三日坊主日記
瑞樹 美霧



 劇団四季『オペラ座の怪人 リハーサル見学会』

 急遽取ったチケット。今公演14回目の観劇。そしてイベント(の為にチケット急遽取ったんだけどね)『リハーサル見学会』の日。
 『リハーサル見学会』の受付はpm3:45〜4:15。有休取ったので時間はたっぷりあり、どうせなら序でにまん○らけへ本を売りに行こうかと。今日はまあ、間違いなく売れるだろう本3冊とま、10円でも金になりゃいいか、的本が30冊ほど。それをいつもの不織布のでかい袋に詰め込み、取り敢えずpm2:00過ぎの電車に乗る。
 45分くらいで梅田に着き、まん○らけへ。
 予測通り、売れたのは『売れる』予想してた3冊だけだったさ〜(苦笑)。
 で、前々から読んでみたいと思っていたコミックスを探し――。
 あ、初めて読む作家さんの本は取り敢えず古本にする。気に入ったりして集める気になれば新刊に買い換える、が瑞樹のモットー。読むだけなら古本、集めるなら新刊。当然買い換える時には古本の方は売るけどね。古本とか古着ってどうも『前の持ち主が判らない』状態では手元に置きたくないんだよ;;
 6巻まで出ている所を取り敢えず2巻まで買ってみる。
 何故かというと、初めて読む人だから面白いかどうか判らないから。でも1巻読んだだけじゃあ基本的に『登場人物紹介』くらいのネタで終わっちゃうので、大抵複数巻出てる場合は2〜3巻まで買うようにしている訳だ。
 で、今度は正規の本屋さんに行って昨日出ている予定のコミックスと、ちょっと前から読んでみたいと思っていたノベルズ小説(時々買ってる月刊誌で載ってたら読んでたので)が文庫版になって再販してたのでそれを買い。
 時計を見たらまだ受付時間まで30分程あったので、本屋の場所を変えて、ぽけぽけ並んでる本を眺めていたら、興味を引いた文庫が1冊。それもゲットして、劇場に向かう。
 で、だ、受付開始時間ほぼぴったりぐらいに着いたらば、もう既に受付に並んでいる人がロビー一杯に並んでいた……;;
 並んで、たらたらと列に続いて受付を済ませ、貰った紙には『注意事項』と『アンケート』、更にはリハーサル見学会での座席の表示(因みにL列7番。舞台向かって左側)。そして別紙で『役者に質問があれば書いて下さい』の紙。
 質問……、何で? と思ったら、『リハーサル見学会』の後で役者さんがアンケートに答える、と言う企画があるらしく。
 何も聞きたいことが思いつかなかったし、基本的にそういうので読まれることも今までの人生上ないし、何より集計取って質問をスタッフの方で作るんだろうなぁ、と思ってたので、書かずに済ませようか、と。 しかしまあ、『取り敢えず、何か書いとく?』くらいの気持ちで

