1番から座席が並んでいる)である。
 が! 何か知らんけど、2列前、レフトサイド、ど真ん中から20席くらい空席になってやんの;;
 音は、やっぱ良いフェス。改築しても音響はこのライン以上を保って欲しいよねー。

 さて、『Riverdance 2008』。

 ……いや、もう、ホントに凄い。

 としか言い様がない。
 素晴らしいショウだった。余りの迫力と凄さに気圧されて、声が出ない。

 タップダンスを中心にバレエやらアイリッシュダンスやら、フラメンコやらを組み合わせて、挙句、楽器のソロシーン、アカペラのシーン、当然歌手のソロシーンも……。本当にエンターテイメントって感じ。
 っつか、あの足何!? 足を一振りしかしてないのに音が4つも5つも鳴るって、何? 人間ぢゃないよ、あの動き……とか思うけど、人間がやってんだよね。
 男性も女性も凄いバネで跳躍するし、群舞なんて一糸乱れず、って言葉がそのまんま当て嵌まるくらい。

 うわあ、もっと早くから観とけばよかったよぅ。観たい観たいと思って見逃してた挙句舞台断ちしていた所為で、ギリ最後の日本公演に間に合ったって感じだけど、これは、観れるものならまた観たい!
 ダンスもそうだけど、音楽も滅茶苦茶いいんだよ! CD買おうかと思った……、いや、DVDも欲しかった位。
 余裕が余りないので最小限にしかお金を入れてなかったから、買わずに済ませたけど、これ、余計にお金財布に入れてたら、凄いことになってたかも;;
 これは、ちょっと、姪っ子にも観せたかったかも。
 ファイナルなんかも各シーンを短くアレンジしたもので、それだけでも迫力あったし。
 いや、ホントにこれは、一見の価値あり。S席¥11,000−、安い。

 幕が下りて、『本日の公演は終了致しました』って放送が流れて観客がぞろぞろ席を立ち開場を後にし始める頃には舞台上幕裏で(多分出演者達の)大歓声が沸き上がる。
 とにかく、本当に、凄い&素晴らしいショウだった。


 ……しかし、自分の語彙の少なさにちょっと呆れる……;;

 さて、困ったチャンなのは、観客。私の真後ろに座ったオバサンは席に座った途端、ばりっとなんかの袋を開けて、おかきだか何だかをぼりぼり食い始める(匂いはポップコーン的)。
 をいっ、劇場内は飲食禁止やっちゅうねんっ(怒)。 開演ぎりぎりまで食ってやがった。おまけに休憩時間(15分あった)にもぼりぼりぼりぼり……。
 止めろっつの。
 更には夫婦で来ていたのはいいんだけど、公演中にぼそぼそぼそぼそ何か話をしてやがる。
 2部に入ったら突然2列前の(R8番くらい?)席に座ったお姉ちゃんがいきなりぱかってケータイ開けやがるし! 公演中はケータイの電源落としとけっっ(怒)。 その挙句に席を立ち、開場から出て行きその後帰って来なかった。
 同じく2部の1場面が終わった辺り(1部が終わったのが多分pm6:50頃。15分休憩挟んで、1場面だから2部始まってから10〜15分くらい?)で2列前の(L8番くらい)席に着いた客がいるし。遅れるにしても、それはちょっと酷いような気がするぞ。
 少々回りの観客には物申したいことはあったが、舞台は素晴らしかったので、よしとしよう。



     ☆ 今日読んだ本 ☆
 講談社 少年マガジンコミックス 佐藤友生『妖怪のお医者さん 3〜6』
 講談社 Micaoコミックス のもまりの『ギャルソンカフェで会いましょう 1』
 オークラ出版 アクアコミックス 立野真琴『ノイズ』

2008年07月12日(土)



 お、終わった……

 12日間耐久レース……ぢゃなく、無休。
 明日は取り敢えず寝るぞ―――――っっ! そしてすっきりした状態で『リバーダンス』観るんだ!!

 会社では今日の支社長の機嫌が悪かったらしく、当り散らされる。私ゃサンドバックじゃねぇっての(溜息)。
 ちょっと機嫌が悪かったら人のミスとか粗とか探して見つけてねちねちねちねち。いい加減にして欲しい。
 反論したりすると長くなるのが判ってるので「はいはい」聞き流しといたけど。
 やだなー、こんな上司。
 っておかんに言ったら、
「そうじゃない上司がどこにおんねん。腹立つことにあいつらはそれが仕事やと思ってんねんからしゃあないやろ」
 と返って来た。
 ふふふ……、おかんも色々あるらしい……(笑)。



     ☆ 今日読んだ本 ☆
 角川書店 ルビー文庫 ごとうしのぶ『プロローグ』

2008年07月11日(金)



 又しても

 朝乗った電車が、放出の手前で急ブレーキ&急停車。
 何事!? と思ったら、
「徳庵・放出間で人が線路に立ち入った模様で急停車致しました」
 って、私が乗ってる電車の前ってことかいな?
 しかし、どういうつもりかは知らないけれど、朝から迷惑やっちゅうねんっっ。
 結局北新地には8分遅れ。
 まあ、遅刻するほどの時間でもないので、今日は延着証明貰わずにそのまま会社行ったけどさ。


 あー、関係ないことだけど、この『放出』っていう地名、読める人って、どれくらいいるんだろう?
 いや、当然地元民とかこの沿線使ってる人は当然読める筈だが。
 でも最近雑学とかのクイズ番組とか流行だから、意外と読める人多いものなのかもしれない……。



     ☆ 今日読んだ本 ☆
 講談社 講談社文庫 有栖川有栖『スイス時計の謎』

2008年07月10日(木)



 頑張れ私

 後2日出勤したら、休みだっ!

 でも土曜日夕方には『リバーダンス』観に行く為に家を出るけどさ〜(笑)。
 体力気力があって気が向いたらpm3:00くらいに家を出て又まん○らけに本を売りに行く→フェスティバルホールで『リバーダンス』観るルート取るかな?
 うーん、この調子だと『法隆寺金堂展』、観に行く余裕がないかもー;; 21日までだもんねぇ、会期。どうにかして行きたいもんだけど。

2008年07月09日(水)
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