オトコマエな皆さんが素敵なのは、
それぞれが「その人にしかない魅力」というものをお持ちだからですが、
それでもなお、あらゆるオトコマエさんに共通の魅力、というのもあるわけで。
この夏、NHKが特集したエンターテインメント界のヒーロー、
堂本光一、市川海老蔵、福山雅治のお三方につきまして、今回の3番組での発言をもとに
共通点を挙げてみました。ジャンルは違えど、魅力的なことにおいては共通しているので。
それぞれのマニアックなファンの皆さまに、「この人の魅力はそれだけじゃないわよっ!」
と、鋭くツッこまれるだろうことは重々承知でございます。
そりゃそーだがね。1時間かそこいらの番組で、こんなにカッコいいオトコマエさんたちの魅力を
すべてご紹介できるわけないのですから。そこのところはどうぞご容赦くださいませ。
オトコマエさんたちの共通点。
・日々努力しつつも、自分に絶対満足しない。(特に海老さまとましゃは『満足できない病』)
・ひとつのことをやり続けて飽きない。10年やり続けても日々新しい発見をし(光一さん)、
20年やり続けてもさらに精度と濃度を高めようとし(ましゃ)、
むしろ芸は高齢になって身体が動かなくなってからが勝負(海老さま)。
・怪我や体調不良で身体がしんどくても、それは観に来てくれるお客さんには関係ない。
(ちなみに美輪さまが舞台中に手首を骨折されたときにも、後日同じことをおっしゃっていた。)
・大変に用心深い。それは臆病ということではなく、準備不足や不注意からくる失敗を避けるため。
・(上記の用心深さとカブるが、)公演中は毎日同じリズムで生活する。
(特に光一さんと海老さま。ちなみにシーズン中のイチローもこの点は徹底している)
・お仕事人間。お稽古の虫。練習の虫。絶対に手を抜かない。
・自分の作品や舞台上の自分を、常に客観的・俯瞰的に見るよう努める。
・言葉と行動・態度にブレがないので発言に説得力がある。「生き方は言葉に反映する」のお手本。
・自分がとてつもなく大きなものを背負っていることを自覚し、その責任を果たすことから逃げない。
・負けず嫌い。(他の人に対して、というより、自分自身に対して。)
・他人や環境のせいにして言い訳したりしない。
・以上のことはすべて実行するのがプロとして「あたりまえ」と思っている。
お!
発言とは関係ありませんが、みーはー的に大変重要な、ビジュアル面での共通点を忘れてましたよ!
・オトコマエで美しいお顔に、鍛えられきちんと管理されているキレイなお身体を持つ。
・ゆえに、何を着せられても素敵に着こなすが、実はおしゃれにさほど興味もこだわりもなく、
基本的に動きやすいジャージをお好みになる。
・歳を重ねるにつれさらにカッコよくなられている。
・ビジュアルも素敵だがそれ以上に素晴らしい「声」をお持ちである。 ←イイ声好きには大変重要なポイント。
こんだけ列挙すると完全無欠みたいだけど、お三人とも全然そんなんじゃないですね。
自然体でむしろカッコなんてつけてないのに、カッコイイのだからもう完敗。
内側からにじみ出る、ってやつですね!
| 2010年08月25日(水) |
欧州凱旋公演「義経千本桜」 |
再び新橋演舞場にて八月花形歌舞伎を拝見。
今度は第一部の欧州凱旋公演「義経千本桜」でございます。
「プロフェッショナル 市川海老蔵スペシャル」で、
この演目の欧州公演を成功させるために海老さまがどれほどの試行錯誤を重ねたかを
拝見していたので予備知識もいくぶんかあり、とても興味深く観させていただきました。
桜満開の美しい景色の中、
静御前を守る荒々しい侍姿や凛々しい侍姿の海老蔵も実に頼もしく美しかったですが、
最後に本当の姿である子狐の正体を現してからの、なんと可愛らしいこと!
人間らしからぬ細かい表情、動き、声色のどれもが本当に面白いのですよ。
しかも子狐だから動きもほぼ跳ねっぱなし。ずっとうさぎ跳びしながら演じているようなものです。
うさぎ跳びしながら哀しさや嬉しさを実に細かく表現するっていったい!
