昨日つまらないトラブルがあり、真夜中にON(g)に「軽く死にたい気分です」とメールしたら、がつんと励ましてもらった。単なる褒め言葉も勿論嬉しいが、「今度何か一緒にやろう」ってのが何より有難い。弾いてくれるってのが。
それでかなり気分が持ち直したが。今日の明け方にハニー(drs)からメールが来たので「軽く死にたいの」と明るめに言ったら、「軽く死んでるよ」という返信。ああ、今そっちメチャクチャ忙しいもんねw
私は落ち込みやすいし、極端なので。すぐ死にたくなるんよ。でも、2004年の夏以来、私の「死にたい」は、「でも死なないけどね」とセットになった。
小学生の頃から、身近に自殺が多くて。「例」を見せられるたびに、自分もいつかアレが出来るかな、と考えていて。多分いつかやるな、やるだろうな、と思っていたんだけど。
2004年に死んだ人は、私と実際の関りは一番薄い。それまでに死んだのは、隣に住んでいた伯父であり、仲のいい友達であり、親友であったが、彼は他人だ。
けれどその人が死んだ時、私は腹が立ったのだ。私が勝手に感情移入していたものを一緒に持っていかれたからだ。音楽を。
頭に来たけど、いないので、文句も言えない。
誰かに頭に来られるとイヤなので、私も死なないことにした。
しかし、死にたい気分にはなるのだ。で、死ぬ選択肢があった時は、そのことを考えるのがいわば「現実逃避」になっていた。何かあったら死ねばいいと考えるのはラクだ。なのにそれが閉ざされているとなると。
結構、じわじわとボディに来る辛さがある。
まあ、昨夜のはかなり軽くて、まさしく「気分」だったので。今朝にはすっかり現実的な態勢に切り替わり、おかげで今は充実した感じすらある。
今の私は、実はたったひとつだけ自殺の可能性を残している。―――年を取って一人で経済的に行詰った時。もしもそうなったら、その時は本当に死んでやろうと思っている。
筒井康隆の「敵」は、恐ろしい小説だった。一人暮らしの老人が、所持金が底をついたら死のうと計算して生きている話。
「私死にたい気分なの」なんていう遊びがどこにもない。
エスケイプ *ZELDAの曲。(1982)
| 2009年05月25日(月) |
It was different in many ways |
11時にうちから3分の病院でCTスキャン。昨年12月と同じく、造影剤を入れたとたんに、喉元と「局部」が熱くなる。うーん。
21時半から1時間、荻窪グランブルーで19さん(p)とリハ。昨夜0時に今日の授業のキャンセルが入ったので、急遽連絡してリハにしたのだ。
先週の4曲に加え、今日は私のオリジナル'Tear Me'をやる。これはギターユニット用に書いた曲だが、ピアノでもやりやすい筈だ。実際やってみたら、コピー曲よりもずっと手ごたえがあった。やりようによってどうとでも決まる感じだ。
コピーも、先週に比べずっと良くなった。こちらがちゃんと歌うと、呼応してちゃんと弾いてくれる。自分が力を出せばそのぶん良くなるというのは、しみじみ気持ちいい。
19さんが弾く手を止め、'Tear Me'の歌詞を見て、「この歌詞、どういう意味なんですか? あっ、僕、英文科卒なんですよ。この'hesitate'って『嫌い』って意味ですよね」と言う。
「・・・『ためらう』です。『嫌い』は'hate'ですよ。字数が大分違うじゃないですか」と真顔で突っ込んだら、「あっ、すみませんすみません!」って。
思わず「19さん、面白いですねw」と言う。こういうMCしたらウケるだろうな。美しい音楽と、ボケツッコミのMC。
これからは週イチでリハすることになった。19さん、リハに意欲的だし、絶対に「出来ない」と言わないどころか、「いつでも弾けるようにしておきます。・・・ちょっとプロっぽいですね」なんて言ったりする。ものすごくポジティヴ。色んな点で目新しいキャラで、なんだか楽しい。
It was different in many ways (色んな点で今までにないキャラ) *19 / Paul Hardcastle (1985) の歌詞。
| 2009年05月24日(日) |
Help Me I'm Hungry |
朝、寝ていたら、なんだかこのまま死にたくなった。
ま、こういう感じって皆よくあるんでしょ?(違う??)
