Rocking, Reading, Screaming Bunny
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Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2007年06月29日(金)  To be sung of a summer night on the water

生徒からの電話で起こされる。英文を質問され、「では今PCにメールします」と言い、切ってから気づく。・・・PCが壊れてたんだっけ。
しかし今朝ジンナイくんにメールで泣きついたら、明日代わりのノートPCを届けてくれるとのこと。そうだ、お礼に何かCDでも焼いてあげ・・・られないんだってば、PCが壊れてるから。

そうだ、ティッシュが切れてるからいつものネット注文・・・も、出来ないのよ。PCが壊れてて。ううう。(そのくらいはそこらで買え)

今日は元ダンナの誕生日なので、画材をプレゼントに送っておいた。
彼は実は、子供の頃に絵で県知事賞をもらったこともあるのだが、このところずっと描いていない筈だ。離婚した時、彼のモノは全部彼の実家に送り返すか、または処分したが。私の手元に残したほぼ唯一のモノが、彼の描いた絵だった。片手間に遊びで描いた水彩色鉛筆画だが、それでもかなりちゃんとした作品になっていると思う。
今や彼はアル中のせいで足が不自由なんだから、絵を描けばいいじゃないか、そう思って画材を送ったのだ。ネット検索で何時間もかけて選んだのは、カランダッシュというスイスのメーカーの、デッサン用のドローイングセット(チョーク、木炭、デッサン用鉛筆各種、擦筆など)と油性色鉛筆30色セット。かなり本格的。
感激した元ダンナからは「大事に使う」という携帯メールが来ているが。そうじゃなくて、消耗品なんだから気にせず使うようにと返信。私が送りたかったのは、いい道具を使うというひとつの経験だから。使ってみて気に入らなければ別のを使えばいい。

夜はネットカフェに5時間パックでこもる予定だったが。雨で、気持ちよくだるく、表に出る気がしないので、珍しくベッドにクッションを積み上げて横になり、本を読む。
PCを買って以来、読書量が激減した。今でも毎日読書してはいるが、以前は暇さえあれば本を読んでいた。家にいる時間は勿論のこと、仕事の休憩時間も、電車の中でも。今夜は久々にあの頃に戻った感じだ。
読みかけだったカート・ヴォネガットの「ホーカス・ポーカス」を読みおえ、クラシック音楽のエッセイを一冊読みきる。作者の砂川しげひさという人は、苗字からもわかるが父親が(私と同じ)沖縄のM島出身だという。しかも、荻窪に住んでいるとのこと。杉並公会堂の近くというから、うちからすぐだ。
モーツァルトがスカトロマニアだったとか、ベートーベンの第九は本来アジ演説であるとか、面白いエピソードも多いが。私が一番反応したのが、「イギリスの作曲家フレデリック・ディーリアスの『夏の夜、水の上にて歌える』という曲がある」という短い文章だった。あ。それって。

To be sung of a summer night on the water.
Ooh, on the water.


ケイト・ブッシュの'Delius'という曲。あれって人名だったんだ。ゆるい歌のバックに、男声コーラスで「ディー、リー、アス」と繰り返される。
あの曲が聴きたいな・・・って。
だからPCが壊れてるんだってば。(私は今や、映像も音も全てPCでしか見聴き出来ないのだ)

やむを得ず、本をもう一冊読み始める。フレドリック・ブラウンの編集による'Science-Fiction Carnibal'

・・・あ、CDが駄目なら、YouTubeで出せば。(だからPCが壊れてるんだってばよ)

To be sung of a summer night on the water (夏の夜、水の上にて歌える)  *Delius / Kate Bush (1980) の歌詞。



2007年06月22日(金)  No need to try

はみー(g)からメールで、Kinkstonesを活動停止するとある。私以外のボーカルではやれないと言うのだから有難い。というよりも、Kinkstonesはつくったばかりなのに、全員が替えがきかないという稀有なバンドであった。なのにはみーがライヴをドタキャンしたので、私が抜けたのだ。
・・・はみーのアホたれめっ(怒)

