Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2005年06月07日(火)  Nightswimming

Sudden Fictionという本を読んでいる。全2巻で、1巻目はアメリカの短編70編、2巻目は世界の短編60編。何が書いてあるのかさっぱり解らない話や、どこが面白いのか見当もつかない話もあるが、とにかく何となく読み進めてしまう。1巻目では、スティーヴン・ディクソンの「署名」が良かった。9ページの作品を普通に一気に読んで、最後の一行でいきなりぼろっと泣いた。自分でも涙の理由がクリアに分析出来ず、もう一度読んでみて、やはり判らないままぼろぼろ泣いた。

今は2巻目の半ばで、モニカ・ウッドの「消える」を読んで少し涙ぐんだ。これが「来る」理由ははっきりしている。体重150Kgの女性が水泳でどんどん痩せていく話だ。彼女は消えたがっているのだ。2002年の夏に私も同じことをした。体重は150Kgの1/3以下だったが、やっていたことは全く同じだ。毎日泳いで、食べなかった。大抵は夜に泳いで、最後の一人になることも珍しくなかった。
私は独りで、ジムのガラス越しに夜を見ていた。自分が醜く感じて、どうにかしたかった。

以前に餓死自殺を思いついた時は、目の前が明るくなったような気がして嬉しかった。綺麗に死ぬんだわと思った。死体のやつれ具合は目を覆わんばかりだろうが、それでも余剰の醜さはない筈だ。
ネットで検索してみて、餓死自殺を企てたことのある人がたくさんいることを知った。皆失敗していた。途中で脱水症状から激しい下痢を起こすんだという。綺麗どころの話ではない。

*(この日記は、一度リアルタイムでアップして翌日に引っ込めていたものに加筆しました)

Nightswimming (夜、泳ぐ) *R.E.M. の曲。(1992)



2005年06月05日(日)  I Want To Tell You

髪をオレンジ・ブラウンからアプリコット・ブラウンに変える。髪の色を変えるのは久しぶりだ。赤からシャンパン・ピンクに変え、最近はずっとオレンジ・ブラウンだった。
赤は懐かしいな。黒を抜かずに染めたから、夜遊び中には黒に見えた。オールして朝の光の中で見て初めて「あれ? 髪、赤かったんだ」と驚かれた。カラーの上から赤のマニキュアもしていたので、珍しく日中に出歩くと艶やかな赤になった。

高校の頃は、上京したら髪を真っ青にしてやろうと思っていたが。結局やらずじまいだった。今では単に青は似合わないと判っている。
私は流行に興味がないどころか反発心すらあるので(店員に「これ今売れてますよ」と言われると一気に買う気をなくす)、当然ファッション情報は一切なく、おかげで若い頃は、今思えば結構趣味の悪い格好をしていた。私は他人のやることには口を出さない主義なので、もしも20歳の私に会ったとしても、先の人生のことに関しては何も言わない。でも、「もっと痩せろ」、「服装を何とかしろ」、「髪型を何とかしろ」の3点は言いたい。
ああ、あともうひとつ、とても大切なこと。「結婚式のメイクは絶対に式場の美容室に任せないこと」――自分でやったほうがマシだったわ。ったく。

I Want To Tell You (言っておくわ) *The Beatles の曲。(1966)



2005年06月02日(木)  So she do what she do

昨日エアーズから届いたキルズのDVDを見る。オフィシャルDVDの発売がもう3ヶ月も遅れているので、待ちきれずに関係ないブートを購入したのだ。2005年のTV用のスタジオ・ライヴと、2003年のライヴハウスの映像(オーディエンス・ショット)。
オーディエンス撮影には懲りているし、ましてこれはオーディエンスとしてもランクは中、しかも白黒。だからこれが他のバンドならまず買わない。でもキルズに限っては、モノクロだの荒い画像だのがぴったり合う。
そもそもVVやホテルが色鮮やかな衣装なんか着るわけないしね。

思ったとおり、スタジオ・ライヴ(わりとちゃんとした服装で、二人の絡みは少なく、VVが煙草を吸ってない)なんかより、ライヴハウスでの演奏の方がずっといい。
けれど2003年夏のライヴなのに、私の見た2002年の12月に比べると既に少し荒さが取れてきている。
あの時私は、最初VVを男かと思った。前に垂らした髪の毛で、顔が完全に隠れていた。VV以外の人間がやったら相当間抜けに見えただろう。
あの時点では、もしかしたら二度とキルズを見る機会はないかもしれないと思っていた。(場所がロンドンだったし、まだデビュー前だったので) だから私はVVの動きを食い入るように見ていた。こんなの今までに見たことがない。がちがちに硬いお人形。直線だけで出来た体と動き。
キルズは、音楽というより融合作品だった。二人の人間がいるとは思えない。場を巻込んでひとつになっていた。

思えば、「ギターと二人でもいいんじゃん」という発想はあの時に生まれたのかもしれない。

バンド名が「ザ・キルズ」で、代表曲のタイトルが"Fuck The People"―――このバンドにしか許されないわ。

So she do what she do (彼女は自分の流儀でやる)  *Gypsy Death & You / The Kills (2003) の歌詞。



2005年05月29日(日)  Fascinating

ヤフオクにボアロー&ナルスジャックの7冊セットが出ていた。ハヤカワのポケミスで、7冊中4冊は未読というレアな内容。
軽く興奮し、終了50秒前に5,000円突っ込んでみた(開始値は900円)が、軽く自動入札にはねられた。どうやらまだまだ上の価格設定をしていそうなので、諦める。
よく見たら全て昭和40〜50年代の初版。余計な付加価値がついているわけだ。こっちは読めればそれでいいのに。状態も悪くてかまわないし。