明日はCTスキャンなので、20時以降は「水とお茶のみOK」と言われているが。自分で勝手に「コーヒーもOK」と決め、がんがん飲む。ブラックだから問題ないよね。
ふと気づいたら、おそろしく精神状態が悪くなっていた。体調が悪いかのように、もうはっきりとどっしりと「ダメ」だ。
来週の日曜にTOEICを受けるので、毎日それに向けて勉強している。著名な英語講師であるMK(b)に頂いたテキスト「TOEICテスト・リーディングBOX」をテスト5回分全部やり、「TOEICテスト 新・最強トリプル模試3」にも手をつけている。先日出たばかりのテキストも2度読んだ。
試験が目前だし、点数というわかりやすい結果に向けての努力なので、物凄くシンプルでいい。この当面の目標だけが、今の自分を支えている感じがする。
それにしても、この精神的に「ダメ」な感じ。
ハラ減ってんのがいけないのかな。
Help Me I'm Hungry (腹ぺこだからダメだ) *Nirvana の曲。(1987)
| 2009年05月23日(土) |
Let it be complete |
FP(vo)と、20時半に荻窪駅で待合せ。の、筈が。
私が待たされたw FPはもう私と知り合ってかれこれ6年。初めての待合せに1時間待たされて以来、私との約束にはたいてい遅れめで来る。・・・賢い。
今日は荻窪のロックバーで、半月前に南阿佐ヶ谷ロックバーBで出会ったギタリストのライヴがあるのだ。一人で行くつもりでいたが、ふと直前にFPを誘った。「馬鹿ウマのギタリスト観に行かない?」とメールしたところ、「ベック? レイ・ヴォーン?」と訊くので、「ジャスティン・キング」と返したらちゃんと通じた。さすがロックマニア。話が早い。
遅くに行ったので、一番遠い席になったのが残念。何しろ前回は、手を伸ばせば届く距離だったし。
相変わらずリズム感が凄いが、ご本人曰く「リズム感がまだまだ」とのことで。本気で言っているのかもしれないが、謙遜も程度を考えないとw
0時帰宅。今日は久々にビーフィーター(ジン)ばかり飲んでいたので、かなり酔払う。しかしこの量で酔うとは、ほんっとに手術後、酒が弱くなったんだなあ。
帰宅後FP(vo)からメール。私の香水が好きだというラヴな内容。おお。もててる。(か?) そういえば今夜はNP(b)からも飲みのお誘いがあった。もててたんだな、きっと。そうに違いない。(用事があると言ってたけどw)
酔ってるので珍しくすぐに寝ていたら。3時半に今日のギタリストからメール。おお。もてて・・・ないな。これはライヴのお礼メールだ。うん。
引き続き寝ていたら、7時にYB(g)からメール。「世界中でいっちゃん君ん事愛してるのはボキらとおもーがな」とある。おお、もてて・・・るんじゃなくこれは迷惑メールだな。分類としては。
引き続き寝ていたら9時半に友だちの元彼(drs)からライヴ告知メールが。明らかにもててはいないが。とりあえずこれで全パート揃った。
Let it be complete (これで揃った) *You Are Here / John Lennon (1973) の歌詞。
| 2009年05月22日(金) |
I tripped and fell. Did I fall? |
21時半にKKと荻窪駅で待合せ。の、筈が。15分遅刻。私が一昨日ようやく病院に行って、とりあえず異常がなかったので、快気祝いにご馳走してくれるというのに。悪い。
どこに行くか訊かれ、思いつきで駅前の沖縄料理屋に行くが。地下に降りる石段でこけて、脚をすりむく。
・・・今日、家で授業中はピンクのTシャツに合せて薄いピンクの靴下を履いていたのだが。外出する為に、黒のキャミソール、茶のレースのカーディガン、黒のロングスカートに着替え、靴は黒のゴスロリブーツを履いた。いつもなら当然靴下も黒の着圧ストッキングに履き替えるところを、今日に限ってそこだけ、はしょってしまったのだ。
そしたら沖縄料理屋の階段を降りる時ふと気づいた。この店って、靴を脱ぐんじゃん。てことは色の合ってない靴下が見えちゃう。
と、意識がそれた瞬間に足もとがおろそかになって踏み外した。つまずいてゆっくり一段落ちただけなので、普通なら怪我なんかする筈はないのだが、階段がぎざぎざの石段だったので、すりむいて軽く血が滲んだ。
ちゃんと厚手で丈も長い黒のストッキングに履き替えていれば怪我しなかったのに、薄手の短い靴下のままだったから、ナマ脚をすりむくことになったのだ。