そのはみーがキンクスのUKジャイヴの音源をくれるという。私はキンクスは23枚持っているが、UKジャイブはないのだ。聞けばヤフオクで15,000円の値がついているそうな。
「15,000円ください。・・・じゃなくて音源ください」とメール。お返しに何か送ろうか?と訊いたら、トーキング・ヘッズスクリッティ・ポリッティを聴いてみたい」という。
「ははーん、レコード・コレクターズ誌の、ロック・アルバム100選・'80年代特集見たわね?」と返信。「え!? なんでばれたの????」と言われたが。
トーゼンじゃんw 火曜にBITCHでレココレ誌を見せてもらったばかりだ。1位のトーキング・ヘッズ、2位のU2はわかるとして、3位に飛び込んだまさかのスクリッティ・ポリッティに、40代半ば以上の音楽ファンは皆「誰???」と驚いているのだ。BITCHのマスターは、「10位内に俺が知らないバンドが入っているなんて」とショックを受けていたほどだ。
・・・いや、知らなくていいですよw
とりあえずトーキング・ヘッズの音源を送ることに。

'60年代の一位にビーチ・ボーイズの'Pet Sounds'、'70年代の一位にピストルズの'Never Mind'を入れることでロックファンを唖然とさせてきた、「通ぶったインテリ風ウケ狙い」のレココレ誌の'80年代特集。BITCHのマスターに「想像以上に腹がたつよ・・・」と言われて、「はは。だってレココレだし」と笑いながら見せていただいたのだが。
・・・・・新鮮なほどにハラたちますね。
自分の好きなバンドのアルバムのコメントを読むと、余計にハラたつってことを発見した。
おまーらはガンズ&ローゼズなんて本当はたいして好きじゃないだろ? けど無視するわけにもいかないから、歴史に残る名盤'Appetite For Destruction'に呆れるほど低い順位をつけておいて、一応褒めてみせてるんだな?
ジーザス&メリー・チェーンの'Psychocandy'は大好きだけど、ガンズより上ってのはどうなんだ? それもやっぱり適当に入れてみただけか??

思えば'60年代100選、'70年代100選のいずれにもローラ・ニーロが入っているのが不審だった。ローラ・ニーロは私のベスト女性シンガーであるが、実はヘレン・メリルの姪であるあのサラブレッドは、日本における認知度は恐ろしく低く、更に言えば、アルバム自体には珠玉と言えるものは少ない。
聞けば採点方式(一人25枚投票。一位なら何点獲得、二位なら何点獲得という計算方法)にカラクリがあって、例えば審査員の誰かが一位から全部ローラ・ニーロに入れることなどで、結果を操作することが可能だという。

ま、こういうのは、話のネタになるのだけが唯一の利用価値ってことで。

ちなみに真面目でカネのある40代以上がこぞってCDを買ったおかげで、スクリッティ・ポリッティの売り上げがいきなり伸びたそうな。

No need to try (聴いてみなくていいよ)  *It's So Easy / Guns N' Roses (1987) の歌詞。



2007年06月20日(水)  Shut up useless chatterbox

今朝5時半まで8時間西荻ロックバーBCで飲んでいたというのに、そのまま寝ないで昼から授業して、またも夜にはBCに舞い戻る。

入った時には男性が数人飲んでいたが、しばらくしたら一人を残して皆帰った。そしたらその一人がいきなりすぐ隣に詰めてきたのだ。そして弾丸のように喋る喋る。
私自身もかなりのお喋りだと思うけど。そんなものじゃなく、ずっと切れ目なく喋る。しかも内容もなければ落ちもなく、おまけに自分では知的なつもりなんだから始末におえない。私が全く返事をしなくなり、明らかに嫌そうにしてみせても気づかない。
私が英語講師だと聞いて、英語の教授法について演説をぶち始めたのには呆れた。
マスターが私の大好きな"Last Waltz"をかけてくれた時に、とうとうその男性に、にっこり笑ってこう言った。「すみませんが、音楽を聴きたいので喋らないでもらえますか」
ついでに、その男性が「すいして知るべし」と口走ったのを、「それ、推して(おして)知るべし、って読むんですよ」と訂正しておいた。
相当へこむだろうと思っていたら。「肘鉄をくらった」とマスターに愚痴りだし、しばらくしたらまた私に話しかけ始めた。その時アルバムはまさに"Helpless"が始まるところ。私にとって、この珠玉のライヴアルバム中で一番の聴きどころ。
「すみませんが」と、にっっっこり微笑んで言った。「ニール・ヤングなんで、黙っててもらえますか?」
そしたらそいつが、「音楽なんて家に帰れば何度でも聴けるのに、一生に一度しかない会話を拒否するなんてバカだ。アホだ」と言い始めたのだ。しかも、反対側を向いてぶつぶつとぐちぐちと。
「うるせえ、てめえ黙ってろ」と言って睨みつけたら、きっちりびびって「俺に指をかざすな」などときゃんきゃん言い始めた。その時私は煙草を吸っていたが、思わず顔に押しつけそうになった。てめえ私が火ぃ持ってる時にふざけたこと言うんじゃねえよ。よっぽど殴ってやろうかと思ったが、店に迷惑がかかるのでぐっとこらえる。そうか、「おもて出ろ」ってこういう気分か。