『思い入れのある作品・役はなんですか? 又、その役に選ばれた時はどう思いましたか? ありきたりな質問ですみません』

 とだけ書いて、回収箱を持ったスタッフの人に渡しておいた。
 そして案内があってリハーサル中の劇場へ入る。
 お出迎えは『ドン・ファンの勝利』ののっけの部分。その中バラバラと観客が振り当てられた席に着いていく。着席が済む頃には『ドン・ファンの勝利の稽古』のシーン。マイク通さず軽く歌いながら場当たりと流し。そしてマイク入れたリハーサル。役者さん達が気になる所を互いにチェック、立ち位置の確認や、捌けの確認。
「じゃ、次、『マスカレード』行きまーす」
 の声と共に緞帳が下りて、セット準備に入った所で客席の前に出て来たのは林(和男)さんと北澤(裕輔)さん。
 「準備の間私達がお相手します」なんて(笑)。
 話し慣れていないのか、一生懸命場を繋ごうとしてて、楽しかった。途中で『準備まだ〜?』なんて言ったりして(爆)。
 で、舞台の準備が終わって『マスカレード』の場当たり。
 それが終わってからは又緞帳が下りてきて現われたのは林さん。
「これから皆さんに書いて頂いたアンケートにお答えします。お答えさせて頂くキャストは」
 両サイドの客席扉から高井さんを初めとして5人。
 高井(ファントム)さん、北澤さん、諸(カルロッタ)さん、西田(メグ)さん、そしてもう一人男性がいたんだけど、アンサンブルの人。ごめんなさい、名前聞いた筈なんだけど、高井さん出て来た途端に感激してしまって忘れちゃったよ;;
 で、質問は、なんと、回収ボックスの中から役者さんが1枚ずつ引いていって、書かれてある質問に答える形式。
 高井さんから始まって北澤さん、諸さん……と続いて2巡目。高井さんが引いた質問の紙、……瑞樹が書いたヤツだよ〜〜〜〜〜〜〜〜っっ(慌)。名前まで呼んでもらって、ただ、瑞樹のルビの振り方が悪かったのか、『○○ろい』(私のニックネームやHNはここから)という瑞樹の名前を『○○すい』さん、って呼ばれたけど(泣)。
 もう読んでもらってる間から心臓ばくばく言ってるし、その答えを話していらっしゃる間も、その後ももう軽いパニック状態。
 その後どんな質問があったとか、質問に対する答えが面白くって笑ったりしてた筈なんだけど、もう、余り覚えてないよ;;
 質問タイムが終わって、舞台準備の為全員劇場から出たのはpm5:00。
 正式な開場時間まで1時間ほどあったのでちょっと駅の方に引き返して、1人ぶらりと茶店へ。ケーキセットを頂き、コーヒーを飲みながら友人とケータイメルしつつ持参していた友人から借りた有栖川有栖の短編集の中の1篇を読んだ所でpm5:45。次の1篇読むには時間が足りなかったので先へ進むのは止めにして、取り敢えず10分ほどコーヒー啜りながらぽけらっとして、劇場へ戻る。
 随分と新しい役者さんなんかが参加して来ているので、1年振りにプログラムを買って、トイレに行き、座席へ。今日の座席は急遽取ったチケットだったので1階P列17番。ちょっと後ろの方だけど真ん中取れたからよし。
 ここの所前の方に座ってたから久し振りに舞台全体が見渡せる場所がなんだか新鮮だった(苦笑)。


     本日のキャスティング
 ファントム:高井 治  クリスティーヌ:伊藤 志保
 ラウル:北澤 裕輔  カルロッタ:諸 英希
 メグ:西田 ゆりあ  マダム・ジリー:戸田 愛子
 アンドレ:増田 守人  フィルマン:小泉 正紀
 ピアンジ:石井 健三  レイエ:斎藤 譲
 ルフェーブル:林 和男  ブケー:平良 交一

 さて、今日は、1幕目、何でしょう? 皆が皆力が入ってるのか、それともマイクの音量調節が上手くないのか、矢鱈滅多ら声が大きい。いや、その分迫力もあったけどさ。
 本日で2度目の伊藤クリスティーヌ、随分と声が伸びるようになった。ってか、歌に関しては余裕さえ感じられる。随分と透明感もアップしたんじゃないかなぁ? でもまだ台詞は『クリスティーヌを演じている』域から脱出し切ってないかな。前回よりはこっちも結構違和感取れてきたけど。
 西田メグはやはし、声がねぇ(溜息)、奥まっているよね。まあ、こればっかりは質の問題だから仕方がないことなんだろうけど。
 しかし、今日は全編通して、何だか皆、歌が先走る傾向にあったよ。歌い方、というか節回しというかを微妙に変えていらっしゃるようで、高井ファントムまでもが音楽よりも先走って歌って、それに自ら気付いて、声をいつもより数拍余分に延ばす、などして逐一調整してらした。
 まあ、大阪四季劇場は生オケじゃないからなぁ、そうするしかないんだよね、きっと。
 2幕目の『支配人のオフィス』のシーンになると、マイクがざりざり言っちゃったりしてねー。さて、どのマイクが調子悪かったのか、音響ミスか……(苦笑)。まあ、それもすぐに収まったけど。
 今日の『オペラ座〜』は割とあっちこっちで小芝居が変わってて、あ、中には、そうそう、伊藤クリスティーヌ、何か変な音で(といっても音がばらばらという訳でなく、1〜2度低い、程度だけど)歌ってた所もあったぞ。ちょっと驚いた。あれは変更なのかな? 音を取り損なっただけ?
 高井ファントムと北澤ラウル、戸田マダムは言うことなし。相変わらず安定した(多少変更あり)演技と歌を見せてくれた。
 諸カルロッタも安定してはいたんだけど、ちょっと、調子悪かったのかな? 2幕目の『支配人のオフィス』辺りで気になる部分が。ま、それもホントにその時だけだったけど。

