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■ 懐かしいなぁ
会社の帰り、新大阪で地下鉄に乗るんだけど、今日、地下鉄に乗ったら、その扉の所にいた女の子の唇が何やら動いてる。 私はMDを聞きながら移動しているので、その子の声までは聞こえないんだけど、多分ぶつぶつと声も出てたと思うのね。 その子の手にはB4の紙にぴっちりと文字が書かれたものが二つ折りになって握られてて、どうやら彼女はその文章を覚える為に紙を見てはぶつぶつ、空を見てはぶつぶつやってるらしかった。 で、よーくよく紙を見てみると、冒頭部分には『○○○のセリフ』みたいなのが書かれていたんだけど、その本文頭には『〜と申すは云々』……。 活字が小さいので、文字は読み取れないんだけど、何となく見えた部分だけで判断してみると、どうやら『外郎売(ういろううり)』(『外郎売』の出だしは『拙者親方と申すは……』)っぽいんだね。 早口言葉とか一杯出てくる長文――。 そう、芝居のレッスンテキストによく使われるやつです。発声練習(『あえいうえおあお』とか『あめんぼ赤いな』とか)の後、活舌練習に使われるテキスト。それを一生懸命覚えている彼女を見て、芝居をやっていた頃の自分を思い出した。 さすがに『外郎売』は電車で覚えたりはしてなかったけど、電車に乗っている間に自分のセリフをぶつぶつ覚えたり、やってたもんなぁ。傍から見ていたら、変な奴なんだけど、本人は至って真面目。 彼女もそうなんだなぁと思うと、親近感が……(苦笑)。 彼女も私も梅田で降りたんだけど、結局あのテキストが本当に『外郎売』だったのかは確認出来ず。 彼女はきっと何処かで芝居のレッスンを始めた所なんだろうなぁ(要するに『外郎売』は最初の頃に覚えさせられるテキストなんだね。苦笑)。 あれねぇ、早口言葉とかびっしりで、覚えるの大変なのよ。覚えた後はどれだけ正確に早く喋れるかが勝負になるし。 『頑張れよ』とエールを送りたくなってしまった。 いや、ほら、私、夢破れた人だから(苦笑)。是非とも頑張って欲しいなぁと。
2004年03月22日(月)
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