| 2010年04月23日(金) |
「のだめカンタービレ最終楽章 後編」 |
楽しかったー。
はい。わたくしも前編は先日のTVオンエアで初めて拝見し、まんまと本日映画館へ。
美しい音楽、美しい街並み、ちょー面白くて魅力的な登場人物たち、
外国人全員が日本語を話してくれる奇跡(違)。
楽曲を聴いているだけでも楽しいですが、クラシックとなると耳に馴染みのある曲は限られております。(わたしの場合)
ですが、この映画ではどの曲もぜんぶ千秋先輩の素敵な声が解説してくれるし、
ビジュアルの美しさも一緒に堪能できるので、仮に馴染みのない曲でも、初聞きから最高に楽しめます。
これはやはり日頃、カッコイイ曲をカッコイイ人が歌い踊り、美しい曲を美しい人が歌い踊り、
ということを目にする機会が大変に多いことの弊害でもあるのかもしれませぬが。
でも、ちょーカッコいい千秋先輩の指揮する姿を観ながら聞く方が、楽しいに決まってるではございませんか!
千秋先輩だけでなく、ワンピースも似合うがドレスも似合うのだめ嬢や、「東洋の赤いルビー」清良や、
このふたりがいなかったらわざわざ観てないかも、ってくらいセットで大好きなターニャ&フランクとか、
とにかく目に心地よい素敵なキャラクターと共に、最高の音楽が堪能できるのは本当に楽しいです。
個性的で面白いキャラですが、基本的に全員が音楽的才能あふれる逸材。
それでも、全員が自分の目標とするところにはなかなか到達できないのが現実以上にリアルなわけで。
努力の結果「今の自分ができる最高のもの」が生み出せたとしても、そうなったらそうなったで
もうこれ以上のものは自分にはできないのではないか、という恐怖や絶望感に襲われたり。
でもそれは、常に最大限の力を出し切っているからこそ感じられることなのでしょうが。
それでもなお、それ以上のものをめざしてやり続けるしかない、という覚悟が清々しいです。
あくまでも音楽家としての成長を中心に、あたたかくせつないラブストーリーも織り交ぜ、
晴れ晴れと気持ちの良い余韻にひたれた最終楽章でした。
思い出すだけでも、千秋先輩のカッコよさに泣けてきます。
そして個人的には、毒舌ド派手ロシア娘とおばーちゃん孝行のフランス人青年の成功を、
心から願っております。
| 2010年04月19日(月) |
「龍馬伝」第十六話 勝麟太郎 |
龍馬さんはここからがスタートよね! と、なんだかとても清々しい回でした。
帝からの使者や将軍が登場し、江戸城内のながーい廊下をながーい袴を引きずりながら歩く。
こういうシーンが入ると俄然、歴史ものっぽくなってきますな。
幕府や朝廷がようやくちゃんと登場してくれたおかげで(ペリー来航以来っすか?)、
武市さんの分裂とか、加尾ちゃんとのメロドラマとか、正直あんまりいらなくね? な
まどろっこしいエピソードのもやもやが、一気に吹き飛ばされた思いです。
それに加え、いかにも気が短そうに、ぽんぽんと威勢よく話す武田勝先生の口調が楽しく、
本物の船を使った咸臨丸のシーンがとても気持ちよくて、今回は本当に楽しかったです。
では第十六話の大好きポイント。
・お佐那さまの前にぴょん! と現れる龍馬。
・びっくりしすぎ&しかしそこは鬼小町らしく、すぐには笑顔が出ないお佐那さま。
・鏡を見て笑顔の練習をするお佐那さま。この不器用な可愛らしさが泣ける。
・越前藩主に顔がきく千葉道場すごすぎ。
・藩主より定吉先生の方が偉そうに見えたり。
・勝先生の書斎で興味津々に嗅ぎまわり触りまくる龍馬。
あんな素敵な書斎で黙って座って待ってろと言う方が無理ですね。
・書斎に響く時計の音が印象的。
・勝先生の登場に「はっ」と控える龍馬。
・名前のやりとりだけで面白すぎる。
・早口のべらんめい調に、一生懸命ついてゆこうとがんばってしゃべる龍馬。
・「バツ?」「見んじゃねえよ。」
・つるちゃーーーん! じゃなくて長次郎いたーーー!