 やっぱり舞台って生き物だよねぇ。



     ☆ 今日読んだ本 ☆
 講談社 講談社文庫 有栖川有栖『ペルシャ猫の謎』

2008年06月24日(火)



 帰宅途中

 梅田の地下街で見かけた、白いTシャツ。来ていたのは女性だったんだけど、真っ白なシャツの左胸には『ワレコラ』の文字。

 ……謎な……;;

 ええーと、誰かこの意味、判らない? っつか、何か意味のある字面なの?
 どうしても瑞樹には大阪人の汚い言葉にしか思えなくて。

 『ワレ=お前』『コラ=こら待て、とかの「こら」』。

 ううーん、何か意味があるのなら、教えて欲しい。どうしても思考が↑から離れない〜。


 さってー、明日は有休取ったし、『オペラ座の怪人 リハーサル見学会』だ〜♪

 っておかんに言ったら小言食らった。
「あんたもなぁ、『オペラ座の怪人』とかいっとらんとお金溜めな。結婚もしてへんねんし、お金溜めることとか考えへんかったらこれから先大変やで」

 あー、はいはい。考えてない訳じゃないんだよ、取り敢えずは個人再生が全部終わってからじゃないと溜めることも出来んのだよ。
 舞台観るのは既にストレス発散になってる訳だし、これまで『やめろ』とか言われたらストレス溜め捲くった自分がどうなるか判らんって。
 それよりも、おかん、あなたは先に自分のことでしょうが。全く蓄えないのはあなたとて同じだし、貯金に急を要するのはあなたの方。

 ……って言ってもまあ、お互い親父が置いていった家のローンとかで一杯一杯で溜める所までいかんのだがね(溜息)。
 後ローン、何年だっけかなぁ?(溜息)
 ……そう考えたら、ローンが終わらないと、溜めようがないような気もする(溜息)。



     ☆ 今日読んだ本 ☆
 講談社 講談社文庫 有栖川有栖『英国庭園の謎』

2008年06月23日(月)



 さて

 今日も今日とてひたすら本を読む半日(半日は寝てたから)。
 昨日『黒蜥蜴』の帰りがけに何気なく寄った本屋で今週半ばくらいに発売予定のコミックスの新刊が既に出ていて、序に大好きな漫画家さんがイラストを入れている小説が載っているらしい雑誌もゲット。
 それらを読んでいた訳だ。
 いや、時間が立つのは早いよ。



     ☆ 今日読んだ本 ☆
 角川書店 アスカコミックスDX 小田切ほたる『裏切りは僕の名前を知っている 4』
 白泉社 花とゆめコミックス 山内直実『なんて素敵にジャパネスク 人妻編 6』

2008年06月22日(日)



 美輪明宏『黒蜥蜴』

 念願の『黒蜥蜴』。とうとう行って来たよ♪
 美輪さんの舞台は10数年前に行った『卒塔婆小町』以来。そしてこの10数年、観たいと思いつつも舞台断ちだの何だので行けてなかった『黒蜥蜴』!
 取れた座席は舞台向かって左側だったけど、観難い訳でもなく。