・・・お出かけの服装に手を抜くなんて、普段ならあり得ないのに。珍しくもやっちゃったらこんなことに。・・・物凄く後悔。そして不愉快。いつ何時も気を抜いてはいけないという神様の戒めだわ。ううう。
食う。飲物はシークワーサー梅酒などというよくわからないシロモノ。たらふく食って、デザートも取る。何故かカウンターの男の子に「僕からです」とブルーシールのアイスをいただく。確かにここだけに来てるな。美味。
KKはかなりよく食う。どうやら私より食うらしいし、甘いものも大好きらしい。なんでそんなに痩せてるんだ。
移動してコーヒーを飲んだが。私が先ほどすりむいた脚を確認して「血ぃ出た」と言ったら、KKが「どれどれ」とテーブルをまわって見に来ようとしたので、いいよいいよと遠慮。KKは医者なんである。と言っても、私の大嫌いな人間の医者じゃなくて、動物の。
おかげで今日も、ロックマニアのKKを相手に、音楽でなく動物の話ばかりしていた。
1時帰宅。
I tripped and fell. Did I fall? (こけて落ちたよ。マジでえ?) *Strange Currencies / R.E.M. (1994) の歌詞。
月曜の夜に5年半ぶりに遭遇した元彼(b)が、火曜の朝に寝たら夢に出てきた。(私はこの頃はずっと、朝寝て昼に起きる) といっても全くラヴな夢ではなく、元彼(g)も出てきたし、何故か私の母親も出てきたし、犬も出たし、要するに登場人物満載の非常に疲れる夢だった。
今日は病院に行かねばならない。杏林大学付属病院がイヤで、近くの病院に戻してもらうよう手配してもらったはいいが、実際全然行ってないのだ。要するに1月以来一度も通院していない。
今日こそ行くつもりでいたが。昨日も(疲れる夢のせいで)満足に寝た気がしないし、電話で来週の予約だけ取って寝ちゃえ、と思って9時に電話したら。10時から空いてるから今すぐおいで?と言う。え〜〜と思いつつ、行く。
結局今までで一番いい医者に当たった。人の良さそうな先生で、色々きちんと説明してくれる。
しかしこの先生が問診している時、話が性交渉のことに及び、「・・・えーと、退院してからそういう・・・チャンスはありましたか?」って。
・・・・・・・・・・・ちゃ、チャンスですか。
とりあえず「いえ」と流したが。
「わ・・・私、男の人ともう8ヶ月キスもしてないんですぅうう!!」(実話)って泣きふせばよかったか?
或いは「いやー、チャンスは何回かあるにはあったんですけど。今ひとつ乗り気になれなくて」とか言うのか??
とか言ってたら、夜中にEから電話。前回電話が来た時は、午前3時まで100分、恋の悩みのフリをしたのろけを聞かされたが。今日は4時まで85分のろけられた。やはりきちんと悩みのフリをしている。この年だから突っ走れないというようなこという彼女に、「この年だから、それだけ本気で好きになれるのは幸せじゃん」と言う。
私最近モテるんよ、とEに言う。でもさ、本気で好きになれる人がいなくてムナシイの。そうEに話したら、「わかるわかる」と同情された。くくく、くそ〜。
しっかし。まさかこの先、定期的に医者に「チャンス」の有無を確認されるんじゃなかろうな。
・・・なんか仕込んどいたほうがいいかな。って。しかしこの場合医者が問題にするのはひたすらアレであって、キスしたかどうかなどは全く無関係なのがムナシイ。医者が訊いてるのはロマンスの話ではないのだ。
・・・ううう、私だって病気さえしなけりゃ今頃は。(病気したから訊かれてるんだってばよ)
Chance (チャンス) *R.E.M. の曲。(1993)
| 2009年05月18日(月) |
I Saw The Light |
週末の鬱々とした気分を晴らすべく、また少しモノを減らしてみる。(私は片づけ魔の捨て魔なので、モノを処分すると快感)
元ダンナに、欲しいかどうかを確認したうえで、ミステリー本を118冊送る。既に去年までに相当減らした残りだから、珠玉のセレクションで、レア物も多い。ボアロー&ナルスジャック、カトリーヌ・アルレー、セバスチャン・ジャプリゾ、コーネル・ウールリッチ、ロバート・ブロック・・・ああ、いくらもう日本語は極力読まないことにしたからといって、私がこれらのコレクションを手放す日が来るとは。とうとう手をつけたフレドリック・ブラウン。
