| 2004年12月16日(木) |
「WHO ARE YOU?」 松原みき 1980.9 |
松原みきさんのセカンド・アルバム。 ファーストアルバムでは「真夜中のドア〜stay with me」を中心に その並外れた歌唱力と楽曲の素晴らしさ、 音のよさで完璧に近いつくりたっだけど、 セカンド・アルバムでは、もう少しみきさんのやりたいことを ノビノビとやっているような気がする。 とてもタイトでセクシーな歌とともに、 かわいらしい自由な歌もたくさん収録されている。
ヒットした「あいつのブラウンシューズ」では
”こんな古い靴だって みがけばステキに光る 愛だってみがかなきゃ ただの恋 かんたんな事なのに あいつわかっちゃいない
シュッ シュッ シュワワ うでをまくって シュッ シュッ シュワワ くつずみぬって シュッ シュッ シュワワ ブラシかけたら シュッ シュッ シュワワ ピッカピカ
恋も磨けばピッカピカの愛になるなんて、 靴みがきの歌にしてしまうなんてとても楽しい。
「気まぐれうさぎ」では
”Run Rabbit Run Run, Rabbit Run 私は旅の 雲の上 着いたところが目的地
とっても夢があってかわいい。
「Howa Howa Shuwa Shuwa ー宇宙ネコの舌ざわりー」では
”こんな広い 宇宙では 地球も私もちっぽけだ 大失恋も点になる 悩んでみたって はじまらない 明日天気で目覚めたら 明日と違う私になぁ〜れ!
すっごくいい! まったく同感!
「夕焼けの時間です」はきょうのように 疲れた夕暮れ時に聴くと涙が出そう。 みきさんの高音がとてもきれいで響き渡る。 決してファルセットでないところがまた素敵。
”だけどだけど だけどだけど ゆうやけの時間です 誰もみんな 淋しい時間です 燃える 太陽 水平線へ 冷たい月は 優しい空へ なびく なびく
ラストの 「Twinkle Twinkle Starlight-三日月形の犬をもとめて-」は 三日月形の犬って何かな?と思うけど、 ”Twinkle Twinkle Starlight 願いをこめて あなたの星に 話しかける Twinkle Twinkle Starlight 眠れぬ夜に 私のこの気持 伝えて
この歌は松原みきさん自作の詞なので、 この歌が全てを語っているように思える。 この歌も高音が伸びやかで気持良い。
こうやってかわいらしい歌がたくさん収録されていると、 軽いかわいいアルバムかと想像してしまうが、 ところがどの曲も大作の香りがする。 メロディーは複雑で難しく、しっかり聴き応えがあり、 ファーストアルバムとはちょっとタイプの曲が並ぶけど、 80年代初頭のすごい名盤だと思う。
| 2004年12月15日(水) |
「Cupid」 松原みき 1981.4 |
松原みきさんのアルバムで一番よく聴いたアルバムです。 このアルバムの曲は全部空で歌えます。 このアルバムが出た当時は丁度、フュージョンとAORの全盛期で 両方のいいとこどりをしていると思います。
このアルバムはサード・アルバムで 音、アレンジ、歌唱とも特に変わったところはなく、 とにかく良い楽曲、個性的な歌唱、 そしてバックの完璧な音と美しいジャケット、 これだけ揃うアルバムは珍しいでしょう。 ジャケットのみきさんは透けるセーターを着ていて、 当時はどうなっているんだろうと さんざん友達と考えました。 結局、どういうセーターかはわかりませんだが、 とにかくきれいなジャケットです。
タイトル曲の「Cupid」は伊藤銀次さん作曲の とっても色の濃いキューピットの歌で こんな歌はみきさん以外の人が歌えるはずもありません。 このキューピットの色は白じゃないと思います。 私の中では鮮やかな赤のイメージです。
このアルバムに収録されている、 当時大ヒットした「ニートな午後3時」の”二ート”は さっぱりとした、元気なという意味でとても私の心に響いた単語でした。 人に思いやりを持つとか優しくというのは基本的なことで、 それにプラスして松原みきさんの歌は、 私に思い切りよく生きる、ぐずぐずしない、 さっぱりして振り向かないことを教えてくれました。 当時私は19歳から20歳の頃だったので、 まだまだ女性としての自分はまったくわからず、これからの時期で、 そんな私にみきさんの歌の数々は多大な影響を与えました。 あと大好きな佐野元春さんの曲や、 アレンジはこれまた大好きな大村雅郎さんなので、 私にとっては貴重です。