 おかんと2人pm1:04の電車に乗り、一路梅田芸術劇場へ。会場は既にされていて、ロビーまでは入れていた所。丁度私達が着いたのは客席扉の開放時。
 取り敢えずプログラム(¥1,500−)買って、座席の確認に座席表に近付いたらば、何ですと!?
 開演pm2:30、間に15分休憩を2回挟む3幕形式で、終演はpm6:25!? 何かの見間違いかとおかんと何度か見直すも、見間違いでなく。
 おかん突然おろおろし始める。
「どうしよう、途中で、それも一番いい所で席立たなあかんのちゃうん、私」
 そう、今日のおかんは『黒蜥蜴』といってもそんなに長いつもりじゃなかった(まあ、せいぜい2時間半から長くても3時間くらいと瑞樹も思ってた)ので、その後着付けの講習(教える方)が入っていた訳だ。それもpm6:30から。
 究極の手段で、取り敢えず「講習の時間をずらしてもらったら?」と瑞樹が提案。
「ええーと、pm6:30に終わって、京橋までやったらpm7:30には着くかなぁ?」
 おかん、どんなルートで京橋まで戻るつもりやねん;;
 梅田芸術劇場から大阪駅まで10分弱、大阪駅から京橋まで10分弱。駅前にある会場に行くんだから、
「遅くてもpm7:00過ぎには着くやろ」
「ホンマ? せやったら、生徒さんにメール入れて学院にはTEL入れるわ」
 そしてわたわたと連絡を取ったおかんと一緒にトイレに行き、座席に着く。
 瑞樹がプログラムのストーリー(といっても江戸川乱歩の原作読んでるから知ってるんだが)を読み終え、美輪さんの『ご挨拶』と紹介文を1つ読んだ辺りで開演。

 緑川夫人こと黒蜥蜴(=美輪明宏)と岩瀬早苗(=中野真渡嘉)のお喋りから始まる舞台。

 ……! 芝居マイク通してないっっ!?

 最初の驚き。いや、ほら、最近の舞台ってマイク通すのが当たり前な所あるから。
 でも少々声が遠かったので黒蜥蜴の長台詞がちょっと聞き取りにくかったり。
 早苗は、『お願い、もう喋らなくていいから……!』っていう程の一本調子で参った。元気な、とか明るいとかいうお嬢さんのつもりだろうけど、ちょっと無理;;
 黒蜥蜴を筆頭に早苗のお父さん岩瀬庄兵衛(=瀬下和久)にしろ、黒蜥蜴の愛人雨宮(木村彰吾)にしろ、芝居が上手いので、浮く浮く;;
 そして我等が明智小五郎(=高嶋政宏)登場。当然、彼も芝居は上手いさ〜。
 しかし明智、何だかとっても自信過剰でひょうきんだ(をい;;)。いや、原作で見ても明智は自信過剰といえるくらいだが、こんなにひょうきんなキャラだったか? オーバーアクションで……は、あるか;;
 んー、瑞樹の中の明智のイメージって、天地茂だからかなぁ? 天地茂のあの渋いどっしりとしたイメージに陣内孝則のコミカルでオーバーアクションの明智を足したみたいな明智。
 いや、その使い分けははっきりくっきりしていて、それはそれで凄かったんだよ。高嶋政宏、何本か舞台は観てるけど、やっぱり出来る人だなぁ。
 1幕目は早苗がトランクに入れて攫われるけど、明智の読みで助け出され、緑川夫人=黒蜥蜴が暴露されてまんまと男装し、逃走に成功する所まで。
 男装した途端、いつものあの独特な雰囲気の喋りではなくがらりと低く変わる美輪さんの声のトーン。
 しかし、ホント、美輪さんて、凄い人だよ。ドレス着て、話している姿は女性そのものだし、男装したら男性そのものだし。瞬時に雰囲気を変える技は、ホントに凄い。当然迫力満点だし。
 その満点の迫力に負けてない高嶋さんも凄い。……いや、負けたら黒蜥蜴と明智小五郎の関係は成り立たないんだけどね……(苦笑)。