ルース・レンデルはたった一冊手元に残していた「ロウフィールド館の惨劇」だ。あの有名な、「ユーニス・パーチマンがカヴァデイル一家を殺したのは、読み書きができなかったからである」という衝撃的な一行から始まる作品。ミステリー=犯人当てクイズだと思っている輩に、カポーティの「冷血」よりも暗く胸に迫る犯罪小説があることをおしえたい。
それからフレッド・カサックの「殺人交叉点」―――そのどんでん返しに興奮して家中を走り回った読者がいると聞き、「はは。そんな馬鹿な」と読んで見たところ、あまりの驚きに椅子から立ち上がって2歩前に歩いてしまったほどの傑作だ。ミステリーを一般文学より下に見る奴らに、世の中にはクズのような純文学も山のようにある一方、こういう一生忘れ得ないインパクトを与えてくれるミステリーやSF作品があることを知らせてやりたい。
21時半から1時間、ネットで知り合った19さん(p)と荻窪グランブルーでリハ。この方とも初対面だし、このスタジオも初めて。臨海公園にお住まいなのに、こちらまで来てくださった。
20時半にスタジオで会ったのだが。その時、某3ピースバンドに遭遇。
まあ今更名前を隠すのも無意味極まりないではあるが。元彼(g)、元彼(b)、友だちの元彼(drs)の3人だ。この3人が組んでいると先日元彼(b)夫人に聞いてびっくりしたわあ。
日記を読んでてくれてる方にはおわかりだろうが、元彼(b)は、3週間前にリンキーで見かけた彼である。今回は普通に声をかけたので、胸のつかえがおりた。元彼(b)は何故か記憶にあるより痩せていて、元彼夫人いわく、一ヶ月くらいゴハンを作ってやってないせいだろうとのこと。うーん。友だちの元彼(drs)も痩せてたけど。こっちもなんか苦労したんかな。
ま、誰とは言わないけど。(バレバレだけど) ごく些細なヒントをあげると、「友だち」ってのは、食いすぎで自己破産したサックス吹きの女です。・・・ってそんな奴が日本に二人といるかな。うーん。
リハ前に待っている時に、某日本のカリスマロックアーティスト(vo)からメールが。この方にはずっとご無沙汰していたのだが、清志郎が死んだ後にネットで検索したら、この方の追悼コメントが真っ先に出てきたので、涙ぐんで思わずメールしてしまったのだ。つまり、私は聴くものの9割以上が洋楽だから、日本のロックバンドで聴くのは三つだけ―――じゃがたら、RCサクセション、そしてこの方のバンドだけだって。だから日本のロックはもうあなたを失ったら終わりだと書いた。そのお返事が来たのだ。
考えてみたら、この方とは個人的におつきあいさせていただいたりもしたのだから、もうホント長生きしていただかないと。清志郎のせいで、色々想像してぞっとするよ。勘弁してくれホント。
で、リハ。たった一時間であるが。それにしても瞬く間に過ぎ去った。今日やったのは、ローラ・ニーロ2曲、ケイト・ブッシュ1曲、パティ・スミス1曲。
結局ピアノと合せるのはこれでようやく二度目だ。初回は昨年某プロと合せたのだが、色々あってこちらからお断りしてしまった。しかしあの時は裏声を試してみていたのが。今回は高音の一部をひっくり返すくらいで、あとは全て地声だ。
今回は19さんに10日で4曲仕込んでもらったので、まだどれもきちんとかたちになってはいないが。とにかく気持ちいい。生ピアノだけで歌うのって、やはり相当に気持ちいい。10代の頃、自宅のピアノを弾きながら歌っていた時の快感がよみがえる。
ひとに褒められれば勿論嬉しいが。でも私は要は、自分が納得する声を出したいだけなんだ。実はお客の拍手や歓声なんてどうでもいい。それより、たった一人で歌っている時に、迷いがない声を出せるようになりたい。
実は19さん、普段はジャズっぽい女性シンガーとやることが多いらしく、以前のライヴ映像など送っていただいたのだが。私ときたらそれを見て、「ああいう日本の上手な女性ジャズシンガー風の歌い方って嫌いなんです」と言い放っちゃったのだ。19さんの周りのシンガー達はプロデビューしている方も多いらしいというのに。
でも、そんなの知らんもん。私、ロックしか歌えないし。歌いたくないし。
「自分の声」を出すことに関して、今日のリハでほんのちょっと光明が見えたかもしれない。だといいけど。
I Saw The Light (光明が見えた) *Todd Rundgren の曲。(1972)
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