これらの曲、もう一度ライブで聴きたかったです。
| 2004年12月14日(火) |
「POCKET PARK」 松原みき 1980.1 |
私は松原みきさんの曲とジャズシンガーのような歌唱力、 そしてあの華やかな明るい美貌が大好きでした。 いつのまにか表舞台からは離れられて、 ソングライターの仕事に転向されたときいてからも、 アナログを聴きつづけて、友人にも聴かせてファンを増やしたりしてました。 つい最近も親友に聴かせたら 「すっごくいい!『BLUE EYES』なんか最高!毎朝聞いてる」と 夢中になってくれました。 デビュー曲「真夜中のドア/Stay with me」は詞・曲・歌唱と本当にどれも最高です。 あの当時はまるで洋楽のように聴こえて新しかった。 今でも本当に素晴らしい曲です。 松原さんのデビュー当時、 私は短大生で松原さんのこのアルバムに夢中になっていました。 他の曲「It's so creamy」「Cryin'」 「His woman」「Manhattann wind」 「偽りのない日々」も素晴らしく、大きな包容力のある女性を感じられて、 松原さんは私とほぼ同い年なのに、 なんて大人でなんて完成されているんだろうと 楽曲のよさと歌唱力に溺れていました。 古い言葉でいえば、パンチの効いた歌声。 「Trouble Maker」なんかはその最高峰。 そうです。すでに完成されたデビューアルバムでした。 あの及川恒平氏にデビューアルバムに詞を2つも書かせるとは 及川氏もその才能を絶賛していたに違いありません。
私は当時組んでいた自分のバンドでも 「真夜中のドア」はガンガンに演奏していました。
あの華やかな美貌のみきさんが亡くなられたなんて信じられません。 歳も私とひとつしか違わないし。 普段、芸能人や遠い世界の人の訃報を聞いても 泣くところまではいかないのですが、 きょうはアナログLP聴きながら泣いてしまいました。 もっと聴きたかった。みきさん、なぜですか。 好きな人が次々と亡くなってしまうのは本当に悲しい。
しあわせと涙が 背中合わせでも 偽りのない日々 送ることは 愛に身をまかせた 私の歓びよ
「偽りのない日々」詞/及川恒平
| 2004年12月13日(月) |
「人生・春・横断」 ふきのとう 1979. |
毎年晩秋から冬になると、鮮やかな風景を感じられるふきのとうの歌が聴きたくなる。
どの歌にも情景がある。 すぐにぱっとひらめく景色や、これはどんなところかなと 興味を書きたてられる景色やここへ行ってみたいなと思ったりもする。
このアルバムは春の歌「春雷」 秋の歌「まるで気まぐれ秋の風」「柿の実色した水曜日」「ば〜じにあ・すりむ」 冬の歌「沫雪」とどの歌にもはっきりと季節を感じることができる。 中でも「柿の実色した水曜日」を聴いていると、当時も今も
覚えてるかな 逢った日の 空と山の色 柿の実色した水曜日 初めて君を見た
なんとなく自分の初恋を思い出してしまう。
「ば〜じにあ・すりむ」はバージニア・スリムが似合う恋人との別れのシーンを書いた歌で とても大人っぽくて当時は非常に憧れた。 でも、たばこを知らない私は、バージニア・スリムが何なのか知らず、 わざわざタバコ屋さんまで見にいった。 細くてきれいなタバコだった。 今でも自販機などで見かけると思わず見つめてしまう。 たばこが似合う女性やワインが似合う女性にはとっても憧れるが、 私はどちらにもなれなかった。
圧巻はラストの「青空」だと思う。 これは細坪さんの力作でしょう。
吹き上げる風に 背中を向けるのは 心を閉ざしたからじゃなく 彼の得意なポーズだってことは 鏡の裏に見えている
夢見た夢がひとつまたひとつ 腕から滑り落ちてゆく けれど恐いのは その事じゃない 夢が壊れる事じゃない
