| 2007年02月06日(火) |
『BLACK CHERRY』 倖田來未 2006.12.20 |
倖田さんはベストアルバムしか聴いたことがなかった。 ベストを聴いても、これがベスト?って感じがして、どうも無難なところを歌っている感じがしてしょうがなかった。 今回のアルバムも別に期待してなかった。 が、ものすごく売れまくっているというニュースをテレビで見て、そんなに万人に愛されているのなら聴きたい!と思った。
さらっと聴くにはこれはなかなかよい。 倖田さんはシングルヒットがたくさんあるけど、もしかしたらアルバム・アーティストじゃないんだろうか。 曲のバラエティが富んでいるし、粘りのある声なのに、高音もクリアに出ている。 「Won't be long」も原曲とはかなり違うものの、こんな風に歌える人は他にはなかなかいないと思う。 歌は上手いし声もいい声だと思う。 ただ、曲がアムロちゃんやあゆの曲と重なっている。 う〜〜ん。難しいアーティストだなあ。 曲をめちゃくちゃ出したりするのはやめた方がいいような気がするけど、会社が会社だけにどうしてもそうなるんだろう。
とにかく私は「Candle light」「運命」「Cherry Girl」「Twinkle」が好きだ。
| 2007年02月01日(木) |
『月面讃歌』 ムーンライダーズ 1998.7.18 |
ものすごくムーンライダーズらしいアルバムだけど慶一の歌がめっちゃ下手。 もうびっくりした。 しかし、これはあくまでもムーンライダーズの音だ。ライダーズらしい。 慶一は耳が悪いらしいので、音程がとりづらいとみえる。 歌が下手だしなんとなく下降線。ロックで下降線。そんなところが私はめっちゃめちゃ好きだ。 1曲原田知世が詩を書いている。 この詩も下降線でロックな詩ですごくしびれた。
| 2007年01月30日(火) |
『AVENTURE』 大貫妙子 1981.5.21 |
26年も前のアルバムなのにぜんぜん古くない。 大貫妙子のクリアな声と坂本龍一、前田憲男の洗練されたアレンジ。 YMOのタイトなプレイ。 「アヴァンチュリエール」だけは私の趣味ではないが、他の曲はそれぞれに違う国へ連れて行ってくれたり、外国の地下鉄に海に、そしてレーシング場を見せてくれたりもする。 決してほわんと暖かい曲でもないのに、なぜだか心に春がくる。
| 2007年01月27日(土) |
【ミュージックフェア21】 CHAGE & ASKA、スガシカオ |
「ミュージックフェア21」のゲストはCHAGE & ASKAとスガシカオだった。 1曲目はスガシカオ作詞のあの「夜空ノムコウ」を3人で歌う。 この歌にはASKAの声よりもCHAGEの声の方がのるような気がした。 この「夜空ノムコウ」は個人的に悲しい思い出が凝縮された最も悲しい思い出の歌なので、3人の歌が良いだけに私は傷つき悲しかった。
その後のトークではスガシカオがすごく緊張していて面白かった。 CHAGEやASKAはいつものペースだけど、シカオ君だけが緊張でいっぱい。 ASKAはちょっと調子が悪そうに見えた。
その後、シカオ君が「アシンメトリー」。 この歌はかなり好きだ。スガシカオの歌では私の中でベスト3にはいる。 僕らの明日は闇でも光でもなく…というところが好きだ。
CHAGE & ASKAはなぜだか「めぐり逢い」を歌った。 私は柄にもなく(ああ、あの頃はよかったなあ)と漠然と思った。 特に何も思い出したりしないのに、ただ主題歌に使われた「妹」を思い出した。
あとはそれぞれに新曲「MAN & WOMAN」「春夏秋冬」を歌った。 「MAN & WOMAN」は久々のチャゲアス節だ。 「春夏秋冬」はほのぼのしすぎてらしくないと思った。