それなのにどこまでも身のこなしが軽くてね。肩で息するようなこともないし。
どんだけ鍛え上げたアスリートなのかしらんこの方は。
そしてやはり、あの朗々と響き渡るお声がステキですねー。
見た目が大変オトコマエでいらっしゃるので、登場しただけで「おっ!」という空気になるのは
あたりまえですが、あの声は場の雰囲気をさらに一瞬にして変えるような力をお持ちのようです。
最後の宙乗りの場面も素敵でしたー。
子狐は父狐母狐の皮でつくられた「初音の鼓」を義経からもらい受け、
これでもう父母と離れることはないと喜びながら天高く飛び去ってゆくのです。
舞台下手で一気に三階の高さまで飛び上がり、そのまま三階の客席まで、
鼓を手に全身で喜びを爆発させながら、舞い散る桜吹雪の中、飛んでゆきます。
吊られながらも四つんばいの姿勢を崩さず、両手両足を実に活き活きと動かしながら
飛び去ってゆく様子も本当に可愛らしくて微笑ましくて。
海老様すごい。
こうなると、今年1月に上演していた「伊達の十役」を見逃したのが悔やまれます。
いや、観たいと思ってたのよ。
でも歌舞伎のチケットの動向には疎いわたくし、ちょっと油断しておりましてね。
気がついたらあっさり売り切れてましたの。
「義経千本桜」はどの場面も桜満開で美しい舞台装置になっているのですが、
なかでも桜吹雪は、やはり日本人にとっては特別な感情を呼び起こさせるものなのだと
思いましたよ。
こんな猛暑の中で見ても、あれほどの桜が舞えば気分は春爛漫。
千両役者に桜吹雪が最高にお似合いなのはもちろんですが、
客としても、桜のもつ生命力と美しさに浄化されたような気持ちになりますね。
そんな別世界の劇場から、猛暑の外に出るのがどんだけイヤだったことか。
秋は何処に。
| 2010年08月23日(月) |
生き方が言葉に反映する |
さ、この夏のNHKが推す「現代のヒーロー」お三人目の登場ですよ。
「トップランナースペシャル 福山雅治〜僕の一日夏休み〜」
みどり豊かで涼しげな森の散策とか、カレー作りとか、歌詞制作とか、
そういうのはとりあえず全部すっとばしまして、
ここはやはり福山ましゃの人となりがわかるお言葉をいくつかご紹介。
・「自分は同じことをずっと続けるのが好きなタイプ。
同じことをずっと続けていって、精度と濃度を高めてゆきたい。」
・ミュージシャンと俳優の二足のわらじですが?
「音楽やるつもりだったのに、『俳優やりませんか?』って言われてやっちゃったんですよ。
最初ぜんぜんできなくて。それが悔しくて、できるようになりたくて続けた。
その気持ちは今でもある。龍馬伝始まった時もできないことだらけで。
それがくやしくて続けてる、というのがある。」
・歌詞にはどこまで自分の経験や気持ちを載せていくのか?
「自分がどういう生き方をしているかによって、どの言葉をチョイスし、
どういうメッセージを伝えるか決まる。作品は自分の生き写し。」
(テロップには「生き方が言葉に反映する」とあった。その通りですね。)
・あなたにとって故郷(長崎)とは?
「故郷にいた頃の自分にはもどりたくない。会いたくもない。その頃の自分は
いろいろなことが上手じゃなかったから。
上手じゃないのが若さの特権で、甘酸っぱくていいのだけど、
そのために傷つけなくていい人を傷つけたし自分も傷ついたし。
故郷には、初めて経験したそういう痛みやキズが思い出としていっぱい残ってる。
だから故郷は自分にとって重たい。
でも実は、重たいのは故郷じゃなくて、故郷にいた「あの頃の自分」。
だから故郷は悪くない。長崎は悪くない。誰も悪くない。僕が悪かっただけ。
たとえば、音楽がやりたいのに、この街は音楽ができるような環境がないから
この街はダメだ、と、街のせいにした。
いや、この街がダメなんじゃなくて、オマエがダメだったんだ、って今ならわかる。」
・この仕事をやっていて幸せと思うことは?
「全般幸せ。やりたいと思っていた仕事ができているから。
もちろん、やるとは思ってなかった仕事もしてますけど。
でも、やりたくないことはやってない、というのは幸せ。」
・幸せじゃないことは?
「終わりがないこと。満足するということがない。
満足しちゃいけない、という強迫観念が自分にはある。
『満足してる』なんて言ってちゃダメだし、本当に満足してもダメだと思う。」
・あなたのゴールは?
「死ぬとき。または、飽きちゃった時。
飽きるというのは、仕事じゃなくて自分自身にね。
長年やってると『もうこれも観たことある自分だな、これも知ってる自分だな』というのが
増えてくる。そうなると、ネタ切れかなオレも、みたいなね。」
その言葉に対して箭内さんは「ちゃんと自分と向き合ってるからそう思うのだし。
福山さんの凄いトコは、裏切るし期待に応えもする、ということ。その両方で前に進んで
ゆくのが凄い。」
光一さん、海老さま、ましゃ、と、エンターテインメント界における3人のヒーローの
お仕事っぷりやお言葉に続けざまに触れられたのは大変に興味深かったです。
最高のプロフェッショナルたるべく日々努力なさるお三人の、
ステキな共通点をいくつも発見いたしましたよ。
それはまた後日。
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