夢があるんだと ただそれだけで 何かを掴んだつもりになって 死んじまった夢を 抱えたまま気付きもせず ぼんやりと空を 眺めてる
ああ なんて 今日は長閑な日だ なんて 幸せそうだろう 今日も 大空に絵を描くんだ write way up まずクレヨンで write way up そして絵の具で write way up 吹き出す赤い血で way up 廃墟を塗り潰してしまえ
あの頃は毎日この歌を聴いて心で思って空をながめていた。
きょうは久々に大空に私の血で絵を描いてみたいと思う。
| 2004年12月11日(土) |
「She is」 今井美樹 2004.11.3 |
今井美樹さんの最新アルバムは、 ますます実力派になっていく様子をはっきりと 垣間見ることができる素晴らしい力作となっている。
どの曲もとにかく丁寧に作られていて、丁寧に歌っている。 曲も難しいものが多い。 穏やかな曲が多いけれど、 時折響き渡る布袋さんのギターが曲にメリハリをつけて 歌に鮮やかさを増していく。 「Travellin' Woman」のギターソロは気持ちよさそうな響きで ノリノリだけど、あくまでも穏やかで 布袋さんはこんなギターも弾くんだなあとつくづく思った。
一番好きな曲はシングルにもなった「おもいでに捧ぐ」で 聴いた事があるようなメロディーだったので、 洋楽のカバーかと思ったけれど、私の勘違いでオリジナルだった。 ギターの音色がとてもきれいで悲しい。
”思い出してくれますか そよぐ風と 輝いていた 青い海 忘れないでくれますか 愛のなかで 見つけだしたものすべて
夕焼けが抱きしめる 迫る別れを惜しむように ありがとう またいつか 願い叶える日まで
今井さんの歌を聴いていると、 絶対に叶わぬ不可能な夢も叶うような気がしてくるのが不思議。
儚くとも力強さがある今井さんの歌を聴いていると、 何があっても明日からまた…という気持になってくる。
| 2004年12月07日(火) |
「VIVA! 6×7」 松任谷由実 2004.11.10 |
ユーミンの最新アルバムはジャケットが、 60年代のアメリカの若いカップルの絵で、 レトロ風なので、中身は一体どうなるんだろうと思っていた。 タイトルもよくわからないし、想像できなかった。 私は裏ジャケの船のたくさん泊っている海辺の絵がとても好き。 この海は日本のような気がする。 ジャケットは60年代のアメリカなのに、裏ジャケは日本。 しかも私の中では日本海のイメージ。 このギャップは何だろう。 なぜこの絵を裏ジャケにしたのか理由を聞いてみたくなる。 ああ、でも外国の海かもしれない。単なる私の思い込みの可能性が強い。
でも、この絵は大好き。おだやかな海。 この絵をみながら、曲のタイトルを見ているとやさしい気持になる。
曲の方は80年代中ごろのユーミンの曲を彷彿させるような、 流れるような無理のない曲で、 それほどバックの音作りも凝っていないような気がする。 ユーミンの曲は発売される頃の季節に合わせた曲が 結構多かったような気がするが、 今回のアルバムには夏の曲が何曲かあって、 夏にリアルタイムに夏の曲を聴くのもいいけど、 秋から冬にかけて、暑い夏の日を思い出しながら、 夏の曲をきくのもいいものだということを発見した。 「Summertime」は夏の木陰のハンモックが描かれていて、 聴いているとハンモックに寝ているような気分になってきて面白い。
”ひまわりが影をのばしてる 小さなバス停で あなたと別れた 陽炎に溶けてゆく バスは 思いでも乗せずに 行ってしまった
”ひまわりが咲くと思い出す あのときの風景と 止まった時間 「ひまわりがある風景」
私が通っていた小中学校は非常に転校生の多い学校だった。 毎月のように転入生が来て、またしばらくすると転校していった。 せっかく仲良くなったのに、また転校していってしまう時は 本当に悲しくて、駅に見送りに行った。 夏休みに転校していく子を見送りに行った時は、 田舎なのであちこちに大きな大きなひまわりが咲いていた。 時には別れ難くて途中までいっしょに電車に乗っていったこともあったが、 ひまわりが咲いていた、電車が陽炎にゆれていたというあの景色は 今も鮮明。この曲で思い出してしまった。