「帰る自由はある」とびびり声で言いやがったので、即座にお会計して帰る。
・・・くそー。
・・・・・愛するリック・ダンコの歌う"Stage Fright"が聴けなかった。あいつ今度よそで会ったら、鼻の骨を折ってやるから。

*帰宅後すぐにbbsに、「飲み屋で会ったヤツを本気で殴ろうと思ったのは、久々」と書込んで、ホント何年ぶりかしらなどと思っていたら。数日後に自分の日記を検索していて発見した。私、たった半年前に
殴ってたわ

Shut up useless chatterbox (うるせえ、黙ってろ)  *Music For You / Screaming Bunny (2004) の歌詞。



2007年06月17日(日)  Run my baby run my baby run. Run from the noise of the street and the loaded gun

18時過ぎにDarrenから電話。今夜会いたいという。しかもうちに来たいって。・・・えええ。
13時に起きて色々して、ようやく何か食べようと思ってそこらで買物してきたところだ。これからゴハンして、後は一人でくつろぐ予定。それを邪魔されるのは迷惑。というか、もうこいつを家に上げるのはごめんだ。
思いっきり嫌そうな声を出して抗議するが、何時でもいい、今日会いたいんだとしつこい。とうとう来週の日曜ならということで納得してもらう。

彼に会うのなんて、イングランド北部英語のリスニング強化にしか役立たないわ。
前回会うのを承知したのも、実際それが理由だもの。(最近英語の会話してなかったからね)

今わけあってPCのプレーヤーを空っぽにしているので、音楽を聴く量が以前より減っているが。
強烈にガービッジの'Run Baby Run'が聴きたくなる。CDを出すのが面倒なので、迅速便利なYouTubeでPVを出す。そしたら面白いのを見つけた。曲は'Run Baby Run'なんだけど、映像が映画の「テルマ&ルイーズ」なのだ。編集したのはガービッジのファンのようだが、よほど曲も映画も好きなんだろう、音と映像がぴったりだ。歌詞も(多分それで思いついたんだろうが)合っている。
・・・これはいい映画だったなあ、と思い出す。

見ていたら思い出した。二度目に見たら涙が出た。三度目に見たらまた泣いた。以後、何回見てもスイッチを押すように同じ場面で涙が出る。
ルイーズが男を射殺するシーン。

私は、場合によっては殺人を認められると思う。けれど強姦は駄目だ。それだけはどんな理由があっても―――いや、強姦に理由なんかあるか。
テルマは幸い強姦されなかった。ルイーズが救ったからだ。そして彼女たちは男を殺す理由がなくなった筈だったが、でもルイーズは結局撃った。
その瞬間、世界中でスクリーンの前の多くの女たちが、「よくやった」と思った筈だ―――私を含めて。

男と女の違いはたったひとつだけだ。それは、「男のほうが圧倒的に力が強い」
人間の歴史の中で、男がえんえんと女を蔑んできたのは、この理由ひとつに他ならない。
だから。何かのきっかけでふっと、愛する男も含めて全部の男を抹殺してやりたいという凶暴な気分になることがある。飽くまで一瞬の気分だが、この感じは多くの女が持っている筈だ。その「感じ」をこれまでに文学に、音楽に、随所に見かけてきた。
シャーリー(ガービッジ)も「その感じ」を持っている。彼女を'Stupid Girl'のPVで初めて見た時にそう思った。

気づいたらPCにDarrenからメール。読んで目が点になる。来週は音楽も聴かず酒も飲まずにきみを抱きたいって。きみはベッドじゃ最高だって。
――――――お前はベッドじゃ最低なんだよ。

何でこっちが満足してると思えるんだ。

Run my baby run my baby run. Run from the noise of the street and the loaded gun (逃げて、ベイビー。街路の喧騒や装填した銃から)  *Run Baby Run / Garbage (2005) の歌詞。



2007年06月10日(日)  In bed I was half-dead

朝5時に寝て、20時まで15時間寝る。私には異常なほどの長時間。普段の一週間分の睡眠だ。
たっぷり寝たら死にたくなった。ほら見ろ、私は寝るとろくなことにならない。体が痛くなったり、風邪をひいたり、寝て起きたら右手首が死んでいて全治1ヶ月だったり。