 15分の休憩を終え、2幕目。
 岩瀬邸の台所で召使や用心棒などが出たり入ったり、まるでどたばたの喜劇を見ているよう。まさしくここは笑い所なんだなぁ、という演出。ここにも黒蜥蜴の手下は入り込み、召使頭のひな夫人(=有田麻里)は台所に出入りする召使や用心棒達の隙をついて黒蜥蜴に連絡を入れる。
 ……おお、電話が子機だ!
 家具屋に化けた黒蜥蜴の手下達が運び込んだソファに浮浪者もどき(当然黒蜥蜴の手下)が隠れ、運び込まれた後早苗をソファに押し込み、家具屋(に化けた黒蜥蜴の手下)に運び出されていくのが邸内に張り巡らされていると思われるマイク回線で実況中継され、問題のソファは台所を通って運び出されて行き、後に続くようにひな夫人と2人の用心棒も去っていく。
 いや、この演出も面白いよね。
 っつか、子機ですか? マイク回線ですか? 実際設定されているこの時代にはないでしょうに(苦笑)。
 そして場面は変わって舞台向かって右側には明智の事務所、左側には黒蜥蜴の隠れ家と舞台を2つに別けて芝居は進む。
 早苗がまんまと黒蜥蜴に連れ去られ、125カラット(だっけか?)のダイヤモンド『エジプトの星』と引き換えに早苗を返す、という黒蜥蜴の連絡が。
「ええ、その手紙、FAXでこちらへ送って下さい」
 ……FAX、なんですね……。
 まあ、プログラムにも書いてあったけど、その時代に則した形に仕上げる、ということが前提のようなので、作品が書かれた当時と照らし合わせることに意味はないのだが。
 2幕目になるとさすがに美輪さんの声も随分と通り易くなり、それに合わせるかのように他の役者さんの声にも張りが。
 2幕目の後半の舞台を2つに別けた芝居の迫力のあること! そしてラスト辺りでは黒蜥蜴と明智の黒と白、犯罪者と探偵としての掛け合い。
 別々(と設定されている)の空間から歌舞伎風に持って回した台詞回しと共に、近付いていく互い。それが2人を隔てていた時空を越えて、重なり合う。
「そして最後に勝つのはこっちさ!」
 2人同時に背中合わせで見得を切る。
 ……格好いいです……、滅茶苦茶。