”咲いていて いつまでも 祈るように目を閉じたら その瞬間 永遠を見せて 「永遠が見える日」
この世に永遠はないと思うけど、このユーミンの歌声を聴いていると 一度だけの瞬間だけの永遠というのは あるのかもしれないと錯覚させられる。
毎年「ユーミンの歌は今年は卒業」と思うけど、 なかなか卒業できない自分がいる。
| 2004年12月04日(土) |
「いまのきもち」 中島みゆき 2004.11.17 |
ジャケットのみゆきさんがとても妖艶できれいだったので、 一目で気に入り、 曲名を見たら「信じ難いもの」「歌姫」「横恋慕」「この世に二人だけ」など 好きな曲ばかりだったので、買ってしまった。 ベストアルバムではなくて、全部みゆきさんが改めて「いまのきもち」で 過去の曲を歌っている。
私は古い曲を聴くとき、それほどその当時のことを思いだしたりはしない。 よほど思い入れのある曲の場合は、思い出したりもするけど、 めったにない。 古い曲を聴くときは「いまのきもち」で聴いている。
みゆきさんの曲は好きな曲がたくさんあるけど、幼稚な私は今ひとつ よくわかってなかった。 いいかげん、ちょっとはわかるようになってきた。 「この世に二人だけ」という歌はリアルタイムで聴いていた当時はわからなかった。 今はよくわかるなあ。
”二人だけ この世に残し 死に絶えてしまえばいいと 心ならずも願ってしまうけど それでもあなたは 私を選ばない
幼かった当時は「横恋慕」でさえもよくわからなかった。
”長い髪を 三つ編みにしていた頃に めぐり逢えればよかった それでも 時の流れさえ 見放す 私の思いを 伝えてから 消えたい
夜更けでごめんね 泣いててごめんね これっきりでよすわ 一度いうわ 好きです あなた
この曲はとても弾んでいて、昔から好きな曲。 悲しい曲だけど、リズミカルに弾んでいて 失恋してもそれはそれで良かったんだって思えてくる。 詞にも曲にもプロのテクニックを感じる。
「怜子」「信じ難いもの」も当時の気持とはまったく違う気持で聴ける。 「この空を飛べたら」の
こんなにも こんなにも 空が恋しい
も痛切に響く。
どの日にも戻れないから、「いまのきもち」で聴いてみると 新しい何かを感じられるような気がしたアルバム。
| 2004年11月30日(火) |
「OLIVE」 松任谷由実 1979.7.20 |
このアルバムは秋になると毎年必ず聴きたくなる名盤だけれど、 いろんな意味でアンバランスな感じがする。 夏の始まりに発売されたアルバムなのに、 夏らしい賑やかさや騒々しさがない。 季節の風物詩やましてや海など出てもこない。 稲妻は出てくるけど、強く季節を感じさせるような使い方ではない。 むしろ、「春休み」「りんごのにおい」「帰愁」など春や秋のイメージのある言葉が多数使われている。 ジャケットのユーミンはまるでファッションモデルさながらで、 曲とはまったく関係のないようなマネキン人形のようないでたちである。 リアルさがない。 ジャケットの文字も全て英語であちこちにちりばめられていて、 おしゃれな雑誌の表紙のようだ。
私にとってはこのアルバムの中身は秋の香りがするので、 毎年晩秋になると必ずこのアルバムを取り出している。
まず1曲目の「未来は霧の中」は彼女自身の幼い頃、未来を夢見ていた頃の歌で、 ほんのりとノスタルジック。
2曲目の「青いエアメイル」はだんぜん一番私の好きな曲で、 仕事か勉強で外国へ行った彼からの手紙を待ち焦がれている彼女の歌。
青いエアメイルがポストに落ちたわ 雨がしみぬうちに急いでとりに行くわ 傘をほほでおさえ待ちきれずにひらくと
まるで、映画のワンシーンのように目に浮かぶ。
選ばなかったから失うのだと 悲しい想いが胸をつらぬく けれどあなたがずっと好きだわ 時の流れに負けないの
この主人公の彼女は選ばなかったから、失うと言っているけれど、 選ばなかったからこそ、得たものもきっとあるはず。 そしておそらく、時の流れには負けてしまったのだろう。