弥太郎並の勉強家だったのですね。
・「喜勢にも饅頭もって帰っちゃろ♪」by弥太郎
・活き活きとした咸臨丸のシーン最高。
船員のエキストラが海上自衛隊の方々とはさすがです。
。感動のあまり、目に入るものすべてをまんま描写してしまう龍馬がアホかわいい。
「黒船じゃー!」「日本人じゃ!」「まっ黒じゃ!」「ジョン!」「おおづつーー!」
なんだか晴れ晴れな気分♪
| 2010年04月15日(木) |
『龍馬の手紙』 講談社学術文庫 |
面白い本にめぐり逢ってしまった・・・。
福山龍馬がいなければ、きっと一生、手には取らなかっただろう本を。

龍馬さんが江戸修行中から、もちろん脱藩後も、さまざまな人たちに送った手紙136通が
解説付きで掲載されているのですが、これが大変に面白い。
昔の日本語(といってもたかだか150年前)ですから、一字一字追っていかないと読めないし、
何度も読み返してやっと意味がわかるという部分も大変に多いのですが、
まさに「文は人なり」のとおり、龍馬さんという人が本当によくわかります。
怖ろしいほどの筆マメですよ。一週間と空けずに書き続けておられることもしょっちゅう。
現代だったらおそらく、ブロガーとして更新の記録保持者になりそうな勢い。
まだ読み始めですが、内容も国家の大事から、坂本家や親類や友人への気遣いまで多岐にわたり、
大きな志と、細やかな心遣いと、やんちゃでおちゃめな性格がすべて読み取れます。
これを読むと、申し訳ないが大河ドラマの脚本は龍馬さんの手紙に沿った方が
もっと面白くなるのではないか、と思えてしまいます。
たとえば加尾との一件にしろ、史実の加尾はもっと姐御肌の人で、京都にいる間は脱藩志士を
積極的に世話をし、勤皇志士の間では大変に有名な人だったとあります。
龍馬は自分が脱藩する半年前、すでに京都にいた加尾に手紙を出しているのですが、
その内容は、「男物の衣装と細身の刀を準備しろ」というもので、解説によれば、
龍馬は脱藩後に加尾と会ったら、彼女に男装させて勤皇運動に参加させるつもりだったのでは、と
あります。
ドラマでのあんな女々しい再会や別れなんちゃぁ、どこにもなかったがぜよ!
で、加尾の兄・収次郎は、龍馬が脱藩するとすぐさま加尾あてに手紙を書き、
「脱藩した龍馬が京に行くかもしれぬが、奴から何を相談されても無視しろ」的な指示を
与えております。このあたりはドラマとほぼ同じですね。
でも加尾は「龍馬さんのやることはいつもとっぴでわけわからないけど、それには
きっと大事な理由があるはず」と、兄には内緒で、親類への土産ものとごまかして、龍馬の
指示どおりに変装用衣装を用意した、などとありますの。こっちの方がずっと面白いじゃーん!
あと、勝先生に出会い、弟子にしてもらえたことを大変に喜び、「勝先生は人を見る目がある。
エヘン、エヘン」と、乙女ねえやんに無邪気に自慢する手紙も送っているのですが、
「自分のことをそう思ってくれる人ばかりじゃないから、自分がこんなこと言ってたというのは
他の人には黙ってて」などと付け加えてみたり。
「日本を変えるためにがんばるけど、自分は決して天狗にはなっていないから安心して」というふうな、
ちゃんと自分の立ち位置をわきまえている文もあったり。
あと、最高におかしかったのは、ご主人(ドラマではぬくみず!)とうまくいっていないねえやんが、
「尼さんになって山に籠りたい」という手紙を龍馬に送ったらしいのだが、それへの返信。
「ねえやんがそうしたいのなら、面白いことを思いついたよ! ボロい袈裟を着て全国行脚すれば、
一銭もかからず全国を歩ける。でもそれにはお経が唱えられなきゃいけないから、お経を覚えてね。
あと、ひとりで行くのは危険だから、誰か一緒に連れて行くように。それも美人じゃ余計に危ないから、
ごつごつした強そうなおばさんと一緒に行くんだよ。」みたいな。
もうどんだけらぶりーなんだリアル龍馬さん!
福山龍馬はそんなリアル龍馬さんの魅力をそのまま出せるとは思うのですが、
それだけに、脚本がちょっと残念かもー、と思わずにはいられませぬ。
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