起きるのが面倒で。このまま何もせず、寝たきり老人のようにひとの世話になりたい。
例えば恋人だとか親友だとかがいなくても、母や伯母のような愛情をそそいでくれるひとがいればそれでいいかな、と。
目覚めても何もする気力がなく、そのままずっとコーヒーすら飲めず、結局まる24時間も水一滴口にしなかった。

明け方4時にスマッシング・パンプキンズの'1979'を聴いて、恥ずかしいほど簡単に生きる気力を取り戻す。
まあ、確信的にやっていることだ。これを聴けばそうなることはわかりきっている。
'1979'は私の1,000倍も美しく、私の一万倍も価値があり――――いや、そもそも比較するのがおかしいか。
絶望なんてのは、するほうがおこがましい。

さて、コーヒーを入れて、何か食おう。

In bed I was half-dead (ベッドでぐったりとなって)  *Blank Page / Smashing Pumpkins (1998) の歌詞。



2007年06月09日(土)  There is nothing that is wrong

Podcastの番組を色々聴いている。といっても全部英語学習番組だけど。
中でも一番気に入っているのが、'Grammar Girl's QD'。英文法を教える番組なのだが、ネイティヴのリスナーが電話してきて、英文法について質問する。たいていは日本人が高校で習う程度の基礎的な文法で、「ネイティヴのくせにわからないの??」とおかしくなるが、考えてみれば日本人が「早急」を「そうきゅう」、「独壇場」を「どくだんじょう」と読んだりするのと変わらないか。

しかし、今日の番組には腰が抜けた。
英語の解らない人も、ロック好きならこれ、最初の2分間だけ聞いてみて
覚えてますか? 大学受験英語で叩き込まれた'Lie'と'Lay'の違い。'Lie'は自動詞、'Lay'は他動詞。但し、'Lie'の過去形は'Lay'になる。「悪夢のようだわ」と文法娘は言う。で、そこでクラプトンの'Lay Down Sally'がかかる。その曲のレコードを引きずるようにして止めて、文法娘は宣言する。"He is WRONG."
つまり、正しくは、'LIE Down Sally'なんだと。
・・・おお。
ずーっとずーっと、'Lay Down Sally'っていったいどういう意味なんだろうと思っていたのだ。私にはわからないニュアンスがあるんだろうか??と。そしたら何のことはない。クラプトンが文法を間違えていたんだ。・・・まさかこんな有名な曲のタイトルに、初歩の文法の間違いがあるなんて。
文法娘は更に言う。ボブ・ディランも間違い、ローリング・ストーンズも間違い。アレもコレもぜーんぶ間違い。
・・・おおお。

胸のつかえが下りるやら。それでいいのか?と思うやら。

だから。流暢に喋れるのと、理解しているのは違うってえの。悪いけど、そこらの適当な英会話スクールの外人講師なんて、こちらに言わせれば「ただの外人」が多いんだってば。
私だって日本語は教えられないもんね。

There is nothing that is wrong (間違っていることは何もない)  *Lay Down Sally / Eric Clapton (1977) の歌詞の一行目。



2007年06月07日(木)  Please, you're the only friend I got

「赤辛いのどーだった?」とyer-bluesさんからメール。せっかく3月のレッチリのチケット取ったのに、延期になった時点でチケットをひとにあげちゃったんだとか。「オープニングは?」と訊くから、「ジャムった後に'Can't Stop'」と答えたら、悔しがること悔しがること。「ラーハたったから飲んで寝ます」と返信が来たのが21時。

なのに22時半に来たメールが、「今、ボクは赤とんがらしを観れなかった悔しさを紛らわせるべく、ダチコーとイカ釣りにきてます」って。
・・・いきなり何をやっとんねん。
「すでに飽きました」って言ってるし。波止場の照明も消えたし、スゲー寒いって。
つきあわされたお友だちもご苦労なことだなあ。(ドミンゴじゃあるまいな。前回は電話で歌うたえって強要されてたけど、まさかイカ釣りまで。犬は船酔いするのかな)
・・・ああ、yer-bluesさんが東京に住んでいなくてよかったw

Please, you're the only friend I got (ダチコーつきあえ=yer-bluesさんの口癖)  *Sick As A Dog(気分が悪いの意だが、直訳すると「犬のように飽きあき」) / Aerosmith (1976) の歌詞。



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