 3幕目は『エジプトの星』がやり取りされる東京タワーの展望台から。黒蜥蜴が待つそこへ岩瀬がやってくる。そしてやり取りの後黒蜥蜴は『エジプトの星』を手にし、岩瀬は展望台から去る。
 今度は掃除婦に化けて展望台から逃走する黒蜥蜴。そして港。そして黒蜥蜴所有の船の船内へと舞台は変わっていく。
 船内の幽霊騒動とそれまで抵抗していた早苗が急に大人しくなったのを変に思い、黒蜥蜴は明智が例のソファ(黒蜥蜴の個室に置いてある)に隠れていることを悟る。
 そして確認するようにソファに向けて語りかけ、明智がそれに応答する。それを知りこっそりと手下達を呼び寄せ、ソファから出て来れないようにと縄で縛りつけ、自分の心情を吐露する。
「あなたが好きだから、私はあなたを殺すの」
 その迸る激情の表現が又、凄い。
 そして海へとソファごと明智を投下。原作ではソファに潜んでいると知った黒蜥蜴はその場で明智を撃ち殺すんだが、そういった違いなんて、もう何か気にならない。
 明智を葬ったことで沸きあがる手下達を苦く見ていた黒蜥蜴が沈んでいると、その水葬の儀式に遅れてやって来、「すみません! 召集に気付きませんで」とおどおどしている手下の松吉に黒蜥蜴は「私の気持ちを判ってくれるのはお前だけだよ」と泣き崩れる。
 突然客席の扉が開け放たれ、ランタンを持った朱儒(=小人の道化? 日野利彦・マメ山田)が現われ、舞台上から客席に向けてランタンをぐるぐる回して合図を送ると、同じ扉からぞろぞろと現われる黒蜥蜴一味+早苗。
 そして隠れ家へと舞台は変わる。
 これが又、豪華なセットで、凄い! 黄金の柱や壁、そして中央に檻。当然あるボタンを押したら壁の絵の後ろから現われる生人形達。
 逃げようとする早苗を助けようとした(のか?)雨宮が捕らえられ、檻へと入れられる。翌朝には他の生き人形達のように剥製にされるのだ。そしてその檻の中で早苗と雨宮が語り合う。
「あなたは自分の命を捨てて私を助けてくれたわ。それは私のことが好きだから?」
 ……何ちゅー短絡思考な女だ;; っつか、ホント、話さなくていいから。
「何でも与えられているような君みたいな女は嫌いだ」
 そう雨宮に言われた早苗、逡巡するも、態度が一変する。
「私が岩瀬の娘でなければいいのね。……これはずっと黙っているように言われたけれど、言ってもいいわね。言うわ。……私は岩瀬早苗じゃないのよ!」
 ……どうやら死のうとした所を早苗に似ているということもあって明智に拾われ、替え玉になっていた、ということらしい(苦笑)。
 そう来るか!?
 それまでの甲高い棒読みチックな明るい娘ぶりっ子をかなぐり捨てた偽早苗(といっても役者は同じ)が低く、語り出す。
 んー、態度一変、はちょっと驚いたし、いいんだけど、台詞が続くと声が低いだけで、イマイチ芝居に変化ないよ、お嬢さん;;
 雨宮がいい芝居してるので、何かやっぱり、浮く;;
 翌朝になり手下の中でも弄られ役の松吉がこっそりと舞台中央の肘掛椅子に新聞を置く。
 あー、まあ、原作を知っていれば、松吉が明智の変装した姿だって判るんだけどさ(原作とは違うけど。原作は雨宮に変装する)。
 新聞には『明智小五郎、岩瀬早苗嬢を守り切る』とか何とか書かれているらしい(っつか、イマイチちゃんと覚えてないよ;;)。
 そして松吉が変な行動をしていると他の手下達に見つけられ、黒蜥蜴の前に引き出される。
「生人形が気になって…」
 などという松吉の言葉に黒蜥蜴がボタンで絵画を開けると、そこにあった筈の生人形は、刑事達に摩り替わっている。そして大挙する警察。そんな中、背むしだった松吉がすらりと立ち上がり、変装を解く明智。
 檻に入れられた偽早苗と雨宮を助け出し、先に行かせると逃げようとする黒蜥蜴一味に飛び掛る警察。手下達が捕まり連行され、その場に残った黒蜥蜴と明智。
 「あんたに捕まるなんて!」と言わんばかりに明智に背を向け舞台中央に設えられた階段の半ばまで登った辺りで、静かに振り向いた黒蜥蜴が「生きていらっしゃったのね…」。そして毒を口に含む。
 そして暫くのやり取りの後、黒蜥蜴は息を引き取り。そこへやってくる警察と岩瀬親子。宝石も娘も無事だと喜ぶ岩瀬に「それを持ってさっさと行けばいい!」と暴言を吐く明智。向けられた様々な暴言に岩瀬が激怒すると「本当の宝石は死んでしまった……!」。
 この、何だろう、愛する者を失った、と言うのとはちょっと違う、でも、好敵手を失ったというだけでない悲しみと言うか……。
 何だか、カーテンコールの間に、じわじわと押し寄せて来る感動と言うか。不思議な後味。

 幕が下りた途端におかんは「私出るわ」と席を立ち、カーテンコールを見ず。その後カーテンコールが4〜5回?
 美輪さん、優雅だよ〜。いや、全編通して優雅なんだよ。
 それにやっぱり、この人は凄い役者だと思った。



     ☆ 今日読んだ本 ☆
 幻冬社 漫画文庫 斎藤岬『退魔針 魔針胎動篇 2・3』

2008年06月21日(土)



 帰宅したら

「伯母ちゃん、百足見た?」
 突然の姪っ子の発言。
「はい? 百足?」
「うん。田舎から送ってきた荷物の中に入っててん」

 ……;; 親父、余計なもんまで送って来んなよ;;