前向きに生きることは素晴らしい。 でも、私の前には輝く未来はないのだ。 スガシカオの歌には3年先に光も闇もない。歌っているかどうかもわからない。 歌が作れるかどうかもわからない。 あきらめたってかまわないというニュアンスにとても私は惹かれてしまう。 ちょっとだけでいいというその感性からは離れられない。
| 2007年01月25日(木) |
「風の向こう」 斉藤由貴 2007.1.24 |
斉藤由貴さんの7年ぶりの歌だそうだ。 とても7年ぶりとは思えないほどにいい声になっている。 この曲はアニメの曲なので、子ども向けの曲なんだろうか?と思っていたけど、子どもも大人も誰もがいい気持ちになれる心温まる歌だ。 詩は斉藤さんが書いているけれど、自然で暖かくやさしい。 そして驚いたのはその声のよさだ。 私は以前から斉藤由貴さんの声は好きだった。 しかし、去年『青い歌』という映画の中で歌った「木綿のハンカチーフ」では声が低くなっていて、歌い方も素人っぽかった。 私はこの映画がのどじまんの映画なので、素人っぽく歌っているんだなあと思っていた。 本当はもっと上手く歌えるけど、役柄上それでは浮いてしまうからこんな風になったんだと思っていた。
そしてそれは当たっていた。 斎藤さんはこの7年間、歌を歌っていたのか歌っていなかったのかわからないけれど、年齢を重ねてそしてお子さんを育てて、充実した仕事をされていた7年間の成長振りが声に出ている。
そしてカップリングの「ma maman」を聴いて、もう本当に感動した。 こういった感動の仕方をしたのは初めてかもしれない。 私は童謡のような幼い歌はあまり好きじゃない。 「ma maman」はお母さんの歌で幼い子どもからおかあさんへの歌だ。 でも、童謡ではない。 母から子への歌に聴こえる。 なんとも甘く切ない母子の歌だ。 こんな歌を聴いたのは初めてのような気がする。 斎藤さんは前に「天下無敵の愛」という母親の気持ちを書いた歌も作っていたが、その時は普通にその強さに共感したけれど、この「ma maman」にはしびれるような切なさがある。
斉藤由貴さんは前から歌が上手いと思っていたけど、年齢を経てこんなにもいい声になるなんて、本当に驚いた。 子どもを産み育てる充実ぶりが歌と声に現れたのだろう。 斎藤さんは着実に成長していた。 私は変らない人よりも、こうやってその成長ぶりを感じさせてくれる人に感動を憶える。
| 2007年01月23日(火) |
『記念ライダー1号』 奥田民生 2007.1.17 |
出た!奥田民生のベストアルバム、本当に待っていました。 ユニコーンから20年、ソロでは10年。 まあ、本当にきままに歌を作って歌ってきた人にみえます。 私は一度だけライブを見たけれど、ほとんどしゃべらず淡々と歌ってくれて「奥田民生ってあくまでも歌だけで勝負するタイプの人なんだ。」と感じました。 しゃべらなくてもあの語呂合わせのような、気の向くままに書き綴っただけのような歌詞から色んな想像が膨らんでいくのです。 「さすらい」で始まるこのベストアルバムも一体何?よくこんな歌詞、覚えられるなあと思うような歌がいっぱい。 ガンガンの音と奥田民生の声、ばらばらな歌詞。 私はこういうのはやめられません。「まんをじして」なんてもう最高!!
と言っても私は奥田民生は歌詞だけでなく、結構メロディーにも惚れてます。 「悩んで学んで」や「愛のために」「息子」などはアレンジしてエレクトーンで弾いてみました。 が、あまりよくなかった。キーボード向きじゃなかった。 でも、好きなので弾いてみました。
わくわくする曲の数々。 今、陽水といっしょにツアーをやっているけれど、ソロでももちろんやってくれますよね!
