| 2004年10月26日(火) |
「再会」 The LOVE 2004.6.23 |
「The LOVE」というグループのことはぜんぜん知らないのだけど、楽曲が良いので聴いてます。 詞、曲そのものにハートがこもっていて、曲作りのテクニックも充分なため、 思わず引き込まれてしまいました。 グループ名そのままに色んな「愛」を歌っているのだけれど、 10年いいえ、20年くらい前のニューミュージックを聴いているような錯覚に陥ります。 詞、曲、ボーカルが一昔も二昔もまえの感じですが、音は古臭くはありません。 ミディアムテンポのバラードがお得意なようで、印象的な言葉が多く、 ニューミュージックの時代を思い出してしまいました。 こういう歌を得意とするグループが存在する事を最近になって初めて知りました。 もうデビュー7年ということで、地道にがんばっているグループです。
中でも「遅咲きの花」は名曲中の名曲なので、ロングセラーでヒットすればいいなあ、もっと色んな人に聴かれるようになれば、きっと愛されるグループになるだろうなあと思いました。 そのためにも私は有線にリクエストいっぱいして、がんばって貢献しています。
| 2004年10月25日(月) |
「心のうちがわかればいいのに」 佐々木好 1982.2 |
もう20年以上愛聴している佐々木好さんのファーストアルバム。 大事な言葉だけを凝縮させ、ほとんどの装飾をとりはらったかのような歌の数々。 そのせいかこのアルバムの曲は時間的にはとても短い。 詩も短いものが多い。でも、内容は濃い。
”二人でドライヴニコニコしながら あなたと私は笑う 対向車が恐くないかと尋ねると ガックリした顔になりカリーナを眺めて 人間てサ自分は信じられるけど 他人はなかなか信じられないものだ あー心に焼きつき ますます好きになりそう
二人は想い出にすぎないみたい 初めから知ってた アフロの頭はもう切ったかしら ニコッと笑っておくれもう一度 出会いってサ決められているみたいに 不思議と別れがあるね あー私の名前だけあなたに呼んで欲しい 「ドライヴ」
誰がなんと言ってもこの歌が一番好き。
余分な言葉は一つも無い。 楽しい今現在から別れまでを予感していて、 それは悲しくとも確実に来るとわかっている。 しつこくないところが佐々木好さんの歌の特徴。 冷静に理解することができる。
「今日はどんな日でしたか」「#4006」「心のうちがわかればいいのに」では 身近な生活観や心象風景を素直に淡々と歌う。 ”今日はどんな日でしたか 疲れましたか 一日が長く感じたり短く感じたり 邪魔になる事や 何かをしようと思っても 過ぎてく時のほうが速くなる
”心のうちがわかればいいのに それからあなたの性格も
なぜ『心のうちがわかればいいのに』をタイトルにしたのかはわからないが、 誰もが一度は持ってしまう願望でしょう。 実際は心のうちがわかってしまえば恐い事が多いと思うけれど、 誰もが一度はそう思うのでしょう。 でも、心のうちがわからないからこそ人は人を好きになるのでしょう。
| 2004年10月24日(日) |
「朧月夜〜祈り」 中島美嘉 |
”菜の花畠に 入日薄れ 見わたす山の端 霞ふかし。 春風そよふく 空を見れば、 夕月かかりて におい淡し。
「朧月夜」。 こんなにいい歌だとは知らなかった。中島美嘉さんが歌ってくれたおかげで気づいた。 元がいい歌だと思うけど、 葉加瀬さんのアレンジや美嘉さんの歌唱で新しく生まれ変わった。
暗いところや夜はどうも苦手だけど、こういう音楽を聴いていると ああ、一人じゃないって思ってしまう。
| 2004年10月23日(土) |
「天下無敵の愛」「月明かりの下」 酒井法子 |
ネッ友と言わせて頂いていいんでしょうか? ネットで知り合って、あっという間にすっかりお世話になってしまっているNさんが教えてくれた曲。 大好きな斉藤由貴さんがノリピーに作詞した2曲。 作曲は崎谷賢次郎さん。
2曲とも素敵な素敵な曲です。
「天下無敵の愛」は母ならではの子どもへの愛の歌。 それも天下無敵な愛の歌。 最初聴いた時はびっくりしました。あまりにもきらきらとアップテンポで。 崎谷さんはこういう曲も書かれるんですね。 アレンジもハードできらきら系の音満載でノリピーのきれいな声もなめらかです。 一生懸命歌ってる。聴いていて気持ちいいなあ。 アレンジはエレキの刻み方がいい。 こういう刻み方の音は久々に聴いた気がする。 歌が終って演奏があっという間に終るところも、さわやかな印象でとってもいいと思う。