「ツバメのように」は当時はのほほんと聴いていたけれど、 今では完全に封印したくなるような名曲。 こんな歌をあっさりと歌えるのはユーミンだけだろうと思う。 でも、私は名曲だけに封印。
「最後の春休み」ではリアルに学生時代の切なさを思い起こしてしまう。 春休み、それも最後の春休みは優しく淋しい。 次には同じ日々はもうない。 新しい日々は待っているが、同じ日々はもうない。 私も最後の春休みには、学校の隅々まで歩き回った覚えがある。 用事もないのに、教室に入って。
「風の中の栗毛」はこれも手紙の歌。 出した手紙を取り返しに行く主人公。 これもリアルに絵が浮かぶ。 取り返した手紙を握り締め、風の中を駆け抜ける人。
「稲妻の少女」。 ただこの1曲だけ、夏を感じさせる曲。 山下達郎氏のコーラスがまた爽やかに夏を呼んでいる。 それにしても山下氏は誰の曲のバックコーラスをやっても、 前面に出てしまって、とてもバックコーラスとはいえないと思う。 コーラスの美しさばかり気になってしまう。
ラストの「りんごのにおいと風の国」は晩秋そのものの曲。 当時にしては6分強の大作だが、特に大作というイメージはなくて、 短い秋のピリオドをうち、風の国へ急ぎます と冬へ向うしめくくり。 特に目立つ曲が収録されているわけではないけれど、 どれも丁寧に作られた名盤。
| 2004年11月29日(月) |
「LIVE'73」 よしだたくろう 1973. |
このライブアルバムはもうかれこれ31年前の録音なのに、 なぜか古さを感じさせない。 なんでだろうかと考えたところ、音の良さとあとはやっぱり 拓郎の魂の叫びにあるのだろう。 もう「春だったね」から絶叫で、最後の「望みを捨てろ」も大絶叫。 私はこの中では「君が好き」と「望みを捨てろ」が最高に好き。 去年、拓郎のライブを見にいった時も「君が好き」を叫んでいたが、 やはりしびれた。 これほどまでにストレートで、飾らないラブソングは他には思い浮かばない。
「むなしさだけがあった」は拓郎の詩ではないけれど、拓郎らしい気がする。 雲だけつめたく浮かぶ ああ むなしさだけがあった
あと「落陽」はもちろんのこと「こうき心’73」は今更ながらにうなずいてしまう。 「晩餐」もちょっと変わった歌で、 夕食時の風景に社会風刺を交えているが、 たしか中島みゆきの歌にもこういう書き方があったなあとか思い出したりする。 「ひらひら」も拓郎だけの歌だなという感じがする。 そして「望みを捨てろ」は一体何が言いたいのか さっぱりわからないけれど、 これを落ち込んでいる時に聴くと、なぜか元気が出てくる不思議な歌。 この訳わからない歌が、フェイドアウトして終る。 最初から最後まで一気に聴けるライブ盤のお手本といえるアルバムだと思う。 すごい。
| 2004年11月28日(日) |
「SENTIMRNTALovers」 平井堅 2004.11.24 |
今年一番聞いた曲は「瞳を閉じて」かも知れない。 この曲と柴咲コウさんの「かたちあるもの」は、 『世界の中心で、愛を叫ぶ』の主人公それぞれの気持を歌った歌で 両方ともとても感動的ないい曲だ。 テレビで歌っている平井さんを見ていると、すごい熱唱でしかも、かなりキーの高い曲ばかりなので、 見ていても大丈夫かな?と心配になったりする。 この新しいアルバムもキーが高くて、ものすごくハイクオリティで難しい歌がずらりと並んでいるけれど、 その素晴らしい歌唱力で軽々と歌いこなしている。 「センチメンタル」というタイトルのとおり、行きつ戻りつする恋の歌やノスタルジックな歌が並んでいる。 「nostalgia」はお母さんの歌なのでしょうか。 「キミはともだち」は純粋にともだちを歌った歌で、ほとんどアカペラ。 アルバムにメリハリをつける。 最後の「センチメンタル」は、これこそ直球のセンチメンタルそのものだと思った。
今年は私にとっては『世界の中心で、愛を叫ぶ』に胸をうたれた1年だった。 究極の愛。 your love forever I wish forever
に世界が染まればいいと思った。
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