 楽しそうに笑いながら姪っ子が持ってきた袋の中に10cmくらいの百足……;;
「ゴキブリとかのやつシューってやってもまだ死なへんねん」
 はは;; 確かに袋の中でおろおろおろおろしている、百足。
 そんなもん、見せんでいいっっ;;

 ぢつは、瑞樹、足が多過ぎるヤツは団子虫除いてちょっと苦手……;;
 あの、わしゃわしゃわしゃ…っ、と動く足が駄目なんだよね;;
 まあ、毛虫やゴキブリよりはまだマシだが。
 百足といっても年に1回くらいはキャンプ場なんかで見てるから、取り乱すことはないけどさ。余り近くにいて欲しくないかもー。

 それよか! とっととどっかに捨てろよっっ;;
 無益な殺生しなくてもいいから、家の外に放り出すとかさー。
 何時まで袋に入れたまま放置しとくんだろう……?
 死体になったら、尚嫌だぞ、瑞樹。



     ☆ 今日までかかって読んだ本 ☆
 PHP研究所 PHP文庫 恵美嘉樹『全国「一ノ宮」徹底ガイド』

2008年06月20日(金)



 ちーくーしょー

 退勤して、新大阪駅に向かって歩いている時。
 傘なんかもなくても大丈夫っぽいけど、取り敢えずさしとくか、程度の降りでぽけぽけ歩道を歩いていたら。

 通りがかった車に水溜りの水跳ねられたよっっ(怒)。
 それもほっぺたくらいまでっっ。

 まあ、水溜りといっても物凄い水溜りって訳じゃなく、そんなのが跳ねたっていうのが信じられない程度のもんだったんだけどさー。
 鞄にも服にも水玉模様がさー。
 ぐっしょりになった訳じゃないが、何かブルー。
 梅田着く頃には乾いたけど(溜息)。

 すぐ乾いたんだから、どうこう言わなくてもいいだろうに、とか思ったりもするんだが、きっと、『水を跳ねられた』っていうことがブルーなんだろーなあ、この場合。

2008年06月19日(木)



 晩飯買いに

 何時もの所へ行ったらば、その敷地のすぐ側にパンダが1台止まってた。
 中は無人で、その場で事故が起こった様子もない。
 何だってこんな所に止まってんだ? 乗ってた筈の人達は何処へ?
 何時もの店の敷地内に足を踏み入れたらば、小学校高学年らしき男の子と立ち話(らしきもの)をしている制服が1人。
 はい? 知り合いの子にでも会ってお喋りしてのんか? いやしかし、勤務時間中だろう?
 とか思いつつ、店の中に入ろうとしたら柄の悪そうな瑞樹と同世代位の男が地面に座り込み、その傍らにしゃがみこんだもう1人の制服が。
 そして男が何か喚いてる。
 その様子は酔っ払いが管巻いてる……? って感じだ。
 あー、喧嘩か営業妨害かで呼ばれたのね、パンダ(に乗った2人の制服)。
 横目でちら見だけして瑞樹は店の中へ。
 レジで並んでいたら瑞樹の前にいたおっちゃんが、レジの男の子に『何なん?』みたいなことを聞いており、
「あー、……見ていたら『何見てんねん』のようなことになって……」
 という話。まあ、彼が、か他の人が、か判らないけどね。要は誰かが『なんなん、この人』的にじろじろ見ちゃったんだね、そいつを。したら向こうが切れたっていうパターン、ということか。
 で、収拾がつかなくなったのを見かねたこれまた誰かがパンダを呼んだ、と。
 そして買うもん買って出て来たらば、まだそこにいる。
 なにやら迷惑男の傍迷惑な意見は過熱しているらしく、だんだんと声高にもなっていき、傍らにしゃがみ込んだ制服は余裕の表情で適当に相槌を打ち、細々と説得を試みている様子。
 さて、あの後どうなったのかは、知らないが。
 いい大人が下らんことをやってるもんだ。

2008年06月18日(水)
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