”だけど だけど 愛してる どんな時も世界一 例え駄々こね へ理屈 ワガママされても 問答無用! 捕まえたら 問答無用! 抱きしめちゃえ これこそ 天下無用の 愛の技
「月明かりの下」もすてきです。 こちらはミディアムテンポでやさしく深い愛の歌。 ノリピーの声がとてもクリアでサビの部分はうっとりしてしまう。
”やがて 花は芽吹いて 咲いては散ってゆくけど めぐりゆく季節を越えて 変わらないものがあるの
由貴さんの詞はやっぱり感性豊かでいいな。もっともっと聴きたい。 それと同時にノリピーもなめらかに歌う人だと再確認した曲でした。
| 2004年10月22日(金) |
「ほし・つき・ぴあの」 村松健 1993.9.22 |
秋に聴くピアノ。 シンセとかほとんど使ってなくて、ピアノのほかはリズム楽器だけかなあと思うほどのシンプルで繊細なベストアルバム。 デビュー当時はもろにフュージョンですごく爽快で疾走感があり、走るピアノって感じだった。
倉本さんの大人のピアノも大好きだけど、村松さんの王子様のピアノがやっぱり好きだなあ。 このアルバムは繊細そのものの安らぎのピアノ。 特に「星が生まれる丘」「キャンドル・パワー」「封じこめられた光と影」あたりは秋の寂しさと強さを表現しているような気がする。 そして「月とお話し」「大きなとちの木〜11月」「生まれ変わっても」で 冬へ向っていく。 決して振り返らずに。
| 2004年10月21日(木) |
「Wish You The Best」 倉木麻衣 2004.1.1 |
選曲的には少々の不満があるもののいい曲ばかりでうれしいうれしい初のベスト。 ジャケットの麻衣ちゃんがもうめちゃくちゃかわいいので、ジャケットもすごく気に入って買った一枚。 なぜ麻衣ちゃんの曲が好きなのか考えてみると、80年代のAORの香りがするから。 デビュー当時はよくヒッキ−の音楽と比較されていたけど、ヒッキ−の曲は80年代のAORとは遠く離れているでしょう。
麻衣ちゃんの音楽は彼女ならではのものだと思う。 AORに今の音の要素が混じっていて、ハスキーで透明感のある声がのっかっている。 麻衣ちゃんの書く歌詞にもとっても共感してしまって、英語まじりの乾いた感覚の前向きな歌詞も大好き。
「Stay by my side」の流れるようなメロディー、「Secret of my heart」の心に残るサビ、 「NEVER GONNA GIVE YOU UP」の洋楽のようなリズムと打ち込み、「Delicious Way」はたしかファーストアルバムの1曲目ですごいインパクトを感じた曲、 「Reach for the sky」「風のららら」の爽快さ、「冷たい海」すばらしくなめらかな英語交じりの日本語詞。 ノリノリの「Stand up」や「Winter Bells」「Feel fine!」。 私は日本語と英語の見事な融合に魅力を感じるけど、 ほとんど日本語の歌詞の「Time after time〜花舞う街で〜」の日本的な言葉の数々もいい。京都で作った歌詞かなと感じてしまう。
二枚組にしてほしかった。 私の好きな「Lovin' you」が入っていない事は非常に残念。 シングル曲でまとめようとということになると、こんな風になってしまうんでしょうね。 ちょっと物足りないけれど、でもうれしい何度も聴いているベストアルバム。
| 2004年10月20日(水) |
「Hurricane」 島 健 1989 |
台風23号が来ているので思いついて「ハリケーン」を出してきた。 ジャケットはわたせせいぞう氏の風の強いハリケーンの街。 しかし私には「ハートカクテル」の知識がまったく無いため、この絵の意味をよく知らない。 でも、わたせせいぞうさんの絵は好きだなあ。動きが感じられるんですよね。 動いているアニメを見ているような気分になってしまう。
この「Hurricane」というアルバムは秋風のようにさわやかなフュージョン。 一番のお気に入りは9曲目の「Takeshi's Theme」で、 これを聴いていると 外が台風で荒れ狂っているのに、優雅にコーヒーを飲みたくなってくる。 10曲目の「Hurricane」だけは強い風と叩きつける雨のイメージで、他とは全く違う曲。 風が吹きあれ、木々がゆれて不協和音を作り出している。 そして走るピアノ。風に飛ばされて激しく舞う木の葉が見えてくる。 この曲以外はハリケーンを感じさせないが、 大人のフュージョンあるいはジャズっぽいポップスで台風の夜に聴いて台風を忘れさせてくれる一枚なのでした。