ボアロー&ナルスジャックなんていうのは、とにかく全て読んでしまいたい作家だ。コーネル・ウールリッチカトリーヌ・アルレーセバスチャン・ジャプリゾなどもそう。
ロマンティックなんだよね。

Fascinating (うっとり) *R.E.M. の曲。(2001)



2005年05月21日(土)  In my lover's arms I find relief

ガービッジの新譜'Bleed Like Me'が届く。昔のガービッジに戻ったと評判が高かったので購入してみたが。
確かに100%ガービッジではある。これが1stなら結構衝撃はあるのかもしれないが。実際の1stのあの尖って硬い、未熟で挑戦的な素顔の少女はもうどこにもいないし、かといって2ndの、リップ・バームを塗ってシルクのスリップを着ることを覚え、痛々しい色気を身につけた女とも違う。
私がコピーする3つのバンド、ホールザ・キルズとガービッジのうち、ザ・キルズはVVとホテルの2人の見事な融合だし、ホールはコートニーのワンマン・バンドかと思いきや、実はエリックの存在はかなり大きいし、ビリー・コーガンという外部の要素がしっかり支えているのも見える。
でも、ガービッジはシャーリーの為のバンドだ。実情を全く知らずに言うが、ガービッジは、シャーリーという奔放な女の子に好きなことをさせて輝かせるべく、実力のある男性3人がつくったバンドだという風に見える。
ガービッジの4枚のアルバムはそのままシャーリーの成長記録だ。で、今回のシャーリーは、良くも悪くも「経験豊富な女」になった気がする。
巷の評判がかなり高いのは、3rdでがっかりしたからじゃないか?

ちなみに私が一番好きで、しかもこのアルバムを象徴しているように思うのは、'Why Don't You Come Over'のサビの後にシャーリーが笑うところ。

夜、5/3の日記(タイトルが「Do disturb ! =邪魔して=いつでも電話して」)をアップした途端にRonnyから電話。彼とはこういう偶然が多くて、それがいちいち嬉しい。

私は今もずっとMedicationの歌詞をきいては泣いている。恋人がいて絶望している女は、もう救いがないからだ。
ところが'Bleed Like Me'のラスト曲'Happy Home'の詞は"In my happy home I barely breathe. In my lover's arms I find relief"だ。
まだ幸福と言うには程遠い詞ではあるが、それを聞いて私はほっとする。架空の彼女の為に、良かった良かったと安堵する。

In my lover's arms I find relief (彼の腕の中でならやすらげる)  *Happy Home / Garbage (2005) の歌詞。



2005年05月09日(月)  I will never follow you

今日は新宿かどこかでドラマーの集会ってのがあったらしい。その帰りだという4人組がご来店。当然全員ドラマー。20代と見えて、オルナタ中心に'80年代以降のロックには相当詳しい。一人は小さいレーベルからCDを発売したばかりで、そのCDを一枚いただいた。
そんな時に私がふとかけたBrown Sugar。
「今かかってるの誰ですか?」と、CDをくれた子が訊ねる。
「・・・ローリング・ストーンズですね」と、ゆっくりカタカナで答える私。
「ストーンズ? ああ、俺4〜5年前に1曲聴いたことあるわ。何だっけ・・・えと、じゃんぴん・じゃっく、とか」
「Jumpin' Jack Flashですね」
「ああそれ! それ、ありますか?」
「・・・さあ、それはどうでしょう。ちょっと探してみないと」と茶化したいのを抑え、「ありますよー」と答える私。普段JJFかけるとしたらまずどのライヴにしようか考えるところ。スタジオ版はどこだっけ。
かかった曲を聴いて、「ああ、これこれ! これ両親が大好きで!!」と喜ぶお客さま。
・・・しかし、面白いくらいに断絶してるもんだなー・・・・・w

色んなお客がいる。'60〜'70年代だけにやたら詳しい人。2年前のリリースを古いという人。裏声系が好きという人。うるさければいいという人。
でも、ありとあらゆる年齢と趣味の人たちが、一様にふっと反応するのが、ニルヴァーナだったりする。

I will never follow you (他人の趣味なんか知るもんか)  *You Know You're Right / Nirvana (1994) の歌詞。



2005年05月04日(水)  So now you better stop

また水曜日の常で客の入りが悪い。おまけに体調も悪く、カウンターに突っ伏してしまう。23時の時点でお客がゼロだったので、オーナーに電話して終電で帰ると伝える。ところがその直後から客が入り始め、結局は5時半まで営業。

2時頃に来たお客がツェッペリン好きらしく、ブートのライヴをリクエスト。たまたまその時いた他のお客が、常連なのにロックは全く知らないという人だったので、何せツェッペリンのライヴだから、なるべく辛くない(長くない)のを選んでかけた。ところがグラスを洗ってる間に次の曲に行ってしまった。あ、やばい、次行っちゃったわ、次は何だろう?って見たら。
Moby Dick――――うわあ、ボンゾのドラム・ソロだ。うわあ、18分って。
フェイド・アウトを検討するも、見ればリクエストした客が超ノリノリの大喜び。ロック好きでないお客さまに「すみません。辛くないですか」などとなるべく話しかけつつ、しょっちゅうチェックして「・・・あと6分かよ」などと気が気でなく。
しかしあんな叩き方でよく18分も。昔のロッカーで早死にした人たちって、ジョプリンもそうだけど、みんな無茶し過ぎよ。
・・・しかし、18分ものソロを、「あ、そろそろ終わる」ってわかる私も私だなあw

So now you better stop (無茶しないで)  *Immigrant Song / Led Zeppelin (1970) の歌詞。



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