| 2007年01月22日(月) |
『ひるの散歩道』 ゲスト 太田裕美 |
たった25分間の番組なので、少しのコメントくらいかな?と思っていたら、 ニューアルバム発売のいきさつを結構たくさん話してくれた。 裕美さんが大好きなハナレグミの話や今回のアルバムができるまでのいきさつ、苦労話など。 曲は「きみはぼくのともだち」「すぐに君の声を」「遠い明日」の3曲がかかった。 来月の東京でのコンサートでは、アルバム作りに参加してくれたミュージシャンの何組かがゲストで登場するそうだ。 古い話はほとんどなくて、今の裕美さんの話がたくさん聞けていい番組だった。
| 2007年01月21日(日) |
『TheCloudy Dreamer』 OLIVIA 2007.1.17 |
OLIVIAの歌を久しぶりに聴いた。 相変わらずきれいな声だ。 そしてより一層歌が上手くなっている。 アイドルだった頃から好きだったけど、アイドルをやめてからは大人の歌を歌い始めた。 でも、だんだん見かけなくなって、やめたのかなと思っていたけど、ミニ・アルバムが出た。 しかも8曲中、7曲がオリビアの作詞、作曲とはおどろいた。 道理でオリビアの気品のある声を生かした曲ばかりだ。 こんなにもいい曲ばかりならば、8曲だけのミニ・アルバムでもファンはうれしいだろう。 すっかり一人前のアーティストだ。 オリビアの声はただの美しい声ではなく、上品で気品のあるクリスタル商品のようだ。 そして、相変わらず美しいその容貌。ため息が出る。 こんな人は他にはいない。 一度ライブで見てみたい。ほんとにきれいな顔と声だ。
| 2007年01月16日(火) |
「安全カミソリ」 フォーリーブス 北公次 |
もう何年も前から聞きたかったフォーリーブスのライブ・アルバム『ラブ・フォーエバー』の1曲。 これは森田童子さんの「逆光線」と同じ曲でタイトルだけ変えてある。 ライブ盤なので、歌の前にコーちゃんは心の悩みというか苦悩に満ちたような発言をしている。 この頃のコーちゃんには辛いことがあったのだろうと思う。 そして「安全カミソリ」を熱唱。絶叫。 歌に入り込んでいく。 素晴らしい歌唱だと思う。 詩の一節、一節をかみしめながら、心の底から叫んでいる。 どうしてコーちゃんはこの歌を歌ったのだろう。 そしてこの歌を作り歌っていた森田童子さんはこれを聴いてどうだったのだろうか。 この歌を歌うことになったいきさつなど謎がたくさんあるが、おそらく解明はしないのだろう。 フォーリーブスは再結成して今も活動中だけど、またこの「安全カミソリ」を歌うことはないのだろうか。
| 2007年01月15日(月) |
「みゅーじん」スガシカオ |
去年はスガシカオのライブに行きたくて張り切ってチケットを買いに行ったけど、即日どころか1時間ほどで完売して、がっかりだった。 BSスーパーライブも見逃してしまい、またもやがっかりだったが、ついに『みゅーじん』のスガシカオを見ることができた。 今度10周年記念のシングル・コレクションが出るが、本人は10年もやるとは全然思ってなかったそうだ。 それどころか3年くらいがピークで、それ以上はマンネリ化して同じような曲しか作れなくなるだろう。 よく書けて50曲くらいだろうと思っていたそうだ。
私にとってスガシカオの歌は「あきらめの美学」を感じさせてくれる。 夢を追うのはもちろんいいけれど、夢は全部叶うわけはない。 あきらめることも美しいし、この辺で止めようと思ったり、方向を変えるのもそれはそれで爽やかだと思う。 スガシカオの歌を聴いていると、引き際の切ない美しさを感じる。 この番組のスガシカオはとてもハイテンションでちょっと驚いた。 ツアーの初日もものすごくノリノリだったようだ。観たかったなあ。 最後に「黄金の月」を歌い、「5年後は音楽をやっているのか、どうなっているのか全然わからない。」と笑ってた。 時々まったくわからない不可解な歌も歌っているけれど、スガシカオのハスキーな声と一歩ひいている熱くない感覚が私は大好きだ。
|