| 2004年10月19日(火) |
「autumn winds best from OFF COURSE」 OFF COURSE |
「autumn winds best from OFF COURSE」 OFF COURSE
このアルバムはジャケ買いしてしまった。 しかもジャケットが好きなので、LPの方を買ってしまった。CDが出ているのにもかかわらず。 きれいなたぶんこの花はスイートピー。優しい優しい気持ちになる。
中身はいきなり1曲目が「さよなら」なので、なにも1曲目にしなくてもって感じがしたけれど、 確かに全体的に秋の選曲になっている。 もちろん「秋の気配」「愛を止めないで」「言葉にできない」も収録。
私は聴き飽きるほどオフコースは聴いているが、この中では「冬が来るまえに」と「秋ゆく街で」が大好き。 「冬が来るまえに」は小田さんお得意の優しく心変わりを告げる歌。 この時代にしてはメロディーが複雑で、よくできていると思う。 そして何よりも美しい小田さんの声がメロディーが感性が、奇跡をおこしているような気がする。
”ああ 燃ゆる想いは消えて かわらぬ愛はもうみえない あなたの嘘のないやさしさに かえすことばもなく 私はただむなしく ありがとう ありがとう
「秋ゆく街で」はライヴバージョンでアルバムラストにふさわしい。 いいなあ。これは素直で。
”いちどきりの短い人生だから 僕の生き方で もうしばらくは 歩いてゆこう 手にあまる不安の中に
あなたの愛がかくれてしまう それも誇りをすてて ありふれた人生を生きてゆくよりは いいかも知れない
鈴木さんの「いくつもの星の下で」も素直でなおかつ情熱的でとてもいい曲。好きです。
| 2004年10月17日(日) |
「玉姫様」 戸川純 1984.9.25 |
戸川純のこの異様なアルバムはお気に入りでよく聴いた。 ライブも2回行ったけど、やはり異様だった。 最初にいったところは小さいホールで オールスタンディングだったので、前の方のお客さんはみな純ちゃんといっしょに踊りまくり、右へ左へと人波が揺れいていた。 私も最初は前の方にいたけれど、人波に押されて何度も壁にたたきつけられたので、 危険を感じ後ろの方から見ていた。
そんな純ちゃんの異常な異様なアルバム。 でも、この異様な気持ちがわかるんです、私には。 特にタイトルの「玉姫様」。 ここまでひどくはないけれど、私もそうだから。 レディヒステリック、もうあなたの話が理解できない状態に陥る。 それでこのアルバムが好きだったんだろうか。
あと「踊れない」これもそうそう、そうなんです。 いつも決められている 思いどおりに動けない
「蛹化の女」
”それはあなたを思い過ぎて変わり果てた私の姿 月光も凍てつく森で 樹液すする私は虫の女
カノンにこんな歌詞をのせるというのは純ちゃんが考えたんだろうか。 パッフェルベルもびっくりだろう。 でも、変じゃないから不思議。
| 2004年10月16日(土) |
「VIRIDIAN」 鈴木祥子 1988.10.21 |
鈴木祥子さんはなにより声が魅力的だと思うけれど、 どうでしょうか、このアルバムは。 アコースティックとエレクトリック、そしてシンフォニックの融合。
「夏はどこへ行った」ではあくまでもアコースティックかと思っていたら、 突然にエレキの悲しい響き。
「サヨナラの朗読」はアコースティックとシンフォニックの融合。
タイトル曲の「ビリジアン」ではピアノとサックスそして祥子さんの声自身が、楽器の一部になっているような気がする。
このアルバムの中で私の一番好きな曲「悲しい青空」は 出だしから祥子さんの声がパンフルートの音色に聴こえてしまう。
私の耳には心には祥子さんの声が楽器の音色に聴こえるときがある。 ホイッスルの音、パンフルートの音、グロッゲンの音に…。 色んな音と溶け合うことのできる不思議な声。
”悲しい青空 何日も続いて あの人の行方 誰も知らない 「悲しい青空」
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